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各論:サツマイモ&メロン混植 ブログトップ

「チャレンジ自然農法」、サツマイモ畑のネコブセンチュウ退治と連作・無肥料・無農薬栽培 [各論:サツマイモ&メロン混植]

(この記事は2020-11-19が最終追記で、その後の状況は新規記事「自然農法:サツマイモの連作・無肥料無農薬栽培」で書き改めています。)

 このブログ「チャレンジ自然農法」は、2017年春に知った「たんじゅん農」(=炭素循環農法)を主な拠りどころとしています。その「たんじゅん農」の詳細は、サイト「百姓モドキの有機農法講座」 http://tan.tobiiro.jp/etc/home.html をご覧ください。
 なお、「たんじゅん農」の概要と、その後に知った河名秀郎さんが勧めておられる無肥料・無農薬の「自然栽培」の概要については、このブログの最初の記事(下記)をご覧ください。
 「たんじゅん農」との出会い、そして河名秀郎さんの「自然栽培との出会い」

 このページでは、3箇所に分けてサツマイモとメロンを栽培している場所のうち、ネコブセンチュウの被害が甚だしい須賀前の畑の一番西の区画について記す。

 「たんじゅん農」に出会う少し前(2016年秋~2017年早春)に、畑全体のネコブセンチュウ対策に取り組んだ。これは、サツマイモにけっこうな被害が出ていて、畑全体で輪作しているから、2016年晩秋から空いた畝に順次、土壌改良菌剤と藁を入れ込んだところである。
 使用した土壌改良菌剤は、「粒状YKD」(線虫捕食菌、繊維分解菌を含有)と「バイオS5」(繊維分解菌、病原菌抑制菌を大量に含有)であり、「粒状YKD」の説明書に「稲藁をも分解し、一緒にすき込むとよい」とあり、そうした。また、1回の処置でネコブセンチュウは根絶できず、翌年、半量を同様にすき込むよう書かれていた。
 1回の処置で、どの程度の効果がでるか、2017年晩秋にサツマイモを掘ってみたところ、須賀前の畑の真ん中辺り(初めての栽培箇所)と自宅前の畑(連作)はネコブセンチュウの被害はほとんどなかった。これらは初めから被害がほとんどなかったものと思われる。
 しかし、須賀前の畑の一番西の区画(何年か連作)については、土壌改良菌剤の効果がなく、ネコブセンチュウの被害が甚だしかった。
(2017年11月20日)
 ネコブセンチュウ防除のため、残っていた土壌改良剤の菌剤2種類を今年も入れ込むことにした。菌剤の説明書きに藁を入れ込むと良いとあり、また、「たんじゅん農」において初期は「高炭素素材」を入れ込むと良いとあり、藁もどれだけか高炭素素材であるので、田んぼに残っていた刻み藁を大量に撒き、菌剤2種類をばら撒く。そして、昨年と同様に藁を敷き込みながら、ビッチュウではつり込む。
 なお、サツマイモのツルは全部搬出し、後日焼却処分する。
 これでもってネコブセンチュウ対策2年目を行い、併せて「たんじゅん農」1年目の対応をしたところである。
(2018年2月24日)
 晩秋に施した土壌改良剤はあてにならないから、今年のサツマイモの作付けはあきらめ、ネコブセンチュウ退治のためにマリーゴールドを栽培することとする。
(参考)ネット検索で得た情報
 センチュウはマリーゴールドの根に好んで侵入しそこで死滅します。
 マリーゴールドは畑にすき込めば緑肥としても使えます。センチュウへの防虫効果は鋤きこんだ後も続くそうです。マリーゴールドを植え、3ヶ月ほど生育させた後に緑肥として鋤き込みます。
(2018年4月2日)
 マリーゴールドも通常の草花用のものでは十分な効果がないようであり、JAに注文しておいたネコブセンチュウ退治薬剤(ネマトリンエース:ホスチアーゼ粒剤)も使うことに。
 本日、須賀前の一番西のみ、薬剤を所定量ばら撒き、ビッチュウではつり込む。藁が敷き込んであるので、あまり深くまでははつり込めなかった。
(4月5日)
 サツマイモの品種を調べていたら、新品種「紅はるか」がネコブセンチュウに強いことが分かった。ただし、連作を重ねるとやはりネコブセンチュウが増え、どれだけかの被害は受けるようになるようだ。
 →さつまいも線虫害に対する対抗植物と「べにはるか」の導入効果
 このなかで「対抗植物とは土壌中の有害な線虫を減らす効果を持つ植物のことです。イネ科のギニアグラスやマメ科のクロタラリアなど様々な草種があります。ネコブセンチュウに汚染された圃場に対抗植物を栽培すると、農薬に比べて土壌のより深い層までネコブセンチュウを減らす効果があります。」とあるが、これら草種はあまりに大きくなり、後処理が手に負えないから、マリーゴールドでお茶をにごすしかない。
(6月2日)
 4月22日に須賀前の一番西の箇所をテンワで綺麗に均し、マリーゴールドの種をばら撒く。少々種が不足した。覆土なしで、土が乾きそうになったら水やりをしたが、完全ではなかった。5月17日にまばらではあるが、芽吹き、同日、追加種蒔きし、同様に水やりしてきた。
 6月2日時点で、まずまず芽吹いた感がするが、全然芽吹いてない個所もある。そこは後日、密生している個所から移植することとした。
(10月7日)
 その後、マリーゴールドは大きく成長し、8月中旬に刈り取り、9月中旬には雑草を刈り取り、枯らしておいた。
 今日、残っていたネコブセンチュウ退治薬剤を全部ばら撒き、休耕田から搬入した枯草も少々ばら撒く。
 白ナス畝の際から順次ビッチュウで畑起こし。枯草がけっこうあり、それをまぶしながらの畑起こしであるも、ビッチュウであるがゆえに薬剤が土にきれいに混ざり込むことは少なく、耕運機のようにはまいらない。
 公共用地境の畑の法面も起こし、全部で5列起こしとなった。総延長50m強。ぐったり疲れた。
(10月29日)
 昨日休耕田で草刈りした草を軽トラで運び、サツマイモ畝にも全体に被せた。

<2019年>
(6月14日)
 5月25日に広幅畝の中央列にメロンを定植。例年どおり生育は良く、無肥料にもかかわらず実も十分に付けた。ただし、長梅雨のせいか梅雨明け前後から根腐れしたのだろう、どんどん枯れてしまい、完熟メロンの収穫はわずかしかなかった。
 6月14日に、中央列メロンの両隣に各1列サツマイモ苗を定植。10m強の畝に1列37本。株間は26cmほど。東列に紅はるか、西列に安納芋を作付け。
(11月8日)
 須賀前の西端畝を掘る。安納芋(約10m畝37株)は14.8kgで、昨年の5割を切る不作。紅はるか(同規模)は45.5kgで豊作。2品種の出来不出来の違いは、紅はるかのツルの伸びようがすごく、安納芋がそれに負けてしまったことによると思われる。
 収穫後水洗いしたところ、ネコブセンチュウ被害は少なかった。前年にマリーゴールドを栽培し、また、薬剤を撒いたから、その効果があったのだろう。

<2020年>
 今年はネコブセンチュウ対策は何もせず、昨年と同様にメロンとサツマイモ(紅はるか)の作付けを行った。収穫後水洗いしたところ、ネコブセンチュウ被害は少なかった。
 来年は、サツマイモは休耕し、ネコブセンチュウ対抗作物(コブトリソウ)を栽培する予定でいる。
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「チャレンジ自然農法」、サツマイモとメロンの列を交互作付け・無肥料・無農薬栽培 [各論:サツマイモ&メロン混植]

(この記事は2020-11-19が最終追記で、その後の状況は少々作付け方法が異なりますが、新規記事「自然農法:サツマイモの連作・無肥料無農薬栽培」及び「自然農法:メロンの連作・無肥料無農薬栽培」で書き改めています。)

 このブログ「チャレンジ自然農法」は、2017年春に知った「たんじゅん農」(=炭素循環農法)を主な拠りどころとしています。その「たんじゅん農」の詳細は、サイト「百姓モドキの有機農法講座」 http://tan.tobiiro.jp/etc/home.html をご覧ください。
 なお、「たんじゅん農」の概要と、その後に知った河名秀郎さんが勧めておられる無肥料・無農薬の「自然栽培」の概要については、このブログの最初の記事(下記)をご覧ください。
 「たんじゅん農」との出会い、そして河名秀郎さんの「自然栽培との出会い」

 「たんじゅん農」に出会う少し前(2016年晩秋から翌春)に、畑全体のネコブセンチュウ対策に取り組んだ。これは、場所によってはサツマイモにけっこうな被害が出ていて、ずっと畑全体で輪作していたから、空いた畝に順次、土壌改良菌剤と藁を入れ込んだところである。
 使用した土壌改良菌剤は、「粒状YKD」(線虫捕食菌、繊維分解菌を含有)と「バイオS5」(繊維分解菌、病原菌抑制菌を大量に含有)であり、「粒状YKD」の説明書に「稲藁をも分解し、一緒にすき込むとよい」とあり、そうした。また、1回の処置でネコブセンチュウは根絶できず、翌年、半量を同様にすき込むよう書かれていた。
 1回の処置で、どの程度の効果がでるか、2017年晩秋にサツマイモを掘ってみたところ、ほとんどその効果は感じなかった。また、「たんじゅん農」がうまくいけば、ネコブセンチュウもいなくなるとのことであるから、土壌改良菌剤の投入は、被害がひどい須賀前の畑の一番西(別記事)以外はこれまでとする。また、「百姓モドキの有機農法講座」に、“EM菌を1回だけ使う方法もあるが、よく知って使わないと逆効果となり、素人は手を出さないほうがいい”旨書かれていたから、なおさらである。「粒状YKD」と「バイオS5」が「EM菌」とどう違うのか知らないが、似たような感じがし、少々心配である。

 ところで、「百姓モドキの有機農法講座」には、「窒素を多く含むものは絶対避けること。高炭素素材を入れ込むことがポイント」と書かれている。一番のおすすめは、廃菌床(茸栽培の残渣)、ついでトウモロコシの残骸や麦藁などであり、稲藁もまずまず使える、となっている。うちでは、廃菌床は容易には手に入らないし、トウモロコシも麦も栽培したことはないし、破砕機もない。たっぷり簡単に手に入るのは刻み藁であり、これでいくことにした。ネコブセンチュウ対策でも、けっこうな量を入れ込んだから、正解ではなかったろうかと、ひそかに思っている。

 さて、サツマイモとメロンの混植栽培であるが、ここ2、3年、基本的には広幅1畝の中央に1列メロンを植え、その両側に各1列サツマイモを植えるという方法を取り、メロンの収穫が終わりかけた頃からサツマイモのツルが畝全体を覆い、メロンは枯れてサツマイモだけの畝になり、効率よく2つの作物の収穫をしてきた。もっとも、湿り気が多い土壌のせいかメロンは実る前に枯れることが多い。
 そうした畝が5畝あり、うち3畝はサツマイモを連作し、メロンは苗の定植位置を変えたり、カボチャにしたりしていた。メロンは連作を避けよ(3年空ける)とされているからである。

 来年(2018年)は、広幅畝といっても畝幅が少々足りない畝(自宅前の畑2畝)は、若干の作付け変更を行うこととした。ここは、サツマイモとメロンを各1列植えとして畝を立て直し、連作障害を少しでも回避するために交互作付けすることとした次第。須賀前の畑の真ん中辺りに連続して2畝ある広幅畝(輪作し毎年場所移動してきた)は、連作とし、サツマイモとメロンで3列(真ん中にメロン)栽培とし、メロンの連作障害がいかほどのものか、これも実験だ。
 なお、ネコブセンチュウ被害がひどい須賀前の畑の一番西の広幅畝は先に書いたように別記事とするが、今年はサツマイモの栽培を中止し、マリーゴールド栽培でお茶を濁す。
 この作付け計画にのっとり、晩秋には土づくりをすることとする。
 その方法としては、昨年ネコブセンチュウ対策で取った方法と同じだが、枯れたサツマイモのツルと藁を埋め込んでの畝整形である。勿論、サツマイモもメロンも毎年無肥料でいく。

 サツマイモは連作が利くし、肥料は少なくて済むから、今まで連作していた箇所は少々の施肥としていたし、従前、輪作していた作付け箇所は残留肥料があろうから無肥料としていた。よって、2018年は土づくりが不十分であっても若干の残留肥料で収穫量が激減することはなかろう。一方のメロンは、残留肥料はあろうが、連作障害が危惧されるし、例年早々に枯れてしまうことがけっこうあるから、大幅な収穫減も予想されるが、2品種で5列もの栽培をするのだから、どこかの畝で自家消費分は十分に賄えることだろう。

 このページでは、自宅前のサツマイモとメロンの交互作付けについて記すこととし、須賀前の「サツマイモとメロンで3列(真ん中にメロン)連作栽培」については、別ページで書くことにする。

<2018年 自宅前畑でのサツマイモとメロンの作付け>
(2017年12月4日)
 自宅前の畑の南区画(2017年は紅あずまとペポカボチャ各1列栽培の跡地)2畝の広畝(※)作りを行う。刻み藁が足りなくなるかもしれず、使わないことした。ビッチュウで起こしてから中央部に凹を付け、サツマイモのツルの残骸を埋め込んだ。そして、畝の両サイドに鍬で溝立てし、藁を入れ埋め戻し。
(※)その後、春に畝直しを行い、広幅2畝を普通幅4畝にした。
(5月27日)
 普通幅4畝にした後、草叩きと畝整形を2度ほど行い、西からメロン・サツマイモ・メロン・サツマイモの順に植え、メロンの収穫が終わったところで、4畝とその両側にサツマイモのツルを這わせることとした。来年は、栽培種を入れ替え、交互作付けとする予定だ。
 本日、種蒔きして育苗したメロンのポット苗を定植し、ウリハムシがけっこういそうなので、寒冷紗でもって防虫ネットトンネルを作る。
 なお、自宅前でのメロン栽培は、「自宅前の畑でのメロン栽培(苗の定植以降)」で詳細を記す。
(6月2日)
 2日前に届いたサツマイモ苗を今日定植。西の畝に「紅はるか」、東の畝に「紅あずま」を各20本ずつ植える。
 なお、自宅前でのサツマイモ栽培は、「自宅前畑でのサツマイモ(紅あずま・紅はるか)&メロンの混植栽培」で詳細を記す。
(8月17日)
 今年は早く梅雨明けし、その後、雨がほとんど降らず、メロンの根腐れがなく、枯れることがなかった。8月5日から収穫を始め、本日で終了。残留肥料だけであるが、例年以上に豊作であった。
 サツマイモのツルも順調に伸び、葉っぱの勢いもいい。
(10月26日)
 本日、サツマイモ(紅はるか、紅あずま)の収穫。従前は紅あずまの施肥栽培(有機肥料を少なめ)であったが、無肥料栽培の今年の1株当たりの収量は、2016年並み、2017年の2割減となり、まずまずの成績となった。
 芋掘りにあたっては、後作(メロン)の畝づくりを兼ねて、刻み藁をばら撒いてから、小型ビッチュウで畝起こしをしながら刻み藁をすき込んだ。1畝にダンボール箱1箱としたが、とても足りず、倍量入れる必要があった。
(11月14日)
 ネコブセンチュウ被害は、土がついた状態では1、2割程度に思えたが、洗ってみたら過半に何らかの被害がある。そこで、ネコブセンチュウ退治薬剤(ネマトリンエース:ホスチアーゼ粒剤)を先日JAで買い、今日、これをすき込むことに。
 まず、刻み藁を少々ばら蒔く。粗畝が完成しているメロン畝(今年サツマイモ栽培)とメロン収穫後そのままにしてある畝(来年サツマイモ栽培)の両方にネマトリンエースを規定量振りまく。
 サツマイモのツルは、まだ十分に枯れていないが、来年のメロン畝を再度起こしながら埋め込む。来年のサツマイモ畝は、半分堆肥化しかけた藁(メロンの敷き藁)と少々の刻み藁を畝起こししながら埋め込む。

<2019年 自宅前畑でのサツマイモとメロンの作付け>
 メロンは昨年のサツマイモ畝に5月25日に定植。品種は「網干メロン」で湿気に強く、長梅雨であったが根腐れすることなく、豊作であった。
 6月14日にサツマイモ苗を昨年のメロン畝(後作にネコブセンチュウ対抗植物(コブトリソウ)を栽培)に定植。東畝に紅はるか25本、西畝に安納芋25本とした。株間30cm弱。紅はるかは生育がいいが、安納芋は勢いが弱い。
 8月12日にメロン跡にネコブセンチュウ対抗植物(コブトリソウ)の種蒔きをしたが、順調に芽吹いた。晩秋に刈り取り。
 11月9日にサツマイモ2畝とも掘る。約7m畝(25株)で、紅はるかは11.5kg、安納芋は9.5kg。昨年の紅はるか(20株)が15.6kgであったから、無肥料2年目で収穫量がだいぶ落ちた勘定になる。
 なお、ネコブセンチュウ退治薬剤が効いたのであろう、被害はだいぶ軽微となったが、ネコブセンチュウに強いと言われる紅はるかは良かったが、安納芋は被害がどれだけか生じた。

<2020年 自宅前畑でのサツマイモとメロンの作付け>
 メロンは昨年のサツマイモ畝に5月25日に定植。品種は「網干メロン」で湿気に強く、長梅雨であったが根腐れすることなく、豊作であった。
 6月15日にサツマイモ苗を昨年のメロン畝(後作にネコブセンチュウ対抗植物(コブトリソウ)を栽培)に定植。2畝(各畝約7m)とも紅はるか27本。
 8月2日にメロン跡にネコブセンチュウ対抗植物(コブトリソウ)の種蒔きをしたが、順調に芽吹いた。晩秋に刈り取り。
 11月9日にサツマイモ2畝とも掘る。約7m畝(25株)2畝で、紅はるかの収穫量10.7kgと不作に終わった。
 なお、ネコブセンチュウ対抗植物が効いたのであろう、被害はだいぶ軽微となった。

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「チャレンジ自然農法」、サツマイモ2列メロン1列の混植・連作・無肥料・無農薬栽培 [各論:サツマイモ&メロン混植]

(この記事は2020-11-19が最終追記で、その後の状況は新規記事「自然農法:サツマイモの連作・無肥料無農薬栽培」及び「自然農法:メロンの連作・無肥料無農薬栽培」で書き改めています。)

このブログ「チャレンジ自然農法」は、2017年春に知った「たんじゅん農」(=炭素循環農法)を主な拠りどころとしています。その「たんじゅん農」の詳細は、サイト「百姓モドキの有機農法講座」 http://tan.tobiiro.jp/etc/home.html をご覧ください。
 なお、「たんじゅん農」の概要と、その後に知った河名秀郎さんが勧めておられる無肥料・無農薬の「自然栽培」の概要については、このブログの最初の記事(下記)をご覧ください。
 「たんじゅん農」との出会い、そして河名秀郎さんの「自然栽培との出会い」

 「たんじゅん農」に出会う少し前(2016年晩秋から翌春)に、畑全体のネコブセンチュウ対策に取り組んだ。これは、場所によってはサツマイモにけっこうな被害が出ていて、ずっと畑全体で輪作していたから、空いた畝に順次、土壌改良菌剤と藁を入れ込んだところである。
 使用した土壌改良菌剤は、「粒状YKD」(線虫捕食菌、繊維分解菌を含有)と「バイオS5」(繊維分解菌、病原菌抑制菌を大量に含有)であり、「粒状YKD」の説明書に「稲藁をも分解し、一緒にすき込むとよい」とあり、そうした。また、1回の処置でネコブセンチュウは根絶できず、翌年、半量を同様にすき込むよう書かれていた。
 1回の処置で、どの程度の効果がでるか、2017年晩秋にサツマイモを掘ってみたところ、ほとんどその効果は感じなかった。また、「たんじゅん農」がうまくいけば、ネコブセンチュウもいなくなるとのことであるから、土壌改良菌剤の投入は、被害がひどい須賀前の畑の一番西(別記事)以外はこれまでとする。また、「百姓モドキの有機農法講座」に、“EM菌を1回だけ使う方法もあるが、よく知って使わないと逆効果となり、素人は手を出さないほうがいい”旨書かれていたから、なおさらである。「粒状YKD」と「バイオS5」が「EM菌」とどう違うのか知らないが、似たような感じがし、少々心配である。

 ところで、「百姓モドキの有機農法講座」には、「窒素を多く含むものは絶対避けること。高炭素素材を入れ込むことがポイント」と書かれている。一番のおすすめは、廃菌床(茸栽培の残渣)、ついでトウモロコシの残骸や麦藁などであり、稲藁もまずまず使える、となっている。うちでは、廃菌床は容易には手に入らないし、トウモロコシも麦も栽培したことはないし、破砕機もない。たっぷり簡単に手に入るのは刻み藁であり、これでいくことにした。ネコブセンチュウ対策でも、けっこうな量を入れ込んだから、正解ではなかったろうかと、ひそかに思っている。

 さて、サツマイモとメロンの混植栽培であるが、ここ2、3年、基本的には広幅1畝の中央に1列メロンを植え、その両側に各1列サツマイモを植えるという方法を取り、メロンの収穫が終わりかけた頃からサツマイモのツルが畝全体を覆い、メロンは枯れてサツマイモだけの畝になり、効率よく2つの作物の収穫をしてきた。もっとも、湿り気が多い土壌のせいかメロンは実る前に枯れることが多い。
 そうした畝が5畝あり、うち3畝はサツマイモを連作し、メロンは苗の定植位置を変えたり、カボチャにしたりしていた。メロンは連作を避けよ(3年空ける)とされているからである。

 来年(2018年)は、広幅畝といっても畝幅が少々足りない畝(自宅前の畑2畝)は、若干の作付け変更を行うこととした。ここは、サツマイモとメロンを各1列植えとして畝を立て直し、連作障害を少しでも回避するために交互作付けすることとした次第。須賀前の畑の真ん中辺りに連続して2畝ある広幅畝(輪作し毎年場所移動してきた)は、今年から連作とし、サツマイモとメロンで3列(真ん中にメロン)栽培とし、メロンの連作障害がいかほどのものか、これも実験だ。
 なお、ネコブセンチュウ被害がひどい須賀前の畑の一番西の広幅畝は先に書いたように別記事とするが、今年はサツマイモの栽培を中止し、マリーゴールド栽培でお茶を濁す。
 この作付け計画にのっとり、晩秋には土づくりをすることとする。
 その方法としては、昨年ネコブセンチュウ対策で取った方法と同じだが、枯れたサツマイモのツルと藁を埋め込んでの畝整形である。勿論、サツマイモもメロンも毎年無肥料でいく。

 サツマイモは連作が利くし、肥料は少なくて済むから、今まで連作していた箇所は少々の施肥としていたし、従前、輪作していた作付け箇所は残留肥料があろうから無肥料としていた。よって、来年は土づくりが不十分であっても若干の残留肥料で収穫量が激減することはなかろう。一方のメロンは、残留肥料はあろうが、連作障害が危惧されるし、例年早々に枯れてしまうことがけっこうあるから、大幅な収穫減も予想されるが、2品種で5列もの栽培をしているから、どこかの畝で自家消費分は十分に賄えることだろう。

 このページでは、須賀前の「サツマイモとメロンで3列(真ん中にメロン)連作栽培」について記すこととし、自宅前の「サツマイモとメロンの交互作付栽培」については、別ページで書くことにする。

<2018年サツマイモとメロンで3列栽培>
 栽培の詳細は、「須賀前の畑でのメロン栽培(苗の定植以降)」、「メロン&サツマイモ(安納芋)の混植栽培」でを記す。
(2017年12月4日)
 須賀前の畑(2017年安納芋2列、中央にメロン1列栽培の跡地)2畝の翌年用の畝作り(連作)を行う。刻み藁をばら撒き、ビッチュウで起こしてから、中央部に凹を付け、サツマイモのツルの残骸を埋め込んだ。
(後日追記)鳴門金時の栽培予定地は1年間休ませ、マリーゴールドを植えるから、安納芋4列中1列は鳴門金時とし、安納芋は3列を予定する。
(2018年4月23日)
 粗整形した広幅2畝は畝の中央部が凹んでおり、これではメロン苗植え付けに適さない。今日、雑草叩きしつつ、土を中央に若干寄せる。これで概ねフラットな状態となった。
(5月27日)
 1週間前に草叩きし、土寄せしてメロンのために畝の中央部を少々盛り上げておいた。
 本日、種蒔きして育苗したメロンのポット苗を定植し、ウリハムシがけっこういそうなので、寒冷紗でもって防虫ネットトンネルを作る。
(6月5日)
 サツマイモ苗を購入して1週間経つが、やっと明日雨模様だから、今朝、サツマイモ苗を植え付け。防虫ネットトンネルの両際に「安納芋」3列(101本)、「鳴門金時」1列(30本)を植える。
(8月8日)
 メロンは無肥料・連作という厳しい条件(ただし残留肥料はあろう)ではあるが、予想外の豊作となった。なお、枯れるのが遅れて熟したものが多く収穫できたのは、梅雨明けが7月9日と早く、その後も25日に20mmの降雨があっただけで、土の湿り気が少なかったからだろう。
(10月26日)
 広幅2畝で計4列栽培のサツマイモのうち鳴門金時1列を今日掘る。収穫量は15.6kg(1株当たり0.5kg)と少ないものとなった。2015年に鳴門金時6株で5kg強の収量があったから、肥料不足か。
(11月11日)
 安納芋を3列全部収穫。ここ2年、約10m2畝、計4列(100株)を作付けし、2016年171kg、2017年150kgの収量を得たが、今年2018年は株数は同じだが3列としたところ、95kgの収量を得る。株数からいうと3、4割減、作付けメートルからいうと1、2割減となった。
(11月12~14日)
 安納芋など栽培した広幅2畝について、ネコブセンチュウ退治薬剤(ネマトリンエース:ホスチアーゼ粒剤)を先日JAで買い、今日、これをすき込むことに。
 まず、刻み藁をけっこうな量、田んぼから拾ってきてばら蒔く。その後、ネマトリンエースを規定量散布し、畑起こししながら混ぜ込む。
 広幅2畝につき、5列の畑起こしをし、真ん中の列を起こした後、両サイドの各2列に振り分ける。さらにスコップで土を両サイドに振り分け、テンワで土移動させて整形。
 休耕田の枯草を軽トラで運び、畝全体を枯草で覆う。
 後日、一番西の畝(休耕しマリーゴールド栽培)についても同様の措置をした。

(2019年8月19日)
 5月25日に広幅3畝の中央列にメロンを定植。例年どおり生育は良く、無肥料にもかかわらず実も十分に付けた。ただし、長梅雨のせいか梅雨明け前後から根腐れしたのだろう、どんどん枯れてしまい、完熟メロンの収穫はわずかしかなかった。
 6月14日に、中央列メロンの両隣に各1列サツマイモ苗を定植。10m強の畝に1列37本。株間は26cmほど。広幅3畝中、中央部の西畝を除いて、2畝とも東列に紅はるか、西列に安納芋を作付け。
 中央部の西畝は今年はサツマイモは作付けせず、ネコブセンチュウ対抗植物(コブトリソウ)を栽培すべく、メロンの収穫後に種蒔きし、直ぐに芽吹き、順調に生育中。
(11月8日、13日)
 サツマイモを掘る。両方の広幅畝ともに、西列の安納芋は、東列の紅はるかのツルの伸びに負けてしまい、成育が悪かった。
 安納芋は、西端畝(約10m畝37株)が14.8kgの収量で、昨年の5割を切る不作。中央畝(同規模)が6.9kgの収量で、昨年の2割の出来と不作。
 紅はるかは、西端畝(約10m畝37株)が45.5kgの収量で、豊作。中央畝(同規模)が36.1kgで、まあまあ豊作。
 なお、ネコブセンチュウ被害は、これに強いという紅はるかにはほとんどなく、安納芋に若干あっただけにとどまったが、これは退治薬剤が効いたからだろう。

(2020年11月19日)
 5月24日に広幅3畝の中央列にメロンを定植。例年どおり生育は良く、無肥料にもかかわらず実も十分に付けた。ただし、昨年と同様に梅雨明け前後から根腐れしたのだろう、どんどん枯れてしまい、完熟メロンの収穫はわずかしかなかった。
 6月15日に、中央列メロンの両隣に各1列サツマイモ苗を定植。10m強の畝に1列40本弱で昨年と同様。今年の作付けは全て「紅はるか」。
 中央部の東畝は今年はサツマイモは作付けせず、ネコブセンチュウ対抗植物(コブトリソウ)を栽培。メロンの収穫後に種蒔きし、順調に生育し、11月9日に刈り取り。
 11月1日、2日に収穫。西端畝の収穫量50.4kg、中央部の西畝の収穫量23.6kgと昨年に比べて物足りない収穫となった。
 なお、ネコブセンチュウ被害は、ほとんどななかった。これは、退治薬剤なり対抗植物が効いたからだろう。

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