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畑にキノコが生えだした [自然農法:雑感]

 広幅畝でサツマイモとメロンの混植(3列栽培で中央にメロン)を、無肥料・連作し始めた2畝中、1畝でキノコがかなり出だした。
 高炭素素材を入れ込んで土壌改良すると、キノコが生えだすとのことであり、無肥料栽培の成功につながるとのこと。
(2019年5月2日撮影)
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 うちの畑では、高炭素素材といっても、刻み藁をどれだけか投入しただけで、それ以外には雑草の枯草やサツマイモのツルが枯れたものであって、あまり高炭素ではない。
 一番いいのは廃菌床とのことであり、そのあたりのことは「たんじゅん農」のサイトの『キノコ廃菌床の使い方』のページで詳述されているが、その一部を下記に引用して紹介しよう。

畑にキノコが・・・
 キノコの種類を問わず、キノコが生えるということは、土が良くなっている証拠。キノコ菌も有用微生物の一つ。有用微生物に適した土壌条件は、作物にもキノコにも適しています。キノコ菌が十分繁殖し菌糸が養分を蓄えたところに、適度な刺激(降雨や気温変化)が加わるとキノコが大量発生。春や秋に多く見られます。
 ヒラタケ、マイタケなどの菌床や原木栽培では、畑に埋けてキノコを発生させる栽培法もあり、アガリクス茸栽培では、ほとんどが畑に埋め、キノコ栽培をした畑では、慣行栽培の土地でも、ほぼ無施肥・無農薬で野菜が育ちます。
 キノコ菌は菌糸の量(菌体重量)がある程度ないと、キノコを作ることができません。廃菌床の使用と無関係に、多種類のキノコが生えるようなら、有機物量が十分あり分解が進んで、キノコ菌糸が養分を蓄えた証拠です。
 ということは、キノコの発生をみたらキノコ菌の食べ物が底を尽きかけているとの見方もできます。キノコに限らず、生存の危機(ストレス)に瀕した場合、生物は子孫を残そうとしたり可逆性を発現したりします。 そろそろ「有機物を追加しなさい」という信号と受け取ることもできるわけで、キノコ発生は歓迎すべき現象です。
(引用ここまで)

 2019年で、3年連作となるサツマイモとメロンの混植(当然に無肥料栽培)であるが、今年の収穫が楽しみである。
 他の畝でもキノコがいっぱい生えてくれるといいのだが…

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はまってしまった「畑起こしもどき」の楽しさ [自然農法:雑感]

 2017年10月から無肥料・無農薬で自然農法にチャレンジしている。
 基本は<「たんじゅん農」との出会い、そして河名秀郎さんの「自然栽培」との出会い>で紹介した、林幸美氏の「たんじゅん農」つまり炭素循環農法であるが、河名秀郎さんはそれと真逆なことも言っておられる。
 どちらに従ったらいいのか迷わされる。一番の問題点は「耕すか耕さないか」である。河名秀郎さんは積極的に耕すべしと言っておられるのに対し、林幸美氏は最初だけ深く耕し、その後は軌道に乗るまで表層を少々いじるだけ、というのが基本である。
 そうしたなかで、後から知った<三浦伸章「ガッテン農法」を知る>で紹介した、「畑起こしもどき」(これは小生の命名だが)を大変興味深く感じた。それは次のものである。
(P.29)畝の利用法とメンテナンス
 雑草も収穫が終わった野菜も根を残しておく。根が分解された跡は微細なパイプ状の穴となり、水はけや通気性が向上し、また、この穴は微生物のかっこうの棲家となる。
 野菜を片付けて後作を栽培するとき、土が硬くしまった状態になっていたら、ショベルで空気を入れる。通路と同様のやり方で、ショベルを10cm間隔で刺して前方に少し押す。これで、生物活性が高まる。

 小生は基本的に畝は立てっ放しにしており、この「畑起こしもどき」を後作栽培の前に行うことにしている。
 ビッチュウを使っての畑起こしは、70歳という年齢からして体力的に無理がきているので、スコップを使っての「畑起こしもどき」なら労力はうんと軽くなるのである。
 そして、そもそもビッチュウを使っての畑起こしは、土をほぐすというより酸素を土中に補給するのもであるから、土をほぐしすぎてその後は土を硬くしてしまう耕運機による耕運を小生は嫌っている。よって、「畑起こしもどき」は小生のお気に入りとなってしまったのである。
(2019年4月29日撮影)
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 この「畑起こしもどき」をやっていると、畝により、また、同じ畝でも場所により、スコップの入り方に違いがあることに気付いた。
 前作の野菜(雑草を含む)が土中深くまで十分に根張りして枯れた所は、スコップの入りがいいのに対して、根張りが不十分な所は土が硬くてスコップに乗せる足に体重をかけなければならない。特に畝間は労力がいるし、畝の端(畦にまたがる箇所)は硬すぎて大変だ。
 「根を土中に残して、これを土壌細菌の餌にする」というのが、林幸美氏の「たんじゅん農」の基本ともなっているから、土の状態が分かって興味深い「畑起こしもどき」である。
 夏野菜作付けの畝全部の「畑起こしもどき」を昨日までに済ませ、うちの畑は過半が“良好”だと、素人判断したところである。
 
 ところで、芋類(山芋、ヤーコン芋)については収穫時に畝を掘り起こして土を大きくかき混ぜてしまう。特にヤーコンについては、枯れた残骸を畝間に置いて、その場所を来期の畝に作り直すから土壌細菌叢が逆転してしまう。そして、土がフカフカになってしまうから「畑起こしもどき」はしない。
 芋類でも里芋だけは掘り起こしが少なく、なるべく土移動をさせないようにして単作栽培しているから、種芋の植え付け前に「畑起こしもどき」をしている。
 もう一つ「畑起こしもどき」をしないのが、当地特産の「徳田ねぎ」である。栽培・収穫に当たり、何度も土をいじりすぎる。これでは土壌細菌叢がぐちゃぐちゃになってしまうから自然農法に適さないだろうし、今まで有機肥料栽培で高品質のネギができているし、虫害・病害も全くないから、慣行農法でいくことにしている。加えて、施肥はいたって簡単だから労力を使うこともないからである。

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