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「チャレンジ自然農法」、タマネギ(エンドウとの交互連作)無肥料無農薬栽培 [各論:エンドウ、タマネギ、ほかにカブなど]

(この記事は2020-09-09 が最終追記で、その後の状況は、タマネギについては新規記事「自然農法:タマネギ(エンドウとの交互連作)の無肥料無農薬栽培」、エンドウについては新規記事「自然農法:エンドウ(タマネギとの交互連作)を4年サイクルで無肥料無農薬栽培」で書き改めています。)

 このブログ「チャレンジ自然農法」は、2017年春に知った「たんじゅん農」(=炭素循環農法)を主な拠りどころとしています。その「たんじゅん農」の詳細は、サイト「百姓モドキの有機農法講座」 http://tan.tobiiro.jp/etc/home.html をご覧ください。
 なお、「たんじゅん農」の概要と、その後に知った河名秀郎さんが勧めておられる無肥料・無農薬の「自然栽培」の概要については、このブログの最初の記事(下記)をご覧ください。
 「たんじゅん農」との出会い、そして河名秀郎さんの「自然栽培との出会い」

(2017年11月4日)
 「たんじゅん農」に出会う少し前(2016年秋~2017年早春)に、畑全体のネコブセンチュウ対策に取り組んだ。これは、サツマイモにけっこうな被害が出ていて、畑全体で輪作しているから、空いた畝に順次、土壌改良菌剤と藁を入れ込んだところである。
 使用した土壌改良菌剤は、「粒状YKD」(線虫捕食菌、繊維分解菌を含有)と「バイオS5」(繊維分解菌、病原菌抑制菌を大量に含有)であり、「粒状YKD」の説明書に「稲藁をも分解し、一緒にすき込むとよい」とあり、そうした。また、1回の処置でネコブセンチュウは根絶できず、翌年、半量を同様にすき込むよう書かれていた。
 1回の処置で、どの程度の効果がでるか、サツマイモは晩秋に掘ってみないことには分からないが、「たんじゅん農」がうまくいけば、ネコブセンチュウもいなくなるとのことであるから、土壌改良菌剤の投入は、これまでとする。また、「百姓モドキの有機農法講座」に、“EM菌を1回だけ使う方法もあるが、よく知って使わないと逆効果となり、素人は手を出さないほうがいい”旨書かれていたから、なおさらである。「粒状YKD」と「バイオS5」が「EM菌」とどう違うのか知らないが、似たような感じがし、少々心配である。
(後日追記:サツマイモを3箇所で栽培していたが、大した効果はなかった感がする。)

 ところで、「百姓モドキの有機農法講座」には、「窒素を多く含むものは絶対避けること。高炭素素材を入れ込むことがポイント」と書かれている。一番のおすすめは、廃菌床(茸栽培の残渣)、ついでトウモロコシの残骸や麦藁などであり、稲藁もまずまず使える、となっている。うちでは、廃菌床は容易には手に入らないし、トウモロコシも麦も栽培したことはないし、破砕機もない。たっぷり簡単に手に入るのは刻み藁であり、これでいくことにした。ネコブセンチュウ対策でも、けっこうな量を入れ込んだから、正解ではなかったろうかと、ひそかに思っている。

 さて、タマネギの栽培であるが、毎年全く違う畝で慣行栽培(苦土石灰と有機肥料敷き込み)してきた。なお、ずっと無農薬で来ており、今後も農薬を使うことはない。
 今季(2017-18年)から、タマネギとエンドウはセットで栽培することとし、この2品種とも無肥料で基本的に交互連作栽培に取り組むこととした。といっても、エンドウは4年サイクルを考えている。従前は、タマネギを広幅1畝とし、エンドウは1畝の作付けであったのだが、今季からは各2畝を確保する。
 そこで、広幅のタマネギ跡を2畝に作り直し、エンドウ跡とその隣接する畝(今季はたまたま空き畝になっていた)を少々作り直し、1畝を丸1年遊ばせる(後日変更:2018年からカブと大根を半畝ずつ栽培する)こととした。
 ところで、タマネギは問題ないが、エンドウは連作を嫌い、4、5年は空けよと言われる。この目論見でやってもエンドウは3年空けるだけとなり、連作障害が出かねないのだが、自然農法の力で何とか防げないかと思っている。将来的には毎年同じ畝での連作を目差したい。

 さて、今季(2017-18年)のタマネギ栽培であるが、前作のエンドウ跡は隣の畝のカボチャのツルを這わせるため概ねフラットにしてあり、隣接した空き畝とほぼつながった状態になっている。これを明確に2畝となるよう、まずは9月初めに、東法面を鍬で溝立てし、カボチャのツル、雑草の枯れたものを手作業で埋め込んでいく。次に、広く一体となってる畝の中央部を両側から溝立てし、ここにも同様に措置する。最後に西法面を同様に措置。
 10月終わりに、刻み藁を少々ばら撒き、鍬とテンワで土を被せ、2畝を粗整形。埋め込んであった枯草が少々飛び出したが、けっこう堆肥化していた。
 こうして、土壌細菌の餌となるものを2回にわたって入れ込んだところである。
 11月10日頃には苗を購入して植えつけ、籾殻を撒くこととしている。なお、タマネギは肥料を欲しがる作物だが、無肥料がたたったとしても小さな玉になるだけであろうから、何も心配要らない。
 ところで、エンドウ用の2畝(うち1畝はカブと大根を半畝ずつ栽培)、タマネギ用の2畝、以上は一毛作で、それらの畝の間にカボチャ(夏季)&ハクサイ(冬季)二毛作の1畝を位置決定しているのだが、これら全体の畝間がかなり広かったり狭かったりしている。最初の設定に失敗した。よって、来年秋にはどれだけか畝移動調整をせねばならなくなったが、その時期に再び枯草や刻み藁など入れ込むことになるから、その作業をするなかで調整することにしている。
 今季(2017-18年)のタマネギ畝は、前作の残留肥料がどれだけかはあろうから、今、収穫が始まった無肥料栽培冬野菜と同様に多分うまくいくであろうが、来季は肥料切れになるだろうから、ちゃんと収穫できるかどうか、不安は続く。
 毎年、刻み藁や枯草などを畝の表層近くに入れ込んでやり、当面、様子を見るしかない。

<2017-18年:タマネギ栽培>
 詳細については「タマネギ栽培」で記す。
(2018年4月12日)
 タマネギは2017年11月9日に2品種各200本の苗を植え付け、その後の異常低温にもめげず、まずまず順調に育っている。
(5月24日)
 タマネギはやっと少しずつ玉が大きくなりつつあるが、この調子ではあまり大きな玉になりそうにない。例年好成績を収めていたタマネギだが、ここ2か年の有機肥料栽培はやや不作であり、今年の無肥料栽培初年物は、前年並みとなろうか。
(6月14日)
 タマネギを全部収穫。エンドウ跡での無肥料栽培であったが、大玉はごく少なくやや小振りなものが大半で不作の部類に入る。でも、施肥栽培の昨年と同じないし若干出来が良かった。残留肥料があったからだろう。

<2018-19年:タマネギ栽培>
(2018年8月11日)
 エンドウとタマネギ畝にカボチャのツルを這わせておいたが、昨日カボチャの収穫が終わり、今日、繁茂した雑草を鎌で削り取る。
(8月15日)
 カボチャのツルや枯草をタマネギを作付け予定の2畝の両サイドに埋め込み。
(8月19日)
 2畝ともスコップで畝起こしもどき。→スコップを差し込み、前方に軽く押し、隙間を作り、空気を入れる。後退しながら、10cm強のピッチで順次行っていく。(参照:三浦伸章「ガッテン農法」の一手法)
(11月5日)
 10月8日に草刈り機(紐タイプ)でタマネギの作付け畝を丁寧に草刈りし、11月に入ってから雑草を叩いて畝の整備。11月5日にタマネギ苗の植え付けを行なった。(後日、籾殻をしっかり被せた。)
(2019年5月2日)
 タマネギの生育は全体に若干悪い。
 籾殻をしっかり被せてあったせいか、雑草の生え方は少なく、タマネギが雑草に負けることはなく、放置。
 手前はうちの畑のタマネギ。向こう側右手が隣の畑の方のタマネギ。
DSCN0656[1].jpg

(6月18日)
 6月初めにタマネギを収穫し、今日、納屋に収納したが、出来具合は小さな玉や極小の玉であり、昨年(無肥料)、一昨年(有機肥料)並みだった感がし、3年連続の不作となった。なお、西畝より東畝のほうが生育が良かったから、これは土壌条件に左右されたことだろう。
 さて、来シーズンはタマネギとエンドウの畝を交替するのだが、今シーズン部分的に不作だったエンドウ畝(北4割ほど)の土壌改良を行なった。方法は次のとおり。
 基本は「たんじゅん農」を元に三浦伸章著「ガッテン農法」を応用したやり方だ。
 まず、表土15cmほどをビッチュウで東側に退け、畝は概ねフラットになる。次に、その下の20cmほどの土をビッチュウで西側に退ける。
 ここからが大変。その下の土をスコップで掘り、土を凹地に積み置く。これで深さ20cmほどになる。次に、スコップを差し込み、スコップを前方に押し、空気を入れる。
 休耕田から運び込んだ枯草を少しずつ敷きながら、退けた土を順次埋め戻していく。枯れ草は都合4層入れた。
 北4割ほどは、土がふかふかになり、枯草も入ったから畝が高く大きくなった。いずれ沈んでいくだろう。
 これで、土壌改良できたのではなかろうか。来期のタマネギが楽しみだ。
(6月19日)
 収穫済のタマネギ、エンドウ畝はカボチャのツルを這わせるから、休耕田から枯草を搬入し、敷く。

<2019-20年:タマネギ栽培>
(2019年11月3日)
 今年作付けするタマネギ2畝は、昨季のエンドウ1畝とカブ&大根畝1畝である。今季のエンドウ畝には枯草を埋め込んだが、タマネギ畝には何も入れず。また、スコップでの畝起こしもどきもせず。
 本日、JAでを中晩生を3束(1束100本)を買い、1畝は3列植え、もう1畝は2列植え(一部3列植え)となった。籾殻を厚めに被せておいた。
(2020年3月23日)
 昨年は雑草があまり生えなかったが、今年は雑草がすごい。昨季は寒い、今季は暖冬、という違いからだろう。
(5月21日)
 5月11日に8割方にネギ坊主(とう立ち)が見られ、その全部をハサミで切り取った。そして、今日、前回の残りのネギ坊主を手でちぎる。ほぼ全部にネギ坊主ができるなんて過去にないことだが、なぜだろう?→11月12月と異常な暖冬で、冬季間の育ちが良すぎ、ためにネギ坊主ができたようである。11月に遅く植えたりしても十分に育つとのことで、あまり早く植えないほうがいいとのこと。
(6月9日)
 2、3日前から軸折れしだした。もう数日置きたいが、明日から梅雨入り。よって、今朝、全部収穫。いずれも小振りで、昨年と変わらず不作。なお、昨年11月に土壌改良した部分も出来は一緒であった。
 収穫後、草叩きし、畝を粗整形。東畝は、畝間に固めておいた枯草(休耕田から搬入)とイチゴの残骸で覆い、カボチャのツルを這わせる。
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「チャレンジ自然農法」、エンドウ(タマネギとの交互連作)無肥料無農薬栽培 [各論:エンドウ、タマネギ、ほかにカブなど]

 このブログ「チャレンジ自然農法」は、2017年春に知った「たんじゅん農」(=炭素循環農法)を主な拠りどころとしています。その「たんじゅん農」の詳細は、サイト「百姓モドキの有機農法講座」 http://tan.tobiiro.jp/etc/home.html をご覧ください。
 なお、「たんじゅん農」の概要と、その後に知った河名秀郎さんが勧めておられる無肥料・無農薬の「自然栽培」の概要については、このブログの最初の記事(下記)をご覧ください。
 「たんじゅん農」との出会い、そして河名秀郎さんの「自然栽培との出会い」

(2017年11月4日)
 「たんじゅん農」に出会う少し前(2016年秋~2017年早春)に、畑全体のネコブセンチュウ対策に取り組んだ。これは、サツマイモにけっこうな被害が出ていて、畑全体で輪作しているから、空いた畝に順次、土壌改良菌剤と藁を入れ込んだところである。
 使用した土壌改良菌剤は、「粒状YKD」(線虫捕食菌、繊維分解菌を含有)と「バイオS5」(繊維分解菌、病原菌抑制菌を大量に含有)であり、「粒状YKD」の説明書に「稲藁をも分解し、一緒にすき込むとよい」とあり、そうした。また、1回の処置でネコブセンチュウは根絶できず、翌年、半量を同様にすき込むよう書かれていた。
 1回の処置で、どの程度の効果がでるか、サツマイモは晩秋に掘ってみないことには分からないが、「たんじゅん農」がうまくいけば、ネコブセンチュウもいなくなるとのことであるから、土壌改良菌剤の投入は、これまでとする。また、「百姓モドキの有機農法講座」に、“EM菌を1回だけ使う方法もあるが、よく知って使わないと逆効果となり、素人は手を出さないほうがいい”旨書かれていたから、なおさらである。「粒状YKD」と「バイオS5」が「EM菌」とどう違うのか知らないが、似たような感じがし、少々心配である。
(後日追記:サツマイモを3箇所で栽培していたが、大した効果はなかった感がする。)

 ところで、「百姓モドキの有機農法講座」には、「窒素を多く含むものは絶対避けること。高炭素素材を入れ込むことがポイント」と書かれている。一番のおすすめは、廃菌床(茸栽培の残渣)、ついでトウモロコシの残骸や麦藁などであり、稲藁もまずまず使える、となっている。うちでは、廃菌床は容易には手に入らないし、トウモロコシも麦も栽培したことはないし、破砕機もない。たっぷり簡単に手に入るのは刻み藁であり、これでいくことにした。ネコブセンチュウ対策でも、けっこうな量を入れ込んだから、正解ではなかったろうかと、ひそかに思っている。

 さて、エンドウの栽培であるが、毎年全く違う畝で慣行栽培(苦土石灰と有機肥料敷き込み)してきた。なお、ずっと無農薬で来ており、今後も農薬を使うことはない。
 今季(2017-18年)から、エンドウとタマネギの栽培はセットで行うことにし、2品種は無肥料で基本的に交互連作栽培に取り組むこととした。といっても、エンドウは4年サイクルを考えている。従前は、タマネギを広幅1畝とし、エンドウは1畝の作付けであったのだが、今季からは各2畝を確保する。
 そこで、広幅のタマネギ跡を2畝に作り直し、エンドウ跡とその隣接する畝(今季はたまたま空き畝になっていた)を少々作り直し、1畝を丸1年遊ばせる(後日変更:2018年からカブと大根を半畝ずつ栽培する)こととした。
 ところで、タマネギは問題ないが、エンドウは連作を嫌い、4、5年は空けよと言われる。この目論見でやっても3年空けるだけとなり、連作障害が出かねないのだが、自然農法の力で何とか防げないかと思っている。将来的には毎年同じ畝での連作を目差したい。

 さて、今季(2017-18年)のエンドウ栽培であるが、9月初めにタマネギ跡の広幅畝の半幅をエンドウ用に使うこととし、西側法面を鍬で溝立てし、カボチャのツル、雑草の枯れたものを手作業で軽く埋め込み、鍬で土寄せ。畝の中央を鍬で溝立てし、同様に措置。これらの枯草は肥料というよりも土壌細菌の餌となるものである。けっこう大きな畝になった。
 10月終わりに、9月に作った畝があまりにも大きく思えるし、高炭素素材である刻み藁が手に入ったことだし、畝を少々狭めることにした。鍬で畝の峰を崩し、凹状にし、刻み藁を入れ込んで、ビッチュウで埋め戻し。西面は概ねそのままの位置でテンワで粗整形。東面は一部を残して削り、テンワで粗整形。若干の削り土は東隣の貸し畝(半年間、料理屋さんに貸す)に移動。それでも、けっこう大きな畝になった。なお、埋め込んであった枯草が少々飛び出したが、けっこう堆肥化していた。
 こうして土壌細菌の餌となるものを2回にわたって入れ込んだところである。
 11月10日頃にはエンドウの種蒔きをしたいと思っている。無肥料ではたして大きく育ち、実をいっぱい生らしてくれるか気になるが、自家用には十分足りる畝延長(10m強)であるから、心配なかろう。

 ところで、エンドウ用の2畝(うち1畝はカブと大根を半畝ずつ栽培)、タマネギ用の2畝、それらの畝の間にカボチャ(夏季)&ハクサイ(冬季)2毛作の1畝を位置決定しているのだが、これら全体の畝間がかなり広かったり狭かったりしている。最初の設定に失敗した。よって、来年秋にはどれだけか畝移動調整をせねばならなくなったが、その時期に再び枯草や刻み藁など入れ込むことになるから、その作業をするなかで調整することにしている。

 今季(2017-18年)のエンドウ畝は、前作の残留肥料がどれだけかはあろうから、今、収穫が始まった無肥料栽培冬野菜と同様に多分うまくいくであろうが、来季は肥料切れになるだろうし、4年後にエンドウが同じ場所での作付けとなり、ちゃんと収穫できるか、不安は続く。
 毎年、刻み藁や枯草などを畝の表層近くに入れ込んでやり、当面、様子を見るしかない。エンドウの連作まで持っていくには10年はかかるかもしれない長丁場の連作・無肥料無農薬栽培への取り組みである。

<2017-18年:エンドウ栽培>
 詳細については「エンドウの栽培」で記す。
(2018年4月12日)
 エンドウは11月8日に種蒔きしたが、その後の異常低温により大半が芽吹かず、こんなことは初めてだが3月4日に種蒔きし直す。そうしたことにより、生育がアンバランスとなった。3月の異常高温で初生りを過去にない早さで4月10日に収獲。
(5月24日)
 エンドウはおおむね終了。今期の残留肥料だけでの栽培が、前期に比べて収量に差が出たかどうかは、いまいちはっきりしないが、晩秋に芽吹いた株は概ね前年並みに収穫できた感がする。春蒔きは未経験であるが、ひどい収穫量で終わってしまった。

<2018-19年:エンドウ栽培>
(4月23日)
 今年11月にエンドウを種蒔きする予定の畝(今季の東隣の畝)が立ててあるが、何も入れていない。北のほう3分の1はカレー屋さんに貸してあり、小松菜のようなものが1mほどに育ち、花が咲いている。これを全部引き抜き、畝を大きく凹状にし、藁を敷き、土を少々入れ、引き抜いた小松菜のようなものも入れ込んで土盛りする。
 なお、畝作りするとき、畝を今年のエンドウ畝に少し近付け、残余の土をカボチャ畝に移し、カボチャ畝を少し広幅とした。これで、エンドウ2畝・カボチャ1畝・タマネギ2畝の畝間がバランス良くなった。
(8月11日)
 エンドウ畝にカボチャのツルを這わせておいたが、昨日カボチャの収穫が終わり、今日、繁茂した雑草を鎌で削り取る。
(8月15日)
 カボチャのツルや枯草を、エンドウ(1畝はカブ・大根)畝の両サイドに埋め込み。
(8月19日)
 2畝ともスコップで畝起こしもどき。→スコップを差し込み、前方に軽く押し、隙間を作り、空気を入れる。後退しながら、10cm強のピッチで順次行っていく。(参照:三浦伸章「ガッテン農法」の一手法)
(11月5日)
 10月8日に草刈り機(紐タイプ)でエンドウ作付け畝を丁寧に草刈りし、11月に入ってから雑草を叩いて畝の整備。11月2日にエンドウの種蒔きを行なった。(後日、籾殻をしっかり被せた。)
(2019年5月2日)
 順調に収穫が始まったエンドウであるが、生育は従前の有機肥料栽培に比べて見劣りしない。ただし、北4割ほどは非常に生育が悪い。これは、昨年4月に1mほどに育った小松菜のようなものを生のまま埋め込んだことにより、土壌細菌が不適切なものになったからであろう。
 なお、雑草がけっこう生えだしたが、雑草に負けることはなく、放置。
DSCN0647.JPG

(6月19日)
 5月24日にはほとんど収穫が終わり、南6割は平年作といった感じ。収穫済のエンドウ畝にはカボチャのツルを這わせるから、本日、休耕田から枯草を搬入し、敷く。

<2019-20年:エンドウ栽培>
(2019年9月16日)
 今年作付けするエンドウ畝は、タマネギ収穫後、カボチャのツルを這わせておき、カボチャも終わって、敷き藁代わりに使った休耕田の枯草やカボチャ畝の雑草の枯草が被せてある。よって、雑草はほとんど生えていない。本日、それら枯草を畝間に退け、エンドウ畝の西面に鍬で溝立てし、退けた枯草を手で埋め込み。土壌細菌の餌として活用することとした。
(11月18日)
 11月1日に種蒔きしたが、発芽率は5割を切る。部分的にまばらだがやむを得ない。草抑えと防寒にため籾殻をたっぷり撒く。
(2020年3月29日)
 成長度合いにムラがある。北のほう半分は生育がいいが、その中ほどは悪いし、南のほう半分はとんと生育が悪い。2年連続タマネギを栽培した2畝の片方での栽培であり、畝の南北でタマネギの出来具合は変わらなかったから、原因は不明。
(4月16日撮影の現況写真)
DSCN0707[1].jpg
(5月19日)
 本日最終収穫。ピーク時は低温傾向で、一気に生ることはなく、助かった。
 成育の悪い南のほうが早く生りだした。北のほう半分は生育が良かったが、部分的にムラがあり、例年より大きく生育した部分がかなりあった。収量は生育度合いと比例。
 例年虫食いは少ないが、今年は虫食いが全くなかった。
(6月7日)
 今期のエンドウ畝は、この冬にカブなどを栽培するため、大ざっぱに草叩き。来期のエンドウ畝はその隣(カブなどの後作)になり、草刈機でざっと草刈りし、さらに隣のカボチャ畝からのツルを這わせるため、カボチャ畝の東半分とともにエンドウの残骸や休耕田から搬入した枯草を敷き詰めておいた。

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「チャレンジ自然農法」、カブ&大根の無肥料無農薬栽培 [各論:エンドウ、タマネギ、ほかにカブなど]

 このブログ「チャレンジ自然農法」は、2017年春に知った「たんじゅん農」(=炭素循環農法)を主な拠りどころとしています。その「たんじゅん農」の詳細は、サイト「百姓モドキの有機農法講座」 http://tan.tobiiro.jp/etc/home.html をご覧ください。
 なお、「たんじゅん農」の概要と、その後に知った河名秀郎さんが勧めておられる無肥料・無農薬の「自然栽培」の概要については、このブログの最初の記事(下記)をご覧ください。
 「たんじゅん農」との出会い、そして河名秀郎さんの「自然栽培との出会い」

(2017年11月4日)
 「たんじゅん農」に出会う少し前(2016年秋~2017年早春)に、畑全体のネコブセンチュウ対策に取り組んだ。これは、サツマイモにけっこうな被害が出ていて、畑全体で輪作しているから、空いた畝に順次、土壌改良菌剤と藁を入れ込んだところである。
 使用した土壌改良菌剤は、「粒状YKD」(線虫捕食菌、繊維分解菌を含有)と「バイオS5」(繊維分解菌、病原菌抑制菌を大量に含有)であり、「粒状YKD」の説明書に「稲藁をも分解し、一緒にすき込むとよい」とあり、そうした。また、1回の処置でネコブセンチュウは根絶できず、翌年、半量を同様にすき込むよう書かれていた。
 1回の処置で、どの程度の効果がでるか、サツマイモは晩秋に掘ってみないことには分からないが、「たんじゅん農」がうまくいけば、ネコブセンチュウもいなくなるとのことであるから、土壌改良菌剤の投入は、これまでとする。また、「百姓モドキの有機農法講座」に、“EM菌を1回だけ使う方法もあるが、よく知って使わないと逆効果となり、素人は手を出さないほうがいい”旨書かれていたから、なおさらである。「粒状YKD」と「バイオS5」が「EM菌」とどう違うのか知らないが、似たような感じがし、少々心配である。
(後日追記:サツマイモを3箇所で栽培していたが、大した効果はなかった感がする。)

 ところで、「百姓モドキの有機農法講座」には、「窒素を多く含むものは絶対避けること。高炭素素材を入れ込むことがポイント」と書かれている。一番のおすすめは、廃菌床(茸栽培の残渣)、ついでトウモロコシの残骸や麦藁などであり、稲藁もまずまず使える、となっている。うちでは、廃菌床は容易には手に入らないし、トウモロコシも麦も栽培したことはないし、破砕機もない。たっぷり簡単に手に入るのは刻み藁であり、これでいくことにした。ネコブセンチュウ対策でも、けっこうな量を入れ込んだから、正解ではなかったろうかと、ひそかに思っている。

 さて、カブ&大根の栽培であるが、1畝10m全部をカブとするには多すぎ、半畝を遅蒔き大根の作付けとした。(通常時期蒔きの大根は別畝栽培。)
 使う畝は、今年エンドウを収穫した畝である。
 というのは、タマネギ(2畝)とエンドウ(1畝)を交互(2年ごと)に栽培することとしたので、エンドウ用の畝が1畝遊ぶことになり、その畝でカブ&遅蒔き大根の栽培をすることとしたからである。
 この畝の今までの取り組みは、「チャレンジ自然農法」、タマネギ・エンドウの交互連作・無肥料無農薬栽培 で記したことと重複するので、記述を省略し、カブ&遅蒔き大根の栽培に関してのみ、このページで書くこととするが、その詳細は、 カブの栽培 及び 普通の大根「打木(うつき)源助大根」(石川県特産)の栽培 で記す。

<2018-19年:カブ&遅蒔き大根の栽培>
(8月23日)
 使う畝は10日ほど前に雑草を削っておいた。今日、畝の両サイド法面を鍬で溝立てし、休耕田から搬入した枯草を手で埋め込み。そして畝の上面の細かな雑草をテンワで削ってから、スコップで畝起こしもどき(スコップを差し込み、前方に軽く押し、隙間を作り、空気を入れる。後退しながら10cmピッチで順次行っていく。参照:三浦伸章「ガッテン農法」の一手法)。法尻も同様に行う。
(9月20日)
 前日に雑草を叩いておき、今日、カブ(早生今市かぶ)&遅蒔き大根(青首丸尻宮重と打木源助大根)の種蒔き。
(11月17日)
 その後、順調に発芽、成育し、カブは1回、大根は3回に分けて選りを行なった。
 カブは少々密な栽培になってしまっているが、今日、大きそうなものを10個ほど初収穫できた。すこぶる順調な生育であり、前作のエンドウが無肥料栽培であったから残留肥料はないと考えられるが、カブの生育具合には驚かされる。ただし、カブの品種は今年初めて栽培する品種だから、前年との比較は不可能だが。
 一方、遅蒔き大根の生育はとんと悪い。11月がずっと高温傾向にあるも、通常蒔きの大根も生育が悪いから、肥料欠乏が原因かもしれない。
(2019年3月3日)
 カブは寒くなってからも生育し、すこぶる順調だったが、とう立ち始め、もうダメ。
 大根もその後少しずつ太く長くなったが、例年に比べるとずっと小さい。

<2019-20年:カブ&大根の栽培>
(9月8日、20日)
 作付け畝は、昨年はエンドウ跡としたが、エンドウ・タマネギ交互作の絡みで、今年はタマネギ跡となる。この畝の隣にカボチャを栽培しており、その敷き藁代わりに休耕田から持ち込んだ枯草が乗っていたが、その枯草はこの畝には埋め込まず。
 9月8日に「打木源助大根」を半畝に種蒔き。9月20日に「固定種:天王寺かぶ(丸葉)」を残り半畝に種蒔き 。
(12月1日)
 カブはすくすくと生育し、品種を変えたから玉がけっこう大きい。11月3日に大きそうなのを初収穫し、その後もどんどん大きくなる。無肥料を感じさせない出来だ。
 大根のほうも生育はいい。ただし、無肥料であるから、有機肥料時より若干小振りであるが、あまり大きな大根は始末におえないから、ちょうどいい大きさだ。
(2020年1月29日)
 今冬は異常な暖冬で、その後の生育もすさまじい。
 カブは大きいものから収穫していったが、どんどん大きくなる。この時期になると繊維分が多くなりかけもうダメだろう。評価★★★★☆
 大根はどんどん太くなり、太すぎるものは2本に1本は巣が入っているようで、太すぎるものは処分。評価★★★★☆

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