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2019-11-14 各種(除くヤーコン)芋掘りが昨日でもって完了 [自然農法:雑感]

 広い畑を守りするには芋を連作して栽培するに限る。1年1作(山芋にあってはむかごから栽培すれば2年がかりで1作)であり、手間がかからない。雑草も生えっ放しにしておき、芋が負けそうになったら周りを草刈機でざっと刈ればいい。
 ところで、連作するとまずいもののある。ヤーコン、サツマイモはたいして連作に問題ないが、山芋は少なくとも1年空けよというし、里芋は4年は空けよという。これは慣行農法(化学肥料栽培)でのことで、有機肥料栽培の場合は多少は障害が少なくなる感がするも、やはり問題が生ずる。
 しかし、3年ほど前から大半の野菜は連作し、併せて無肥料栽培にも挑戦。4年前には自分でも信じられない農法にチャレンジしている。連作・無肥料栽培は土壌細菌を適正化させないことには成功しないとのことで、ここ2、3年、それなりに手は打ってきている。この間、一切の肥料を入れておらず、入れるものは主として藁か刻み藁であり、そして枯草や野菜の残骸である。また、初年度は硬盤起こしを行ない、過半は数十センチの深さまで土をほぐし、地中深くまで藁や刻み藁を入れた。
 その成果はまだ不明だが、成績がだんだん悪くなったり、今年になってうまくいったり、さらにひどくなったりと、様々な結果となっている。芋について示せば、連作3年目の里芋は今年はひどい不作、サツマイモはまずまずで昨年より良かったものさえあり、山芋もまずまずと思うがまだ確かなことは分からない、といったところ。
 でも、豊作・不作は、連作・無肥料栽培とはまた違った原因でも起こりうる。ここのところが悩ましい。ある芋の今年の不作の原因は何なのか、これを正確につかむのは容易ではない。かつ、気象条件にも左右され、あれこれ複合して起きるからだ。
 さて、今年、ヤーコンは11月末から1畝ずつ毎月末に掘っていくからいいが、里芋、山芋、サツマイモは10月下旬から11月半ばに集中して掘らねばならない。これがけっこうな重労働となる。栽培管理は楽だが、掘るのは大変。不作だと割りと楽できるが、豊作だと掘るのも大変、運ぶのも大変、選別・保管も大変となる。
 栽培管理中は豊作を期待するも、いざ掘りにかかると、あまり豊作であってほしくない、という気持ちになる。以下、今年の作業記録。
 10月27日、里芋掘り。3連作・無肥料2年目、総延長17mでたったの9kg。チョウ不作で楽に掘れた。ちなみに昨年はやや不作で33kgあったのだが。連作を極度に嫌う里芋ゆえ、3連作ともなると、こういう結果になろうか。掘り終わった後、刻み藁や枯草をたっぷり撒いて、来季用に畝立てしておいた。
 10月28日、11月3日、4日で3畝の山芋掘り。総延長30mで26kg。最初に掘った1畝は新品種2種類と在来の種との比較栽培であるが、無肥料栽培ヤーコンの跡地で、3品種とも成績は振るわず。次に掘った1畝は無肥料栽培のグラジオラス跡地で、むかごからの2か年栽培で、これはまずまずの成績であった。問題なのは、最後に掘った1畝で、これは種芋からの単年栽培3連作・無肥料2年目。発芽しなかったものがけっこう多くあり、秋になっても勢いはなく、完全な不作となった。有機肥料栽培で28kg、翌年に連作・無肥料で21kg、今年(連作3年目、無肥料2年目)は7kg弱と惨憺たるものであった。種芋が少々凍みていたからか、種芋植え付け後の雨なしが影響したのか、連作・無肥料がたたったのか、それらが複合したのか、原因は定かでない。なお、むかごからの2か年栽培がもう1畝あり、この畝は昨年2か年栽培物を収穫し、その畝にむかごを今春に植え付けたのだが、あまり生育は良くなく、無発芽もけっこうあった。連作障害なのか、その可能性もありそうだ。
 11月8日、9日、13日と連作が利くサツマイモを掘った。無肥料栽培2年目である。昨年初めて栽培した紅はるかは今年も昨年並み以上に好成績であった。しかし、毎年好成績を収める安納芋はチョウ不作となった。他の品種に比べけっこう肥料を欲しがるのが安納芋と思われ、無肥料がたたったのかもしれない。でも、主原因は紅はるかと列幅をあまり置かずに植え付けたため、ツルの勢いが紅はるかに圧倒されてしまい、光合成が不十分となったのが原因と思われる。
 無肥料連作栽培を始めて間がないから、これが成功するのか失敗するのか、まだ判定はできないが、あきらめずに続けようと思ってる。芋類の場合、なんせ不作なら、掘るのも、運ぶのも、保管するのも、とても楽なんだから。

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