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自然農法:冬キャベツを夏大根との二毛作で連作・無肥料無農薬栽培(自宅前の畑) [自然農法:冬キャベツ]

 このブログ「チャレンジ自然農法」は、2017年春に知った「たんじゅん農」(=炭素循環農法)を主な拠りどころとしています。その「たんじゅん農」の詳細は、サイト「百姓モドキの有機農法講座」 http://tan.tobiiro.jp/etc/home.html をご覧ください。
 なお、「たんじゅん農」の概要と、その後に知った河名秀郎さんが勧めておられる無肥料・無農薬の「自然栽培」の概要については、このブログの最初の記事をご覧ください。
「たんじゅん農」との出会い、そして河名秀郎さんの「自然栽培との出会い」

 「百姓モドキの有機農法講座」には、「窒素を多く含むものは絶対避けること。高炭素素材を入れ込むことがポイント」と書かれている。一番のおすすめは、廃菌床(茸栽培の残渣)、ついでトウモロコシの残骸や麦藁などであり、稲藁もまずまず使える、となっている。うちでは、廃菌床は容易には手に入らないし、トウモロコシも麦も栽培したことはないし、破砕機もない。たっぷり簡単に手に入るのは藁(一部は刻み藁)であり、これでいくことにした。

 自宅前の畑は、南側が空いているだけで3方は建物が建っていて風通しが悪い。よって、多くの野菜には病害虫が付いたりして育ちが悪い傾向にあり、夏大根もそうだ。
 でも、南区画は東側にお寺の大木、西側に工場倉庫があり、かなり日射が遮られるから、真夏の日照りが避けられ、夏大根にとっては、まずまずの気象条件となろう。
 夏大根はここ数年、有機肥料栽培してきたが、なかなかうまくいかない。ましてや無肥料栽培となると、より難しくなろう。土壌細菌叢の健全化に期待しつつ、より適した品種の選択をせねば、夏大根は望みなしとなる。

 冬キャベツは須賀前の畑でのみ栽培していたが、2020年から自宅前の畑の南区画の西側でも栽培することとした。
 南区画の西側は、2016年に8畝に直し、交互に1年休ませての作付けとしたが、2018年からは5畝で固定することとしたので、全面的に畝の立て直しを行った。
 冬に予定畝位置に刻み藁をばら撒き、ビッチュウで起こしながら枯草とともに混ぜ込んだ。次に鍬で粗畝の法面に溝立てし、藁を敷き込み、埋め戻す。これを両サイドとも行い、最後に畝間を削り上げて畝整形。
 「たんじゅん農」を行うに当たっては、土はあまりいじらないほうが良いとのことであり、こうした藁を敷き込んでの畝作りは今回だけとする。土壌菌が健全な状態になるのに、うまくいって0~3年かかるとのことであり、是非そうなってほしいものである。
 2020年の冬キャベツを作付けする前は次のとおり夏大根を一毛作で栽培。

<(参考)2018年:夏大根>
 1畝約7mを3分割し、時差栽培することにした。
 残留肥料もあろうから、まずまずの生育をみ、第1弾は昨年と同等の高収穫を得た。しかし、第2弾以降は夏の猛暑で凶作なり、溶けて消滅したりして、さっぱりであった。

<(参考)2019年夏大根>
 昨年産を収穫以降、雑草の草刈りをしたり、休耕田から枯草を持ち込んだりしただけで、土はいじらず、3月9日、3月31日、5月6日の3回に分けて種蒔きした。
 3月種蒔きの2回については、満足の行く成育であったが、5月種蒔きは遅すぎて生育不良となり、さっぱりであった。

<参考)2020年夏大根>
 畝は全くいじらず、3月9日(「アタリヤ 春大根(品種:若宮二号)」)と4月6日(昨年(一昨年?)の残り種「夏大根」)を種蒔き。
 どちらも生育は非常に悪く、早々にとう立ち。小さなもの数本の収穫で終る。

<2020~21年冬キャベツ>
 夏大根の収穫終了後の8月に、スコップで畑起こしもどき(スコップを10~15cmピッチで差し込み、前方へ少し押し、空気を入れ、土をほぐす)をし、土壌の酸性化を改善するために牡蠣殻粉末を入れ込む。
 8月27日、キャベツ苗(早生:秋風)18株を30cm強の間隔で植え付け。苗が鳥に食われないよう寒冷紗で覆う。その後、順調に生育し、10月4日に寒冷紗を外し、テンワで西面を草叩きし、土寄せ。
 12月から順次収穫。同じ日に苗植え付けした須賀前の畑より生育が良い。有機肥料栽培時のどには玉が大きくならなかったが、まずまずの高成績であった。
 なお、1月半ば以降は腐りが来たり、鳥に突かれるものが目立ち、収穫は2月初めが最後となってしまった。

<(参考)2021年夏大根>
 3月1日、前作のキャベツは終わっており、今日、畝を草叩きし、スコップで畑起こしもどきしながら、前作と同様に牡蠣殻粉末を入れ込み。これで畝の整備は完了。
 第1弾として3月1日に「ミニ大根 四季姫」を種蒔き。第2弾として3月29日、畝の中央部に同様にして種蒔き。第3弾は5月上旬に予定。

<2021~22年冬キャベツ>
 夏大根跡を草叩きするだけで、8月29日に苗を植え付け。昨年に比べ、出来はうんと悪くなった。
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自然農法:キャベツをトマトとの二毛作で連作・無肥料無農薬栽培 [自然農法:冬キャベツ]

 このブログ「チャレンジ自然農法」は、2017年春に知った「たんじゅん農」(=炭素循環農法)を主な拠りどころとしています。その「たんじゅん農」の詳細は、サイト「百姓モドキの有機農法講座」 http://tan.tobiiro.jp/etc/home.html をご覧ください。
 なお、「たんじゅん農」の概要と、その後に知った河名秀郎さんが勧めておられる無肥料・無農薬の「自然栽培」の概要については、このブログの最初の記事をご覧ください。
「たんじゅん農」との出会い、そして河名秀郎さんの「自然栽培との出会い」

 無肥料栽培に取り組むに当たって初期の土壌改良については「百姓モドキの有機農法講座」には、「窒素を多く含むものは絶対避けること。高炭素素材を入れ込むことがポイント」と書かれている。一番のおすすめは、廃菌床(茸栽培の残渣)、ついでトウモロコシの残骸や麦藁などであり、稲藁もまずまず使える、となっている。うちで簡単に手に入るのは刻み藁であり、これでいくことにした。
 なお、「たんじゅん農」に出会う少し前に、畑全体のネコブセンチュウ対策に取り組んだ。これは、サツマイモにけっこうな被害が出ていて、畑全体で輪作しているから、空いた畝に順次、土壌改良菌剤と藁を入れ込んだところである。使用した土壌改良菌剤は、「粒状YKD」(線虫捕食菌、繊維分解菌を含有)と「バイオS5」(繊維分解菌、病原菌抑制菌を大量に含有)であり、「粒状YKD」の説明書に「稲藁をも分解し、一緒にすき込むとよい」とあり、そうした。また、1回の処置でネコブセンチュウは根絶できず、翌年、半量を同様にすき込むよう書かれていた。これは1回の処置で終わらせたが、サツマイモには大した効果はなかった感がした。「たんじゅん農」がうまくいけば、ネコブセンチュウもいなくなるとのことであり、「百姓モドキの有機農法講座」に“EM菌を1回だけ使う方法もあるが、よく知って使わないと逆効果となり、素人は手を出さないほうがいい”旨書かれていた。「粒状YKD」と「バイオS5」が「EM菌」とどう違うのか知らないが、似たような感じがし、少々心配である。

 さて、キャベツの栽培であるが、これはわりと簡単であるも、慣行農法だと虫が潜んでいることが多く、無肥料とすると、これが随分と防げるようである。それを期待しての無肥料栽培である。
 キャベツの栽培は、須賀前の畑と自宅前の畑の2か所で栽培しているが、ここでは、須賀前の畑におけるトマトの後作として栽培するキャベツの連作・無肥料無農薬栽培の結果を、今まで取った土壌改良の方策を中心に以下に記録しておく。

<(参考)2017年:トマト栽培(キャベツの前作)>
 2017年のトマト栽培は前作で使った残留肥料(苦土石灰の他は有機肥料)が、けっこうあるかもしれない。畝づくりは、ごく普通にビッチュウで畑起こしし、鍬で畝立てしただけで、あまり肥料を欲しがらないトマトゆえ、無肥料でいこうと思っていたが、苗の定植時に植え付け穴に牛糞を少し入れ、そして苦土石灰も振ってしまった。何も施肥しないのでは全然生育しないかもしれないとの恐れから、ついそうしてしまったところである。慣行農法が染み付いてしまっているから、こういうことになってしまった。
 なお、トマトの品種は固定種「世界一トマト」で、昨年まではお隣りさんのハウスで育苗していただいていたが、今年から自宅で冷床種蒔き(どれだけかの保温措置は取る)栽培であり、過去の経験からして冷床からでは栽培が難しく、超不作となることが多い。
 その結果は、前年に比べて若干トマトの背丈が低く、収穫量は半減(微肥料栽培の影響ではなかろう)した感がするが、冷床種蒔き栽培は、期待した以上の出来であった。

<2017~18年:トマトの後作キャベツ栽培>
 2017年トマト2畝のうち1畝で、その後作として1畝はキャベツ、もう1畝はブロッコリー&カリフラワーを完全無肥料で栽培することとした。なお、キャベツ類の畝作りにあたっては、今後は省力化のために基本的に畝を固定したいので、畝間が広いところは狭め、狭いところは広めるといった若干の畝位置の調整を行い、その作業を行うときに高炭素素材を入れ込むのがいいのだが、残念ながら藁がなくなってしまったので、雑草の枯草や枯れたトマトの残骸を畝の法面に埋め込んでおいた。
 第1弾として、8月25日、JAでキャベツ苗3品種各5株、計15ポットを購入し、定植。10月下旬から3品種とも食べ頃のものが多くなってきた。有機栽培時と変わらぬ豊作となった。
 第2弾として、種蒔きから栽培した苗を定植したがうまく育たず、10月5日に苗を購入して定植し直したが、時期が遅くなり、11月の異常低温により生育が止まり、4月には小さな玉でありながら次々とパンク。不作に終わった。
 なお、第1弾・第2弾とも、キャベツの玉に取り付いている虫は有機肥料栽培時に比べて幾分少ない感がした。

<(参考)2018年:キャベツの後作トマト栽培>
 4月下旬に東畝(キャベツ跡)は位置を少し東へ移動させたほうが畝の形が整うから、畝の東側に刻み藁をばら蒔き、ビッチュウではつり込み、若干の土移動を行った。
 その結果はというと、トマト栽培を無肥料連作という冒険をしたのだが、昨年より更に若干の収穫減となったものの、まずまずの合格点が付けられたのではなかろうか。

<2018~19年:トマトの後作キャベツ栽培>
 トマトの収穫後に後作のキャベツ類の苗定植用の畝を完成させる。畝の両サイドに溝を掘り、枯れたトマトの残骸と枯草を埋め込む。そして、スコップで「畑起こしもどき」(スコップを差し込み、前方に軽く押し、隙間を作り、空気を入れる。後退しながら、10~15cmピッチで順次行っていく。参照:三浦伸章「ガッテン農法」の一手法)を行っておいた。
 8月25日にJAでキャベツ苗3品種各5株、計15ポットを購入し、定植。9月6日に追加8株を定植。10月1日に芽を食われた苗を処分し、6株植え直し。
 12月10日に小振りの2個を初収穫。1月下旬までに小振りのものでまずまずのものを収穫終了。残りの株は皆、小さな玉であったが、3月に少しは大きくなるもパンクするものが順次出てきて、収穫分は自家消費にしかならなかった。4月半ばに収穫が終わる。このように玉は小さなものばかりとなり、不作に終わった。
 なお、キャベツの玉に取り付いている虫は有機肥料栽培時に比べて幾分少ない感がした。

<(参考)2019年:キャベツの後作トマト栽培>
 キャベツ収穫後に、スコップで「畑起こしもどき」しておいた。トマト苗は例年どおり種蒔きから冷床育苗し、例年通りの定植をしたのだが、成長は芳しくなく、収穫は7月末からほんの少々しか出来ず、超不作となった。3年連作の影響だろうか。

<2019~20年:トマトの後作キャベツ栽培>
 キャベツ購入苗の定植に当たっては、畝は休耕田から持ち込んだ枯草やこの畝で生えた雑草の枯草でけっこう覆われており、土がふわふわしていそうであるから、何もせず、枯草をかき分けての定植。
 8月25日に3品種各10株を定植。その後、欠損株は2株あり、再定植。また、芽を食われた株が何株かでたが、これはそのまま。
 暖かな11月で、12月1日に、まだ小さいが2株を初収穫。暖冬のせいか、1月に少しずつ生長。2月には出遅れていたものも小振りながら収穫できるほどに。3月も暖かく、また生長するも、パンクするものが順次出てきて、3月23日には収穫終了。この冬、ずっと暖かかったせいか、まずまずの成績を収めた。
 なお、キャベツの玉に取り付いている虫は有機肥料栽培時に比べて幾分少ない感がした。

<(参考)2020年:キャベツの後作トマト栽培>
 3月にスコップで畑起こしもどきを行い、土壌の酸性化防止のため、東畝は牡蠣殻粉末の入れ込みをした。
 スコップでの畑起こしもどきと牡蠣殻粉末入れ込みが功を奏したのか、一昨年の無肥料栽培2年目と同等以上の成績が得られた。3年前の非連作・残量肥料有りで、かつ微肥料栽培したときと同等程度の収穫のように感じられた。

<2020~21年:トマトの後作キャベツ栽培>
 後作のキャベツ購入苗の定植に当たっては、再度、スコップで畑起こしもどきし、牡蠣殻粉末を入れ込んだ。
 8月31日、2品種各15株の苗を購入し、定植。
 自宅前の畑のキャベツより4日遅れでの苗定植だが、大きく生育が遅れた。まだ玉は小さいが1月26日にやっと初収穫。3月になっても生長は見られず、どんどんパンクしだした。4月5日に収穫終了。昨年よりずっと悪い出来であった。いかにも玉が小さい。
 なお、キャベツの玉に取り付いている虫は有機肥料栽培時に比べて随分少ない感がした。

<(参考)2021年:キャベツの後作トマト栽培>
 昨年、トマトとキャベツに牡蠣殻粉末を合わせて2度入れ込んだから、今年はこれを入れず、スコップでの畑起こしもどきだけを行った。
 その結果はというと、トマト栽培は昨年より若干不作に終わった。

<2021~22年:トマトの後作キャベツ栽培>
 トマト跡は草叩きしただけで、8月29日に苗を定植。昨年と概ね同様の出来で不作であった。なお、虫は大して付いていなかった。

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