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自然農法:十六豆を小松菜との二毛作で連作・無肥料無農薬栽培 [自然農法:十六豆]

 このブログ「チャレンジ自然農法」は、2017年春に知った「たんじゅん農」(=炭素循環農法)を主な拠りどころとしています。その「たんじゅん農」の詳細は、サイト「百姓モドキの有機農法講座」 http://tan.tobiiro.jp/etc/home.html をご覧ください。
 なお、「たんじゅん農」の概要と、その後に知った河名秀郎さんが勧めておられる無肥料・無農薬の「自然栽培」の概要については、このブログの最初の記事をご覧ください。
「たんじゅん農」との出会い、そして河名秀郎さんの「自然栽培との出会い」

 「百姓モドキの有機農法講座」には、「窒素を多く含むものは絶対避けること。高炭素素材を入れ込むことがポイント」と書かれている。一番のおすすめは、廃菌床(茸栽培の残渣)、ついでトウモロコシの残骸や麦藁などであり、稲藁もまずまず使える、となっている。うちでは、廃菌床は容易には手に入らないし、トウモロコシも麦も栽培したことはないし、破砕機もない。たっぷり簡単に手に入るのは藁(一部は刻み藁)であり、これでいくことにした。

 自宅前の畑は、南側が空いているだけで3方は建物が建っていて風通しが悪い。よって、野菜によっては病害虫が付いたりして育ちが悪いが、十六豆はその影響は少ない感じがする。また、十六豆は毎日収穫せねばならず、離れた須賀前の畑より自宅前の畑での栽培が楽できる。なお、十六豆は長く収穫したいから、北東区画と南区画で各1畝を時差栽培している。
 ここでは北東区画(1畝5mほど)の畝での栽培について記録しておく。

 2018年から、北東区画の南3分の1ほどは徳田ねぎ専用とし、その北側には2017年までは6畝あったが、これを5畝に直すこととした。十六豆は一番北の畝としたから、昨年の畝位置と変わらず、気持ち畝幅が大きくなっただけである。
 冬に予定畝位置に刻み藁をばら撒き、ビッチュウで起こしながら枯草とともに混ぜ込んだ。次に鍬で粗畝の法面に溝立てし、藁を敷き込み、埋め戻す。これを両サイドとも行い、最後に畝間を削り上げて畝整形。
 「たんじゅん農」を行うに当たっては、土はあまりいじらないほうが良いとのことであり、こうした藁を敷き込んでの畝作りは今回だけとする。土壌菌が健全な状態になるのに、うまくいって0~3年かかるとのことであり、是非そうなってほしいものである。

<2018年夏作:十六豆第1弾(黒種)>
 昨年ホウレンソウを有機肥料栽培した畝跡であり、今年は上記の土壌改良をした。
 十六豆第1弾(黒種)を4月15日にポットに種蒔きし、5月6日に定植した。順調に生育し、収穫は前年並みで、7月下旬に生りが悪くなったが、8月上旬に復活して長く収穫でき、有機肥料栽培時と同様に豊作であった。残留肥料が利いていたのだろう。
 なお、種取り用に初期に残したものは鳥に突かれ、後日、部分的にネット掛けした。

<(参考)2018~19年冬作:小松菜第1弾>
 十六豆を処分した後、草引きと草叩きを行い、初めての試みだが、スコップで畑起こしもどき(10~15cmピッチでスコップを差し込み、前へ少し押す)をした。
 10月10日に種蒔きし、虫食いも少なく、普通作となった。

<2019年夏作:十六豆第2弾(白種)>
 前作は小松菜で、草刈りをした後、苗植え付け前にスコップで畑起こしもどきをした。
 今年は、十六豆第2弾(白種)の栽培とし、6月15日にポットに種蒔きし、6月22日に定植。昨年の黒種と同様に勢いよく生長し、収穫は前年並みで、お盆過ぎに生りが悪くなったが、9月4日から1週間強バカ採れとなり、9月16日に収穫終了。豊作となった。
 種取りのため、西端の2株は収穫せずに残すことにし、防鳥ネットをツルの下半分を覆う。お盆にサヤを収穫し、十分な量の種が取れた。なお、ちぎり忘れのものも一部枯れ枯れになっていたが、大半は鳥に種を食われている。

<2019~20年冬作:小松菜第1弾>
 十六豆の跡は、畝の両サイドを鍬で溝立てし、枯れたツルや雑草を畝の両サイドに埋め込むに留めた。
 10月10日に種蒔きし、虫食いはけっこうあったが十分に生育した。ただし、これは時にあるのだが、葉の裏面に白い斑点が付いているものがほとんどで食用にならなかった。 

<2020年夏作:十六豆第1弾(黒種)>
 前作の小松菜跡は特に何もせず、今年は十六豆第1弾(黒種)の栽培とし、4月20日にポットに種蒔きし、5月3日に定植。初期生育は調子が良かったが、6月下旬以降、東の方3分の1ほどは生育が悪く、7月に木灰を2回撒いたが、その効果は感じられなかった。
 例年、最盛期にはバカ採れすることがあるのだが、今年はそうしたことはなく、細々と収穫できただけで、復活生りもなかった。自家消費には事足りたが、不作であった。
 種取りのため、昨年と同様の方法を採ったが、成育が悪かったからであろう、種も生育が悪く、十分な量の種が取れなかった。 

<(参考)2020~21年冬作:小松菜第2弾>
 十六豆の跡は、畑起こしもどきを行った。そして、土壌の酸性化防止として、牡蠣殻粉末を畑起こしもどきのときに投入した。また、木灰が大量に手に入ったので、これもついでに入れ込むことにした。
 10月21日に種蒔きし、虫食いも少なく、普通作となった。

<2021年夏作:十六豆第1弾(黒種)>
 4月に畑起こしもどき(10cmピッチでスコップを差し込み、前へ少し押す)を行い、前作の小松菜の生育が悪かった東の方には牡蠣殻粉末を適量入れ込む。
 今年はまずまずの豊作で、順調に収穫でき、種も良品が十分に採れた。なお、東の方の生育はやや悪かったが、昨年のようなことはない。
 
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自然農法:カボチャをハクサイとの二毛作で連作・無肥料無農薬栽培 [自然農法:カボチャ]

 このブログ「チャレンジ自然農法」は、2017年春に知った「たんじゅん農」(=炭素循環農法)を主な拠りどころとしています。その「たんじゅん農」の詳細は、サイト「百姓モドキの有機農法講座」 http://tan.tobiiro.jp/etc/home.html をご覧ください。
 なお、「たんじゅん農」の概要と、その後に知った河名秀郎さんが勧めておられる無肥料・無農薬の「自然栽培」の概要については、このブログの最初の記事をご覧ください。
「たんじゅん農」との出会い、そして河名秀郎さんの「自然栽培との出会い」

「たんじゅん農」に出会う少し前(2016年晩秋から翌春)に、畑全体のネコブセンチュウ対策に取り組んだ。これは、場所によってはサツマイモにけっこうな被害が出ていて、ずっと畑全体で輪作していたから、空いた畝に順次、土壌改良菌剤と藁を入れ込んだところである。
 使用した土壌改良菌剤は、「粒状YKD」(線虫捕食菌、繊維分解菌を含有)と「バイオS5」(繊維分解菌、病原菌抑制菌を大量に含有)であり、「粒状YKD」の説明書に「稲藁をも分解し、一緒にすき込むとよい」とあり、そうした。また、1回の処置でネコブセンチュウは根絶できず、翌年、半量を同様にすき込むよう書かれていた。
 1回の処置で、どの程度の効果がでるか、2017年晩秋にサツマイモを掘ってみたところ、ほとんどその効果は感じなかった。また、「たんじゅん農」がうまくいけば、ネコブセンチュウもいなくなるとのことであるから、土壌改良菌剤の投入はこれまでとする。また、「百姓モドキの有機農法講座」に、“EM菌を1回だけ使う方法もあるが、よく知って使わないと逆効果となり、素人は手を出さないほうがいい”旨書かれていたから、なおさらである。「粒状YKD」と「バイオS5」が「EM菌」とどう違うのか知らないが、似たような感じがし、少々心配である。

 ところで、「百姓モドキの有機農法講座」には「窒素を多く含むものは絶対避けること。高炭素素材を入れ込むことがポイント」と書かれている。一番のおすすめは廃菌床(茸栽培の残渣)、ついでトウモロコシの残骸や麦藁などであり、稲藁もまずまず使える、となっている。うちでは廃菌床は容易には手に入らないし、トウモロコシも麦も栽培したことはないし、破砕機もない。たっぷり簡単に手に入るのは刻み藁であり、これでいくことにした。ネコブセンチュウ対策でもけっこうな量を入れ込んだから、正解ではなかったろうかと、ひそかに思っている。

 さて、カボチャの栽培であるが、本格的に始めたのが2017年で、有機肥料栽培でうまくいった。その後作から無肥料栽培とし、ハクサイとカボチャの二毛作で連作・無肥料無農薬栽培に挑戦した。偶然にも、どちらも特に肥料を欲しがる野菜であり、当初は苦戦を強いられ、初期は微肥料で取り組むこととした。

<(参考)2017~18年冬作:ハクサイ>
 夏作のカボチャまで慣行農法で栽培(苦土石灰と有機肥料をはつり込み)してきた。
 しかし、今冬のハクサイ栽培からはカボチャとの二毛作とし、同じ畝で連作栽培することとし、無肥料で行うこととした。2017年9月初めにカボチャ跡の広幅畝をハクサイ用に使うこととし、まずは東法面を鍬で溝立てし、カボチャのツル、敷藁、雑草の枯れたものを手で軽く埋め込み、鍬で土寄せ。西法面も同様に措置。これらの枯草は肥料というよりも土壌細菌の餌となるもの。
 9月半ば過ぎには種蒔きして作ったハクサイのポット苗を定植。残留肥料が濃厚にあるだろうから生育も順調で青々と育った。ただし、天候不順と低温そして品種の選択が悪く、玉が巻かなかった。なお、玉が巻かないのは有機肥料栽培の前年も同様であった。

<2018年夏作:カボチャ>
 3月にハクサイの残骸を鎌で切り刻み、畝にばら撒き、刻み藁を若干ばら撒き、腐敗(発酵)を促すために、鍬で畝間から土を削って被せる。この作業手順により、かなり高畝となってしまった。
 カボチャ畝の西隣はエンドウ用の畝2畝であり、4月にその畝の位置を少々ずらす必要があって、カボチャ畝との間隔が少し広まった。そして、エンドウ畝で残土が出たので、カボチャ畝を少し西側に削り落とし、浮き出ている刻み藁やハクサイの残骸とともにその残土でもって埋め込んだ。これでカボチャ畝は幅広の適度な高さの畝となった。
 5月6日に購入苗(品種はロロン)を無肥料で13株作付けした。昨年に比べてツルの伸び方に勢いもないし、葉も元気さがない。8月になっても昨年とは生育がまるで違う。そして、昨年初めてロロンを栽培したときは1株に3個強の実が付いたが、今年は1株に1個(あるいはゼロ)と大幅に減ってしまった。8割の減収だ。
 カボチャは連作できるし、今年は5月と6月に雨が多くて湿気を嫌うカボチャではあるものの、これほど極端な生育不良にはならないであろう。やはり各段に肥料を欲しがるカボチャゆえ、無肥料がたたったからに違いない。

<(参考)2018~19年冬作:ハクサイ>
 8月に、広幅畝の中央と畝の両サイドに枯れたカボチャの残骸と枯草の埋め込み、そして、畑起こしもどき(スコップを差し込み、前方に軽く押し、隙間を作り、空気を入れる。後退しながら、約10~15cmピッチで順次行っていく。参照:三浦伸章「ガッテン農法」の一手法)を行った。
 まず、畝の中央を溝立てし、スコップで畝起こしもどきを行い、少々土が浮き上がったので、テンワでその土を両側に削り退けてから枯草などを埋め込んだ。次に、畝中央に枯草を埋め込んだ両側2列分をスコップで畝起こしもどきを行い、ハクサイを2列植えできるようにしておいた。
 8月26日に1列は種を直播し、1列は苗を育苗して後日定植するが、育苗苗の畝は有機肥料の少量施肥と施肥なしを半々にし、比較実験することとした。
 ところが、その後、今年は初期の虫食いが激しく、絶えた株がけっこうあり、予備苗を移植したり、追加ポット苗づくりを行なったりして、当初目論んだ比較実験はできなかった。
 こうしたことから、出遅れて生育が悪く、かなり不作となり、無肥料(あるいは少量施肥)の影響はよく分からない結果となった。

<2019年夏作:カボチャ>
 前作のハクサイ収穫後、畝の整備は特にせず、5月にカボチャの購入苗「ロロン」を10株定植。その後の生育具合は昨年並みに悪かったが、収穫量は昨年の倍となる。でも、有機肥料栽培時に比べれば、6割の減収と出来は悪い。
 昨季と今季のカボチャ栽培法に格別に違いはないのだが、今季は休耕田から持ち込んだ枯草を敷いた(昨年は何も敷かなかった)。カボチャの根は浅く広く伸びていっていたから、敷いた枯草はどれだけも分解されていそうになかったが、少しは分解し、それが栄養となって、収穫量が昨年の倍になったのかもしれない。

<(参考)2019~20年冬作:ハクサイ>
 カボチャも肥料を欲しがるが、ハクサイもそうだ。そこで、今季のハクサイは若干の施肥栽培とすることとした。白菜は2品種で各1列、計2列植えするから、その位置に鍬で溝立てし、バーク堆肥(1列約10mにバーク堆肥20kg)を撒き、手で軽く土と混ぜながら埋め戻し。次に、広幅畝の峰、両サイドに鍬で溝立てし、枯草を手で埋め戻し、畝が完成。
 9月8日に育苗したハクサイ苗(「松島新二号白菜」と「愛知白菜」)を定植。
 9月半ば過ぎから、けっこう虫に食われ、予備苗を欠損箇所に移植するも、一部歯抜けとなる。その後、しばらくして虫食いが止まったようで、まずまず順調に生育するも、玉は巻かず、不作に終わった。品種の選択が悪いのと減肥料栽培によるからだろう。

<2020年夏作:カボチャ>
 4月に畝全体をスコップで畑起こしもどきを行ないつつ、ハクサイの残骸や枯草をスコップを刺した時に生ずる隙間に小々押し込む。最後に、残っていた牡蠣殻粉末を土壌改良剤として地表に小々ばら撒く。(本当はスコッ刺した時に生ずる隙間に撒いたほうが良かったろうが)
 4月27日に購入した苗(ロロン)12株を植え付け。生育はここ2年と変化はなく、有機肥料栽培時と比べると貧相なものだ。出来は昨年並みと思われるが、今年は梅雨の長雨で腐りやすい。総収穫量は、大:14個(うち少々腐り2、腐り5)、小6個(うち未熟4)と不作に終わった。

<(参考)2020~21年冬作:ハクサイ>
 8月にカボチャの残骸や雑草は大半を隣の畝に退け、スコップで畑起こしもどきを行ない、牡蠣殻粉末をたっぷり入れ込み。
 玉が巻くのを期待して品種を入れ替え、種蒔きから苗づくりし、定植するも、今年はひどい虫食いに遭い、ほぼ全滅。そこで、遅掛けにハクサイ苗(随分と大きな苗で追い付きそう)を購入し、植え直しを行った。
 その結果、苗が良かったのだろう、ここ2年より成育は良く、12月下旬にビニール紐で鉢巻きをする必要はあったが、ちゃんと玉を巻いてくれた。有機肥料栽培時のようには大きな玉にはならなかったが、まずまず満足のいく成育となった。なお、無肥料のせいか、玉に虫が潜んでいるものは数少なかった。

<2021年夏作:カボチャ>
 今年のカボチャは、昨年までのロロン苗購入栽培に代えて、飛騨名物の「宿儺(すくなorすぐな)カボチャ」(高山市丹生川町特産の、見た目はヘチマのように長細い形をしたカボチャで高級品)を種蒔きから栽培することとし、ハクサイ終了後、スコップで畑起こしもどきを行なっておいた。
 その結果、昨年のロロンのようにはまいらず、超不作となった。次作以降は、白菜も肥料を欲しがり、カボチャも同様だから、ともにどれだけか施肥して栽培せねばいかんだろう。
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自然農法:スイカ栽培 [自然農法:スイカ]

 このブログ「チャレンジ自然農法」は、2017年春に知った「たんじゅん農」(=炭素循環農法)を主な拠りどころとしています。その「たんじゅん農」の詳細は、サイト「百姓モドキの有機農法講座」 http://tan.tobiiro.jp/etc/home.html をご覧ください。
 なお、「たんじゅん農」の概要と、その後に知った河名秀郎さんが勧めておられる無肥料・無農薬の「自然栽培」の概要については、このブログの最初の記事をご覧ください。
「たんじゅん農」との出会い、そして河名秀郎さんの「自然栽培との出会い」

 「たんじゅん農」に出会う少し前(2016年晩秋から翌春)に、畑全体のネコブセンチュウ対策に取り組んだ。これは、場所によってはサツマイモにけっこうな被害が出ていて、ずっと畑全体で輪作していたから、空いた畝に順次、土壌改良菌剤と藁を入れ込んだところである。
 使用した土壌改良菌剤は、「粒状YKD」(線虫捕食菌、繊維分解菌を含有)と「バイオS5」(繊維分解菌、病原菌抑制菌を大量に含有)であり、「粒状YKD」の説明書に「稲藁をも分解し、一緒にすき込むとよい」とあり、そうした。また、1回の処置でネコブセンチュウは根絶できず、翌年、半量を同様にすき込むよう書かれていた。
 1回の処置で、どの程度の効果がでるか、2017年晩秋にサツマイモを掘ってみたところ、ほとんどその効果は感じなかった。また、「たんじゅん農」がうまくいけば、ネコブセンチュウもいなくなるとのことであるから、土壌改良菌剤の投入はこれまでとする。また、「百姓モドキの有機農法講座」に、“EM菌を1回だけ使う方法もあるが、よく知って使わないと逆効果となり、素人は手を出さないほうがいい”旨書かれていたから、なおさらである。「粒状YKD」と「バイオS5」が「EM菌」とどう違うのか知らないが、似たような感じがし、少々心配である。

 ところで、無肥料栽培に取り組むに当たって初期の土壌改良については「百姓モドキの有機農法講座」には、「窒素を多く含むものは絶対避けること。高炭素素材を入れ込むことがポイント」と書かれている。一番のおすすめは、廃菌床(茸栽培の残渣)、ついでトウモロコシの残骸や麦藁などであり、稲藁もまずまず使える、となっている。うちで簡単に手に入るのは刻み藁であり、これでいくことにした。ネコブセンチュウ対策でも、けっこうな量を入れ込んだから、正解ではなかったろうかと、ひそかに思っている。

 スイカの栽培は2021年が初めての取り組みであり、例年、ビタミン大根の後作にメロンの栽培をしていた畝で、2021年は試験的に小玉スイカを栽培することとした。2021年は、メロン&サツマイモ混植畝で小玉スイカを栽培する予定。

<2021年小玉スイカ栽培>
 3種類の小玉スイの接木苗を各3株購入して栽培するも、成育は悪いし、早々に枯れてしまい、超不作に終わってしまった。スイカは随分と肥料を欲しがるようであり、メロンとはまるで違う。来年はどれだけか施肥して栽培せねばならんだろう。


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自然農法:メロンをサツマイモと混植しての一毛作で連作・無肥料無農薬栽培 [自然農法:メロン]

 このブログ「チャレンジ自然農法」は、2017年春に知った「たんじゅん農」(=炭素循環農法)を主な拠りどころとしています。その「たんじゅん農」の詳細は、サイト「百姓モドキの有機農法講座」 http://tan.tobiiro.jp/etc/home.html をご覧ください。
 なお、「たんじゅん農」の概要と、その後に知った河名秀郎さんが勧めておられる無肥料・無農薬の「自然栽培」の概要については、このブログの最初の記事をご覧ください。
「たんじゅん農」との出会い、そして河名秀郎さんの「自然栽培との出会い」

 「たんじゅん農」に出会う少し前(2016年晩秋から翌春)に、畑全体のネコブセンチュウ対策に取り組んだ。これは、場所によってはサツマイモにけっこうな被害が出ていて、ずっと畑全体で輪作していたから、空いた畝に順次、土壌改良菌剤と藁を入れ込んだところである。
 使用した土壌改良菌剤は、「粒状YKD」(線虫捕食菌、繊維分解菌を含有)と「バイオS5」(繊維分解菌、病原菌抑制菌を大量に含有)であり、「粒状YKD」の説明書に「稲藁をも分解し、一緒にすき込むとよい」とあり、そうした。また、1回の処置でネコブセンチュウは根絶できず、翌年、半量を同様にすき込むよう書かれていた。
 1回の処置で、どの程度の効果がでるか、2017年晩秋にサツマイモを掘ってみたところ、ほとんどその効果は感じなかった。また、「たんじゅん農」がうまくいけば、ネコブセンチュウもいなくなるとのことであるから、土壌改良菌剤の投入はこれまでとする。また、「百姓モドキの有機農法講座」に、“EM菌を1回だけ使う方法もあるが、よく知って使わないと逆効果となり、素人は手を出さないほうがいい”旨書かれていたから、なおさらである。「粒状YKD」と「バイオS5」が「EM菌」とどう違うのか知らないが、似たような感じがし、少々心配である。

 ところで、無肥料栽培に取り組むに当たって初期の土壌改良については「百姓モドキの有機農法講座」には、「窒素を多く含むものは絶対避けること。高炭素素材を入れ込むことがポイント」と書かれている。一番のおすすめは、廃菌床(茸栽培の残渣)、ついでトウモロコシの残骸や麦藁などであり、稲藁もまずまず使える、となっている。うちで簡単に手に入るのは刻み藁であり、これでいくことにした。ネコブセンチュウ対策でも、けっこうな量を入れ込んだから、正解ではなかったろうかと、ひそかに思っている。

 メロンの栽培は、基本的にサツマイモとの混植栽培としており、広幅1畝の中央に1列メロンを植え、その両側に各1列サツマイモを植えるという方法を取り、メロンの収穫が終わりかけた頃からサツマイモのツルが畝全体を覆い、メロンは枯れてサツマイモだけの畝になり、効率よく2つの作物が収穫できるというものである。
 なお、広幅畝が少々きつい所もあって、そうした畝は畝を立て直し、メロンとサツマイモを交互作付けに変更したりしている。
 メロンをこれほどまでに多くしているのは、畑が広くて持て余し気味になっており、何か簡単に栽培できるものはないかと思い、サツマイモを栽培することとし、ついでにメロンを間に植えることにしたからである。もっとも、2つの畑ともに湿気畑であり、根っこが湿気を嫌うメロンであるから適地ではなく、よほど早く梅雨明けしないことには根腐れしてしまい、完熟物は大幅な収穫減となる年が多い。
 湿気に強く、かつ、味がいいメロン品種を、各種試験栽培するなかで探し求めたが、小振りの「網干メロン」しかなかった。でも、これは小振り過ぎて、豊作時に人に差し上げるにはみっともない。まあまあ湿気に強そうなものとしては「みずほニューメロン」があるが、完熟物が数多く収穫できる年は3年に1回ぐらいなものである。よって、2021年からは「みずほニューメロン」は止めて、大きさと味が優良な品種と小玉スイカに切り替えた。

 さて、メロンの無肥料栽培であるが、有機肥料栽培から切り替えて連作して2020年で3年が経過したが、苗の生育、実の付きよう、味ともに何ら変化が感じられず、無肥料でも実にうまくいく。なんで?とあっけに取られているといったところだ。ただし、よくよく観察すると、実の大きさが若干小さくなる傾向にあるように感じられたが、気になるほどのものではない。

 メロン栽培は4か所で行っているが、メインとなるのは広幅畝での「サツマイモとメロンで3列栽培」であるから、これについて記録しておくこととする。

<2018年夏作:メロン>
 2018年から無肥料栽培にすることとし、2017年12月に広幅畝作りを行う。といっても、前年と類似した作業で、肥料の代わりに刻み藁をばら撒き、ビッチュウで起こしてから、中央部に凹を付け、サツマイモのツルの残骸や藁を埋め込み、少々小高い大きなかまぼこ型の広幅畝にしただけのことである。
 今年は7月9日に早々に梅雨が明け、土の湿気が早く抜けてメロンは枯れることなく、完熟物のメロンが数多く収穫できた。

<2019年夏作:メロン>
 2018年秋にサツマイモを収穫後、2019年(メロンは3連作、無肥料2年)に向けての畝づくりを行った。サツマイモにネコブセンチュウ被害がひどく、その退治薬剤(ネマトリンエース:ホスチアーゼ粒剤)をすき込むことにした。まず、刻み藁をけっこうな量、田んぼから拾ってきてばら蒔く。その後、ネマトリンエースを規定量散布し、畑起こししながら混ぜ込む。この方法では刻み藁も薬剤も地表近くにしか入り込まないが、「たんじゅん農」を行うに当たっては、土はあまりいじらないほうが良いとのことであるから、これで良かろうというもの。
 最後に、鍬で畝間の土を削り上げたりして少々小高い広幅畝とし、そして、これは例年のことだが、休耕田から搬入した枯草で雑草抑えをしておいた。
 なお、ネコブセンチュウ対策の農薬使用は今年限りとし、3畝ある広幅畝は、3年に1回サツマイモは休耕し、その代わりにメロン収穫後、畝全体にネコブセンチュウ対抗植物(コブトリソウ)の種蒔きをし、その根っこによってネコブセンチュウを退治することにした。その根っこは土壌細菌のかっこうの餌となり、メロン栽培にも役立つことであろう。
 今年は長梅雨で梅雨明けは8月になってからだが、実質上の梅雨明けは7月25日で、蒸し暑く晴れ上がったことにより、その後数日でメロンはほとんどが枯れてしまった。完熟物はわずかで、枯れ色みしてさほど甘くないメロンを大量収穫。

<2020年夏作:メロン>
 2019年11月に来期用に土づくりを実施。サツマイモを掘り終わった広幅畝の中央部分を小型ビッチュウで軽く両側に土移動させ、刻み藁を全体にばら撒く。畝がかまぼこ型になるように畝の両側から土寄せし、中央部分に刻み藁と土が混ざるようにする。中央部分はメロン栽培となり、その部分の土壌改良である。そして、両際に跳ねておいたサツマイモのツルや枯草を畝に被せておいた。どれだけかの雑草抑えになり、また、どれだけかメロンの敷き藁代わりになる。
 サツマイモを休耕し、コブトリソウを栽培した畝は根張りがきついので土いじりせず、休耕田から搬入した枯草を若干補充して手で均して畝全体を覆い、雑草抑えとメロンの敷き藁代わりになるよう整える。
 メロンの生育は今年も順調であったが、梅雨はひどい長雨となり、受粉が不十分となって生りが悪い上に、湿り気が多すぎて、梅雨明け前(7月20日頃)から枯れるものが多くなった。7月20日頃から収穫したが、完熟物はわずかしかない。多くは枯れ色みであるも、その数もたいしたものではない。踏んだり蹴ったりの今年のメロンとなった。

<2021年夏作:メロン>
 今季作付けの畝づくりは、コブトリソウを栽培した畝は土いじりせず、サツマイモを作付けした畝は刻み藁とサツマイモのツルの枯れたものをどれだけか埋め込んだ。ところで、例年行っていた休耕田からの枯草搬入は、休耕田を売却したため不可能となった。
 今年は品種を変えて、マクワウリ系3品種としたが、2品種はまるでダメ(生りが悪いし、早々に枯れる)で1品種(銀泉甜瓜)は不作ながら、どれだけかは収穫でき、味もまずまずであった。
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自然農法:メロンとサツマイモを交互に作付けして一毛作で連作・無肥料無農薬栽培 [自然農法:メロン]

 このブログ「チャレンジ自然農法」は、2017年春に知った「たんじゅん農」(=炭素循環農法)を主な拠りどころとしています。その「たんじゅん農」の詳細は、サイト「百姓モドキの有機農法講座」 http://tan.tobiiro.jp/etc/home.html をご覧ください。
 なお、「たんじゅん農」の概要と、その後に知った河名秀郎さんが勧めておられる無肥料・無農薬の「自然栽培」の概要については、このブログの最初の記事をご覧ください。
「たんじゅん農」との出会い、そして河名秀郎さんの「自然栽培との出会い」

 「たんじゅん農」に出会う少し前(2016年晩秋から翌春)に、畑全体のネコブセンチュウ対策に取り組んだ。これは、場所によってはサツマイモにけっこうな被害が出ていて、ずっと畑全体で輪作していたから、空いた畝に順次、土壌改良菌剤と藁を入れ込んだところである。
 使用した土壌改良菌剤は、「粒状YKD」(線虫捕食菌、繊維分解菌を含有)と「バイオS5」(繊維分解菌、病原菌抑制菌を大量に含有)であり、「粒状YKD」の説明書に「稲藁をも分解し、一緒にすき込むとよい」とあり、そうした。また、1回の処置でネコブセンチュウは根絶できず、翌年、半量を同様にすき込むよう書かれていた。
 1回の処置で、どの程度の効果がでるか、2017年晩秋にサツマイモを掘ってみたところ、ほとんどその効果は感じなかった。また、「たんじゅん農」がうまくいけば、ネコブセンチュウもいなくなるとのことであるから、土壌改良菌剤の投入はこれまでとする。また、「百姓モドキの有機農法講座」に、“EM菌を1回だけ使う方法もあるが、よく知って使わないと逆効果となり、素人は手を出さないほうがいい”旨書かれていたから、なおさらである。「粒状YKD」と「バイオS5」が「EM菌」とどう違うのか知らないが、似たような感じがし、少々心配である。

 ところで、無肥料栽培に取り組むに当たって初期の土壌改良については「百姓モドキの有機農法講座」には、「窒素を多く含むものは絶対避けること。高炭素素材を入れ込むことがポイント」と書かれている。一番のおすすめは、廃菌床(茸栽培の残渣)、ついでトウモロコシの残骸や麦藁などであり、稲藁もまずまず使える、となっている。うちで簡単に手に入るのは刻み藁であり、これでいくことにした。ネコブセンチュウ対策でも、けっこうな量を入れ込んだから、正解ではなかったろうかと、ひそかに思っている。

 メロンの栽培は、自宅前の畑と須賀前の畑の両方で基本的にサツマイモとの混植栽培としており、広幅1畝の中央に1列メロンを植え、その両側に各1列サツマイモを植えるという方法を取り、メロンの収穫が終わりかけた頃からサツマイモのツルが畝全体を覆い、メロンは枯れてサツマイモだけの畝になり、効率よく2つの作物が収穫できるというものである。
 なお、自宅前の広幅畝(2畝)は少々幅がきついので、畝を普通サイズの幅の4畝に立て直し、メロンとサツマイモを交互作付けに変更した。
 メロンをこれほどまでに多くしているのは、畑が広くて持て余し気味になっており、何か簡単に栽培できるものはないかと思い、サツマイモを栽培することとし、ついでにメロンを間に植えることにしたからである。もっとも、2つの畑ともに湿気畑であり、根っこが湿気を嫌うメロンであるから適地ではなく、よほど早く梅雨明けしないことには根腐れしてしまい、完熟物は大幅な収穫減となる年が多い。
 湿気に強く、かつ、味がいいメロン品種を、各種試験栽培するなかで探し求めたが、小振りの「網干メロン」しかなかった。でも、これは小振り過ぎて、豊作時に人に差し上げるにはみっともないから、自家消費に当てている。
 このページでは、自宅前の畑における「網干メロン」のサツマイモとの交互作付けしての一毛作で連作・無肥料無農薬栽培について記す。須賀前の畑におけるメロン栽培は「自然農法:メロンをサツマイモと混植しての一毛作で連作・無肥料無農薬栽培」で記す。

 さて、自宅前の畑における「網干メロン」のサツマイモとの交互作付けしての一毛作で連作・無肥料無農薬栽培は、有機肥料栽培から切り替えて連作して2020年で3年が経過したが、苗の生育、実の付きよう、味ともに何ら変化が感じられず、無肥料でも実にうまくいく。なんで?とあっけに取られているといったところだ。ただし、よくよく観察すると、実の大きさが若干小さくなる傾向にあるように感じられたが、気になるほどのものではない。

<2018年:メロン>
 2018年春に畝を立て直し、各畝とも既に刻み藁をすき込んだり、畝の両サイドに藁を埋め込んだり、また、野菜の残骸をすき込んだりしてあり、肥料は入れてない。当年は東からサツマイモ、メロン、サツマイモ、メロン、と交互に植え付けを行い、メロンが終わったら全体がサツマイモ畑になるというやり方となる。翌年は2品種の畝を交替させる。
 7月9日に梅雨が明け、15日から猛暑となったが、メロンは枯れることなく、22日から完熟物を収穫できるようになった。その後も枯れることはなく、お盆過ぎに全部を収穫。
 無肥料にもかかわらず、とても豊作であった。
 なお、サツマイモにネコブセンチュウ被害がきつかったので、11月下旬にメロン、サツマイモとも4畝全部にネコブセンチュウ退治薬剤(ネマトリンエース:ホスチアーゼ粒剤)を刻み藁とともにすき込んだ。

<2019年:メロン>
 今年のメロンの作付けは昨年のサツマイモ畝である。
 今年は長梅雨で梅雨明けは8月になってからだが、実質上の梅雨明けは7月25日で、蒸し暑く晴れ上がったがメロンは枯れることはなかった。収穫を忘れており、28日に小々遅れたが初収穫。その後、順調に収穫できたが、土が湿っているからか腐りが来やすかった。お盆前に収穫完了。出来は昨年をやや下回ったか。
 メロンの収穫終了に合わせて、ネコブセンチュウ対抗植物(コブトリソウ)の種をばら撒く。コブトリソウはその後グングン生長し、しっかり根張りしたことだろう。11月に刈り取って、その場に置く。

<2020年:メロン>
 今年のメロンの作付けは昨年のサツマイモ畝である。
 2019年11月に来期用に土づくりを実施。刻み藁をばら撒いて、ビッチュウで軽くはつり込む。
 メロンの生育は今年も順調であったが、梅雨はひどい長雨となり、受粉が不十分となって生りが悪かった。また、一部枯れるものが出た。受粉不良で少々不作となった。
 今年も最終収穫前にコブトリソウの種をばら撒き、来期のサツマイモのネコブセンチュウ対策を取った。昨年と同様にコブトリソウはすくすく生育した。

<2021年:メロン>
 今年のメロンの作付けは昨年のサツマイモ畝であるが、これといった土いじりはせずに、畝を整形するだけでメロン栽培することとした。
 今年は長雨のせいか、生りが大幅に遅れた。でも、まずまず生ってくれた。梅雨明け後も枯れるものは少なく、少々の不作にとどまった。
 今年も最終収穫前にコブトリソウの種をばら撒き、来期のサツマイモのネコブセンチュウ対策を取った。昨年と同様にコブトリソウはすくすく生育した。

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