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11.26 白ナスの無肥料連作栽培を何が何でも成功させたい [自然農法:雑感]

(別立てブログ「薬屋のおやじの“一日一楽”&“2日前”の日記」で投稿した記事で、チャレンジ自然農法に関するものは、このブログで再掲することにします。)

 先週も店の営業日に丸一日百姓仕事を行ったのだが、今週もまた営業日である今日、店は女房に任せて、丸一日百姓仕事をすることにした。いかに店が暇かということになる。
 野菜を基本的に無肥料連作栽培し始めて4年になるが、いまだ成功していないものが過半であり、今年、特に成績の悪い野菜について、抜本的な土壌改良をすることとした。
 その中で、一番気がかりなのが白ナスである。
 この白ナスは鹿児島県やその周辺で本格栽培されて流通している。普通の紫ナスよりうんと大きくなり、焼きナスにするととてもうまい。だが、無肥料連作栽培すると、樹体が大きくならず、実も大きくならないし、生る数も少ない。

 ナスは肥料を欲しがり、そして慣行農法(施肥農法)では連作障害がでる。でも、土壌細菌が適正化すれば、無肥料連作栽培であっても慣行農法と同じだけの収穫量が得られるという。よって、土壌細菌を適正化すべく、ある程度の方策を取ってきた。しかし、4年経っても効果がなかったのである。
 そこで、来季は5年目の無肥料連作栽培になるのだが、白ナスの畝を抜本的に土壌改良してやろうと、今日、畑に行って、我流ではあるが土壌改良を実施。
 ポイントとなるのは、植物の根がミネラルを吸収する手助けをするのが土壌細菌であり、その土壌細菌は窒素化合物を嫌い、炭素有機化合物が十分にあれば大きく増殖し、施肥せずとも植物が順調に生育することにある。よって、栽培初年に高炭素素材の有機化合物を十分に土壌中に投入してやると良いようだ。高炭素素材の一番はキノコ栽培の廃菌床、二番はトウモロコシの残骸を砕いたもの、なんとか使えるのが刻み藁ということであり、うちで容易に手に入るのが刻み藁であるゆえ、これを使うこととし、今までに他の野菜で使っているし、白ナスにおいても表層には入れ込んだことがある。野菜によっては、これで成功している感がするが、白ナスについては効果が感じられない。
 そこで、白ナスにおいても、これは一部の野菜に行ったことだが、地中深くまで刻み藁を入れ込む、これは大変な重労働になるのだが、これを実行することにした。
 ところで、土壌細菌は上層、中層、下層と深くなるにしたがって、そこに住む細菌が違っているそうだ。よって、まず表層数cmを畝の片側に退け、ついでその下の10数cmを畝の反対側に退け、これで概ね畝間と同レベルになる。ここに、刻み藁(まずまず高炭素素材)をかなりの量ばら撒き、ビッチュウで起こしながら刻み藁を混ぜ込む。ついで、中層(退けた10数cm)の土に刻み藁をどれだけかまぶしながら戻し、最後に表層の数cmの土を戻す。これにより、土壌細菌層をさほど崩すことなく、けっこう深くまで高炭素素材が入り込んだとから、土壌細菌が適正に増殖してくれないだろうか、そう期待したい。そして、来季は白ナスが好成績を収めるという具合にならないだろうか。まあ、そんなに簡単にいくものではないと思うが。

 2畝で延べ22mの畝であるが、これだけの作業を行うのに6時間もかかってしまった。ビッチュウを振るうのは重労働であるが、50cm進んで一休み、といった実にスローペースでの作業であったゆえ、これに時間がかかったのであるが、小まめな休息を頻繁に挟んでいたから息が上がることはなく、バテることなく終了した。
 今日は、ずっと空模様が怪しく、ときおり小雨がぱらつくも、シャツが濡れるようなことはなく、風もなくて暑くもなく寒くもなく、快適とは言えないものの、まずまずの百姓日和であり、野良仕事に十分堪能したところです。
 考え付く最善の方法を施した白ナスの畝、これ以上の方法は小生には出来ない。後は祈るのみ。地の神よ、土壌細菌の神よ、白ナスの神よ、我に豊穣を与えたまえ。

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