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9.23 十六豆の復活収穫がすごい [自然農法:雑感]

(別立てブログ「薬屋のおやじの“一日一楽”&“2日前”の日記」で投稿した記事で、チャレンジ自然農法に関するものは、このブログで再掲することにします。)

 十六豆(十六ササゲ)、この生産が盛んなのは当地岐阜だけのようで、あまり一般的ではないが、けっこううまい。茹でておひたしにしたり、味噌和えにしたり、あるいは、卵とじにしたり、毎日食べても飽きない。
 いんげん豆をうーんと長くした、3、40センチくらいの、とても細長い豆で、種を自家採取し続けている固定種であるから、環境や土壌に完全に適応しており、安定した収穫が見込める。
 そして、いったん生り終わったようでも、しばし休憩してから復活することがあり、そうした年(2年に1回程度か)は思わぬ高収穫となる。
 長く収穫できるように、今年も2回に分けて時差栽培することとし、第2弾は8月6日から18日に収穫のピークとなった。8月末にはいったん収穫できなくなったが、樹勢は良く、生き生き元気で、しばらくして花もかなり付け出した。
 花が散れば、ごく小さな細い実が伸びてくるのだが、しかし、それが全然伸びてこない。十六豆の花が全部鳥に突かれて全く収穫できないことがあるとは聞いてはいるが、うちの畑でそうしたことは過去になかった。それが、今年初めてうちの畑でも起きたのだ。
 復活収穫を半ばあきらめていたのだが、そのうち下のほうの脇芽が伸びて、花をいっぱい付けだした。下のほうは、鳥が怖がってか、寄ってこないようで、花を食われず、実が付きだし、9月13日から毎日半束の収穫ができ、19日から毎日1束の収穫となった。復活のピークを迎えたのである。
 樹勢はまだまだ元気そのもの。上のほうも鳥が突くのが減ったようで、少しは実が伸びだしてきている。下のほうは依然として花も付き、実も伸びている。
 この分だと、少なくとも1週間は連日1束以上の収穫が期待できそうだ。夫婦2人では、とても食べきれるものではなく、今日の収穫分は2人のお客様に差し上げた。
 今年、絶好調の十六豆第2弾である。無肥料連作栽培3年目であるが、有機肥料栽培していたときより高収穫の感がする。うれしい。やっと無肥料連作栽培成功。
 十六豆だけを捉えて物言えば、そういうことになるが、無肥料連作栽培はなかなか難しい。3年目になってまずまずの収穫ができるようになったトマトやキュウリのような例があるが、ナスは不作も不作、オクラは年々悪くなってくる、といった状態で、悪戦苦闘させられている。
 ここは辛抱強く、土壌細菌が健全化するよう、どうすればいいか、あれこれ模索するなかから、良い方法を探し出していくしかない。
 その悩みも、また楽しい無肥料連作栽培である。



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「チャレンジ自然農法」、オクラの連作・無肥料無農薬栽培 [各論:オクラ]

(この記事は2020-09-09が最終追記で、その後の状況は新規記事「自然農法:オクラの連作・無肥料無農薬栽培」で書き改めています。)

 このブログ「チャレンジ自然農法」は、2017年春に知った「たんじゅん農」(=炭素循環農法)を主な拠りどころとしています。その「たんじゅん農」の詳細は、サイト「百姓モドキの有機農法講座」 http://tan.tobiiro.jp/etc/home.html をご覧ください。
 なお、「たんじゅん農」の概要と、その後に知った河名秀郎さんが勧めておられる無肥料・無農薬の「自然栽培」の概要については、このブログの最初の記事(下記)をご覧ください。
 「たんじゅん農」との出会い、そして河名秀郎さんの「自然栽培との出会い」

 「たんじゅん農」に出会う少し前に、畑全体のネコブセンチュウ対策に取り組んだ。これは、サツマイモにけっこうな被害が出ていて、畑全体で輪作しているから、空いた畝に順次、土壌改良菌剤と藁を入れ込んだところである。
 使用した土壌改良菌剤は、「粒状YKD」(線虫捕食菌、繊維分解菌を含有)と「バイオS5」(繊維分解菌、病原菌抑制菌を大量に含有)であり、「粒状YKD」の説明書に「稲藁をも分解し、一緒にすき込むとよい」とあり、そうした。また、1回の処置でネコブセンチュウは根絶できず、翌年、半量を同様にすき込むよう書かれていた。
 1回の処置で、どの程度の効果がでるか、サツマイモは晩秋に掘ってみないことには分からないが、「たんじゅん農」がうまくいけば、ネコブセンチュウもいなくなるとのことであるから、土壌改良菌剤の投入は、これまでとする。また、「百姓モドキの有機農法講座」に、“EM菌を1回だけ使う方法もあるが、よく知って使わないと逆効果となり、素人は手を出さないほうがいい”旨書かれていたから、なおさらである。「粒状YKD」と「バイオS5」が「EM菌」とどう違うのか知らないが、似たような感じがし、少々心配である。
(後日追記:サツマイモを3箇所で栽培していたが、大した効果はなかった感がする。)

 ところで、「百姓モドキの有機農法講座」には、「窒素を多く含むものは絶対避けること。高炭素素材を入れ込むことがポイント」と書かれている。一番のおすすめは、廃菌床(茸栽培の残渣)、ついでトウモロコシの残骸や麦藁などであり、稲藁もまずまず使える、となっている。うちでは、廃菌床は容易には手に入らないし、トウモロコシも麦も栽培したことはないし、破砕機もない。たっぷり簡単に手に入るのは刻み藁であり、これでいくことにした。ネコブセンチュウ対策でも、けっこうな量を入れ込んだから、正解ではなかったろうかと、ひそかに思っている。

 さて、オクラの栽培だが、これは昔からずっと種を自家採取している。
 今年(2017年)トマトだけは「たんじゅん農」にのっとって無肥料・無農薬栽培したが、オクラは従前どおりの慣行農法で作付けした。なお、ここ何年かは無農薬で済んでいる。
 来年は、トマトや白ナスなどとともにオクラも「たんじゅん農」にのっとって無肥料・無農薬栽培することとする。
 オクラはトマトやナスと違って連作が利くから、今年作付けの跡でよいのだが、白ナスについては別途記事にしたとおり、2畝のうち1畝は安全策を取って連作を避けることにし、オクラ跡を予定した。よって、オクラ(1畝栽培)は白ナス跡を予定する。
 なお、白ナスが連作・無肥料でいけそうとなったら、2019年は白ナス2畝ともに2017年作付け畝跡に戻し、オクラも元の畝に戻して、無肥料・無農薬栽培することとしたい。
 そうした目論見のもと、オクラ、白ナスともに収穫は10月下旬に終わったから、10月31日に白ナス跡2畝とオクラ跡1畝の畝作りを行った。3畝とも雑草の枯草とかなりの量の刻み藁を畝に乗せてあり、若干の畝位置調整を行いつつ、ビッチュウではつり込んだ。雑草や藁は畝の表層近くにしか入り込まなかったが、多分これでよかろう。

<2018年>
 5月14日にポットに種蒔きし、5月27日に定植。
 前作は白ナスで有機肥料栽培した畝であり、その後の冬野菜は作付けせず。
 詳細は「オクラの栽培」で記す。
(10月15日)
 無肥料栽培が大きく影響したのであろう、随分と生育が悪く、背が低いまま終わってしまったが、初生りの時期は慣行農法の前年と同じであり、収穫量も大差なかった感がする。そして、有り難いことに虫食いはやや少なかった気がする。
 残留肥料がどれだけかはあってのことで、初年度から無肥料栽培成功と喜んではいけないであろうが、大満足だ。評価は★★★☆☆
 なお、今年は早々(7月9日)に梅雨明けし、過去に例のない猛暑に襲われ、雨なしの旱魃が続いたのであり、無肥料初年度の紫ナスは生育が悪く大凶作となったが、オクラの生育不良は、これによるのかもしれない。
(10月25日)
 前年のオクラ跡に今年白ナスを栽培したのだが、来年はこれを再びオクラ栽培に戻すべく、10月21日に白ナスの株元を鎌で切り取り、草刈り機(紐タイプ)で丁寧に草刈りしておいたのだが、今日、畝づくりを行なった。
 畝の表土5cm程度をビッチュウで畝の東側に退ける。雑草の細かな根っこが非常に多い。これは土壌細菌の格好の餌となるとのこと。なお、白ナスの根っこは掘り出さないようにした。ついで、テンワで、ほぐれた土を東側に退ける。
 次に、畝と畝間をスコップで畑起こしもどき(スコップを差し込み、前方に軽く押し、隙間を作り、空気を入れる。後退しながら10cmピッチで順次行っていく。参照:三浦伸章「ガッテン農法」の一手法)を行う。これで根張りが深く進むというもの。
 休耕田から運んできた刻み藁をばら撒き、東側に退けた土を鍬を使って被せながら戻す。十分に被らなかったので、敷地境界の先(排水路の公共用地)から土を調達し、再度土を被せる。
 けっこうな高畝となったが、これで来季のオクラ用の畝づくり終了。
(10月29日)
 昨日草刈りをした休耕田の草を軽トラで運び、雑草抑えに畝全体を覆う。

<2019年>
 5月13日にポットに種蒔きし、5月25日に定植。
 前作は白ナスで無肥料栽培した畝であり、その後の冬野菜は作付けせず。
(8月23日)
 オクラは昨年と同様に背が低いが生り方は普通であり、病害虫も付かず、順調である。夏野菜全般に無肥料がために不作だが、オクラはうまくいっている。
(10月2日)
 9月25日頃まではまずまずの収穫が続いていたが、それ以降、ガクンと落ちた。南端の2、3株、北端の1株以外は終わりを告げた。評価は★★★☆☆
(11月21日)
 17日に来年用の畝づくり。まず、枯れ草を畝の両サイドに退ける。小型ビッチュウで表土を数センチ削り、畝の両サイドへ。次に、刻み藁をばら撒き、スコップで畑起こしもどき(10~15cmピッチでスコップを差し込み、空気を入れ、土ほぐし)。このとき、刻み藁をどれだけか地中に入れ込めた。最後に、退けておいた枯草をばら撒き、鍬で土寄せしながら枯草を埋め込む。
 本日、雑草抑えと堆肥化のため、休耕田から枯草を搬入し、畝全体を覆う。

<2020年>
 5月30日に、各ポット3、4本植わっており、まだ小さいが定植。
 7月16日に初収穫できたが樹体は昨年より若干小さい感じがする。
 9月9日現在、今日は2個しか収穫できず。もう早々と終わるのか。1か月早い。
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「チャレンジ自然農法」、自宅前の畑・北西区画での夏野菜・冬野菜2毛作の無肥料無農薬栽培 [各論:夏野菜各種、冬野菜各種の二毛作]

(この記事は2020-09-09 が最終追記で、その後の状況は、それぞれの野菜種別の記事「自然農法:〇〇〇〇」で書き改めています。)

 このブログ「チャレンジ自然農法」は、2017年春に知った「たんじゅん農」(=炭素循環農法)を主な拠りどころとしています。その「たんじゅん農」の詳細は、サイト「百姓モドキの有機農法講座」 http://tan.tobiiro.jp/etc/home.html をご覧ください。
 なお、「たんじゅん農」の概要と、その後に知った河名秀郎さんが勧めておられる無肥料・無農薬の「自然栽培」の概要については、このブログの最初の記事(下記)をご覧ください。
 「たんじゅん農」との出会い、そして河名秀郎さんの「自然栽培との出会い」

 「百姓モドキの有機農法講座」には、「窒素を多く含むものは絶対避けること。高炭素素材を入れ込むことがポイント」と書かれている。一番のおすすめは、廃菌床(茸栽培の残渣)、ついでトウモロコシの残骸や麦藁などであり、稲藁もまずまず使える、となっている。うちでは、廃菌床は容易には手に入らないし、トウモロコシも麦も栽培したことはないし、破砕機もない。たっぷり簡単に手に入るのは藁(一部は刻み藁)であり、これでいくことにした。

 自宅前の畑は野菜栽培が4区画あり、南区画の東側は里芋2畝とサツマイモ&メロン混植2畝で、ここは2018年は「たんじゅん農」にのっとって栽培することにしており、それぞれ記事にした。
 また、自宅前の畑・南区画の西側は一毛作であり、冬野菜は作付けしておらず、2018年夏野菜の作付けは「たんじゅん農」にのっとって栽培することにし、これも別途記事にした。
 さて、最後に残った懸案は、自宅前の畑・北西区画と北東区画である。
 北西区画には冬野菜(2017年は慣行農法)、北東区画には当地特産「徳田ねぎ」(これはずっと連作し、慣行農法でいく)と冬野菜(2017年は慣行農法)を作付けしているが、2018年の夏野菜をどういう農法でいくかである。
 なお、徳田ねぎは慣行農法で優良品が無農薬でできており、生育時の土寄せや収穫時の掘り起しで土壌細菌叢をかき混ぜすぎるので「たんじゅん農」には不向きであろうと思われるから、慣行農法を続けることにした次第。
 この2区画で栽培するのは、ピーマン(これは一毛作)、接木トマト、キュウリ第1弾と第3弾、十六豆第1弾、枝豆第1弾、そしてトウモロコシである。他にニンニクが1畝あり、これは連作し、晩生トウモロコシとの2毛作とする。

 他の区画では「たんじゅん農」のための土壌改善として「刻み藁」を多用しており、もう田んぼにないかと思っていたが、まだまだ残っていたので、これを自宅前の畑・北西区画と北東区画にも入れられそうな塩梅となってきた。
 よって、ここも「たんじゅん農」にのっとって作付けすることとした。
 トウモロコシは根張りがよく、過剰肥料を吸い上げてくれ、「たんじゅん農」を成功させる土づくりによいようだから、2018年は幾畝か植えたいところだが、2、3畝しか栽培できそうにない。よって、トウモロコシは順繰り場所を変えて何年かで一巡りさせるしかなさそうだ。
 なお、枝豆はトウモロコシとの交互作付けによる連作とする。と言うのは、「たんじゅん農」によると、大豆は窒素固定をし過ぎるから、窒素過剰となり、肝腎の炭素素材が不足がちとなって無肥料栽培にあまり適さないとのことであり、枝豆の毎年連作は避けたいからである。
 といったことを考えているが、作付け直前になって変更することが頻繁に起きよう。
 このページでは、一番の懸案である自宅前の畑・北西区画と北東区画のうち、北西区画における夏野菜・冬野菜2毛作(一部1毛作)について記す。なお、北東区画は別記事とする。

(2017年12月9日、10日)
 自宅前の畑・北西区画4畝のうち冬野菜を作付けしていないのは、ピーマン跡だけであり、その跡に刻み藁をばら撒いて、ビッチュウで起こしながら、枯草とともに混ぜ込んで、粗畝作りを行った。
 小松菜、菊菜、カブの畝は収穫後の春に同様に畝作りを行うこととする。そのため、刻み藁を田んぼから回収したのだが、もう底をつき、若干不足気味。
 なお、粗畝作りを行った後、他の畝では行った畝の両サイドへの藁入れであるが、ピーマン跡は、刻み藁がけっこうたくさん入った感がしたから、南面だけに藁入れするだけに止めた。
(2018年3月24日)
 小松菜、カブ跡を夏野菜用に畝作り。冬野菜の残骸と刻み藁(十分な量ではないが)をはつり込む。
(5月13日)
 春菊の跡は、刻み藁なしで枯れた春菊の残骸を埋め込む。
 
 ところで、「たんじゅん農」を行うに当たっては、土はあまりいじらないほうが良いとのことであり、こうした藁を敷き込んでの畝作りは今回だけとする。なお、その後は、収穫後の畝の再整形に当たり、表層10cm程度に刻み藁などを混ぜ込もうと目論んでいる。
 土壌菌が健全な状態になるのに、うまくいって0~3年かかるとのことであり、是非そうなってほしいものである。

<北西区画:第1畝=ピーマン:単作>
 →詳細記事:「ピーマンの栽培
<2018年>
(5月6日)
 株間をたっぷりとって購入苗を定植。昨年に引き続き連作で一毛作である。
(10月11日)
 昨年は西のほうは2株分ほど空いたままであった。よって、畝全体に残留肥料がある上に、西の方は十分に肥料が残っているであろうから、今年は無肥料と言えども、施肥栽培とそれほど変わらない。気持ち西の2株は生育がいい感じがする。収穫状況は昨年よりも良い感じがするが、苗の質によることも考えられる。評価★★★☆☆
 なお、この畝に枯草や野菜の残骸をどっさり被せてあり、これは冬野菜には使わなかったので、来季の夏野菜用(隣畝)に使うことにしよう。
<2019年>
(8月23日)
 定植前の畝整備は、土いじりはせず、枯草を除けてスコップで畑起こしもどき(10cm間隔、2列)し、空気を入れ込むだけに止めた。
 4月末に購入苗を定植後、雑草抑えに枯草で畝を覆っておいたが、けっこう雑草が繁茂し、草刈機で3回ザッと草刈り。
 成育は非常に悪く、樹体は小さいし、生りもとんと悪い。2017年からこの畝でピーマンの連作を始め、3年目になるから連作障害が出たのだろうか。
(11月21日)
 その後、猛暑が去ったら若干生育が進み、ポツポツ収穫でき、昨年同様、暖かい11月につき、ピーマンはまだまだ元気だが、今日、最終収穫。評価★★☆☆☆
 無肥料2年目だからか、同じ畝での3年目栽培で連作障害が出たのか。
<2020年>
 4月6日に畑起こしもどき(スコップを差し込み、空気入れ、若干の土ほぐしにもなる)をしながら、牡蠣殻粉末と若干の枯草を入れ込む。
 4月7日にJAで苗(京みどり)を10ポット購入し定植。
 蛎殻粉末をいれたせいか、長梅雨のせいか、生育は昨年よりずっといい。収穫も順調だ。評価★★★☆☆

<北西区画:第2畝=キュウリ第3弾、その後にホウレンソウ>
 →詳細記事:「キュウリ最終第3弾の栽培」、「ホウレンソウの栽培
<2018年キュウリ第3弾>
(9月9日)
 7月1日に7月いっぱいまで種蒔き可能な「奥武蔵地這胡瓜」でポットに種蒔き。幾分、葉っぱの色が薄かったが順調に生育。しかし、雌花がほとんど付かず、8月下旬にほんのわずか収穫できただけ。時差収獲の第3弾(最終)は不作のことが多いが、こんなことは初めて。評価☆☆☆☆☆
 小松菜とネギ苗の後作で、残留肥料はどれだけかあったろうに?
 原因は肥料不足以外のこともあろう。来年は別品種の種でいく。
<2018年ホウレンソウ>
(10月4日)
 9月9日に前作のキュウリ第3弾を片付け、スコップで畝起こしもどきしておいたつもりだが、やってないかもしれぬ。10月3日に残骸や枯草をピーマンの畝に移し、台形に整形し、4日に「日本ほうれん草」を種蒔き。第1弾はまばらな芽吹きであったが、第2弾はきれいに揃って芽吹いた。
(11月18日)
 肥料不足であろう、部分的に葉が黄色い。そこで、完全な自然農法とはならないが、全体に草木灰を散布。黄色い部分はしっかりと。
(2019年2月24日)
 草木灰の効果は全くなし。小さなままで、ほう立ち始め、食用にならず。評価☆☆☆☆☆
<2019年キュウリ第3弾>
(7月13日)
 7月1日にキュウリ第3弾の種蒔きをし、本日定植。畝は事前に草刈機で草刈りし、スコップで畝起こしもどきしておいただけ。
(9月26日)
 その後、雑草が繁茂し、草刈機でざっと2回草刈り。生育はとんと悪い。生りもほとんどなく、9月半ばにくずキュウリを4個収穫しただけで終わった。評価☆☆☆☆☆
 本日、枯草や枯れキュウリのツルを畝の法面北側に鍬で溝立てし、手で埋め込み。
<2019年ホウレンソウ>
(10月5日)
 本日、ホウレンソウ第4弾を種蒔き。
(12月1日)
 時期が遅れたのか、なかなか大きくならない。なお、草木灰を、種蒔きのときに中央部分に、11月18日に全体にばら撒いておいた。評価☆☆☆☆☆
<2020年キュウリ第3弾>
 6月26日にポットに種蒔きし、7月3日に定植。植え付け箇所に木灰を軽く一握り撒き、かき混ぜて穴を空け、植え付け。ウリハムシ対策に寒冷紗を掛ける。
 8月2日にネットを外し、支柱を差し、漁網を張る。
 8月13日に1本初収穫し、その後も順調に生育するも、1日に1本程度の収穫で、9月に入ったら、今までのようには収穫できず。評価★★☆☆☆(少々甘いか)

<北西区画:第3畝(作付け品種はいろいろ変える>
 →詳細記事:「枝豆の栽培」、「徳田ねぎの種蒔き&苗の栽培管理」ほか
<2018年枝豆>
(7月20日)
  枝豆は4月15日にポット苗づくりを始め、5月6日に定植。順次収穫し、本日、残り全部を収穫。昨年並みの出来であった。枝豆は、前作のカブの残留肥料で十分生育したことであったろう。評価は★★★☆☆
<2018年ネギ苗>
(10月3日)
 ネギ苗を育てるために種蒔き。苗の場合は施肥せずに行うこともあり、十分育つであろう。なお、コンパニオンプランツにネギは重宝するから、昨年の倍の作付けとした。
(2019年2月3日)
 何も施肥していないから生育が悪い感がする。そこで、草木灰を振りまいておいた。なお、草抑えに籾殻を追加で撒いておいた。
(4月21日)
 ネギ苗は、もう仮伏せの時期だから、苗を全部掘り出す。今年は昨年以上に生育が悪く、せいぜい15cm程度の長さだ。
 ネギ苗を収穫後、後作の枝豆用に畝を台形からかまぼこ型に整形し直す。
<2019年枝豆>
(4月27日)
 2週間前にポットに種蒔きしたが昨年の残り種につき発芽は少なく、半分は苗を植え、残り半分は直播きで枝豆栽培。
(8月1日)
 枝豆は7月にまずまずの収穫を得た。評価は★★☆☆☆
<2019年ホウレンソウ>
(9月27日)
 先日草刈りした枯れた雑草と隣の畝のトウモロコシの残骸の一部を、畝の両サイドに鍬で溝を立て、手で埋め込み。今日、ホウレンソウ第3弾を種蒔き。草木灰は再転圧前にばら撒く。
(12月22日)
 11月にも草木灰をばら撒いたが、効果なし。
 まずまず大きくなったものをほんの少々だけ収穫できただけ。評価☆☆☆☆☆
<2020年トウモロコシ第2弾>
 4月6日に畑起こしもどき(スコップを差し込み、空気入れ、若干の土ほぐしにもなる)をしながら、牡蠣殻粉末と若干の枯草を入れ込む。
 5月11日にポット苗をばらして定植。
 7月中下旬に小さなものしか収穫できなかったし、鳥害がけっこうあった。評価★☆☆☆☆

<北西区画:第4畝=トウモロコシ→枝豆、その後にソラマメ→ネギ苗>
 →詳細記事:「トウモロコシの栽培
<2018年トウモロコシ>
(7月25日)
 トウモロコシを4月30日にポットに種蒔きし、5月17日に定植。本日、収穫終了。株間が広すぎたのか雌穂に花粉が十分付かず、実の歯抜けが多い。また、第1弾に比べ若干背が低いし、実も小さい。ただし、味は良い。評価★★☆☆☆(少々甘め)
 前作の菊菜は花が咲くまで置いておいたから残留肥料が少なくて、肥料を欲しがるトウモロコシであるから、肥料不足で生育が良くなかったのであろう。
<2018年ソラマメ>
(10月18日)
 前作のトウモロコシが不作であったので、地盤改良をすることとした。というのは、この畝は2、3年前まで樹木が3、4本植わっていた列であり、十分に起耕せずに畝づくりしているからだ。なお、中ほどに大きな切り株があり、これが朽ちるには数年以上かかることだろう。
 三浦伸章「ガッテン農法」に基づき、硬盤くずしを行う。
 まず、テンワで表層10cm程度を削り、畝の北側に退ける。次に、15cm程度の土をテンワで畝の南側に退ける。
 これで概ねフラットとなり、東端約1mを20cmほどビッチュウで掘り、西隣に積み上げる。その窪みに、硬盤くずしのためスコップを差し込んで空気を入れ、10~15cm間隔で後退していく。
 その後、枯草を敷き込み、積み上げた土を戻す。その繰り返しで4mほどの畝を再びフラットにする。
 ここで、また枯草を敷き込み、南側に退けた土をテンワで元に戻す。次に、北側に退けた土をテンワで元に戻す。
 最後に、テンワで畝の粗整形をして終了。
 かなり幅広の大きな高畝となった。これは、土をほぐしたのと枯草を入れ込んだことによるものであり、枯草の分解が進めば、そのうち若干高さが減ずるであろう。
(10月21日)
 本日、去年のソラマメ残り種、5粒を埋め込む。(後日追記:よい発芽は3株だけ)
(2019年2月3日)
 元気な状態にあるが、株元で齧られた枝がある。株周りに籾殻を敷き詰めておいた。休耕田で焚火した草木灰のまだ熱いものを畝にばら蒔いておいた。
(5月23日)
 花が流れたのかほとんど実がつかず、失敗に終わった。評価☆☆☆☆☆
 たいしてうまいものではないので、ソラマメ栽培はこれにて中止する。
<2019年トウモロコシ>
 トウモロコシの栽培に当たって、特に畝整備はせず、5月12日にポット育苗したトウモロコシを植え付けた。
(8月1日)
 トウモロコシの生育は思わしくなく、軸に虫食いがけっこう出てきたが、雌穂はほとんど大丈夫であった。7月下旬に収穫したが、小さなものしか採れなかった。評価★☆☆☆☆
 先日草刈りした枯れた雑草とトウモロコシの残骸を、畝の両サイドに鍬で溝を立て、手で埋め込み、後作の粗畝整備を完了。
<2019年ネギ苗>
 9月27日にネギの種蒔き。後日、2度にわたり籾殻被せ。2020年4月26日、今年は暖冬暖春であったが、無肥料のせいか生育が悪く、例年4月中頃に仮伏せするのだが、今日まで延期した。何とかまずまずの苗が得られた。
<2020年枝豆>
 5月3日、ポット苗がけっこう大きくなったから本日定植。7月19日に最終収穫。西のほうは生育が良くなかった。評価★★☆☆☆

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「チャレンジ自然農法」、白ナスの連作・無肥料無農薬栽培 [各論:ナス]

(この記事は2020-09-09が最終追記で、その後の状況は新規記事「自然農法:白ナスの連作・無肥料無農薬栽培」で書き改めています。)

 このブログ「チャレンジ自然農法」は、2017年春に知った「たんじゅん農」(=炭素循環農法)を主な拠りどころとしています。その「たんじゅん農」の詳細は、サイト「百姓モドキの有機農法講座」 http://tan.tobiiro.jp/etc/home.html をご覧ください。
 なお、「たんじゅん農」の概要と、その後に知った河名秀郎さんが勧めておられる無肥料・無農薬の「自然栽培」の概要については、このブログの最初の記事(下記)をご覧ください。
 「たんじゅん農」との出会い、そして河名秀郎さんの「自然栽培との出会い」

「たんじゅん農」に出会う少し前に、畑全体のネコブセンチュウ対策に取り組んだ。これは、サツマイモにけっこうな被害が出ていて、畑全体で輪作しているから、空いた畝に順次、土壌改良菌剤と藁を入れ込んだところである。
 使用した土壌改良菌剤は、「粒状YKD」(線虫捕食菌、繊維分解菌を含有)と「バイオS5」(繊維分解菌、病原菌抑制菌を大量に含有)であり、「粒状YKD」の説明書に「稲藁をも分解し、一緒にすき込むとよい」とあり、そうした。また、1回の処置でネコブセンチュウは根絶できず、翌年、半量を同様にすき込むよう書かれていた。
 1回の処置で、どの程度の効果がでるか、サツマイモは晩秋に掘ってみないことには分からないが、「たんじゅん農」がうまくいけば、ネコブセンチュウもいなくなるとのことであるから、土壌改良菌剤の投入は、これまでとする。また、「百姓モドキの有機農法講座」に、“EM菌を1回だけ使う方法もあるが、よく知って使わないと逆効果となり、素人は手を出さないほうがいい”旨書かれていたから、なおさらである。「粒状YKD」と「バイオS5」が「EM菌」とどう違うのか知らないが、似たような感じがし、少々心配である。
(後日追記:サツマイモを3箇所で栽培していたが、大した効果はなかった感がする。)

 ところで、「百姓モドキの有機農法講座」には、「窒素を多く含むものは絶対避けること。高炭素素材を入れ込むことがポイント」と書かれている。一番のおすすめは、廃菌床(茸栽培の残渣)、ついでトウモロコシの残骸や麦藁などであり、稲藁もまずまず使える、となっている。うちでは、廃菌床は容易には手に入らないし、トウモロコシも麦も栽培したことはないし、破砕機もない。たっぷり簡単に手に入るのは刻み藁であり、これでいくことにした。ネコブセンチュウ対策でも、けっこうな量を入れ込んだから、正解ではなかったろうかと、ひそかに思っている。

 さて、白ナス栽培だが、焼きナスにするととても美味しいから皆さんに差し上げるために大量作付けとし、2畝栽培している。これは昔からずっと種を自家採取している。
 今年(2017年)は従前どおりの慣行農法で作付けした。トマトは今年から自然農法に取り組んだのだが、あれもこれも一度に取り組んで全滅しては元も子もないから、白ナスは翌年以降での取り組みとしたところである。
 白ナス苗は、例年、お隣さんのハウスで育苗管理をしていただいていたが、高齢となりハウスを止められたので、今年からは種蒔きから全部冷床育苗となり、ほぼ1か月遅れで定植し、成育も1か月遅れとなった。
 遅れはしたものの、まずまず例年どおりの収穫となった。ただし、ネキリムシに苗の半分が被害を受け、追加種蒔きして、その分は2か月遅れとなって、収穫は思いのほか進まなかったが、大幅に遅れた分、秋ナスを楽しむことができたので、まずまずの評価をしている。
 なお、例年、チャノホコリダニの被害に遭い、8月半ば以降はナスの尻がゴワゴワとしたものになりやすく、農薬使用を定期的に3、4回行っていたが、今年は無農薬でいったものの被害は軽微であった。これなら来年以降も無農薬でいけそうだ。

 そこで、2018年の取り組みをどうするか。
 白ナスも「たんじゅん農」にのっとり、無肥料・無農薬で取り組むこととする。
 ナスはトマト以上に連作を嫌う(5年空けよとのこと)というから、ここは安全策を取って1畝は白ナスを連作することとするが、もう1畝はオクラの跡とし、オクラを白ナスの跡とする。
 なお、連作・無肥料でいけそうとなったら、2019年は白ナス2畝ともに2017年作付け畝での無肥料・無農薬栽培をすることとしたい。
(2017年10月31日)
 そうした目論見のもと、白ナスの収穫は10月下旬に終わったから、今日、白ナス跡2畝とオクラ跡1畝の畝作りを行った。3畝とも雑草の枯草と刻み藁を畝に乗せてあり、若干の畝位置調整を行いつつ、ビッチュウではつり込んだ。雑草や藁は畝の表層近くにしか入り込まなかったが、多分これでよかろう。
 こうして、2018年、1畝は連作すると言う大変な冒険をすることとした。
(2018年5月27日)
 昨年同様4月15日に発泡スチロール箱で冷床種蒔きし、それに成功し、本日予定した畝に定植。昨年被害が多発したネキリムシ対策として、2ℓペットボドルを切り分けたもので防御壁を作って対処。でも、今年は、防御しなかったオクラにネキリムシ被害が全くなく、成育障害となるから早々に白ナスの防御壁を外す。
 詳細は次の記事で記録する。
 固定種「白ナス」は冷床種蒔きによる栽培、2年目
(10月15日)
 連作障害を心配した西畝のほうがオクラ跡の畝より生育が良く、連作障害は感じなかった。ただし、秋になって、西畝のほうが先に元気がなくなり、秋ナスはオクラ跡しかほとんど期待できなくなった。それも間もなく終わろう。
 苗は前年より生育が良かったが、初生り(7月20日)や初期の収穫状態は前年より1週間以上遅れ、その後の収穫も思わしくなかった。その最大の原因は、7月9日に早々に梅雨明けし、その後のまれにみる猛暑と旱魃(紫ナスはこっぴどい被害を受け大凶作)によるものと思われる。どちらの畝も昨年ほどの収穫はなかった。評価:★★☆☆☆
 なお、チャノホコリダニの被害が9月半ばから少々出だしたが、昨年以上に低被害であり、また、コゴメの被害もオクラ跡で1本出た(8月20日引き抜いて処分)だけで、無農薬はこの先も貫徹可能だ。

 さて、来年の対応である。西畝の白ナスはまだほんの少し秋ナスが収穫できそうだから後日畝づくりをし直すとし、今日(10月15日)は、オクラが完全に終了したから、来年はオクラの跡畝で再び白ナスを栽培することとし、畝づくりを行うことにした。
 「たんじゅん農」によれば、慣行農法からの転換初期は、表土5~10cmの土壌改良(高炭素素材の入れ込み)に止め、土はあまりいじらないほうが良いとのことであり、初年度は白ナス栽培がまずまずの成功を収めたので、表土の土壌改良を行うことにした。
 今日、オクラ畝跡で実行。まあまあの高炭素素材である刻み藁がまだ入手できていないので、周りの畝の枯草やイチゴ苗の枯れたもの、これがけっこうたくさんあるので、これを畝に敷き込む形で表土5cmの土壌改良を行なったところである。なお、表土をはねた後、スコップで畑起こしもどき(スコップを差し込み、前方に軽く押し、隙間を作り、空気を入れる。後退しながら10~15cmピッチで順次行っていく。参照:三浦伸章「ガッテン農法」の一手法)を行っておいた。
 西畝は10月23日に同様にして刻み藁と枯草を敷き込んだ。

<2019年の白ナス栽培>
(5月19日)
 親戚のTMさんからが白ナスの苗の余り15本をいただき、これを西畝に定植。
(6月1日)
 育苗中の苗がだいぶ大きくなり、東畝に定植。1畝15本。昨年は、ネキリムシ対策として、防御壁を設置したが、今年は予備苗がたっぷりあるし、防御壁を外すときに根を傷めるから、使わず。
(6月7日)
 6月3日、7日とネキリムシ被害が各1本。予備苗で再定植。
(6月23日)
 成育スピードは実にのろいが、苗を後から植えた東畝のほうが大きくなった。一昨年は白ナスを作付けし、昨年はオクラを栽培したから、少しは連作障害を免れたのだろうか。あるいは、今年の苗が、冷床種蒔き2年、無肥料栽培1年の記憶をしてくれているから、その適合によるものなのか。いずれかであろう。
(8月10日)
 どれだけか生育し、実を少しずつつけ出した。4日前に2個、今日4個、まだ小さいうちに収穫。実がなかなか大きくならず、種だけが生育しており、焼きナスにして食べたら、種っぽかった。樹体は元気そうで、今後に淡い期待。
(10月27日)
 その後の生育はなく、ポツポツ収穫できただけで本日最終収穫。今年は昨年ほどの猛暑でなかったが、昨年より成績がうんと悪く、種取りもできなかった。ただ、遅くまでぼつぼつ収穫できただけ。連作障害なのだろう。評価★☆☆☆☆
(11月17、21日)
 来年用の畝づくりを昨年と同様に行う。
 まず、枯れ草を畝の両サイドに退ける。小型ビッチュウで表土を数センチ削り、畝の両サイドへ。
 次に、刻み藁をばら撒き、スコップで畑起こしもどき(10~15cmピッチでスコップを差し込み、空気を入れ、土ほぐし)。このとき、刻み藁をどれだけか地中に入れ込めた。
 最後に、退けておいた枯草をばら撒き、鍬で土寄せしながら枯草を埋め込む。
 雑草抑えと堆肥化のため、休耕田から枯草を搬入し、畝全体を覆う。

<2020年の白ナス栽培>
 前年作の後で畑起こしもどきをしたが、再度3月末に畑起こしもどきをし、牡蠣殻粉末を入れ込み、西畝だけ草木灰も適量入れ込む。
 冷床種蒔きした苗を5月30日に定植。6月10日の梅雨入りまで時々水やり。
 7月12日に北のほう3分の1ほど木灰を散布し生育を比較実験する。→効果は認められず。
 8月初めからポツポツ収穫できているが寂しい収穫。種取り用に2個残したが、どれほども大きくならず。評価★☆☆☆☆
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「チャレンジ自然農法」、紫ナスの連作・無肥料無農薬栽培 [各論:ナス]

(この記事は2020-09-09 が最終追記で、その後の状況は新規記事「自然農法:紫ナスの連作・無肥料無農薬栽培」で書き改めています。)

 このブログ「チャレンジ自然農法」は、2017年春に知った「たんじゅん農」(=炭素循環農法)を主な拠りどころとしています。その「たんじゅん農」の詳細は、サイト「百姓モドキの有機農法講座」 http://tan.tobiiro.jp/etc/home.html をご覧ください。
 なお、「たんじゅん農」の概要と、その後に知った河名秀郎さんが勧めておられる無肥料・無農薬の「自然栽培」の概要については、このブログの最初の記事(下記)をご覧ください。
 「たんじゅん農」との出会い、そして河名秀郎さんの「自然栽培との出会い」

 「たんじゅん農」に出会う少し前に、畑全体のネコブセンチュウ対策に取り組んだ。これは、サツマイモにけっこうな被害が出ていて、畑全体で輪作しているから、空いた畝に順次、土壌改良菌剤と藁を入れ込んだところである。
 使用した土壌改良菌剤は、「粒状YKD」(線虫捕食菌、繊維分解菌を含有)と「バイオS5」(繊維分解菌、病原菌抑制菌を大量に含有)であり、「粒状YKD」の説明書に「稲藁をも分解し、一緒にすき込むとよい」とあり、そうした。また、1回の処置でネコブセンチュウは根絶できず、翌年、半量を同様にすき込むよう書かれていた。
 1回の処置で、どの程度の効果がでるか、サツマイモは晩秋に掘ってみないことには分からないが、「たんじゅん農」がうまくいけば、ネコブセンチュウもいなくなるとのことであるから、土壌改良菌剤の投入は、これまでとする。また、「百姓モドキの有機農法講座」に、“EM菌を1回だけ使う方法もあるが、よく知って使わないと逆効果となり、素人は手を出さないほうがいい”旨書かれていたから、なおさらである。「粒状YKD」と「バイオS5」が「EM菌」とどう違うのか知らないが、似たような感じがし、少々心配である。
(後日追記:サツマイモを3箇所で栽培していたが、大した効果はなかった感がする。)

 ところで、「百姓モドキの有機農法講座」には、「窒素を多く含むものは絶対避けること。高炭素素材を入れ込むことがポイント」と書かれている。一番のおすすめは、廃菌床(茸栽培の残渣)、ついでトウモロコシの残骸や麦藁などであり、稲藁もまずまず使える、となっている。うちでは、廃菌床は容易には手に入らないし、トウモロコシも麦も栽培したことはないし、破砕機もない。たっぷり簡単に手に入るのは刻み藁であり、これでいくことにした。ネコブセンチュウ対策でも、けっこうな量を入れ込んだから、正解ではなかったろうかと、ひそかに思っている。

 さて、紫ナスの栽培だが、うちは焼きナスにするととても美味しい白ナス栽培を中心としており、紫ナスは、塩もみや漬物(どちらも白ナスよりうまい)にする程度で、半畝栽培にとどめている。
 今年(2017年)は従前どおりの慣行農法で作付けした。
 2018年の取り組みとして、冬季に畑起こしするとき、刻み藁や枯草をすき込んでおいた。前作の枝豆の残留肥料があるだろうし、豆が窒素固定して十分な肥料が残っているであろうから、肥料は何も入れないが、今年は施肥栽培とさほど変わらないのではなかろうか。
 これまで紫ナスは、須賀前の東区画での輪作(5年空け)栽培だが、3畝あるうちニンジンは無肥料・連作の「たんじゅん農」でいくことに決めたから、残る2畝とも連作しての「たんじゅん農」へ持っていきたい。よって、紫ナスは枝豆との交互栽培(1年空け)ということになりそうだ。
 ナスの連作は白ナスで2018年に2畝中1畝で実験するから、思わしくない結果となったら、来年の紫ナスは接木苗を買えば対処でき、1年空けでも問題は生じない。
 ところで、「たんじゅん農」によると、枝豆(大豆)の連作は、窒素固定が進みすぎ、大半の土壌細菌の生育に支障が出てきて自然農法が難しくなるとのことである。
 その点を踏まえると、紫ナスは倍の1畝栽培とし、枝豆はヤーコン畑の空きスペースなり、果樹園の淵へ追いやるほうが良いようにも思われる。こうしたことはそのときそのときに考えよう。

(2018年5月6日)
 紫ナスはJAで「水なす」を7本購入し、今日植え付け。場所は、須賀前の東区画で東から3畝目の北半分強。その詳細は次の記事で記録する。
 紫ナスの栽培
(10月15日)
 「肥料食い」と呼ばれるナスであり、やはり無肥料では生育がかんばしくなかった。それでも初期は何とか収穫できていたが、今年は早々に梅雨明けし、雨なしが続いたから、水を欲しがるナスであるがゆえに生育も止まり、生りもガクンと悪くなった。7月20頃まで収穫できていたが、その後は完全にストップ。秋になってもくずナスが生るだけで食用にならず。評価★☆☆☆☆
 凶作の原因は、残留肥料はあれど肥料不足、土壌菌が十分に育っていない、雨不足(高畝も影響)といった悪条件が重なったからだろう。
 さて、来年度対応であるが、ナスは水を欲しがるから低畝にしたほうがよく、そのためには硬盤層崩しをせねばならない。(硬盤層崩しは三浦伸章「ガッテン農法」による)
 この作業は大変な労力がいるから、畝全体はとても無理で、今年の紫ナス跡だけとし、紫ナスは連作することとする。
(10月29日)
 昨日草刈りをした休耕田の草を軽トラで運び、雑草抑えに畝全体を覆う。

<2019年>
(4月28日)
 3日前にJA売店で「トゲなし千両2号」を12株買い、本日定植。昨年の畝で連作、無肥料栽培。ただし、今年は1畝全部の作付けだが、去年は畝の半分(半分は枝豆)作付け。
 植え付けに先立ち、スコップを使って、畑起こしもどきをしておいた。
(6月29日)
 無肥料栽培につき、なかなか大きくならない。
(7月23日)
 ほんの少々伸びるも枝はか細い。本日、枝を支柱に結わい付け。
(7月29日)
 一番生りは生育の妨げになるから全部切り取り、2番生りを小さ目で2個初収穫。
(8月19日)
 その後も相変わらずで、極めて細々とした収穫。昨年よりひどい。
(11月10日)
 9月10日頃から少々元気が出てきて秋ナスがポツポツと収穫できたが、今日最終収穫。実に細々とした収穫で終わった。昨年(猛暑)よりはいいが、施肥栽培に比べると断然不作。評価★★☆☆☆
(11月17、21日)
 来年用の畝づくりを行う。
 まず、枯れ草を畝の両サイドに退ける。小型ビッチュウで表土を数センチ削り、畝の両サイドへ。次に、刻み藁をばら撒き、スコップで畑起こしもどき(10~15cmピッチでスコップを差し込み、空気を入れ、土ほぐし)。このとき、刻み藁をどれだけか地中に入れ込めた。最後に、退けておいた枯草をばら撒き、鍬で土寄せしながら枯草を埋め込む。
 雑草抑えと堆肥化のため、休耕田から枯草を搬入し、畝全体を覆う。

<2020年>
 前作の後、畑起こしもどきなど行っておいたから、今年は期待できよう。
 4月27日に苗をJAで購入し、昨年と同様に1畝全体に12株を定植。
 6月21日に一番生りを半分の株から初収穫。今のところ去年より育ちがいい。
 その後、梅雨の長雨や梅雨明けが遅くなり、ナスの生育が良くなっていいのだが、全然ダメでほとんど収穫できず。
 9月9日現在、少々の秋ナスを期待するのみ。評価☆☆☆☆☆

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