チャレンジ自然農法
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高齢者となって久しい小生。百姓を長く続けるには手抜き農法をせねばならず、2枚ある畑のそれぞれの条件に合わせて手探りで自然農法に取り組むことにした次第。果たして成功するか?
どろんこ
2024-02-16T13:43:01+09:00
ja
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「たんじゅん農」との出会い、そして河名秀郎さんの「自然栽培」との出会い
https://miyake-3.blog.ss-blog.jp/2017-10-31
(このページは、2017-10-30に投稿しましたが、このブログの基本となるものですから、投稿日を最新の日付に更新して常時トップページに来るようにしています。) なお、「たんじゅん農」との出会いについては、別立てブログ「ファーマー・ファーマシーの日記」で、2017年4月から6月にかけて4回に分けて書きましたが、新たに立てたこのブログでも投稿することとし、1本にまとめました。なお、編集に当たっては、小生が行なった一部実践紹介については削除し、別途記事にすることとしました。 2017年春、ヤーコンの普及活動を通じて、ある方から自然農法「たんじゅん農」に関する情報をいただいた。この類の農法には興味を抱いており、3年前には別の方から情報をいただき、本も買い、ほんのさわりだけを実践し、成功もし、失敗もした。 さて、「たんじゅん農」については、驚かされることがあまりにも多い。これについては本を買わなくてもネット上でその詳細が公開されている。 「たんじゅん農」とは、炭素循環農法のことで、2001年にブラジル在住の林幸美氏(Sr.百姓モドキ?)がホームページで公開され、頻繁に補追、訂正が行われている。これには先駆者がおられ、同じくブラジル在住の「Sr.アヒル殺し」(日本人?日系人?)がおられ、その方の実践や理論を引き継いでおられるようだ。 そのホームページは次のとおり。 百姓モドキの有機農法講座 http://tan.tobiiro.jp/etc/home.html なお、Sr.とはセニョール(ポルトガル語: senhor)で、英語のミスターに相当する語 そして、日本において、それを普及させるべく、「しろ ゆうじ」氏が2009年にホームページを公開されている。 たんじゅん農を楽しむ広場 http://tanjun0.net/ 以上、ざっと検索した結果、分かった状況である。 そして、「百姓モドキの有機農法講座」を所々読んでみて、ビックリしたのは次の部分である。以下、引用する。自然農法の理念と原理神様の意地悪(誰がやっても自然農) 元大本教信者であった、岡田茂吉は天(神)の啓示により「自然農法」の理念と原理を知ったと述べています。島本覚也は、出口王仁三郎(二代目大本教教祖)の指示で酵素を研究、後に高炭素資材を微生物の餌に最大限活用する「微生物農法」を創始します。やはり、彼も天の啓示と語っています。つまり自然の代弁者です。ところが面白..
自然農法:基本論
どろんこ
2024-02-16T13:43:01+09:00
(このページは、2017-10-30に投稿しましたが、このブログの基本となるものですから、投稿日を最新の日付に更新して常時トップページに来るようにしています。)
なお、「たんじゅん農」との出会いについては、別立てブログ「ファーマー・ファーマシーの日記」で、2017年4月から6月にかけて4回に分けて書きましたが、新たに立てたこのブログでも投稿することとし、1本にまとめました。なお、編集に当たっては、小生が行なった一部実践紹介については削除し、別途記事にすることとしました。
2017年春、ヤーコンの普及活動を通じて、ある方から自然農法「たんじゅん農」に関する情報をいただいた。この類の農法には興味を抱いており、3年前には別の方から情報をいただき、本も買い、ほんのさわりだけを実践し、成功もし、失敗もした。
さて、「たんじゅん農」については、驚かされることがあまりにも多い。これについては本を買わなくてもネット上でその詳細が公開されている。
「たんじゅん農」とは、炭素循環農法のことで、2001年にブラジル在住の林幸美氏(Sr.百姓モドキ?)がホームページで公開され、頻繁に補追、訂正が行われている。これには先駆者がおられ、同じくブラジル在住の「Sr.アヒル殺し」(日本人?日系人?)がおられ、その方の実践や理論を引き継いでおられるようだ。
そのホームページは次のとおり。
百姓モドキの有機農法講座
http://tan.tobiiro.jp/etc/home.html
なお、Sr.とはセニョール(ポルトガル語: senhor)で、英語のミスターに相当する語
そして、日本において、それを普及させるべく、「しろ ゆうじ」氏が2009年にホームページを公開されている。
たんじゅん農を楽しむ広場
http://tanjun0.net/
以上、ざっと検索した結果、分かった状況である。
そして、「百姓モドキの有機農法講座」を所々読んでみて、ビックリしたのは次の部分である。以下、引用する。
自然農法の理念と原理
神様の意地悪(誰がやっても自然農)
元大本教信者であった、岡田茂吉は天(神)の啓示により「自然農法」の理念と原理を知ったと述べています。島本覚也は、出口王仁三郎(二代目大本教教祖)の指示で酵素を研究、後に高炭素資材を微生物の餌に最大限活用する「微生物農法」を創始します。やはり、彼も天の啓示と語っています。つまり自然の代弁者です。ところが面白いことに、両者とも農業者ではありません。
前者は自然農法の「理念と原理」。後者(自然農法とは無関係と思われているようだが)は、その「技術」を天から授かりました。そのためか、一方は技術が伴わず宗教的に、もう一方は、高い生産性を誇りますが「肥」の概念から抜けきることができていません。
天が二人に分けて授けたため、少々ややこしいことに。それを更にややこしくしたのが、何も授からなかった?福岡正信です。自身の体験と思考から、農を哲学(自然農)にまで押し上げて(追いやって ^^ )しまいました。泥(哲学)団子は条件(各人)次第で出る芽が違います(解釈の自由度が高い)。その分、精神的な満足感も得られやすく一般受けします。
前二者とは対照的で自分自身が農業者です。しかし、原理や技術など実効・実利面では、何も見るべきものはなく「自然農法=猿真似」と人々に信じ込ませた張本人。でも、自然農法の名を世に知ら示した啓蒙者としては最大の功労者(現在では教祖的存在)です。彼なくして自然農法の歴史は語れません。
哲学(あくまでも私的定義 ^^; ):
人(地)中心の典型的な天動説思考体系。自然農法とは相容れない自然から最も遠いもの。明らかな答えなど出してはいけない奥ゆかしい学問。自然農法は小学生の算数並、哲学など無用の長物。
福岡正信: 曰く、「この世の歓びも幸せも、真、善、美すべての物も人間が探求する方向にはなく、もとの道、自然の中に完備していたのであり、人間の希求する健全な肉体、自由な心、豊かな物など一切は人間の手中に自ずから存在していたのである。それに気づかず、人智に驕って、自然のふところから逸脱したときからすべてを見失い、それらの幻影を求めて狂奔するようになったにすぎない」。曰く、「自然は解らない」。
日本ではこの三師が自然農法の代表的な先駆者でしょう(それぞれ原理、技術、広報担当)。それ以前に、ルドルフ・シュタイナーがバイオダイナミック農法を説き「基点と捉え方」を示しています。彼もまた、農業者ではありません(霊能者=心の世界をカンニングしている違反者であり、神秘思想家・人智学の創始者)。
しかし、これらのことは“アヒル殺し”の農法の実際を先に知り、関係ありそうだと後から調べている内に分かってきたこと(“アヒル殺し”はシュタイナーや島本覚也、福岡正信の存在すら知らない)。
偉大な先駆者達が部分的に得たものを、プロの農業者としての日々の生産活動を通し、一まとめに得たのが炭素循環農法だと言えます。そのため、巷の自然農法(人の頭が作り出したバラバラの既成概念)とは全く関係ありません。でも、分かってみれば何のことはない、真の自然農法以外の何ものでもなかったのです。
神様が一人に全てを授けなかった理由が、何となく分かるような気がします。入り口はどこからでも構いません。誰でも、普段の生活・営農活動の中から、当たり前のことに気付く。ただ、それだけでよいのです。
実際には何も知らずに、自然農法の原理に則り営農している者は、かなりの数になるものと思われます。その証拠の一例を上げれば通常の施肥栽培では、絶対に得られない低硝酸の農産物(原理を知って言えること)が、普通の市場に入荷されているという事実です。自然農法は、ことさら特別なものではありません。
指導者はいない(新しい者が先生)
土や作物は「作る」ものではなく「できる」もの。バランスは「取る」ものではなく「取れる」もの、自然の側が決めます。ですから、人ではなく相手(自然=仕組み=法則性)が指導者(基準)です。土、作物、虫、微生物などや、自然農法を知らない者、新しい者(後輩)、より若い者が実際に教えてくれる先生となります。
基点(視点)の逆転により当然、上下関係も逆転。「自分は誰の言うことも聞かない。誰からも教わらない」これが本物(自然農法の本質を理解した者)の言葉です。
だからといって、別段難しいことではなく実践すれば、伝えさえすれば、“あちら”(自然=下位者)から教えてもらえる仕組みになっています。もちろん、“あちら”が代価を求めることはありません。伝えるのも当然、無償でなければなりません(必要経費を除く)。
自然農法の先輩(実践者など)から教わることは何もありません。先に知った者は、それを伝えるだけで何一つ教えることができないのです。自然農法の創始者(岡田茂吉)は、自然農法に指導者は「要らない」と言いましたが、正確には「できない」。指導しては「いけない」です。
先輩からも貰えますが、それは「問い」。これも逆転し、何らかの「答え」を出すと、後からその「問い」が出てきます。人が指導しようとした途端、自然農法ではなくなります。人から教わろうとしたその瞬間、学ぶことを放棄したのです。視点=基点=教えが、自然の側(天)ではなく、人(地)=己の側(既成概念)になってしまうからです。
故に、先導者=出題者(煽動者?^^;)はいても、指導者はいません。師弟関係も存在しません。あるのは無条件で子を育む、親子のような関係でしょうか。これも本物を見分ける重要なポイントです。
指導者がいたら“おかしい”と断定して構いません。巷の自然農法の指導者然とした者の教えや、そのグループが似非自然農法になってしまうのも、自然農法自体が未だに、あまり知られていないのも同じ理由でしょう。
人(先輩)の言葉ではない、自然農法の実践現場や生産物からは、直接教わることができます。栽培・飼育記録などの“生の”データは生き物の“ことば”。たとえ他人のデータでも貴重な自然の教えです。ただし人知・感情を捨て、あら探し、疑う姿勢を忘れないように。
言うまでもありませんが作物に対する基礎的な知識(性質や生理作用、応用技術など)は、一般的農法と同じように、先輩や書籍その道の指導者などから教わることができます。また単に、理論面だけなら既成概念同様、教えることも教えられることも可能です(このhpのように)。
精神論は逆走の元(拘り障害)
自然の有り様(ありよう)を基準にするのが自然農法です。しかし、その自然自体が物理空間という鏡に、映し出された虚像。実像=“実体”は見えない世界(意識世界)に存在します。
啓示の発信元でもあり、岡田茂吉や島本覚也が理念・原理や技術を授かることができたのも、“もと”が「在る」からに他なりません。この関係が混乱を招いています。
“実体”: 全て(物質、非物質に限らず)を構成している“もの”。その“もの(光の珠)”を誰でも“みる”ことができる。見え方は次第に変化し最終的に、王冠のチャクラ(サハスラーラ)と呼ばれる“光の輪”となる。
実際面で、このようなことは知らなくても特に支障ありません。ただ「認識できないことは存在しない」と否定したら「おわり」。囚われるのは否定するより更に困りもの。
1.人(表面意識) → 事象・・・[慣行農法]。
人の考えを基準に事象を捉え、人の都合に合わせて対抗策をとる。
2.人(表面意識) ← 事象・・・[自然農法]。
事象をあるがままに受け入れ、起因や因果関係を基に「生き物を生かしている仕組み」を円滑化するための対応策を講ずる。
3.人(表面意識) ← 事象 ← 意識世界(実在世界)・・・[精神農法?]。
代表的なものがシュタイナーのバイオダイナミック農法。
意識世界=言葉のない世界(未来、潜在意識もこの世界に属す)との関わりは、表現が多様・複雑・難解化する。
事象 ← 意識世界(実在世界): 同じ種を同じように蒔いても常に発芽率が良い者がいる「種が蒔き手を選ぶ?」「種に好かれている?」などという現象が昔から知られている。無条件で動物が「言うことを聞く、好かれる」なども同じ。
言葉: 物質に限らず科学、文学・芸術や言語、文化なども、言葉(虚像)の世界に属している。言葉を超えたところ(実像の世界)の“ことば”の応用がバイオダイナミック農法の調合材。
「自然という二文字を頭に冠したものは実体の存在に気付いたとき、本当の理解が始まった」と言ってよいとは思います。しかし、誰でも見える世界と、“みえる”(分かる)者だけに、“みえる”世界を、ごちゃ混ぜに語るのは危険。農法としては 2. で十分。3. は分かる者だけのものと言ってよいでしょう。
自然の仕組みに沿う → 省力・省エネ・省資源 → 環境負荷軽減(浄化・保全) → 生産性向上 → 生活の向上(質、量とも) → 精神的向上・満足 → 自然に感謝。
これが自然の摂理に従うということ。従った結果現れる一連の現象。しかし、
自然に感謝しろ → 我慢し精神的向上をはかれ → スローライフ・スローフードに徹しろ → 低生産に甘んじなければならない → 自然を大切にしろ → 資源の無駄遣いをやめろ → 自然の仕組みを壊すな。
というのが一般的。でも、これ逆走なんです。いたるところで見られる因果取り違え現象。結果(事象)を「自然と調和し生きる方法」なのだと思い違している典型例です。
精神論による混乱は、無意識の内に“実体”の存在に、気付いたゆえの歓迎すべき現象?。でも意識世界の知識を、無理矢理こちらの世界の言葉に変換したものを、“みえない”者が安易に使うのは考えものです。天動説に嵌ります。
この世は、あくまでも物質世界。農業は「生きている」「物」を扱う仕事。精神面の偏重は意識の硬直化(精神世界病?)を招き、実際の栽培・技術面にも障害となって表れます。「拘り障害=自然農法症候群」とでも呼べば良いのでしょうか(笑)。施肥障害並みの重大な障害で、施肥農法と同様な結果をもたらします。
(引用ここまで)
いやーあ、恐れ入りました。
これから、時折2つのHPを覗いて知見を広め、自分なりに「たんじゅん農」を進めていきたいと思ったところです。
引用の文末ででてきた「施肥農法」に関して小生が驚いたのは次の件(くだり)です。(以下、引用)
有機農法=堆肥農法ではありません。有機物(炭素資材)を堆肥化すると、原料にもよりますが微生物の働きにより、半分から十数分の一の量になります。大量の資材を使うということは、それだけ環境に負荷をかけることを意味し環境破壊に繋がります。
即ち堆肥は微生物が食べ残した残り滓(ボカシも同様)。残り滓で最大の効果を期待するのは無理というものでしょう。
堆肥は作物の肥料にはなっても微生物の餌にはなりません。食べ滓ですから土を団粒化する力が僅かしか残っていないのです。最小限の有機物で最大限の効果を上げるためには、土の外ではなく土の中で微生物を働かせます。
土壌物理性の改善(団粒化など)は微生物が土壌中で働いてこそ可能であり、これが実際の土の作り方。すると土は進化、階層化します。これが土を作るという真の意味です。
団粒化に貢献するといわれる、ミミズや有用センチュウ等の微小生物は、微生物がいて初めてその力を発揮します。尤も土がフカフカでミミズが沢山いるようではまだ、土ができていない証拠。現行の有機(堆肥)農法を見れば明らかなように、菌害や虫害が出ます。
炭素循環農法では糸状菌が先に有機物を食べてしまい、細菌類や昆虫、ミミズは消えてしまいます。微生物が有機物を分解し微小生物の餌とし、微生物自身も彼らの餌となり土壌中の食物連鎖ができ上がります。実際には、肉眼で確認できる虫はほぼ全て消えます。
いかがでしたでしょうか。興味が湧いた方は、先に掲げたHPを覗いてみてください。
その後、なかなか忙しくて、膨大なページの「百姓モドキの有機農法講座」がまだ全部読みきれていないが、ポイントが理解できたような気がする。
野菜の肥料と、ヒトの食べ物と、これを比較してみて、基本は同じであることに気がついたのである。
ヒトの食性は、本来は完全な植食性であって、それも野草の生食で、芋も穀類も食べないのである。そして、それに適した腸内細菌が宿主のヒトとの共生関係でもって大繁殖し、後腸発酵によって各種アミノ酸、有機酸、ビタミンB群などを産生し、ヒトの栄養となっているのであり、これで全てを賄ってきた。ゴリラがそうである。
ところが、ヒトはまず原始時代に芋を常食するようになり、自前の消化酵素でデンプンを分解してブドウ糖をつくりエネルギー源とした。次に、一部地域では1万年前には芋に代わって穀類(たんぱく質を高含有)を常食するようになり、また、それ以前から一部地域で動物食を始め、アミノ酸も自前でたんぱく質を分解して調達するようになった。
これにより、ヒトの腸内環境は激変し、加えて、穀類と動物食はあまりの脂肪過剰で腸内環境をさらに大きく変化させてしまったのである。
ヒトの食性の基本的変化は、野草→野草と芋→野草と穀類→野草と穀類と肉というものであり、これによって、現代人は大腸内での後腸発酵はしなくなり、全ての栄養素を自前の消化酵素で調達するようになっていると言っても過言でない。
ヒトはまだこの食性の変化に対応できておらず、虚弱であり、生活習慣病を多発し、けっして健康体ではない。客観的に申せば、現代人は皆、できそこないの生き物なのである。
一方、野草を品種改良した野菜、これはまだまだ原始性を備えており、本来の育て方をすれば非常に丈夫な植物であるが、人類がその昔から行ってきた野菜栽培は、ヒトの食性同様に、本来の姿から大きく逸脱し、か弱い野菜しか育たなくなってしまっているのである。
慣行農法は、化成肥料と苦土石灰で野菜に必要な主要栄養素(窒素、リン酸、カリ、カルシウム、マグネシウム)をダイレクトに賄おうというものであり、有機農法とて主要栄養素を吸収しやすくした有機肥料を与えるものである。これらは、ヒトの場合の芋・穀類・肉に相当するものであって、本来の野菜の栄養とはなっていないと考えられる。
本来の野菜の必要とする栄養は、土壌中の菌類や細菌などの働きによって地表・地中の生の有機物や無機物が分解された理にかなったものであったはずである。つまり、ヒトがヒトに適した腸内細菌の大繁殖により後腸発酵によって各種栄養素が産生されてヒトの栄養となっていたのと同様なことが、土壌中で行われていたのである。
それが、化学肥料や有機肥料が耕土に入り込むことによって、土壌中生物相がかき乱され、あたかも現代人の腸内環境のごとく本来の姿と極端にかけ離れた性状に変化してしまっているのである。
これでは、野菜が本来必要とする理想的な栄養が得られなくなっているのは必然であり、現代人と同様に虚弱であり、病虫害を多発し、けっして健康体ではなく、皆できそこないの野菜ばかりになってしまうのである。
さて、ヒトの食性を本来の姿に戻すのは至難の技であり、容易なことではないが、完全生菜食を実行しておられる方は現に何人もおられ、難病を克服しておられる。
それと同様に、野菜作りも本来の土壌中生物相に戻すのは容易なことではないが、やってやれないことではない。ただし、一筋縄ではできっこない。野菜はヒトと違って生物種が多様であり、個々の野菜の種と土壌中生物相との共生関係は一様ではなかろうし、土質の違いにも左右されよう。
そうしたなかで、「たんじゅん農」は、野菜本来の土壌中生物相に戻す手助けをする様々な手法を提示していると考えられる。
さて、炭素循環農法に入る前に、「土」の性状について広く知られている今までの知見で大いに参考になる事例をあげておこう。
まず誰でも知っている森林限界という言葉。
富士山や北アルプスの山岳地帯では概ね2500mで植物は生えなくなる。気温が低くなるから木が生えないというのではない。糸状菌(カビや茸)、これは通常の土壌微生物の中で最も多いものであるが、糸状菌は高山では繁殖できず、糸状菌が全くいないから木は生育できないのである。つまり、樹木は糸状菌との共生なくして生きていけないのである。
砂漠でも同様であり、砂漠に植樹して水やりしても糸状菌がいない土壌であるがゆえに、苗木にくっ付いている糸状菌だけではおぼつかなく、樹木は全くといっていいほど生育しない。
糸状菌の種類は非常に多く、なかには害になるものかあったり役に立たないものがあったりするが、菌から伸びた糸が複雑に植物の根と絡み合って糸状菌が作り出した様々な物質が植物の根に供給され、植物は生育できるのであり、糸状菌によってはまれに毒を入れて木を枯らすのである。
植物の根と糸状菌の関係は、ヒトと腸内細菌の関係に酷似していると言ってよいであろう。
ヒトの食性は、本来は完全な植食性であって、それも野草の生食で、芋も穀類も食べないのである。そして、それに適した腸内細菌が宿主のヒトとの共生関係でもって大繁殖し、後腸発酵によって各種アミノ酸、有機酸、ビタミンB群などを産生し、ヒトの栄養となっていたのであるから、でんぷん質もたんぱく質も一切摂取不要だったのである。
ヒトの場合、今日では本来の食から大きく離れて穀類や肉・魚を多食するようになり、その結果、腸内細菌叢は様変わりしてしまい、後腸発酵によって産生される各種アミノ酸、有機酸、ビタミンB群などはほとんど作れなくなってしまっている。
土壌とて植物を育てるために人が手を加えると同様なことになる。苦土石灰や化成肥料などの化学肥料に止まらず有機肥料(本来は土壌中で枯れた植物を糸状菌が分解すべきもの)を投与して、それを植物に直接吸収させるのだから、糸状菌の出番はなくなる。糸状菌が働こうとしても、これらの肥料が糸状菌の成育を妨げ殺すことになるから、慣行農法が行われている土壌の糸状菌叢は本来の姿とは全く異なった貧弱なものに変わってしまっているのである。
よって、ヒトの場合、難病を克服するには生菜食しかなく、そうした食事療法を取ろうと、いきなり穀類や肉・魚を断って生野菜だけを食べ始めると栄養失調になって体を壊していまうから、腸内環境が整うまで玄米食を少量とるなど代替療法を取り入れたりする。
植物を病害虫被害なしで元気よく育てる場合も、ヒトのこの例と同様に、土壌を本来あるべき姿の糸状菌叢にもっていくために何かの臨時措置を施し、それが成功したら、一切の肥料なし(ただし枯草などが必要)で素晴らしい野菜が取れるようになるというものである。
このように、土づくりは、土壌の糸状菌叢を正常化させるのが第一に重要な方策として考えねばならぬ事項となる。
ところで、土壌は糸状菌叢だけで出来上がっているものではないから、ややこしくなる。
土壌中で有機物や無機物の分解合成を行う生物は、大きく分けて3つのドメインに分類され、菌類(糸状菌など)・細菌・古細菌(好熱菌、好塩菌、メタン菌など)に分かれる。
これら3つのドメイン間でも共生関係が生まれ、糸状菌叢の正常化だけでは本来あるべき姿の土壌とはならず、細菌叢、古細菌叢が整い、かつ3つのドメイン間のバランスも整わねばならないのである。
こうなると、理想的な土づくりをするのが至難の技となってしまうが、何もかも人の手でバランスを取らせたり、正常な叢づくりに手を出したりしなくても、一定の条件を与えてやれば、その後は彼らが思いのままに働いてくれ、うまくバランスを取り、正常な叢に近づけてくれようというものである。
基本はこれでだいたい理解できた。
じゃあ、理想的な土壌にもっていくにはどんな手立てをしたらいいのか、この先がまだ十分には分からない。
その後、「百姓モドキの有機農法講座」の主だったページをもう一度読み、実践に参考となりそうな箇所をプリントアウトし、新たに野菜の作付けをするときに取り組もうと考えた。
しかし、事を急いては失敗しかねない。1、2年前に福岡正信氏の提唱する「不起耕」「雑草との共生」の真似をして一部は成功したものの多くは失敗した。
その教訓を踏まえて、ここはボツボツいくことにした。
そうした訳は、2つの理由がある。
一つは、須賀前の畑はネコブセンチュウが全体にけっこういるようであり、サツマイモとニンジンの被害が苦になっていたから、昨秋からネコブセンチュウを絶やすための土壌改良に取り組み、概ね終了したところであるが、今年作付けのヤーコンの畝間はまだであり、これは今年の晩秋から来年の早春までかかる。なお、自宅前の畑のサツマイモ栽培エリア(南区画の東半分)も同様に処置した。
その方策は、2種類の土壌改良剤(いずれも菌剤)とそれらの菌が増殖するための刻み藁(刻み藁が不足し、長いままの藁や籾殻も使う)&米糠を入れ込み、ビッチュウで畑起こしして混ぜ込むというものである。
これの詳細は次の記事で記した。
http://miyakekazutoyo.blog.so-net.ne.jp/2016-10-20
これによって畑がどう変わるかを見てみたいのである。
これに関連することとなろうが、「百姓モドキの有機農法講座」においても、“EM菌を1回だけ使う方法もあるが、よく知って使わないと逆効果となり、素人は手を出さないほうがいい”旨書かれている。
もう一つは、うちの畑は有機肥料を多投していることである。小生は有機肥料を妄信しており、土壌が過栄養状態にあるのは間違いなかろう。
今年は種蒔きから栽培に取り組んだトマトであるが、過去に時差栽培するために同様に実施したら草ボケしてしまった。肥料過剰であった。そこで、今年は施肥せずに栽培に取り組んでいるが、葉が青々としており、十分過ぎるほどの肥料が残っているに違いないと思われるのである。
これでは、土壌菌もそうそう正常な姿にはなれないだろう。
よって、まずは土壌の肥料過剰を解消することを優先し、「土を綺麗にする」ことをここ1年取り組んでみたい。
ところで、「百姓モドキの有機農法講座」によると、「土壌菌は窒素を嫌い、炭素を求める」とあり、「C/N比の高いものを投入する」と土壌改良になると書かれている。
うちで容易に手に入る「刻み藁」はそれに合格する数少ない炭素資材である。これはネコブセンチュウ対策で使った。今秋にもたっぷり手に入るから、来春まで「施肥なし、藁入れ」で当面野菜栽培できないかと思っているところである。
なお、果樹栽培も10本以上行っているが、甘夏は有機肥料を多投入して甘味が出て成功したが、他は効果なしなり枯らしたりで失敗している。これらは今後施肥なしとし、枯れたイチジク跡の表層に残っているであろう有機肥料や堆肥を除け、少しでも過剰肥料を取り除くこととする。
いずれにしても、土壌中で有機物や無機物の分解合成を行う生物は、「大きく分けて3つのドメインに分類され、菌類(糸状菌など)・細菌・古細菌(好熱菌、好塩菌、メタン菌など)に分かれ、これら3つのドメイン間でも共生関係が生まれ、糸状菌叢の正常化だけでは本来あるべき姿の土壌とはならず、細菌叢、古細菌叢が整い、かつ3つのドメイン間のバランスも整わねばならないのである。」ということであり、土壌中の微生物群が理想的な土づくりをしてくれるのであるからして、これを肝に銘じてボツボツ対処していくこととしよう。
さて、炭素循環農法を柱に据えたいと思っているのだが、これとてオールマイティーではなかろう。他に実践で成功しておられる方もあろうとネット検索したら、河名秀郎さんが「ほんとの野菜は緑が薄い」という本を書いておられるのを知った。無肥料・無農薬の「自然栽培」とのことで、不起耕ではなく、「たんじゅん農」と類似している。
“ほんとの野菜は緑が薄い”というのは、小生の場合、当地特産品の「徳田ねぎ」の栽培で身を持って体験している。当地の農家さんが栽培している「徳田ねぎ」は、栽培中盤で葉折れを防ぐため窒素肥料をしっかり追肥し、さらに終盤に窒素肥料をもう一振りして“葉を青々とさせる”というやり方で見た目を良くしておられるが、こうするとせっかくの甘くて柔らかい「徳田ねぎ」のうまさが殺されるのである。加えて、そうしたネギには硝酸性窒素が未分解で残っているから体に悪いし、畑の土も余剰窒素肥料が残っていて後作に普通に施肥すると後作が肥料過剰にもなる。その点、うちの「徳田ねぎ」は肥料を控えめにし、追肥もしないから、商品価値は落ちるが、どこよりもうまいと自負しているところである。“ほんとの徳田ねぎは緑が薄い”のである。
こうしたことから、その表題が気に入り、早速購入して読んでみた。30分もしないで読み終えた。少々がっかり。というのは、消費者向けの内容が大半で、これはどうでもよくて飛ばし読みし、肝腎の栽培法の章にたどり着いたところ32ページしかなく、ごくごく基本的な事項しか書かれていなかったからである。なお、自然栽培するに当たっては自家採取の種での栽培が重要であることを章立てして詳細に書かれていたが、これは後日、ゆっくり再度読むこととする。
32ページしかない栽培法であるが、それでも、大いに参考になる基本事項がいくつか書かれていた。それをしっかり頭に叩き込むために、以下メモしておくことにする。なお、「百姓モドキの有機農法講座」で書かれていたことを記憶を頼りに朱書きで書き添えた。
<土から不純物を抜くことからはじめる>
化学肥料にとどまらず有機肥料、漢方系を含む一切の農薬、こうした不純なものを抜いて、もともとの状態に戻す。とにかく土をきれいな状態に戻せば、虫が来なくなる、余計な草が生えなくなる、そんな日が必ず訪れます。
※本項に関して「百姓モドキの有機農法講座」では強調されていないが、自然の状態に戻るのに「0から3年かかる」と書いてある。
<異物の入った土には「肩こりや冷え」が溜まっている>
化学肥料を使い続けてきた畑の場合、外気温が19度のとき、上層は15~16度、下層が10~12度、その下の固い層が14~16度、といった結果が得られます。固い層まで30cmだと、その上6~8cm幅の5度ほど温度が低い「肥毒層」があるのです。これは、肥料や農薬などの異物が耕運機の使用とあいまって溜まった層です。この「肥毒層」をなくしていくことが一番のポイントです。重要だからこそ、一朝一夕にはいきません。
※本項に関して「百姓モドキの有機農法講座」では触れてない。
<有機栽培の落とし穴>
有機肥料の場合は、はっきりとした「肥毒層」を作らず、肥毒はあちこちに散らばって存在します。これがかえってあだとなり、なかなか虫の害から逃れられない落とし穴にもなります。
肥毒の多いのは動物の糞尿堆肥、肥毒の少ないのは植物由来のものです。有機肥料を止めて数年経っても虫や病気に悩まされることがあります。でも、これは土をきれいにするために避けては通れない浄化作用。自然栽培に移行するためには、ここでしばし耐えることが必要となります。
※本項に関しては「百姓モドキの有機農法講座」でも動物性有機肥料はやっかいだと書いてあったと記憶している。
なお、自然栽培に移行できた畑でも、10年後に突如として線虫被害が出た例があります。これは昔入れた有機肥料の「肥毒」が今になって出てきたものと推測されます。翌年以降、線虫被害は皆無。
※本項の「なお書き」に関して「百姓モドキの有機農法講座」でも書かれていたように思うが、確かでない。
ここで、薬屋のおやじから一言。このことは人間についても言え、精神病患者が向精神薬の断薬に成功しても数年後に体内脂肪の中に隠れていた少量の昔の薬が脂肪分解とともに血中や脳に戻ってきて影響を与えることがあり、このような状態のことを「トリップ現象」や「薬物性フラッシュバック」と言いますが、この知識がないとこの状態を「精神疾患の再発」と誤認してしまうことがあります。植物も人間も同じ反応を示すのですね。
<土の「凝り」をほぐす方法>
こうした「肥毒」を早く抜くために、積極的に耕します。
※本項に関して「百姓モドキの有機農法講座」では、やったとしても深耕を1回だけとし、頻繁にやると土壌中の微生物層に悪影響を与えるとしている。軽く掘って高炭素素材を埋め込むなり、苗の作付けも軽く掘るだけとすることを勧めている。
<人と自然がコラボすれば、野生よりもおいしい野菜が育つ>
砕いた「肥毒層」はそのままにしておくと数年後には再び固まってしまいます。そこで、次に、大豆、小麦や大麦などを植え、植物の根っこで「肥毒」を吸い上げてもらいます。
大豆は、砕いた「肥毒」の塊をさらに細かくし、直根性が強い麦は、細かくなった「肥毒」を根の力で外に吸い上げてくれるのです。 ※本項に関して「百姓モドキの有機農法講座」では、大豆は土壌中で窒素固定をしすぎるから避けたい栽培作物であるとし、麦やトウモロコシの栽培を勧めている。特にトウモロコシは根張りがよく、かつ、高炭素素材であるから残骸をすき込むのを勧めている。
自然栽培に移行した生産者は、「肥毒層」がなくなるにしたがって作物の収量が上がり、質も高くなってくると口を揃えて話します。
※本項に関しては「百姓モドキの有機農法講座」でも同様
<土がきれいになれば、ミミズは自然にいなくなる>
「肥毒層」がなくなって、土が本来の状態を取り戻せば、土は「柔らかい、温かい、水はけが良く水持ちがいい」状態になります。土が自然な状態に近づくほど、こうした状態になります。そして、ミミズが減り、いなくなる。ミミズがいるうちはまだ土ができていないのです。
※本項に関して「百姓モドキの有機農法講座」でも同様だが、ふかふかした土はまだ完全な状態にはなっていないとのことである。
<同じ畑で同じ野菜をつくり続ける>
野菜も同じ場所で作り続けることで、土壌にどんどん馴染んでいきます。土ができあがっていくにつれ、連作したほうが収穫量も上がり、野菜の質もよくなっていくという結果が出ています。
※本項に関しては「百姓モドキの有機農法講座」でも同様
<「不耕起栽培」との違いは>
「不耕起栽培」=「自然農」と「自然栽培」との決定的な違いは耕さないか耕すかという点。自給自足のための野菜づくりなら、耕さないのも一つの手だと思います。自然栽培では、土を積極的に耕します。適度な除草もします。土の中から肥毒を取り除くために耕し、発芽にエネルギーがいくように草を抜いたりと、野菜が育ち易い環境をつくるために人が手を添えることが必要。
自然の性質を知り、その性質が生きるように手を添え、自分たちもその恵を受けることができる。人間が自然のサイクルに入る意味が生まれます。それが自然栽培です。自然栽培はあくまで、自然側からの視点を持つ農業なので、今までとは方法論が全て逆になるのも当たり前です。
※本項に関して「百姓モドキの有機農法講座」でも同様に言っているが、耕すのは最小限とするも、一切耕さない自然農は大間違いと言っている。
<一生懸命育った野菜はおいしい>
「今まで食べたことがないくらいおいしかった」「びっくりした」
はじめて自然栽培の野菜を食べたお客さまからこんなありがたい声をいただくことも多いのです。
なぜ自然栽培の野菜が生命力に満ちあふれたおいしい野菜になるかというと、人為的に与えられた肥料ではなく、自分の根を一生懸命伸ばし、土本来が持ち合わせた養分を吸い上げて育っていくからだと思います。軽い飢餓状態だからこそ、自分で栄養を求めて地中深く深くに根を下ろしていく。そうすることで、野菜も強く育ちます。
これが自然界の法則であり、本来の野菜の姿であり、自然栽培において無肥料でも立派な野菜が育つ理由です。
根が元気に伸びれば、土壌微生物の動きも活発になって土を温め、柔らかくしてくれるため、植物はさらに根を伸ばせます。根が伸びれば伸びるほど、しっかりと根を張るため、地上に出ている部分も元気に育ちます。おいしい野菜が育つということです。ここに、とてもいい循環が成り立つようになります。
※本項に関して「百姓モドキの有機農法講座」でも同様だが、理由としては土壌中の微生物層が全てであると言っている。
といったところが、河名秀郎著「ほんとの野菜は緑が薄い」から得た知見だが、前回の記事で「ここはボツボツいくこととし、まずは土壌の肥料過剰を解消することを優先し、土を綺麗にすることをここ1年取り組んでみよう」としたことは、どうやら正解のようである。
今年2017年、夏野菜はトマトだけを無肥料・無農薬(無農薬は以前から実施)で行い、冬野菜については幾つかを同様に実施していますが、その経緯については別途記事にすることとします。
(関連記事)自然農法についてもうひとつ参考にしたもの
三浦伸章「ガッテン農法」を知る
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三浦伸章「ガッテン農法」を知る
https://miyake-3.blog.ss-blog.jp/2018-08-16
(このページは、2018-08-16に投稿しましたが、このブログの基本となるものの一つですから、投稿日を最新の日付に更新して常時トップ2のページに来るようにしています。) 副題に「農薬・肥料に頼らず自然の好循環でおいしい野菜づくり」とある三浦伸章著「ガッテン農法」を先日購入した。 慣行農法から無肥料栽培への移行期間の農法も書かれ、なかなか親切な本であり、大いに参考にしたいと考えている。 自然農法に関しては、「たんじゅん農」との出会い、そして河名秀郎さんの「自然栽培」との出会いに従って順次進めているが、今回知った「ガッテン農法」も一部取り入れたい。そうした部分について、以下、書き記しておこう。(P.16)ガッテン農法の畝づくり:畝を立てるのは最初の1回だけ①畝を立てる場所の中心に溝を掘る 幅50cmの溝を掘り下げる。耕土が20cmの場合:表層10cmを片側に、その下の10cmを反対側に積み置く。土壌細菌叢が違うから、耕土を混ぜないようにするのがポイント。②硬盤層をショベルで崩す 10cm間隔でショベルを刺して土を崩す。掘り返すのではなく、空気を入れるつもりで行う。水や空気の通り道を作るのが目的。③溝に有機物を埋める 籾殻燻炭、酢水、枯れススキ、落ち葉、米糠、籾殻燻炭、水の順番で入れ込む。燻炭は微生物の棲家になり、酢水は「微生物が、植物に根が生えてきたと勘違いし、自ら増殖する」効果があり、枯れススキは稲藁(お勧めしない)と違って空気と水をよくキープするから。麦、セイタカアワダチソウなどもよい。米糠は、ススキと落ち葉では窒素分が不足するから適量入れ込む。④土で埋め戻して畝を作る 最初に掘り出した耕土を順番を間違えないように戻す。最後に通路の土を少々削って乗せる。⑤野菜の植え付けまで有機物マルチで畝を養生 畝も通路も枯れススキで覆っておくとよい。 なお、ネギをランダムに植えておくと土壌の微生物活性が高まる。(P.28)通路でも土づくりをする 通路や畑の周囲に緑肥作物を育てる。イネ科のソルゴー、エンバク、ライムギなど。夏野菜の定植時に通路に種をばら蒔いてもよい。大きく育たず夏には枯れるが畑全体の生物活性を高める。 土はどこもかも裸にせずに草を生やしておくなり、枯草を敷いておくのがいい。 通路が硬くなったら、ショベルを10cm間隔で刺して前方に少し押し、空気を入れる形で行う。生物活性が高まる。 (P.29)畝の利用法とメンテ..
自然農法:基本論
どろんこ
2024-02-16T13:42:47+09:00
(このページは、2018-08-16に投稿しましたが、このブログの基本となるものの一つですから、投稿日を最新の日付に更新して常時トップ2のページに来るようにしています。)
副題に「農薬・肥料に頼らず自然の好循環でおいしい野菜づくり」とある三浦伸章著「ガッテン農法」を先日購入した。
慣行農法から無肥料栽培への移行期間の農法も書かれ、なかなか親切な本であり、大いに参考にしたいと考えている。
自然農法に関しては、「たんじゅん農」との出会い、そして河名秀郎さんの「自然栽培」との出会い
に従って順次進めているが、今回知った「ガッテン農法」も一部取り入れたい。そうした部分について、以下、書き記しておこう。
(P.16)ガッテン農法の畝づくり:畝を立てるのは最初の1回だけ
①畝を立てる場所の中心に溝を掘る
幅50cmの溝を掘り下げる。耕土が20cmの場合:表層10cmを片側に、その下の10cmを反対側に積み置く。土壌細菌叢が違うから、耕土を混ぜないようにするのがポイント。
②硬盤層をショベルで崩す
10cm間隔でショベルを刺して土を崩す。掘り返すのではなく、空気を入れるつもりで行う。水や空気の通り道を作るのが目的。
③溝に有機物を埋める
籾殻燻炭、酢水、枯れススキ、落ち葉、米糠、籾殻燻炭、水の順番で入れ込む。燻炭は微生物の棲家になり、酢水は「微生物が、植物に根が生えてきたと勘違いし、自ら増殖する」効果があり、枯れススキは稲藁(お勧めしない)と違って空気と水をよくキープするから。麦、セイタカアワダチソウなどもよい。米糠は、ススキと落ち葉では窒素分が不足するから適量入れ込む。
④土で埋め戻して畝を作る
最初に掘り出した耕土を順番を間違えないように戻す。最後に通路の土を少々削って乗せる。
⑤野菜の植え付けまで有機物マルチで畝を養生
畝も通路も枯れススキで覆っておくとよい。
なお、ネギをランダムに植えておくと土壌の微生物活性が高まる。
(P.28)通路でも土づくりをする
通路や畑の周囲に緑肥作物を育てる。イネ科のソルゴー、エンバク、ライムギなど。夏野菜の定植時に通路に種をばら蒔いてもよい。大きく育たず夏には枯れるが畑全体の生物活性を高める。
土はどこもかも裸にせずに草を生やしておくなり、枯草を敷いておくのがいい。
通路が硬くなったら、ショベルを10cm間隔で刺して前方に少し押し、空気を入れる形で行う。生物活性が高まる。
(P.29)畝の利用法とメンテナンス
雑草も収穫が終わった野菜も根を残しておく。根が分解された跡は微細なパイプ状の穴となり、水はけや通気性が向上し、また、この穴は微生物のかっこうの棲家となる。
野菜を片付けて後作を栽培するとき、土が硬くしまった状態になっていたら、ショベルで空気を入れる。通路と同様のやり方で、ショベルを10cm間隔で刺して前方に少し押す。これで、生物活性が高まる。
畝が低くなったときは、通路の土を枯草とともにショベルで掘って、積み上げ、大きな塊のまま積んでおき、1週間から10日後にザックリ崩して畝の形を整える。このとき土を細かくしないこと。
(P.38)植えつけとタネ蒔きの極意
<植穴復元植え>
乾いた表層の土と、湿った下層の土を混ぜないこと。
植えつけ前に植え穴に水を注ぐのは避けたほうがいい。
しっかり鎮圧して新しい根の伸長を助ける。
水やり不要。土が湿りすぎているときの植えつけは避ける。
★植えつけ前に酢水(合成酢でないもの、300倍散)に漬けて底面吸収させる。「有機酸によって土壌微生物が活性化し、根の活着を助ける」効果がある。
★植えつけた苗は風にあおられないよう細い棒で支え、根の活着を促す。
<踏みつけ蒔き>
タネに土をかぶせたら、体重をかけてしっかり踏む。タネと土が密着して水分を吸収しやすくなる。水やり不要。土が湿りすぎているときは、タネ蒔きはお休みにする。
野菜は競争相手がいると早期育成がとてもよくなる。
・バラまき ネギの苗づくり、緑肥作物栽培
・スジまき 小さな野菜(小松菜、カブ、ホウレンソウなど)
・点まき 大きな野菜(大根、白菜など)
★最初の間引きは、他の根を傷めないよう、引き抜かないで株元からハサミで切る。株間が広がったら引き抜いてよい。
<コンパニオンプランツ>
ネギ類は多くの野菜と相性がいい。根鉢に添えて植え、根が絡んで育っていくようにする。アブラナ科とキク科の混植(例:白菜と春菊)もおすすめ。
以上が総合編であり、個別の野菜についての留意点で参考にできるものが数多いが、それは逐次個別野菜の栽培で参照することとする。
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自然農法:ニンニクをトウモロコシとの二毛作で連作・無肥料無農薬栽培
https://miyake-3.blog.ss-blog.jp/2021-04-17-5
このブログ「チャレンジ自然農法」は、2017年春に知った「たんじゅん農」(=炭素循環農法)を主な拠りどころとしています。その「たんじゅん農」の詳細は、サイト「百姓モドキの有機農法講座」 http://tan.tobiiro.jp/etc/home.html をご覧ください。 なお、「たんじゅん農」の概要と、その後に知った河名秀郎さんが勧めておられる無肥料・無農薬の「自然栽培」の概要については、このブログの最初の記事をご覧ください。→「たんじゅん農」との出会い、そして河名秀郎さんの「自然栽培との出会い」 「百姓モドキの有機農法講座」には、「窒素を多く含むものは絶対避けること。高炭素素材を入れ込むことがポイント」と書かれている。一番のおすすめは、廃菌床(茸栽培の残渣)、ついでトウモロコシの残骸や麦藁などであり、稲藁もまずまず使える、となっている。うちでは、廃菌床は容易には手に入らないし、トウモロコシも麦も栽培したことはないし、破砕機もない。たっぷり簡単に手に入るのは藁(一部は刻み藁)であり、これでいくことにした。 自宅前の畑は、南側が空いているだけで3方は建物が建っていて風通しが悪い。よって、野菜によっては病害虫が付いたりして育ちが悪いが、ニンニクは虫除けになるくらいだから、まず問題はない。 2018年から、北東区画の南3分の1ほどは徳田ねぎ専用とし、その北側には2017年までは6畝あったが、これを5畝に直すこととした。中ほどにあるニンニク畝はあまり位置は変わらず、気持ち畝幅が大きくなっただけである。<(参考)2018年夏作:トウモロコシ第3弾> 6月2日に有機肥料栽培したニンニクを収穫し、ニンニクの残骸と敷き藁(刻み藁)を埋め込みながら鍬で畝整形。 「たんじゅん農」を行うに当たっては、土はあまりいじらないほうが良いとのことであり、ビッチュウで起こすことは止めにした。 土壌菌が健全な状態になるのに、うまくいって0~3年かかるとのことであり、是非そうなってほしいものである。 5月14日に7ポットに4粒ずつ種蒔きした苗が十分な大きさになっており、6月2日にばらして1本ずつ植える。列幅30cm、株間30cmの2列栽培。 第1弾、第2弾も生育は芳しくなかったが、第3弾はさらに悪く、また、実が生るのが真夏ゆえに虫食いもひどく、無収穫株が大半で、採れても小さな実で、かつ、歯抜けが多い。無肥料栽培は完全な失敗に終わった。<201..
自然農法:ニンニク
どろんこ
2022-07-04T11:44:45+09:00
http://tan.tobiiro.jp/etc/home.html をご覧ください。
なお、「たんじゅん農」の概要と、その後に知った河名秀郎さんが勧めておられる無肥料・無農薬の「自然栽培」の概要については、このブログの最初の記事をご覧ください。
→「たんじゅん農」との出会い、そして河名秀郎さんの「自然栽培との出会い」
「百姓モドキの有機農法講座」には、「窒素を多く含むものは絶対避けること。高炭素素材を入れ込むことがポイント」と書かれている。一番のおすすめは、廃菌床(茸栽培の残渣)、ついでトウモロコシの残骸や麦藁などであり、稲藁もまずまず使える、となっている。うちでは、廃菌床は容易には手に入らないし、トウモロコシも麦も栽培したことはないし、破砕機もない。たっぷり簡単に手に入るのは藁(一部は刻み藁)であり、これでいくことにした。
自宅前の畑は、南側が空いているだけで3方は建物が建っていて風通しが悪い。よって、野菜によっては病害虫が付いたりして育ちが悪いが、ニンニクは虫除けになるくらいだから、まず問題はない。
2018年から、北東区画の南3分の1ほどは徳田ねぎ専用とし、その北側には2017年までは6畝あったが、これを5畝に直すこととした。中ほどにあるニンニク畝はあまり位置は変わらず、気持ち畝幅が大きくなっただけである。
<(参考)2018年夏作:トウモロコシ第3弾>
6月2日に有機肥料栽培したニンニクを収穫し、ニンニクの残骸と敷き藁(刻み藁)を埋め込みながら鍬で畝整形。
「たんじゅん農」を行うに当たっては、土はあまりいじらないほうが良いとのことであり、ビッチュウで起こすことは止めにした。
土壌菌が健全な状態になるのに、うまくいって0~3年かかるとのことであり、是非そうなってほしいものである。
5月14日に7ポットに4粒ずつ種蒔きした苗が十分な大きさになっており、6月2日にばらして1本ずつ植える。列幅30cm、株間30cmの2列栽培。
第1弾、第2弾も生育は芳しくなかったが、第3弾はさらに悪く、また、実が生るのが真夏ゆえに虫食いもひどく、無収穫株が大半で、採れても小さな実で、かつ、歯抜けが多い。無肥料栽培は完全な失敗に終わった。
<2018~19年冬作:ニンニク>
8月6日に、前作のトウモロコシの残骸を鎌で30cm程度に切り、最後に株元で切る。同じく鎌で雑草を刈り取り、畝の両サイドに放置。8月15日に、同じ北東区画の3畝で出た枯草をニンニク作付け予定の畝の両サイドに埋め込み。次に、畝の上面をスコップで畑起こしもどき(スコップを差し込み、前方に軽く押し、隙間を作り、空気を入れる。後退しながら20cmピッチで順次行っていく。参照:三浦伸章「ガッテン農法」の一手法)を行い、これで作付け準備完了。
昨年、一昨年とはニンニクの栽培位置が少々ずれるが、作付け畝はニンニク3年連作となり、無肥料栽培の初年度となる。
9月17日、高価だが種用の「ホワイト6片」を、昨年は株間12cmで2列であったが、今年は3列植えすることにした。列幅20cm。
その後、草削りや草引きし、10月28日に刻み藁を適当量ばら撒く。
ニンニクは肥料を欲しがるというから、11月9日に、完全無肥料はあきらめて、朝、雨が降り出したところで、草木灰を列間と法面に適当量を撒き、竹酢液100倍散をジョウロで6リットル撒く。草木灰は強いアルカリ性、酢は強い酸性であり、打ち消し合って中性になる、ということであるが、その塩梅が分からないものの、アルカリ度を弱めてくれたのではなかろうか。
刻み藁のお陰で雑草はたいして生えず、その後は、らしい草引きはぜずに済んだ。初夏になっても昨年と同様に今年もとう立ちがほとんどなかった。
2019年6月2日、ニンニクは順調に生育して随分と背が高くなっており、葉先が黄変してきたから、収穫の時期となり、本日収穫。3列植えと少々密に植えたせいか、若干小振りであり、小さ過ぎるクズも昨年の倍(30個ほど)生じた。3列中南の列は十分な大きさのものが多かった。ほとんど無肥料での連作初年度であるが、まずまずの成績だ。
<(参考)2019年夏作:トウモロコシ第3弾>
5月20日にポット苗づくり。1トレイ35ポットに1粒ずつ種を埋め込む。
6月3日にニンニク収穫跡の刻み藁を退け、トウモロコシのポット苗を無肥料で植え付け後、畝全体を再び刻み藁で覆っておいた。
その後の生育は、やはり無肥料がために背は低く、7月27日の台風で(最大瞬間風速は17.9m)全部傾く。手で土を寄せて立て直し。
8月2日から収穫。一部虫食いがあるも良品ばかり。ただし、無肥料のせいで小振り。その後、数日で収穫終了。無収穫株も多いが、昨年よりずっといい。
<2019~20年冬作:ニンニク>
8月2日に、トウモロコシの収穫後、残骸を鎌で切り取り、裁断し、畝に置く。
8月12日に、畝の両サイドに鍬で溝立てし、トウモロコシの残骸や半分堆肥化した刻み藁を溝に入れ込み、手で埋め込んで畝整備。最後に畝間を鍬で軽く削って、畝に乗せる。
9月15日にニンニク片を植え付け。植え付けるニンニクは食用の安価な中国産。わりと大きかったから買ったのだが、6片ではなく8片で、1片はけっこう小さい。
去年は株間12cmで列幅20cmとって3列植えにしたが、今年はオーソドックスに株間15cmで列幅30cmとって2列植えにする。
9月19日、昨年の刻み藁の在庫があり、それを適当量、畝に乗せて雑草抑え。
11月10日に、昨年同様に、完全無肥料はあきらめて、雨前に、草木灰を列間と法面に適当量を撒き、竹酢液も撒く。
2020年5月13日、大半のニンニクにとうが立っていた。全部切り取り食用に。
5月28日、葉先が黄変してきたから、もう収穫してよかろうと、全部収穫。密植えにしなかったから、小さ過ぎるクズは数個止まりとなったものの、昨期よりやや小ぶりの感がする。ただし、ほとんど無肥料・連作の2年目でありながら、まずまずの成績だ。
<(参考)2020年2020年夏作:トウモロコシ第3弾>
5月17日にポット苗づくり。1トレイに小ポット、中ポットをぎっしり入れ込み、種を2~4粒埋め込む。5月31日、発芽率は100%近く、十分に大きくなった。
前作はニンニクで、2日前に収穫したばかり。ニンニク収穫後、土いじりはせず、今日、雑草が目立つ法面をテンワで削り上げただけ。
30cm間隔で2列に穴を空け、ポット苗(2~3本発芽、まれに1本発芽)を慎重にばらし、1本ずつ植え付け。2列(各18本)植わった。
成育は昨年と同様に芳しくない。そして、7月下旬から鳥害が発生し、29日から収穫するも、小さいものが多い。鳥害は続き、大して収穫できず。8月6日が最終収穫となったが、その日の収穫は食べられるものなし。今年の収穫は、一昨年ほどではないが、寂しいものとなった。
<2020~21年冬作:ニンニク>
8月13日に畝の草叩きし、8月16日、畝に乗っているトウモロコシの残骸(収穫の都度切り刻んである)や大きな枯れ草を畝から除け、表土を5cm厚ほど退ける。
スコップで畑起こしもどきをしつつ、牡蠣殻と木灰を入れ込む。土が少々盛り上がったので、さらに3cmほど土を再度退ける。トウモロコシの残骸(2畝分)を敷き込み、退けた土を戻す。これにて土壌改良と少々の肥料(木灰)入れ込みが完了。
9月13日、今年は中国産ではなく、高価だが購入した種ニンニク(6片)を使用。
畝を台形にし、広幅だから3列植えとし、まず、両サイドの列をテンワで軽く溝立て。飛び出したトウモロコシの残骸は土壌菌で分解中の状態。これは退けておき、後でニンニクの株間に入れ込む。
株間は20cm弱とし、5.5mの畝につき、1列に28個ほど並んだ。軽く埋めてから、テンワで埋め戻し。最後に中央列を同様に行う。列幅は20cm弱となった。
その後、草削りを行い、10月18日、籾殻を分厚く撒き、さらに刻み藁を敷く。そして、畝の法尻を鍬で削り、淵の刻み藁に軽く乗せ、風で飛ばないようにする。
2021年2月、細かな草が少々生えており、丁寧に草引き。4月3日に、畝間と法面を草刈機でざっと刈ってから、テンワで草叩きしつつ、法面に土寄せ。生えてきている雑草をざっと手で引く。今年は生育が昨年に比べていい感じがする。
5月30日、葉先が少々黄変してきたから、ちょっと早いが、後作のトウモロコシ苗が大きくなったので、収穫することとし、全部収穫。密植えにしなかったから、小さ過ぎるクズは数個止まり。昨期よりずっと出来が良く、種ニンニクより大きなものが数個は採れた。ほとんど無肥料・連作の3年目でありながら、十分に満足が行く成績だ。種ニンニクが良かった面もある。
<(参考)2021年夏作:トウモロコシ第3弾>
5月30日にニンニクを収穫後、直ちにポット苗を定植。
成育は昨年より少し良くなった感がするが、やはり背は低く、実も小さい。今年は鳥害ではなく、明らかにハクビシンとおもわれる獣害に遭い、全滅した。
来年はここでの栽培はあきらめ、須賀前の畑でトウモロコシ栽培することに。
<2021~22年冬作:ニンニク>
8月に畝に乗っているトウモロコシの残骸や大きな枯れ草を畝から除け、畝の両サイドを鍬で溝立てし、残骸を埋め込み、スコップで畑起こしもどき。
9月12日に購入した種用ホワイト六片12個を植え付け、秋に籾殻をたっぷり被せる。22年6月に収穫。今までにない良い出来であった。
今年は、後作は何も作らず、ニンニクの一毛作とする。
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自然農法:アスパラガスの栽培(有機肥料を少々ばら撒き)
https://miyake-3.blog.ss-blog.jp/2021-04-19
このブログ「チャレンジ自然農法」は、2017年春に知った「たんじゅん農」(=炭素循環農法)を主な拠りどころとしています。その「たんじゅん農」の詳細は、サイト「百姓モドキの有機農法講座」 http://tan.tobiiro.jp/etc/home.html をご覧ください。 なお、「たんじゅん農」の概要と、その後に知った河名秀郎さんが勧めておられる無肥料・無農薬の「自然栽培」の概要については、このブログの最初の記事をご覧ください。→「たんじゅん農」との出会い、そして河名秀郎さんの「自然栽培との出会い」 「百姓モドキの有機農法講座」には、「窒素を多く含むものは絶対避けること。高炭素素材を入れ込むことがポイント」と書かれている。一番のおすすめは、廃菌床(茸栽培の残渣)、ついでトウモロコシの残骸や麦藁などであり、稲藁もまずまず使える、となっている。うちでは、廃菌床は容易には手に入らないし、トウモロコシも麦も栽培したことはないし、破砕機もない。たっぷり簡単に手に入るのは刻み藁であり、これでいくことにした。 さて、アスパラガスは2019年から栽培を始めた。アスパラガスは植えっ放しで10年間は十分に収穫できるというから、手間がかからない。あまりに多く栽培していたヤーコンに少々手を焼くようになったから、6畝中1畝を潰して山芋1畝、アスパラガス1畝に作り直した。 作り直すに当たり、刻み藁を入れようかと思ったが、ヤーコン畝には枯草がいっぱいあり、これを畝立て直しに使うのみとした。なお、前作のヤーコンも無肥料栽培である。 ところで、植えっ放しでいけるのだから、なにも無肥料栽培にこだわることはなく、2021年から有機肥料をどれだけかばら撒くこととした。 <2019年> 3月末に、アスパラガスの大苗(根)2品種「大株ウェルカム」と「大株スイートパープル」を各5株ずつ植え付け。10株あるから株間は約1m。 今年は一切の収穫はせず、畝に枯草や刻み藁をたっぷり被せ、支柱を差して倒れないようにしただけである。<2020年> 昨年の生育状況を見ると、株間が広すぎ、株間にもう1株ずつ植えようと、2月にホームセンターへ行ったら、昨年ネット注文したものと同じような苗(根)が売っていた。1袋4株入り、1袋1株入り(同価格で約400円)があり、前者2袋、後者1袋を購入。株間に順次植え込んでいったが、1袋1個入りに2株入っており、余ってしまったので、北淵に..
自然農法:アスパラガス
どろんこ
2022-07-04T11:33:02+09:00
http://tan.tobiiro.jp/etc/home.html をご覧ください。
なお、「たんじゅん農」の概要と、その後に知った河名秀郎さんが勧めておられる無肥料・無農薬の「自然栽培」の概要については、このブログの最初の記事をご覧ください。
→「たんじゅん農」との出会い、そして河名秀郎さんの「自然栽培との出会い」
「百姓モドキの有機農法講座」には、「窒素を多く含むものは絶対避けること。高炭素素材を入れ込むことがポイント」と書かれている。一番のおすすめは、廃菌床(茸栽培の残渣)、ついでトウモロコシの残骸や麦藁などであり、稲藁もまずまず使える、となっている。うちでは、廃菌床は容易には手に入らないし、トウモロコシも麦も栽培したことはないし、破砕機もない。たっぷり簡単に手に入るのは刻み藁であり、これでいくことにした。
さて、アスパラガスは2019年から栽培を始めた。アスパラガスは植えっ放しで10年間は十分に収穫できるというから、手間がかからない。あまりに多く栽培していたヤーコンに少々手を焼くようになったから、6畝中1畝を潰して山芋1畝、アスパラガス1畝に作り直した。
作り直すに当たり、刻み藁を入れようかと思ったが、ヤーコン畝には枯草がいっぱいあり、これを畝立て直しに使うのみとした。なお、前作のヤーコンも無肥料栽培である。
ところで、植えっ放しでいけるのだから、なにも無肥料栽培にこだわることはなく、2021年から有機肥料をどれだけかばら撒くこととした。
<2019年>
3月末に、アスパラガスの大苗(根)2品種「大株ウェルカム」と「大株スイートパープル」を各5株ずつ植え付け。10株あるから株間は約1m。
今年は一切の収穫はせず、畝に枯草や刻み藁をたっぷり被せ、支柱を差して倒れないようにしただけである。
<2020年>
昨年の生育状況を見ると、株間が広すぎ、株間にもう1株ずつ植えようと、2月にホームセンターへ行ったら、昨年ネット注文したものと同じような苗(根)が売っていた。1袋4株入り、1袋1株入り(同価格で約400円)があり、前者2袋、後者1袋を購入。株間に順次植え込んでいったが、1袋1個入りに2株入っており、余ってしまったので、北淵に1株植えこみ。
今年も畝に枯草や刻み藁を補充して被せる。これにより随分と雑草抑えになった。
春の収穫は見送り、秋収穫をすることとし、9月に程よい大きさになったものを順次収穫。全部で10数本の収穫に止めた。
なお、昨年の支柱は間に合わせの支柱であったが、永年差しっぱなしにしたほうが楽だから、しっかりとした支柱に差し直した。
<2021年>
今年は春収穫をすることとし、4月10日から適度な大きさになったものから順次収穫することとした。なお、支柱は畝の両サイドに立ててあり、麻紐を張り巡らせて倒れ防止。
アスパラガスは初めての栽培であり、慣行農法と無肥料栽培とで、成育具合の比較のしようがなく、成功か失敗かの判断が付かない。慣行農法でも植えっ放しにするのだから、施肥してかまわないと思われ、4月末に1畝全部に施肥(牡蠣殻粉末&動物残渣の有機肥料粒)したところである。なお、土は枯草や刻み藁で分厚く覆われており、肥料効果は雨ごとに少しずつということになろう。
今年から春に芽吹いたものを積極的に収穫することとし、4月から5月にかけてけっこう収穫した。
9月18日現在の状況では、枯れてしまった株がけっこう多い感がする。アルカリ土壌を好むとのことだから、8月11日に苦土石灰をばら撒いたが、はたしてどうなる?
<2022年>
アスパラガスの枯れた残骸は持ち出して、出来れば焼却処分すべきとのことであるが、それをしなかったせいか、全体に病気が発生したようであり、春にほとんど芽吹かず、芽吹いても早々に枯れるという事態になった。よって、ここでの栽培は放棄し、来年は全く別の場所(自宅前の畑)で、一からの栽培を始めることとする。
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フキを半日陰で永年自然栽培(無肥料を止めて有機肥料をばら撒き)
https://miyake-3.blog.ss-blog.jp/2021-04-22-1
半日陰での自然栽培、これは「たんじゅん農」のやり方とは全く異なり、別物であるが、畑の日陰部分、垣根の淵、そして果樹園の中での栽培について、今までの取り組み状況や今後の計画を記すこととする。 別立てブログで、ある記事を投稿したところ、読者の方から「野人エッセイす」をご紹介いただいた。あまりに記事数が多く、どこに自然農法の詳細が記されているか、探すのに時間がかかったがやっとそれを見つけた。次のものである。 協生農法 実践マニュアル2016年度版 これも一つの自然農法として参考になろうと思っている。その基本は、福岡正信(著:無「Ⅲ」自然農法)のそれと同じと思われ、不耕起・無施肥・無農薬で雑草との共生であるが、より具体的に栽培方法が書かれている。 そのなかで興味を引いたのは、「P.20 野菜は半日陰でよく育つ。果樹との混合栽培が望ましい。」というものであり、うちの果樹園でも取り入れたいと感じたところである。その部分を以下に抜粋する。 <野菜はなぜ半日陰でよく育つ?> 一般の常識に反して、無肥料状態では野菜は日向より半日陰でよく育つ。これは、野菜の原種がもともと他の植物との混生密生状態で進化し、樹木の半日陰などの適した光合成効率を進化させてきたことに由来する。 野菜類中心の収穫をする場合、果樹は育っても2~3m高に収まるよう剪定し、…果樹については収穫が目的ではなく、野菜が育ちやすい環境づくりが優先である。果実の収穫は副産物と考える。 果実中心の収穫をする場合、果樹を他種混生し大きく育ってしまってよい。野菜類は果樹園の下草として補助的に生産できる。(引用ここまで) さて、小生のこれまでの取り組みであるが、慣行農法であっても日の当たり加減というものも重要なファクターになることを思い知った。日陰がいいものがけっこうあるし、半日陰がいいものもある。それを紹介しよう。 薬味として利用するミョウガ、ミツバ、青シソは、垣根の淵や隣接民家の北隣なり、畑の隅なり、柿の木の下なりで随分昔から放置したままだが、毎年芽を吹き、一人生えしてくれていた。フキやニラも同様である。そして、ショウガも半日陰を好む。 さて、フキであるが、これも半日陰のほうが都合がいいようだ。 フキは、垣根の淵や柿の木の下に自生していたのだが、垣根を縮小したり、柿の木周りをクローバ一色にしようとして、2016年初頭にフキを別の場所(日当たりが良い)へ移植した。そこは長..
自然農法:フキ
どろんこ
2022-07-04T11:26:36+09:00
別立てブログで、ある記事を投稿したところ、読者の方から「野人エッセイす」をご紹介いただいた。あまりに記事数が多く、どこに自然農法の詳細が記されているか、探すのに時間がかかったがやっとそれを見つけた。次のものである。
協生農法 実践マニュアル2016年度版
これも一つの自然農法として参考になろうと思っている。その基本は、福岡正信(著:無「Ⅲ」自然農法)のそれと同じと思われ、不耕起・無施肥・無農薬で雑草との共生であるが、より具体的に栽培方法が書かれている。
そのなかで興味を引いたのは、「P.20 野菜は半日陰でよく育つ。果樹との混合栽培が望ましい。」というものであり、うちの果樹園でも取り入れたいと感じたところである。その部分を以下に抜粋する。
<野菜はなぜ半日陰でよく育つ?>
一般の常識に反して、無肥料状態では野菜は日向より半日陰でよく育つ。これは、野菜の原種がもともと他の植物との混生密生状態で進化し、樹木の半日陰などの適した光合成効率を進化させてきたことに由来する。
野菜類中心の収穫をする場合、果樹は育っても2~3m高に収まるよう剪定し、…果樹については収穫が目的ではなく、野菜が育ちやすい環境づくりが優先である。果実の収穫は副産物と考える。
果実中心の収穫をする場合、果樹を他種混生し大きく育ってしまってよい。野菜類は果樹園の下草として補助的に生産できる。(引用ここまで)
さて、小生のこれまでの取り組みであるが、慣行農法であっても日の当たり加減というものも重要なファクターになることを思い知った。日陰がいいものがけっこうあるし、半日陰がいいものもある。それを紹介しよう。
薬味として利用するミョウガ、ミツバ、青シソは、垣根の淵や隣接民家の北隣なり、畑の隅なり、柿の木の下なりで随分昔から放置したままだが、毎年芽を吹き、一人生えしてくれていた。フキやニラも同様である。そして、ショウガも半日陰を好む。
さて、フキであるが、これも半日陰のほうが都合がいいようだ。
フキは、垣根の淵や柿の木の下に自生していたのだが、垣根を縮小したり、柿の木周りをクローバ一色にしようとして、2016年初頭にフキを別の場所(日当たりが良い)へ移植した。そこは長年盆栽置き場になっていた場所で、ビッチュウで起こして十分に有機肥料を敷き込んだところ、初夏に高収穫できた。収穫後は、翌年のために真夏に日除けでもしようかと思うも、面倒だからしなかった。そしたら、2017年(施肥は草木灰を振った)は前年に比べるとかなり不作となった。真夏の日除けも前年同様にしなかった。こうなると、2018年はもっと不作となるだろう。
そこで、2017年晩秋に隣地(工場建屋)の陰になる部分、ここはミョウガ栽培に失敗した場所だが、ここをフキ栽培の中心にしようと考え、まだ残っていた柿の木の下のフキや最初の栽培場所からはみ出していたフキを10数本移植しておいた。なお、ここも有機肥料を敷き込んだ慣行農法とした。そうしたところ、生育期にはほとんど日が当たらず、真夏には西日だけが当たるという、条件の悪い場所であったから、ミョウガ同様に生育はとんと悪く、細いものばかりで食用にならなかった。
これではだめだから、2020年晩秋に、一部残してあった垣根の淵(金柑の木で陰になる部分)と柿の木の下は従前から成績がいいから、スペースが確保できる柿の木の下に可能なかぎり再移植した。
フキ栽培は、新たに設けた場所より前から一人生えしていた場所のほうが育ちがいいことが分かり、柿の木の下を重点場所にすることとした。なお、この場所には以前に草木灰が余ったら適当にばら蒔いたことがあったが、2020年1月に米糠をばら撒き、また、雑草抑えに休耕田の枯草を株周りにたっぷり敷き込んでおいた。その後も雑草抑えに枯草を敷くなど、多少の手を加えることとした。
これによって、従前より若干太いフキが収穫できるようになった。今後とも若干の施肥をすることとしよう。
2021年は、2020年1月の米糠のせいか、より太くなった感がする。
そして、2022年、その後も鶏糞など若干の施肥をしたことにより、地下茎が伸びに伸び、フキの群落がはっきりと大きくなった。
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ニラを半日陰で永年自然栽培(無肥料を止めて有機肥料をばら撒き)
https://miyake-3.blog.ss-blog.jp/2021-04-22
半日陰での自然栽培、これは「たんじゅん農」のやり方とは全く異なり、別物であるが、畑の日陰部分、垣根の淵、そして果樹園の中での栽培について、今までの取り組み状況や今後の計画を記すこととする。 別立てブログで、ある記事を投稿したところ、読者の方から「野人エッセイす」をご紹介いただいた。あまりに記事数が多く、どこに自然農法の詳細が記されているか、探すのに時間がかかったがやっとそれを見つけた。次のものである。 協生農法 実践マニュアル2016年度版 これも一つの自然農法として参考になろうと思っている。その基本は、福岡正信(著:無「Ⅲ」自然農法)のそれと同じと思われ、不耕起・無施肥・無農薬で雑草との共生であるが、より具体的に栽培方法が書かれている。 そのなかで興味を引いたのは、「P.20 野菜は半日陰でよく育つ。果樹との混合栽培が望ましい。」というものであり、うちの果樹園でも取り入れたいと感じたところである。その部分を以下に抜粋する。 <野菜はなぜ半日陰でよく育つ?> 一般の常識に反して、無肥料状態では野菜は日向より半日陰でよく育つ。これは、野菜の原種がもともと他の植物との混生密生状態で進化し、樹木の半日陰などの適した光合成効率を進化させてきたことに由来する。 野菜類中心の収穫をする場合、果樹は育っても2~3m高に収まるよう剪定し、…果樹については収穫が目的ではなく、野菜が育ちやすい環境づくりが優先である。果実の収穫は副産物と考える。 果実中心の収穫をする場合、果樹を他種混生し大きく育ってしまってよい。野菜類は果樹園の下草として補助的に生産できる。(引用ここまで) さて、小生のこれまでの取り組みであるが、慣行農法であっても日の当たり加減というものも重要なファクターになることを思い知った。日陰がいいものがけっこうあるし、半日陰がいいものもある。それを紹介しよう。 薬味として利用するミョウガ、ミツバ、青シソは、垣根の淵や隣接民家の北隣なり、畑の隅なり、柿の木の下なりで随分昔から放置したままだが、毎年芽を吹き、一人生えしてくれていた。フキやニラも同様である。そして、ショウガも半日陰を好む。 さて、ニラであるが、これも半日陰のほうが都合がいいようだ。たぶん葉が柔らかくなるのであろう。 2014年にニラの種を買って日向で栽培するも、成績は悪かった。一方、一人生えしていたニラも移植して並べて栽培したら、こちらのほうが成績が良かっ..
自然農法:ニラ
どろんこ
2022-07-04T11:23:40+09:00
別立てブログで、ある記事を投稿したところ、読者の方から「野人エッセイす」をご紹介いただいた。あまりに記事数が多く、どこに自然農法の詳細が記されているか、探すのに時間がかかったがやっとそれを見つけた。次のものである。
協生農法 実践マニュアル2016年度版
これも一つの自然農法として参考になろうと思っている。その基本は、福岡正信(著:無「Ⅲ」自然農法)のそれと同じと思われ、不耕起・無施肥・無農薬で雑草との共生であるが、より具体的に栽培方法が書かれている。
そのなかで興味を引いたのは、「P.20 野菜は半日陰でよく育つ。果樹との混合栽培が望ましい。」というものであり、うちの果樹園でも取り入れたいと感じたところである。その部分を以下に抜粋する。
<野菜はなぜ半日陰でよく育つ?>
一般の常識に反して、無肥料状態では野菜は日向より半日陰でよく育つ。これは、野菜の原種がもともと他の植物との混生密生状態で進化し、樹木の半日陰などの適した光合成効率を進化させてきたことに由来する。
野菜類中心の収穫をする場合、果樹は育っても2~3m高に収まるよう剪定し、…果樹については収穫が目的ではなく、野菜が育ちやすい環境づくりが優先である。果実の収穫は副産物と考える。
果実中心の収穫をする場合、果樹を他種混生し大きく育ってしまってよい。野菜類は果樹園の下草として補助的に生産できる。(引用ここまで)
さて、小生のこれまでの取り組みであるが、慣行農法であっても日の当たり加減というものも重要なファクターになることを思い知った。日陰がいいものがけっこうあるし、半日陰がいいものもある。それを紹介しよう。
薬味として利用するミョウガ、ミツバ、青シソは、垣根の淵や隣接民家の北隣なり、畑の隅なり、柿の木の下なりで随分昔から放置したままだが、毎年芽を吹き、一人生えしてくれていた。フキやニラも同様である。そして、ショウガも半日陰を好む。
さて、ニラであるが、これも半日陰のほうが都合がいいようだ。たぶん葉が柔らかくなるのであろう。
2014年にニラの種を買って日向で栽培するも、成績は悪かった。一方、一人生えしていたニラも移植して並べて栽培したら、こちらのほうが成績が良かった。
2016年10月に栽培場所を変え、畑の一角から、しだれ梅の枝先でちょうど隠れる辺りに、従前からのニラだけを移植し、有機肥料を敷き込んだ慣行農法をしたところ、ここは雑草の生え方が少なく、かつ、好成績が得られた。
ここは木漏れ日がせいぜい数時間射す程度の場所で、かなりの日陰だ。2年目以降は無肥料自然栽培にに切り替え、雑草防止のために籾殻を時折被せるも、植えっ放しで毎年ニラを何度も刈り取ってきた。
ところが、3年も経つと、当初にくらべて少々痩せてきた感がする。そこで、無肥料栽培はあきらめて、2020年1月に籾殻の上にだが米糠を撒き、6月には同様にして牛糞堆肥を撒いた。そして、2021年2月には鶏糞を少々撒いた。それが効いてきたのか、2021年4月のニラ収獲時には、葉っぱが多少大きくなり、5月の収穫では明らかに大きく、また厚くなった。
なお、しだれ梅の枝先でちょうど隠れる、このニラ栽培場は、元々雑草が生えにくい場所だからなのか、籾殻をけっこう分厚く被せているからなのか、雑草があまり生えないから助かっている。
定期的にニラを収穫するときに小々の雑草を先に引き抜いてからニラを皆伐するという方法をとっており、4月から毎月1回、11月まで収穫できている。実に楽できるニラ栽培だ。
ところが、月1回のペースで収獲していると、だんだん細いニラになっていく。そこで、気まぐれ的ではあるが、2021年は夏に米糠、晩秋に施肥(鶏糞、種粕、苦土石灰)しておいた。以後、このように時折施肥しよう。
その結果、2022年は4月5月と良質のニラが収穫できた。
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自然農法:果樹周りの半日陰でジャガイモの自然農法
https://miyake-3.blog.ss-blog.jp/2021-04-05-1
半日陰での自然栽培、これは「たんじゅん農」のやり方とは全く異なり、別物であるが、畑の日陰部分、垣根の淵、そして果樹園の中での栽培をいろいろ目論むこととしたが、ジャガイモも新たに取り組むこととした。 別立てブログで、ある記事を投稿したところ、読者の方から「野人エッセイす」を紹介いただいた。あまりに記事数が多く、どこに自然農法の詳細が記されているか、探すのに時間がかかったがやっとそれを見つけた。次のものである。 協生農法 実践マニュアル2016年度版 これも一つの自然農法として参考になろうと思っている。その基本は、福岡正信(著:無「Ⅲ」自然農法)のそれと同じと思われ、不耕起・無施肥・無農薬で雑草との共生であるが、より具体的に栽培方法が書かれている。 そのなかで興味を引いたのは、「P.20 野菜は半日陰でよく育つ。果樹との混合栽培が望ましい。」というものであり、うちの果樹園でも取り入れたいと感じたところである。その部分を以下に抜粋する。 <野菜はなぜ半日陰でよく育つ?> 一般の常識に反して、無肥料状態では野菜は日向より半日陰でよく育つ。これは、野菜の原種がもともと他の植物との混生密生状態で進化し、樹木の半日陰などの適した光合成効率を進化させてきたことに由来する。 野菜類中心の収穫をする場合、果樹は育っても2~3m高に収まるよう剪定し、…果樹については収穫が目的ではなく、野菜が育ちやすい環境づくりが優先である。果実の収穫は副産物と考える。 果実中心の収穫をする場合、果樹を他種混生し大きく育ってしまってよい。野菜類は果樹園の下草として補助的に生産できる。(引用ここまで) ところで、より良い作物にするには、やはり土壌細菌の適正化をより図らねばならないであろう。そこで、2017年11月13日、柿の木の西淵と南淵をビッチュウで起こし、枯草と藁を3段重ねで敷き込んだ。そして、11月28日には、畝をテボで少々崩し、手で刻み藁を混ぜ込みもした。 なお、南西の角に桑の木を移設したから、将来的には、より日陰が多くなろう。 福岡正信(著:無「Ⅲ」自然農法)によると、果樹園でのジャガイモ栽培(野草化栽培)について次のように書かれている。 ジャガイモは一度果樹園の中に植えておくと、その場所に毎年出来るようになって、地上を1、2メートルはって強大な生育をして、雑草にも負けないものである。…小芋だけを掘って…多少掘り残しておけば、種切れすることは..
自然農法:ジャガイモ
どろんこ
2022-07-04T11:19:20+09:00
たんじゅん農」のやり方とは全く異なり、別物であるが、畑の日陰部分、垣根の淵、そして果樹園の中での栽培をいろいろ目論むこととしたが、ジャガイモも新たに取り組むこととした。
別立てブログで、ある記事を投稿したところ、読者の方から「野人エッセイす」を紹介いただいた。あまりに記事数が多く、どこに自然農法の詳細が記されているか、探すのに時間がかかったがやっとそれを見つけた。次のものである。
協生農法 実践マニュアル2016年度版
これも一つの自然農法として参考になろうと思っている。その基本は、福岡正信(著:無「Ⅲ」自然農法)のそれと同じと思われ、不耕起・無施肥・無農薬で雑草との共生であるが、より具体的に栽培方法が書かれている。
そのなかで興味を引いたのは、「P.20 野菜は半日陰でよく育つ。果樹との混合栽培が望ましい。」というものであり、うちの果樹園でも取り入れたいと感じたところである。その部分を以下に抜粋する。
<野菜はなぜ半日陰でよく育つ?>
一般の常識に反して、無肥料状態では野菜は日向より半日陰でよく育つ。これは、野菜の原種がもともと他の植物との混生密生状態で進化し、樹木の半日陰などの適した光合成効率を進化させてきたことに由来する。
野菜類中心の収穫をする場合、果樹は育っても2~3m高に収まるよう剪定し、…果樹については収穫が目的ではなく、野菜が育ちやすい環境づくりが優先である。果実の収穫は副産物と考える。
果実中心の収穫をする場合、果樹を他種混生し大きく育ってしまってよい。野菜類は果樹園の下草として補助的に生産できる。(引用ここまで)
ところで、より良い作物にするには、やはり土壌細菌の適正化をより図らねばならないであろう。そこで、2017年11月13日、柿の木の西淵と南淵をビッチュウで起こし、枯草と藁を3段重ねで敷き込んだ。そして、11月28日には、畝をテボで少々崩し、手で刻み藁を混ぜ込みもした。
なお、南西の角に桑の木を移設したから、将来的には、より日陰が多くなろう。
福岡正信(著:無「Ⅲ」自然農法)によると、果樹園でのジャガイモ栽培(野草化栽培)について次のように書かれている。
ジャガイモは一度果樹園の中に植えておくと、その場所に毎年出来るようになって、地上を1、2メートルはって強大な生育をして、雑草にも負けないものである。…小芋だけを掘って…多少掘り残しておけば、種切れすることはない。
野菜の野草化栽培は果樹園…とか空地利用が主目的であって、…多収を目指すと失敗しやすい…。それはたいてい病害虫の被害によるものである。…混植されて雑草とともに共存共栄させるという形になると、その被害はわずか…。
野菜が出来ない所は雑草も出来ないのがふつうで、雑草の種類とその生長量を見れば、その場所が痩せているか、特別な欠点があるかもわかるものである。その欠点を自然に解消せられるような手段をとっておけば、案外巨大な繁茂した野菜を得ることができる。(引用ここまで)
ということで、慣行農法では連作を避けねばならない(4、5年空けよ)とされているジャガイモを少々作付けし、同じ場所で永年栽培することにした。
<2018年産>
初めての取り組みであり、2017年11月に中央の柿の木の淵(南、西)をビッチュウで軽く起こし、枯草と藁を3段重ねで敷き込み。そして、畝をテボで少々崩し、手で刻み藁を混ぜ込む。なお、畝が若干小さい気がして、果樹園側からビッチュウで土を少々削り上げておいた。これで、下ごしらえは完了。
2018年3月中旬に植え込む。5月下旬には順調に生育。6月中旬に収穫。中央の柿の木の南淵はほとんど日陰となったからだろう、散々な出来であった。柿の木の西淵は西日が当たり、1株に50~100g程度の芋が数個。なお南淵は1~2個。
なお、小さな芋を掘った跡に埋め込んでおいたところ、10月には、雑草と競争しながら幾株かジャガイモが生育していた。ただし、生育は悪く、12月に掘ったところ、埋めた小さな種芋と同程度のものが2、3個できていただけで、全部処分。無収穫となった。
柿の葉や枯草を埋め込みながらビッチュウで起こし、来春の畝づくりをしておいた。
<2019年産>
2月に草木灰をどれだけか撒き、畝を少し大きく作り直しておいた。3月上旬に植え付け、6月には 昨年並みに地上部が茂ったが、無収穫の株がほとんどで、収穫量は種芋の量を若干上回った程度。連作障害か、無肥料の影響か、なんともお恥ずかしいかぎり。
6月に掘り出したとき、小さな芋が残っていたのであろう、8月には芽が数株出て、10月にビッチュウで掘ったところ、各1、2個まあまあの芋がついていた。ただし、どれも小さな虫食いが幾つもあり、処分。
<2020年産>
3連作目に向けて、2019年10月に土壌改良を行う。
まずビッチュウで畝の土を両サイドに退け、凹地をさらにビッチュウで掘り、休耕田の枯草を2層に敷き込む。再び枯草を敷き、片側の土を被せ、また枯草を敷き、もう片側の土を被せる。最後に飛び出している枯草を、鍬で畝を整形しながら畝尻の土で覆う。これで枯草が何層にも入り、土壌細菌の餌となろう。再び休耕田の枯草を持ち込み、畝をすっぽり覆い、雑草抑えとする。
3月初めに所定の場所に植え付け。3連作となる。生育はさほど良くない。6月中旬に収穫。去年より少しはましだが不作で、小芋が多い。種芋の2倍量の収量に過ぎない。なお、初栽培した東の柿の木の南側も不作であった。
<2021年産>
2020年11月に来季に向けて、柿の木周りは酸性土壌になってはいまいかと思い、それを改善するために苦土石灰(牡蠣殻粉末がなかったので)を振り、刻み藁を撒いて、ビッチュウで畝幅を拡張しながら起こし、どれだけか刻み藁をすき込んだ。
2月末に所定の場所に植え付け、4月初めに発芽しだした。しかし、その後の生育は良くなく、6月上旬には大半が枯れてきて、収穫したところ、昨年と同程度で、種芋の2倍量の収量に過ぎない。なんとも寂しい限り。
2022年産
2021年11月に来季に向けて中央の柿の木の南淵の土壌改良を行う。籾殻が大量に入手でき、まず籾殻をビッチュウで耕しながらすき込む。日を改めて再度行い、これで随分と籾殻が入ったが、加えて刻み藁も後日すき込む。なお、東の柿の木の南淵は昨年ショウガを栽培したが、ここもジャガイモとし、ここには十分に籾殻が入っているし、ショウガもよく出来た。
その結果、中央の柿の木の南淵は種芋を畝に並べただけで植え付けを忘れ、1週間後に知って植え付けたため、不発芽やか弱く生育しただけでほとんど無収穫に終わった。新たな栽培地(東の柿の木)は生育も良く期待されたが、種芋の2倍量の収量程度で終ってしまった。
不作の原因は、生育期に柿の木の葉でほとんど日が当たらなくなるからではなかろうか。
なお、昨年、小芋を放置しておいた中央の柿の木の西淵で2株育ったが、ほとんど無収穫であった。こうしたことから、うちの柿の木周りでのジャガイモの自然栽培は不可能と感じ、敗北宣言し、来年以降は栽培をあきらめることにした。
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自然農法:夏ニンジンを一毛作で連作・無肥料無農薬栽培
https://miyake-3.blog.ss-blog.jp/2021-04-18
このブログ「チャレンジ自然農法」は、2017年春に知った「たんじゅん農」(=炭素循環農法)を主な拠りどころとしています。その「たんじゅん農」の詳細は、サイト「百姓モドキの有機農法講座」 http://tan.tobiiro.jp/etc/home.html をご覧ください。 なお、「たんじゅん農」の概要と、その後に知った河名秀郎さんが勧めておられる無肥料・無農薬の「自然栽培」の概要については、このブログの最初の記事をご覧ください。→「たんじゅん農」との出会い、そして河名秀郎さんの「自然栽培との出会い」 「百姓モドキの有機農法講座」には、「窒素を多く含むものは絶対避けること。高炭素素材を入れ込むことがポイント」と書かれている。一番のおすすめは、廃菌床(茸栽培の残渣)、ついでトウモロコシの残骸や麦藁などであり、稲藁もまずまず使える、となっている。うちでは、廃菌床は容易には手に入らないし、トウモロコシも麦も栽培したことはないし、破砕機もない。たっぷり簡単に手に入るのは刻み藁であり、これでいくことにした。ネコブセンチュウ対策でも、けっこうな量を入れ込んだから、正解ではなかったろうかと、ひそかに思っている。 「たんじゅん農」に出会う少し前(2016年晩秋から翌春)に、畑全体のネコブセンチュウ対策に取り組んだ。これは、場所によってはサツマイモにけっこうな被害が出ていて、ずっと畑全体で輪作していたから、空いた畝に順次、土壌改良菌剤と藁を入れ込んだところである。 使用した土壌改良菌剤は、「粒状YKD」(線虫捕食菌、繊維分解菌を含有)と「バイオS5」(繊維分解菌、病原菌抑制菌を大量に含有)であり、「粒状YKD」の説明書に「稲藁をも分解し、一緒にすき込むとよい」とあり、そうした。また、1回の処置でネコブセンチュウは根絶できず、翌年、半量を同様にすき込むよう書かれていた。 1回の処置で、どの程度の効果がでるか、2017年晩秋にサツマイモを掘ってみたところ、ほとんどその効果は感じなかった。また、「たんじゅん農」がうまくいけば、ネコブセンチュウもいなくなるとのことであるから、土壌改良菌剤の投入はこれまでとする。また、「百姓モドキの有機農法講座」に、“EM菌を1回だけ使う方法もあるが、よく知って使わないと逆効果となり、素人は手を出さないほうがいい”旨書かれていたから、なおさらである。「粒状YKD」と「バイオS5」が「EM菌」とどう違うのか..
自然農法:ニンジン
どろんこ
2022-07-04T10:53:20+09:00
http://tan.tobiiro.jp/etc/home.html をご覧ください。
なお、「たんじゅん農」の概要と、その後に知った河名秀郎さんが勧めておられる無肥料・無農薬の「自然栽培」の概要については、このブログの最初の記事をご覧ください。
→「たんじゅん農」との出会い、そして河名秀郎さんの「自然栽培との出会い」
「百姓モドキの有機農法講座」には、「窒素を多く含むものは絶対避けること。高炭素素材を入れ込むことがポイント」と書かれている。一番のおすすめは、廃菌床(茸栽培の残渣)、ついでトウモロコシの残骸や麦藁などであり、稲藁もまずまず使える、となっている。うちでは、廃菌床は容易には手に入らないし、トウモロコシも麦も栽培したことはないし、破砕機もない。たっぷり簡単に手に入るのは刻み藁であり、これでいくことにした。ネコブセンチュウ対策でも、けっこうな量を入れ込んだから、正解ではなかったろうかと、ひそかに思っている。
「たんじゅん農」に出会う少し前(2016年晩秋から翌春)に、畑全体のネコブセンチュウ対策に取り組んだ。これは、場所によってはサツマイモにけっこうな被害が出ていて、ずっと畑全体で輪作していたから、空いた畝に順次、土壌改良菌剤と藁を入れ込んだところである。
使用した土壌改良菌剤は、「粒状YKD」(線虫捕食菌、繊維分解菌を含有)と「バイオS5」(繊維分解菌、病原菌抑制菌を大量に含有)であり、「粒状YKD」の説明書に「稲藁をも分解し、一緒にすき込むとよい」とあり、そうした。また、1回の処置でネコブセンチュウは根絶できず、翌年、半量を同様にすき込むよう書かれていた。
1回の処置で、どの程度の効果がでるか、2017年晩秋にサツマイモを掘ってみたところ、ほとんどその効果は感じなかった。また、「たんじゅん農」がうまくいけば、ネコブセンチュウもいなくなるとのことであるから、土壌改良菌剤の投入はこれまでとする。また、「百姓モドキの有機農法講座」に、“EM菌を1回だけ使う方法もあるが、よく知って使わないと逆効果となり、素人は手を出さないほうがいい”旨書かれていたから、なおさらである。「粒状YKD」と「バイオS5」が「EM菌」とどう違うのか知らないが、似たような感じがし、少々心配である。
さて、2017年で6年目になったニンジン栽培だが、夏収穫を半畝、秋冬収穫を半畝、併せて1畝で輪作して栽培してきた。有機肥料・無農薬栽培だが、2017年は石灰窒素を加えた。そして、使い捨てカイロから取りだした酸化鉄を撒くことが多い。これは隣の各務原市が洪積台地でのニンジン栽培が盛んで、その土壌には鉄分が多いと思われるから、それに近づけようと目論んだことによる。
なお、栽培種は初期にあれこれ試したところ、「野口のタネ」から入手した固定種の「春蒔五寸人参」がうちの畑に合っているようであり、ここ3年ほどは、これ1本にしている。
2018年からは連作とし、無肥料とする。ニンジンは連作障害が若干出るから1年空けよと言われるが、あえて連作する。
夏収穫半畝の跡は、10月にニンジンの残骸と枯草そしてたっぷりの刻み藁をすき込んである。秋冬ニンジンが終わったら、同様にすき込むことにしている。
ニンジンの収穫末期には何本かは巨大なものになることが多いから、肥料過乗と思われ、残留肥料がけっこうありそうで、2018年は無肥料と言えども実質半施肥栽培ということになろう。そうしたことから2019年が本来の無肥料栽培ということになろう。
<2018年:無肥料・連作ともに1年目の夏ニンジン>
秋冬ニンジンの収獲が1月に終わり、3月に夏収穫ニンジン場所も含めてニンジンの残骸と枯草そしてたっぷりの刻み藁をすき込んでおいた。これで1畝全体の下ごしらえ完了。
4月11日に予定より10日ほど遅れて、1畝(11m)の4割ほどを使用して、夏収穫ニンジンの種蒔き。その後、概ね順調に生育してきた感がするが、例年7月上旬から収穫できるも、今年は7月末になっても、まだまだ細い。今年初めて連作したが、昨年の残留肥料があるだろうから肥料不足というより連作障害ということになろうか。
8月に2回に分けて収穫したが、悲惨な状態。良品は数本で、例年なら大きすぎるものが何本もあったが今年は全くなし。くずっぽいもの半分、小さすぎるもの半分。
10月に来季夏ニンジンの畝づくり。
次のとおり三浦伸章「ガッテン農法」に基づき、硬盤くずしを行う。
まず、テンワで畝間も含めて草叩きをし、若干の枯草とともに畝に削り上げる。次に、ビッチュウで表層15cm程度を削り、畝の西側に山積みする。次に、20cm程度の土を畝の東側に山積みする。これで窪みができ、スコップを差し込んで空気を入れ、10~15cm間隔で後退していく。これを往復し、硬盤くずしができた。休耕田から運んできた枯草を敷く。東側に山積みした土を半分入れ、再び枯草を敷き、残りの土を入れる。最後に西側に山積みした表層の土を戻す。
これでもって畝の準備は終了とし、あとは来春に作付けを待つのみ。
<2019年:無肥料・連作ともに2年目の夏ニンジン>
4月8日に種蒔きし、7月18日、少々早いが太そうなものを少々収穫。無肥料栽培は一般に生育速度が落ちるようであり、ニンジンも2週間ほど遅れる感がする。地盤改良したせいか、無肥料栽培1年目の昨年より成績がいい。
その後、少しずつ収穫するも、なかなか太くならない。9月15日、残り全部を収穫。昨年より成績はいいものの、秋冬収獲ものに比べるとうんと出来は悪い。
<2020年:無肥料・連作ともに3年目の夏ニンジン>
2019年11月に来年用の畝づくり。まず、枯れ草を隣畝のオクラ跡に退ける。小型ビッチュウで表土を数センチ削り、畝の両サイドへ。
次に、刻み藁をばら撒き、スコップで畑起こしもどき(10~15cmピッチでスコップを差し込み、空気を入れ、土ほぐし)。このとき、刻み藁をどれだけか地中に入れ込めた。
2020年3月26日に種蒔きし、8月3日に大きそうなものから半分弱を収穫。小振りだが、良品が多く、いい出来だ。8月17日に残ったニンジンのうち大きそうな10株ほどを収穫するも、やはり小さい。8月29日に残り全部収穫。20本ほど。いずれも小さい。
昨年よりはやや良いが、物足りない。
<2021年:無肥料・連作ともに4年目の夏ニンジン>
2020年9月に来年用の畝づくり。畝の南4割ほどをスコップで畑起こしもどきを行ない、牡蠣殻粉末を入れ込み。なお、2021年3月にも畑起こしもどきをしたが、このとき、まだ牡蠣殻粉末を入れ込んでいないと勘違いし、再び入れ込んでしまった。
3月27日に種蒔きし、8月1日に初収穫するも、小振りだ。14日と28日に残りを収穫するが、より小ぶりのものばかり。昨年より出来が悪い結果となった。
<2022年:無肥料・連作ともに5年目の夏ニンジン>
例年、連作ニンジン1畝の北側(6割ほど)を秋冬収穫用にしていたが、昨年、夏収穫ニンジンの後作としてブロッコリー&カリフラワーを栽培したので、夏収穫と秋冬収穫のニンジンの作付け位置を逆にした。
そして、北側から中央部にかけて刻み藁をある程度深くまで入れ込むという土壌改良を実施(今年はここは夏収穫ニンジンの作付け)。中央から南側はブロッコリーなどを収穫後にスコップで畑起こしもどきを行っただけ。よって、今年の夏収獲ニンジンは土壌改良した場所となる。
4月3日に種蒔き。
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自然農法:秋冬ニンジンを一毛作で連作・無肥料無農薬栽培
https://miyake-3.blog.ss-blog.jp/2021-04-18-1
このブログ「チャレンジ自然農法」は、2017年春に知った「たんじゅん農」(=炭素循環農法)を主な拠りどころとしています。その「たんじゅん農」の詳細は、サイト「百姓モドキの有機農法講座」 http://tan.tobiiro.jp/etc/home.html をご覧ください。 なお、「たんじゅん農」の概要と、その後に知った河名秀郎さんが勧めておられる無肥料・無農薬の「自然栽培」の概要については、このブログの最初の記事をご覧ください。→「たんじゅん農」との出会い、そして河名秀郎さんの「自然栽培との出会い」 「百姓モドキの有機農法講座」には、「窒素を多く含むものは絶対避けること。高炭素素材を入れ込むことがポイント」と書かれている。一番のおすすめは、廃菌床(茸栽培の残渣)、ついでトウモロコシの残骸や麦藁などであり、稲藁もまずまず使える、となっている。うちでは、廃菌床は容易には手に入らないし、トウモロコシも麦も栽培したことはないし、破砕機もない。たっぷり簡単に手に入るのは刻み藁であり、これでいくことにした。ネコブセンチュウ対策でも、けっこうな量を入れ込んだから、正解ではなかったろうかと、ひそかに思っている。 「たんじゅん農」に出会う少し前(2016年晩秋から翌春)に、畑全体のネコブセンチュウ対策に取り組んだ。これは、場所によってはサツマイモにけっこうな被害が出ていて、ずっと畑全体で輪作していたから、空いた畝に順次、土壌改良菌剤と藁を入れ込んだところである。 使用した土壌改良菌剤は、「粒状YKD」(線虫捕食菌、繊維分解菌を含有)と「バイオS5」(繊維分解菌、病原菌抑制菌を大量に含有)であり、「粒状YKD」の説明書に「稲藁をも分解し、一緒にすき込むとよい」とあり、そうした。また、1回の処置でネコブセンチュウは根絶できず、翌年、半量を同様にすき込むよう書かれていた。 1回の処置で、どの程度の効果がでるか、2017年晩秋にサツマイモを掘ってみたところ、ほとんどその効果は感じなかった。また、「たんじゅん農」がうまくいけば、ネコブセンチュウもいなくなるとのことであるから、土壌改良菌剤の投入はこれまでとする。また、「百姓モドキの有機農法講座」に、“EM菌を1回だけ使う方法もあるが、よく知って使わないと逆効果となり、素人は手を出さないほうがいい”旨書かれていたから、なおさらである。「粒状YKD」と「バイオS5」が「EM菌」とどう違うのか..
自然農法:ニンジン
どろんこ
2022-07-04T10:46:39+09:00
http://tan.tobiiro.jp/etc/home.html をご覧ください。
なお、「たんじゅん農」の概要と、その後に知った河名秀郎さんが勧めておられる無肥料・無農薬の「自然栽培」の概要については、このブログの最初の記事をご覧ください。
→「たんじゅん農」との出会い、そして河名秀郎さんの「自然栽培との出会い」
「百姓モドキの有機農法講座」には、「窒素を多く含むものは絶対避けること。高炭素素材を入れ込むことがポイント」と書かれている。一番のおすすめは、廃菌床(茸栽培の残渣)、ついでトウモロコシの残骸や麦藁などであり、稲藁もまずまず使える、となっている。うちでは、廃菌床は容易には手に入らないし、トウモロコシも麦も栽培したことはないし、破砕機もない。たっぷり簡単に手に入るのは刻み藁であり、これでいくことにした。ネコブセンチュウ対策でも、けっこうな量を入れ込んだから、正解ではなかったろうかと、ひそかに思っている。
「たんじゅん農」に出会う少し前(2016年晩秋から翌春)に、畑全体のネコブセンチュウ対策に取り組んだ。これは、場所によってはサツマイモにけっこうな被害が出ていて、ずっと畑全体で輪作していたから、空いた畝に順次、土壌改良菌剤と藁を入れ込んだところである。
使用した土壌改良菌剤は、「粒状YKD」(線虫捕食菌、繊維分解菌を含有)と「バイオS5」(繊維分解菌、病原菌抑制菌を大量に含有)であり、「粒状YKD」の説明書に「稲藁をも分解し、一緒にすき込むとよい」とあり、そうした。また、1回の処置でネコブセンチュウは根絶できず、翌年、半量を同様にすき込むよう書かれていた。
1回の処置で、どの程度の効果がでるか、2017年晩秋にサツマイモを掘ってみたところ、ほとんどその効果は感じなかった。また、「たんじゅん農」がうまくいけば、ネコブセンチュウもいなくなるとのことであるから、土壌改良菌剤の投入はこれまでとする。また、「百姓モドキの有機農法講座」に、“EM菌を1回だけ使う方法もあるが、よく知って使わないと逆効果となり、素人は手を出さないほうがいい”旨書かれていたから、なおさらである。「粒状YKD」と「バイオS5」が「EM菌」とどう違うのか知らないが、似たような感じがし、少々心配である。
さて、2017年で6年目になったニンジン栽培だが、夏収穫を半畝、秋冬収穫を半畝、併せて1畝で輪作して栽培してきた。有機肥料・無農薬栽培だが、2017年は石灰窒素を加えた。そして、使い捨てカイロから取りだした酸化鉄を撒くことが多い。これは隣の各務原市が洪積台地でのニンジン栽培が盛んで、その土壌には鉄分が多いと思われるから、それに近づけようと目論んだことによる。
なお、栽培種は初期にあれこれ試したところ、「野口のタネ」から入手した固定種の「春蒔五寸人参」がうちの畑に合っているようであり、ここ3年ほどは、これ1本にしている。
2018年からは連作とし、無肥料とする。ニンジンは連作障害が若干出るから1年空けよと言われるが、あえて連作する。
夏収穫半畝の跡は2017年10月にニンジンの残骸と枯草そしてたっぷりの刻み藁をすき込んだが、同様に秋冬ニンジンが終わった2018年1月にニンジンの残骸と枯草そしてたっぷりの刻み藁をすき込んでおいた。ここでともに連作することとし、無肥料とする。
ニンジンの収穫末期には何本かは巨大なものになることが多いから、肥料過乗と思われ、残留肥料がけっこうありそうで、2018年は無肥料と言えども実質半施肥栽培ということになろう。そうしたことから2019年が本来の無肥料栽培ということになろう。
<2018年:無肥料・連作ともに1年目の秋冬ニンジン>
7月1日に固定種「春蒔五寸人参」をばら蒔き。
10月3日に試しに大きそうなもの3本を初収穫するも、まだ小さかった。10月15日に太そうなのを7本収穫したが、良品4本、短かすぎたり2股だったりで捨てたのが3本。無肥料のせいか若干色が薄い。ネコブセンチュウ被害はなし。例年より成育遅れが目立つが、葉っぱは青々と元気がいい。
順次収穫し、2019年3月18日に最終収穫。昨年のような巨大なニンジンはなかったが、大半が十分な大きさに育ってくれた。前年作より若干細くなったが、無肥料・連作の初年度としては大成功である。
<2019年:無肥料・連作ともに2年目の秋冬ニンジン>
3月に収穫終了後、畝起こしの代わりにスコップで「畝起こしもどき」(10~15cmピッチでスコップを差し込み、空気を入れ、土ほぐし)しておいたが、昨年のような刻み藁などのすき込みはせず、草叩きするだけにした。
6月24日に種蒔き。順調に生育し、10月25日、太そうなもの(淵のほうが生育よし)を20本ほど収穫。不良は数本。昨年と同様に無肥料のせいか、若干色が薄い。ネコブセンチュウ被害はなし。出来は昨年並みの感がし、まずまず成功している。
<2020年:無肥料・連作ともに3年目の秋冬ニンジン>
今年は土は全くいじらず、草叩きしただけで、6月27日に種蒔き。10月30日に、太そうなものを10本ほど収穫。良型は少なく、太短い。不良が数本あり、昨年より出来が悪い。その後の収穫も同様で、早々と1月末に収穫終了。
作付けに当り、昨年と同様にあらかじめスコップで「畝起こしもどき」をしておく必要があったことであろう。
<2021年:無肥料・連作ともに4年目の秋冬ニンジン>
今年はスコップで畑起こしもどきを行ない、牡蠣殻粉末粉末を入れ込み。6月28日に種蒔き。10月10月21日に太そうなのを選んで収穫しようとするも、全然見当たらず。1月初めに早々と収穫終了。昨年よりいっそう不作となった。
<2022年:無肥料・連作ともに5年目の秋冬ニンジン>
例年、連作ニンジン1畝の北側(6割ほど)を秋冬収穫用にしていたが、昨年、夏収穫ニンジンの後作としてブロッコリー&カリフラワーを栽培したので、夏収穫と秋冬収穫のニンジンの作付け位置を逆にした。
そして、北側から中央部にかけて刻み藁をある程度深くまで入れ込むという土壌改良を実施(今年はここは夏収穫ニンジンの作付け)。中央から南側はブロッコリーなどを収穫後にスコップで畑起こしもどきを行っただけ。よって、今年の秋冬収獲ニンジンは中央部が土壌改良した場所、南のほうは土壌改良せずの場所となる。
7月3日に種蒔き。
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ショウガを半日陰で自然栽培
https://miyake-3.blog.ss-blog.jp/2021-04-22-2
半日陰での自然栽培、これは「たんじゅん農」のやり方とは全く異なり、別物であるが、畑の日陰部分、垣根の淵、そして果樹園の中での栽培について、今までの取り組み状況や今後の計画を記すこととする。 別立てブログで、ある記事を投稿したところ、読者の方から「野人エッセイす」をご紹介いただいた。あまりに記事数が多く、どこに自然農法の詳細が記されているか、探すのに時間がかかったがやっとそれを見つけた。次のものである。 協生農法 実践マニュアル2016年度版 これも一つの自然農法として参考になろうと思っている。その基本は、福岡正信(著:無「Ⅲ」自然農法)のそれと同じと思われ、不耕起・無施肥・無農薬で雑草との共生であるが、より具体的に栽培方法が書かれている。 そのなかで興味を引いたのは、「P.20 野菜は半日陰でよく育つ。果樹との混合栽培が望ましい。」というものであり、うちの果樹園でも取り入れたいと感じたところである。その部分を以下に抜粋する。 <野菜はなぜ半日陰でよく育つ?> 一般の常識に反して、無肥料状態では野菜は日向より半日陰でよく育つ。これは、野菜の原種がもともと他の植物との混生密生状態で進化し、樹木の半日陰などの適した光合成効率を進化させてきたことに由来する。 野菜類中心の収穫をする場合、果樹は育っても2~3m高に収まるよう剪定し、…果樹については収穫が目的ではなく、野菜が育ちやすい環境づくりが優先である。果実の収穫は副産物と考える。 果実中心の収穫をする場合、果樹を他種混生し大きく育ってしまってよい。野菜類は果樹園の下草として補助的に生産できる。(引用ここまで) さて、小生のこれまでの取り組みであるが、慣行農法であっても日の当たり加減というものも重要なファクターになることを思い知った。日陰がいいものがけっこうあるし、半日陰がいいものもある。それを紹介しよう。 薬味として利用するミョウガ、ミツバ、青シソは、垣根の淵や隣接民家の北隣なり、畑の隅なり、柿の木の下なりで随分昔から放置したままだが、毎年芽を吹き、一人生えしてくれていた。フキやニラも同様である。そして、ショウガも半日陰を好む。 さて、ショウガであるが、2016年から栽培に取り組む。最初の2年間は、里芋の株間での日陰栽培。2018・19年は半日陰での栽培を目論み、南隣り工場の際としたが、あまりに日当たりがなさすぎて条件が悪く、2020年からは柿の木(東)の枝先の..
自然農法:ショウガ
どろんこ
2022-04-25T10:15:57+09:00
別立てブログで、ある記事を投稿したところ、読者の方から「野人エッセイす」をご紹介いただいた。あまりに記事数が多く、どこに自然農法の詳細が記されているか、探すのに時間がかかったがやっとそれを見つけた。次のものである。
協生農法 実践マニュアル2016年度版
これも一つの自然農法として参考になろうと思っている。その基本は、福岡正信(著:無「Ⅲ」自然農法)のそれと同じと思われ、不耕起・無施肥・無農薬で雑草との共生であるが、より具体的に栽培方法が書かれている。
そのなかで興味を引いたのは、「P.20 野菜は半日陰でよく育つ。果樹との混合栽培が望ましい。」というものであり、うちの果樹園でも取り入れたいと感じたところである。その部分を以下に抜粋する。
<野菜はなぜ半日陰でよく育つ?>
一般の常識に反して、無肥料状態では野菜は日向より半日陰でよく育つ。これは、野菜の原種がもともと他の植物との混生密生状態で進化し、樹木の半日陰などの適した光合成効率を進化させてきたことに由来する。
野菜類中心の収穫をする場合、果樹は育っても2~3m高に収まるよう剪定し、…果樹については収穫が目的ではなく、野菜が育ちやすい環境づくりが優先である。果実の収穫は副産物と考える。
果実中心の収穫をする場合、果樹を他種混生し大きく育ってしまってよい。野菜類は果樹園の下草として補助的に生産できる。(引用ここまで)
さて、小生のこれまでの取り組みであるが、慣行農法であっても日の当たり加減というものも重要なファクターになることを思い知った。日陰がいいものがけっこうあるし、半日陰がいいものもある。それを紹介しよう。
薬味として利用するミョウガ、ミツバ、青シソは、垣根の淵や隣接民家の北隣なり、畑の隅なり、柿の木の下なりで随分昔から放置したままだが、毎年芽を吹き、一人生えしてくれていた。フキやニラも同様である。そして、ショウガも半日陰を好む。
さて、ショウガであるが、2016年から栽培に取り組む。最初の2年間は、里芋の株間での日陰栽培。2018・19年は半日陰での栽培を目論み、南隣り工場の際としたが、あまりに日当たりがなさすぎて条件が悪く、2020年からは柿の木(東)の枝先の下(前2年はチマサンチュ栽培)に変更したところ、うまくいった。
なお、2018年からは無肥料栽培としている。
ここでは、2020年から始めた柿の木の枝先の下(生育初期は木洩れ日が当たり、真夏には概ね陰となる)で始めたショウガの栽培について記すことにする。
これまでずっと何も作付けしていなかったが、2018、19年に一毛作でチマサンチュを無肥料で栽培し、それが7月には収穫が終わり、その後は雑草が生えていた。
4月になってから、無肥料栽培のため若干の土壌改良をする。
畑起こしもどき(スコップを10cm間隔で差し込み、空気入れ、若干の土ほぐしにもなる)をしながら、牡蠣殻粉末と若干の枯草を入れ込む。なお、勘違いして、これを月初めと月末の2回行てしまった。ここは雑草が多く生え、草引きを何度かして、芽吹いたところで枯草や刻み藁で雑草抑え。
なお、完全無肥料でいこうと考えていたが、木灰が手に入ったので適量散布。
11月以降、順調に収穫できた。有機肥料での栽培経験は浅く、無肥料で豊作であったかどうかは分からないが、十分満足のいく収穫が得られた。
残った半分以上のショウガは12月半ばに上部を刈り取り、むしろとビニールシートを掛けて越冬させ、4月初めに掘り出したのだが、3分の1は凍みていた。来年は保存法をもう少し工夫しよう。
2021年は、5割ほど場所を広げ、昨年に引き続いて牡蠣殻粉末と刻み藁(昨年は枯草)をすき込み、畑起こしもどきは省略して、畝整形した。
4月下旬に種ショウガ(普通の生姜1袋、大生姜1袋)を購入し植え付けたのだが、ちぎり分けてからすぐの植え付けにしたため、普通のショウガは大丈夫だったが、大ショウガが半分は腐ってしまった。11~12月に収穫したが、1株当たりの収穫量は昨年より若干落ちた感がする。
2022年は場所を改め、中央の柿の木の北側(ずっと何も作付けしておらず、ドクダミとスギナが目立つ。夏は西日もほとんど当たらない。)に移した。その場所の土壌改良は必須で、10月から11月にかけて土起こしを繰り返し、籾殻を3回投入。そして11月末に刻み藁をすき込み、発酵を早めるためにビニールシートで覆う。柿の葉が落ちているからまずまず日光が当たり、シートの効果は少しはあったようだ。
4月下旬に全体に苦土石灰と牡蠣殻粉末をばら撒き、小型ビッチュウではつって混ぜ込む。その5日後に大生姜(今回は切り口をよく乾かす)を植え付け。
なお、ここだけでは種が余るから、種8個は須賀前に畑の紫ナスの株間(けっこう日陰となる)でも栽培することとした。
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4.17 「畑起こしもどき」に精を出す
https://miyake-3.blog.ss-blog.jp/2022-04-18
(別立てブログ「薬屋のおやじの“一日一楽”&“2日前”の日記」で投稿した記事で、チャレンジ自然農法に関するものは、このブログで再掲することにします。)<一日一楽日記>(落ち込みから脱却・幸せ膨らむ ※1) 4年前に購入した本、副題に「農薬・肥料に頼らず自然の好循環でおいしい野菜づくり」とある三浦伸章著「ガッテン農法」を大いに参考にさせてもらっている。 そのなかで、小生が多用しているのは、一旦立てた畝は崩さないで、前作が終わって後作を作付けする前に行うメンテナンスである。それは次のもの。 雑草も収穫が終わった野菜も根を残しておく。根が分解された跡は微細なパイプ状の穴となり、水はけや通気性が向上し、また、この穴は微生物のかっこうの棲家となる。 野菜を片付けて後作を栽培するとき、土が硬くしまった状態になっていたら、ショベルを10cm間隔で刺して前方に少し押す。これで、空気が入り、生物活性が高まる。 小生は、これを「畑起こしもどき」と呼んでいる。慣行農法では、前作が終われば畝を崩して、元肥を入れ、畝を立て直すのだが、ビッチュウを振るったり、鍬で土寄せしたりという作業は、年寄りにはだんだん難しくなってくる。特にビッチュウでの起こしは重労働だ。その点、スコップに体重をかけるだけで、ビッチュウを振るっての畑起こしと同等の効果が期待できる「畑起こしもどき」は、年寄りにとっては実に有り難い方法である。 小生は、これを多用している。畑が広いので、なかなか全部の畝をこうすることはできないが、今日は、幅90cmほどの3畝(総延長33m強)を行った。しかし、これが限度だ。片足で体重をかけるのも長時間となるとくたびれてくるし、スコップを押す手の指や手首も長時間となると翌日になって痛みがでてくるからだ。 この「畑起こしもどき」には、他にも利点がある。野菜の残骸(特にキャベツ類の太い茎)をスコップで作った隙間に埋め込むことができるし、表層が凸凹になって乾くから雑草が枯れたり、生えにくくなるから、草叩きを省略することもできるのである。 無肥料栽培に取り組んで5年目、立てっ放しの畝の土壌細菌がだんだん健全化してきたのであろう、少しずつ畝の状態が良くなってきてきているようにも感ずる。将来的には「畑起こしもどき」もせずに野菜が育ってくれる自然農法をぜひとも成功させたいものだ。 作業が終わり、「畑起こしもどき」した3畝を眺めて、満足!※1 2012.9...
自然農法:雑感
どろんこ
2022-04-18T14:42:29+09:00
<一日一楽日記>(落ち込みから脱却・幸せ膨らむ ※1)
4年前に購入した本、副題に「農薬・肥料に頼らず自然の好循環でおいしい野菜づくり」とある三浦伸章著「ガッテン農法」を大いに参考にさせてもらっている。
そのなかで、小生が多用しているのは、一旦立てた畝は崩さないで、前作が終わって後作を作付けする前に行うメンテナンスである。それは次のもの。
雑草も収穫が終わった野菜も根を残しておく。根が分解された跡は微細なパイプ状の穴となり、水はけや通気性が向上し、また、この穴は微生物のかっこうの棲家となる。
野菜を片付けて後作を栽培するとき、土が硬くしまった状態になっていたら、ショベルを10cm間隔で刺して前方に少し押す。これで、空気が入り、生物活性が高まる。
小生は、これを「畑起こしもどき」と呼んでいる。慣行農法では、前作が終われば畝を崩して、元肥を入れ、畝を立て直すのだが、ビッチュウを振るったり、鍬で土寄せしたりという作業は、年寄りにはだんだん難しくなってくる。特にビッチュウでの起こしは重労働だ。その点、スコップに体重をかけるだけで、ビッチュウを振るっての畑起こしと同等の効果が期待できる「畑起こしもどき」は、年寄りにとっては実に有り難い方法である。
小生は、これを多用している。畑が広いので、なかなか全部の畝をこうすることはできないが、今日は、幅90cmほどの3畝(総延長33m強)を行った。しかし、これが限度だ。片足で体重をかけるのも長時間となるとくたびれてくるし、スコップを押す手の指や手首も長時間となると翌日になって痛みがでてくるからだ。
この「畑起こしもどき」には、他にも利点がある。野菜の残骸(特にキャベツ類の太い茎)をスコップで作った隙間に埋め込むことができるし、表層が凸凹になって乾くから雑草が枯れたり、生えにくくなるから、草叩きを省略することもできるのである。
無肥料栽培に取り組んで5年目、立てっ放しの畝の土壌細菌がだんだん健全化してきたのであろう、少しずつ畝の状態が良くなってきてきているようにも感ずる。将来的には「畑起こしもどき」もせずに野菜が育ってくれる自然農法をぜひとも成功させたいものだ。
作業が終わり、「畑起こしもどき」した3畝を眺めて、満足!
※1 2012.9.2別立てブログ記事で書きましたが、毎日何か楽しい出来事が少なくとも1つはあったはずであり、それを書き綴っていけば落ち込みから脱却できるとのことで、小生も“一日一楽”日記を付け始めました。
また、もう一つの別立てブログの2015.3.3の記事で紹介しました、ひすいこたろう著「ものの見方検定」に書かれている「小さな幸せに気づくレッスン」で次のように述べられています。
「わたしは今日幸せでした。なぜならば…」、これの続きを3つ考えてから寝てください。寝る前に幸せを味わって眠ると、不思議と、朝起きたときの表情が違うんです。これも続けるとよくわかるのでぜひお試しくださいね。
小生も早速これを始め、うち1つを記事にしたところです。
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4.12 無肥料栽培、今年初めて大成功したエンドウ。今日初生りを収穫。
https://miyake-3.blog.ss-blog.jp/2022-04-13
(別立てブログ「薬屋のおやじの“一日一楽”&“2日前”の日記」で投稿した記事で、チャレンジ自然農法に関するものは、このブログで再掲することにします。)<一日一楽日記>(落ち込みから脱却・幸せ膨らむ ※1) 無肥料連作栽培を基本として野菜作りの取り組んで約5年になる。エンドウに関しては、慣行農法(施肥栽培)では、ことのほか連作を嫌うから数年空けよと言われており、無肥料とすれば連作が可能と聞くものの、タマネギ2畝、大根&カブ1畝そしてエンドウ1畝の計4畝で、4年ローテーション(3年空け)でエンドウ栽培をしてきた。 今年で5年目となるエンドウ栽培であるが、今までは1畝全部が慣行農法時のようにちゃんと生育したことがない。1畝のうち北半分とか南半分とか、中ほどだったり、成育の悪い部分があって、そうした部分は生りもうんと悪かった。1畝の半分ほどがまあまあの生りようといった感じで、毎年、慣行農法時の半分強の収穫しか上がらなかった。 それが、今年初めて大成功したエンドウ。畝の端から端まで慣行農法時のようにちゃんと生育し、今日、初生りを収穫。夫婦で食べる卵とじ1回分に程よい量である。 最近、好天でメチャ暑い日が続き、こうした状態になるとエンドウの生りは急激に進む。うちでは隔日収穫が基本だが、明後日には食べきれない量が収穫できよう。 加えて、昨秋に通常どおり種蒔きしたところ、ずっと雨なしで土が乾き、これでは発芽したばかりの種が枯れてしまって全滅したかもと思い、1週間後に種蒔きした位置から7~8cm離して再度種蒔きしたのだが、どちらもちゃんと芽吹き、後蒔きのエンドウはずっと小振りであったものの、今となっては概ね同じ背丈までに生育した。 こうなると、倍の作付けとなるから、収穫量も倍になるかも。もっとも、無肥料栽培とはいえ、エンドウは土壌細菌の助けを借りて栄養を吸収するのだから、倍の作付けでは土壌細菌の助けも半減するかもしれない。 いずれにしても、今後の収穫がどうなるか、ワクワクしているところである。※1 2012.9.2別立てブログ記事で書きましたが、毎日何か楽しい出来事が少なくとも1つはあったはずであり、それを書き綴っていけば落ち込みから脱却できるとのことで、小生も“一日一楽”日記を付け始めました。 また、もう一つの別立てブログの2015.3.3の記事で紹介しました、ひすいこたろう著「ものの見方検定」に書かれている「小さな幸せに気づ..
自然農法:雑感
どろんこ
2022-04-13T06:57:40+09:00
<一日一楽日記>(落ち込みから脱却・幸せ膨らむ ※1)
無肥料連作栽培を基本として野菜作りの取り組んで約5年になる。エンドウに関しては、慣行農法(施肥栽培)では、ことのほか連作を嫌うから数年空けよと言われており、無肥料とすれば連作が可能と聞くものの、タマネギ2畝、大根&カブ1畝そしてエンドウ1畝の計4畝で、4年ローテーション(3年空け)でエンドウ栽培をしてきた。
今年で5年目となるエンドウ栽培であるが、今までは1畝全部が慣行農法時のようにちゃんと生育したことがない。1畝のうち北半分とか南半分とか、中ほどだったり、成育の悪い部分があって、そうした部分は生りもうんと悪かった。1畝の半分ほどがまあまあの生りようといった感じで、毎年、慣行農法時の半分強の収穫しか上がらなかった。
それが、今年初めて大成功したエンドウ。畝の端から端まで慣行農法時のようにちゃんと生育し、今日、初生りを収穫。夫婦で食べる卵とじ1回分に程よい量である。
最近、好天でメチャ暑い日が続き、こうした状態になるとエンドウの生りは急激に進む。うちでは隔日収穫が基本だが、明後日には食べきれない量が収穫できよう。
加えて、昨秋に通常どおり種蒔きしたところ、ずっと雨なしで土が乾き、これでは発芽したばかりの種が枯れてしまって全滅したかもと思い、1週間後に種蒔きした位置から7~8cm離して再度種蒔きしたのだが、どちらもちゃんと芽吹き、後蒔きのエンドウはずっと小振りであったものの、今となっては概ね同じ背丈までに生育した。
こうなると、倍の作付けとなるから、収穫量も倍になるかも。もっとも、無肥料栽培とはいえ、エンドウは土壌細菌の助けを借りて栄養を吸収するのだから、倍の作付けでは土壌細菌の助けも半減するかもしれない。
いずれにしても、今後の収穫がどうなるか、ワクワクしているところである。
※1 2012.9.2別立てブログ記事で書きましたが、毎日何か楽しい出来事が少なくとも1つはあったはずであり、それを書き綴っていけば落ち込みから脱却できるとのことで、小生も“一日一楽”日記を付け始めました。
また、もう一つの別立てブログの2015.3.3の記事で紹介しました、ひすいこたろう著「ものの見方検定」に書かれている「小さな幸せに気づくレッスン」で次のように述べられています。
「わたしは今日幸せでした。なぜならば…」、これの続きを3つ考えてから寝てください。寝る前に幸せを味わって眠ると、不思議と、朝起きたときの表情が違うんです。これも続けるとよくわかるのでぜひお試しくださいね。
小生も早速これを始め、うち1つを記事にしたところです。
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自然農法:ヤーコンを一毛作で連作・無肥料無農薬栽培
https://miyake-3.blog.ss-blog.jp/2021-04-04
このブログ「チャレンジ自然農法」は、2017年春に知った「たんじゅん農」(=炭素循環農法)を主な拠りどころとしています。その「たんじゅん農」の詳細は、サイト「百姓モドキの有機農法講座」 http://tan.tobiiro.jp/etc/home.html をご覧ください。 なお、「たんじゅん農」の概要と、その後に知った河名秀郎さんが勧めておられる無肥料・無農薬の「自然栽培」の概要については、このブログの最初の記事をご覧ください。→「たんじゅん農」との出会い、そして河名秀郎さんの「自然栽培との出会い」 無肥料栽培に取り組むに当たって初期の土壌改良については「百姓モドキの有機農法講座」には、「窒素を多く含むものは絶対避けること。高炭素素材を入れ込むことがポイント」と書かれている。一番のおすすめは、廃菌床(茸栽培の残渣)、ついでトウモロコシの残骸や麦藁などであり、稲藁もまずまず使える、となっている。うちで簡単に手に入るのは刻み藁であり、これでいくことにした。 ところで、ヤーコンとはどんな野菜か。 それを簡単に説明しましょう。 ヤーコンの葉っぱをお茶にすると高血糖改善。 芋はオリゴ糖を高含有で整腸作用抜群! まさに健康野菜の王様で日本人の救世主です。 ヤーコンの芋は、芋は芋でも、でんぷん質を含まないという実に不思議な芋ですから、食感も料理法も芋とは全く違います。 その味は癖がないですから、どんな料理にも合い、おまけに腸内環境を大改善してくれ、お通じを大変良くしてくれますから、小生、ヤーコンにぞっこん惚れ込みました。 なお、ヤーコンの特性、栽培法、芋の保存法、調理法などヤーコン全般については、別立てブログで詳細に記しておりますので、下記を参照ください。 「ヤーコンおやじのブログ」 (写真は、2013年11月にうちの畑で土を除けて写したものです。) 以下、ヤーコンの連作・無肥料無農薬栽培の概要について紹介することにする。 ヤーコン栽培に関しては、2015年から福岡正信氏が提唱する自然農法を参考に、一部自然農法を取り入れた。それは雑草との共生である。 2014年までは畝の法面を削り上げて雑草を除去し、施肥して土寄せ、という慣行農法での栽培であったが、畝の法面が綺麗になっていると真夏の猛暑で地温が上がり過ぎ、また、乾燥もし、ヤーコンに大きなダメージがかかり、厳しい猛暑の年には収穫量が半減してしまった。 よって2015年から..
自然農法:ヤーコン
どろんこ
2022-03-31T18:35:24+09:00
http://tan.tobiiro.jp/etc/home.html をご覧ください。
なお、「たんじゅん農」の概要と、その後に知った河名秀郎さんが勧めておられる無肥料・無農薬の「自然栽培」の概要については、このブログの最初の記事をご覧ください。
→「たんじゅん農」との出会い、そして河名秀郎さんの「自然栽培との出会い」
無肥料栽培に取り組むに当たって初期の土壌改良については「百姓モドキの有機農法講座」には、「窒素を多く含むものは絶対避けること。高炭素素材を入れ込むことがポイント」と書かれている。一番のおすすめは、廃菌床(茸栽培の残渣)、ついでトウモロコシの残骸や麦藁などであり、稲藁もまずまず使える、となっている。うちで簡単に手に入るのは刻み藁であり、これでいくことにした。
ところで、ヤーコンとはどんな野菜か。
それを簡単に説明しましょう。
ヤーコンの葉っぱをお茶にすると高血糖改善。
芋はオリゴ糖を高含有で整腸作用抜群!
まさに健康野菜の王様で日本人の救世主です。
ヤーコンの芋は、芋は芋でも、でんぷん質を含まないという実に不思議な芋ですから、食感も料理法も芋とは全く違います。
その味は癖がないですから、どんな料理にも合い、おまけに腸内環境を大改善してくれ、お通じを大変良くしてくれますから、小生、ヤーコンにぞっこん惚れ込みました。
なお、ヤーコンの特性、栽培法、芋の保存法、調理法などヤーコン全般については、別立てブログで詳細に記しておりますので、下記を参照ください。
「ヤーコンおやじのブログ」
(写真は、2013年11月にうちの畑で土を除けて写したものです。)
以下、ヤーコンの連作・無肥料無農薬栽培の概要について紹介することにする。
ヤーコン栽培に関しては、2015年から福岡正信氏が提唱する自然農法を参考に、一部自然農法を取り入れた。それは雑草との共生である。
2014年までは畝の法面を削り上げて雑草を除去し、施肥して土寄せ、という慣行農法での栽培であったが、畝の法面が綺麗になっていると真夏の猛暑で地温が上がり過ぎ、また、乾燥もし、ヤーコンに大きなダメージがかかり、厳しい猛暑の年には収穫量が半減してしまった。
よって2015年からは、雑草を目の敵にせず、伸びるがままにすることとした。しかし、雑草のほうが勢いが良すぎてヤーコンが負けそうになる。そうしたときは畝間と法面(ときには株間も)をざっと草刈機で雑草を刈り取ることとし、年に1、2回実施。これによって、ひどい猛暑であってもヤーコンへのダメージが掛からず、高収穫をあげることができた。
これに伴い、雑草の枯草が多く出るし、また、うちの隣接畑から出る野菜の残骸をヤーコンの畝間に入れ込むようにしたから、ヤーコンの収穫時に退けた土でもって枯草や野菜の残骸を埋め込むことにした。そして、2016年から、同じ位置での畝立てではなく、半畝ずらした畝立てとし、埋め込んだ枯草や野菜の残骸は堆肥化させている。
2016年までは通常の施肥(化学肥料を使うことはまれで有機肥料中心)であったが、2017年は畝立てのときに稲藁を入れ込み、施肥は牛糞堆肥だけとし、それも苗植え付け時に株周りに例年の3分の1にした。
そして、2018年からは、完全無肥料とした。
その結果はというと、ヤーコンは天候に左右されやすいから、はっきりとはつかめないが、やはり減収となってしまった。大幅に肥料を減らした2017年を含めて2020年までの4年間は、ざっと5割減といったところか。
なお、各種野菜の残骸(ヤーコンの地上部残骸を含む)が多いから、少々高畝になり過ぎ、土壌が乾き過ぎてヤーコンの生育に影響しているかもしれない。収穫したヤーコン芋の表皮がごわごわしたものがけっこうあるのは、これが原因だろう。2021年もけっこうな高畝となってしまった。
収穫減の原因として、もうひとつ考えられるのは、収穫と畝立てのときに、土壌をかき混ぜすぎることである。土壌細菌叢は地下10cm、20cm、30cmと深くなるにつれ、住む細菌が変わってくるそうだ。2016年から半畝ずらした畝立てとしているが、こうすると土壌の浅い所が下になり、深い所が上になるという逆転現象が起きる。これでは土壌細菌が安定しないであろう。
こうしたことから、2021年のヤーコン芋収穫時には最小限の掘り起こしに止め、2022年産からは畝位置を変更せず、少々畝を削って以前より低い畝とし、同じ位置で繰り返し栽培することとした。
なお、収穫量は有機肥料栽培時に比べて半減したので、2022年産からは植え付け時に牛糞堆肥をまずまずの量入れ込むことにした。
ところで、困るのは、各種野菜の残骸(ヤーコンの地上部残骸を含む)であるが、これはヤーコンの畝間に敷きっぱなしにするしかなかろう。
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自然農法:冬大根をキュウリとの二毛作で連作・無肥料無農薬栽培(自宅前の畑)
https://miyake-3.blog.ss-blog.jp/2021-04-14-4
このブログ「チャレンジ自然農法」は、2017年春に知った「たんじゅん農」(=炭素循環農法)を主な拠りどころとしています。その「たんじゅん農」の詳細は、サイト「百姓モドキの有機農法講座」 http://tan.tobiiro.jp/etc/home.html をご覧ください。 なお、「たんじゅん農」の概要と、その後に知った河名秀郎さんが勧めておられる無肥料・無農薬の「自然栽培」の概要については、このブログの最初の記事をご覧ください。→「たんじゅん農」との出会い、そして河名秀郎さんの「自然栽培との出会い」 「百姓モドキの有機農法講座」には、「窒素を多く含むものは絶対避けること。高炭素素材を入れ込むことがポイント」と書かれている。一番のおすすめは、廃菌床(茸栽培の残渣)、ついでトウモロコシの残骸や麦藁などであり、稲藁もまずまず使える、となっている。うちでは、廃菌床は容易には手に入らないし、トウモロコシも麦も栽培したことはないし、破砕機もない。たっぷり簡単に手に入るのは藁(一部は刻み藁)であり、これでいくことにした。 自宅前の畑は、南側が空いているだけで3方は建物が建っていて風通しが悪い。よって、野菜によっては病害虫が付いたりして育ちが悪く、大根も初期の虫食いが激しいと思われるも、夏大根であってもうまくいくことがあり、冬大根もまずまずうまくいくのではなかろうか。なお、大根栽培は須賀前の畑が主力であり、自宅前の畑での大根栽培は補助的なものである。 南区画の西側は、2016年に8畝に直し、交互に1年休ませての作付けとしたが、2018年からは5畝で固定することとしたので、全面的に畝の立て直しを行った。 冬に予定畝位置に刻み藁をばら撒き、ビッチュウで起こしながら枯草とともに混ぜ込んだ。次に鍬で粗畝の法面に溝立てし、藁を敷き込み、埋め戻す。これを両サイドとも行い、最後に畝間を削り上げて畝整形。 「たんじゅん農」を行うに当たっては、土はあまりいじらないほうが良いとのことであり、こうした藁を敷き込んでの畝作りは今回だけとする。 土壌菌が健全な状態になるのに、うまくいって0~3年かかるとのことであり、是非そうなってほしいものである。 自宅前の畑で冬大根を栽培し始めたのは2020年からであり、その前作はキュウリ第2弾を連作(一毛作)してきている。その無肥料栽培の概要をまず示す。<(参考)2018年:キュウリ第2弾> キュウリ第2弾は従前..
自然農法:冬大根
どろんこ
2022-03-31T18:35:05+09:00
http://tan.tobiiro.jp/etc/home.html をご覧ください。
なお、「たんじゅん農」の概要と、その後に知った河名秀郎さんが勧めておられる無肥料・無農薬の「自然栽培」の概要については、このブログの最初の記事をご覧ください。
→「たんじゅん農」との出会い、そして河名秀郎さんの「自然栽培との出会い」
「百姓モドキの有機農法講座」には、「窒素を多く含むものは絶対避けること。高炭素素材を入れ込むことがポイント」と書かれている。一番のおすすめは、廃菌床(茸栽培の残渣)、ついでトウモロコシの残骸や麦藁などであり、稲藁もまずまず使える、となっている。うちでは、廃菌床は容易には手に入らないし、トウモロコシも麦も栽培したことはないし、破砕機もない。たっぷり簡単に手に入るのは藁(一部は刻み藁)であり、これでいくことにした。
自宅前の畑は、南側が空いているだけで3方は建物が建っていて風通しが悪い。よって、野菜によっては病害虫が付いたりして育ちが悪く、大根も初期の虫食いが激しいと思われるも、夏大根であってもうまくいくことがあり、冬大根もまずまずうまくいくのではなかろうか。なお、大根栽培は須賀前の畑が主力であり、自宅前の畑での大根栽培は補助的なものである。
南区画の西側は、2016年に8畝に直し、交互に1年休ませての作付けとしたが、2018年からは5畝で固定することとしたので、全面的に畝の立て直しを行った。
冬に予定畝位置に刻み藁をばら撒き、ビッチュウで起こしながら枯草とともに混ぜ込んだ。次に鍬で粗畝の法面に溝立てし、藁を敷き込み、埋め戻す。これを両サイドとも行い、最後に畝間を削り上げて畝整形。
「たんじゅん農」を行うに当たっては、土はあまりいじらないほうが良いとのことであり、こうした藁を敷き込んでの畝作りは今回だけとする。
土壌菌が健全な状態になるのに、うまくいって0~3年かかるとのことであり、是非そうなってほしいものである。
自宅前の畑で冬大根を栽培し始めたのは2020年からであり、その前作はキュウリ第2弾を連作(一毛作)してきている。その無肥料栽培の概要をまず示す。
<(参考)2018年:キュウリ第2弾>
キュウリ第2弾は従前からこの区画で一毛作で行っており、5月20日に「聖護院節成胡瓜」をポットに種蒔きし、6月9日に定植。その後の生育は、背丈は順調に伸びたが、葉が黄緑色で、明らかに肥料欠乏の呈を示している。小さな実が少し付いているが曲がっている。これも肥料欠乏の印だ。
初期の実は色は薄く、頭が黄色になり、味は苦味がきつい。その後、ツルは伸びることは伸びるが、実の付きようは悪く、無収穫に近いチョウ不作。
秋に枯草を畝間に退け、スコップで畑起こしもどき(10~15cmピッチでスコップを差し込み、前へ少し押す)。休耕田の草を一輪車で運び、雑草抑えに畝全体を覆う。
<(参考)2019年:キュウリ第2弾>
昨年同様キュウリの一毛作とし、5月20日に「ときわ地這胡瓜」をポットに種蒔きし、6月3日に定植。畝はいじらず、植え付け後、枯草や引いた草を畝にざっと被せただけ。
その後の生育は、良好そうに見えたが、有機肥料栽培時のようなことはなく、収穫もポツリポツリで終ってしまった。昨年のような悲惨さはなかったが、不作で終った。
<(参考)2020年:キュウリ第2弾>
無肥料連作栽培3年目であり、今年もキュウリだけの一毛作。過去2年、不作続きであったから、畑起こしもどきをしながら、牡蠣殻粉末を適量入れ込む。
5月17日に、品種は産地が岐阜県の固定種「夏節成胡瓜」をポットに種蒔きし、5月31日に定植。
その後の生育は、良好そうに見えた。収穫も昨年の倍はあろう。でも、有機肥料栽培時に比べれば明らかに落ちる。やや不作といったところ。
<2020~21年:キュウリ第2弾の後作に冬大根栽培>
キュウリ終了後、スコップで畑起こしもどきをし、牡蠣殻粉末を入れ込み。
当初、後作は予定していなかったが、急きょ大根とカブを作付けすることとしたため、勘違いしていて再びスコップでの畑起こしもどきと牡蠣殻粉末入れ込みをしてしまった。
大根は9月6日、カブは9月21日に須賀前の畑と同じ日に種蒔きしたが、こちら(自宅前)は初期の虫食い(特にカブにひどい)がために生育遅れし、カブは全滅してしまった。
大根の品種は「打木源助大根」。10月に入って虫食いが出始め、ひどくなった10月半ばから1週間に1回、竹酢液を噴霧したが、その効果は定かでないものの、11月初めには虫食いは止まった。暖冬で須賀前の畑は巨大なものに生育したが、自宅前はさっぱり。土壌改良はちゃんとしてあるが、初期の虫食いで大幅な出遅れが影響したか。1月になって、小振りながらも何とか様になってきたが、その後は小振りのままで生育が止まった。
<2020~21年:トウモロコシ第2弾の後作に冬大根栽培>
従前は南区画であったが、今年は北西区画のトウモロコシ第2弾跡とする。
トウモロコシの残骸を埋め込み、畑起こしもどきをしておいた。
須賀前の畑より小ぶりのものが多くなったが、まずまずの成績となった。
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自然農法:普通の大根をエンドウorタマネギ跡で一毛作:無肥料無農薬栽培(須賀前の畑)
https://miyake-3.blog.ss-blog.jp/2021-04-14-1
このブログ「チャレンジ自然農法」は、2017年春に知った「たんじゅん農」(=炭素循環農法)を主な拠りどころとしています。その「たんじゅん農」の詳細は、サイト「百姓モドキの有機農法講座」 http://tan.tobiiro.jp/etc/home.html をご覧ください。 なお、「たんじゅん農」の概要と、その後に知った河名秀郎さんが勧めておられる無肥料・無農薬の「自然栽培」の概要については、このブログの最初の記事をご覧ください。→「たんじゅん農」との出会い、そして河名秀郎さんの「自然栽培との出会い」 無肥料栽培に取り組むに当たって初期の土壌改良については「百姓モドキの有機農法講座」には、「窒素を多く含むものは絶対避けること。高炭素素材を入れ込むことがポイント」と書かれている。一番のおすすめは、廃菌床(茸栽培の残渣)、ついでトウモロコシの残骸や麦藁などであり、稲藁もまずまず使える、となっている。うちで簡単に手に入るのは刻み藁であり、これでいくことにした。 なお、「たんじゅん農」に出会う少し前に、畑全体のネコブセンチュウ対策に取り組んだ。これは、サツマイモにけっこうな被害が出ていて、畑全体で輪作しているから、空いた畝に順次、土壌改良菌剤と藁を入れ込んだところである。使用した土壌改良菌剤は、「粒状YKD」(線虫捕食菌、繊維分解菌を含有)と「バイオS5」(繊維分解菌、病原菌抑制菌を大量に含有)であり、「粒状YKD」の説明書に「稲藁をも分解し、一緒にすき込むとよい」とあり、そうした。また、1回の処置でネコブセンチュウは根絶できず、翌年、半量を同様にすき込むよう書かれていた。これは1回の処置で終わらせたが、サツマイモには大した効果はなかった感がした。「たんじゅん農」がうまくいけば、ネコブセンチュウもいなくなるとのことであり、「百姓モドキの有機農法講座」に“EM菌を1回だけ使う方法もあるが、よく知って使わないと逆効果となり、素人は手を出さないほうがいい”旨書かれていた。「粒状YKD」と「バイオS5」が「EM菌」とどう違うのか知らないが、似たような感じがし、少々心配である。 さて、冬大根(普通の大根)の無肥料栽培であるが、これはわりと簡単と思われる。無肥料だと初期生育の遅れから、少々小振りになる程度のものだ。 うちでは、大根は2種類、普通の大根と「ビタミン大根」(またの名を「衛青(アオナガ)大根」)の栽培をしており、ここでは..
自然農法:冬大根
どろんこ
2022-03-31T18:31:08+09:00
http://tan.tobiiro.jp/etc/home.html をご覧ください。
なお、「たんじゅん農」の概要と、その後に知った河名秀郎さんが勧めておられる無肥料・無農薬の「自然栽培」の概要については、このブログの最初の記事をご覧ください。
→「たんじゅん農」との出会い、そして河名秀郎さんの「自然栽培との出会い」
無肥料栽培に取り組むに当たって初期の土壌改良については「百姓モドキの有機農法講座」には、「窒素を多く含むものは絶対避けること。高炭素素材を入れ込むことがポイント」と書かれている。一番のおすすめは、廃菌床(茸栽培の残渣)、ついでトウモロコシの残骸や麦藁などであり、稲藁もまずまず使える、となっている。うちで簡単に手に入るのは刻み藁であり、これでいくことにした。
なお、「たんじゅん農」に出会う少し前に、畑全体のネコブセンチュウ対策に取り組んだ。これは、サツマイモにけっこうな被害が出ていて、畑全体で輪作しているから、空いた畝に順次、土壌改良菌剤と藁を入れ込んだところである。使用した土壌改良菌剤は、「粒状YKD」(線虫捕食菌、繊維分解菌を含有)と「バイオS5」(繊維分解菌、病原菌抑制菌を大量に含有)であり、「粒状YKD」の説明書に「稲藁をも分解し、一緒にすき込むとよい」とあり、そうした。また、1回の処置でネコブセンチュウは根絶できず、翌年、半量を同様にすき込むよう書かれていた。これは1回の処置で終わらせたが、サツマイモには大した効果はなかった感がした。「たんじゅん農」がうまくいけば、ネコブセンチュウもいなくなるとのことであり、「百姓モドキの有機農法講座」に“EM菌を1回だけ使う方法もあるが、よく知って使わないと逆効果となり、素人は手を出さないほうがいい”旨書かれていた。「粒状YKD」と「バイオS5」が「EM菌」とどう違うのか知らないが、似たような感じがし、少々心配である。
さて、冬大根(普通の大根)の無肥料栽培であるが、これはわりと簡単と思われる。無肥料だと初期生育の遅れから、少々小振りになる程度のものだ。
うちでは、大根は2種類、普通の大根と「ビタミン大根」(またの名を「衛青(アオナガ)大根」)の栽培をしており、ここでは普通の大根のうち、須賀前での栽培について、今まで取った土壌改良の方策を中心に記録する。
<2017~18年:メロン畝跡に「打木(うつき)源助大根」栽培>
今季から無肥料栽培に取り組む。
やや広幅のメロン畝をメロンが終わった後、直ちに、その畝の中央を鍬で溝立てし、枯れたメロンの残骸や枯れ草を手作業で埋め込む。ついで東法面を同様にして埋め込む。これらは「たんじゅん農」の考え方により、野菜の肥料というより土壌細菌の餌との位置づけである。
2列種蒔きとしたが、今年は1列は「打木源助大根」、1列は「ビタミン大根」(別記)である。「打木源助大根」を9月10日と20日に分けて種蒔き。今年は11月からの異常低温により、育ちが悪い。12月9日に大きそうなものを1本初収穫。その後の生育は微々たるもので、3月11日に最終収穫したが、小振りであった。
<(参考)2018年:大根跡にメロン栽培>
大根の収穫後、畝の削り上げ、刻み藁入れし、ビッチュウではつり、鍬で土寄せ。種から育てた「みずほニューメロン」苗を5月末に定植。毎年、梅雨明け後に一斉に枯れることが多いが、他の畝(サツマイモとの混植)に比べて若干枯れにくかった。無肥料ながら、生りは有機肥料栽培時と変わらず、また、完熟物がまずまずの収穫を得た。
<2018~19年:メロン跡に大根栽培>
メロンが終わったところで、後作のため雑草をきれいに削り取り、法面に溝立てし、雑草を埋め込み。ついで、スコップでスコップで畝起こしもどき(スコップを差し込み、前方に軽く押し、隙間を作り、空気を入れる。後退しながら、10~15cmピッチで順次行っていく。参照:三浦伸章「ガッテン農法」の一手法)。
今年は「ビタミン大根」を1列半とし、残り半列に9月6日、打木源助大根、青首丸尻宮重を半々に蒔く。生育が悪く、特に青首丸尻宮重が細い。2月になっても変わらず、小さなものだ。
<2019~20年:タマネギ跡に大根栽培>
今年から普通の大根は場所を変えて、タマネギ2畝跡の1畝で「打木源助大根」とカブを半畝ずつ、一毛作で栽培することとした。タマネギも無肥料栽培しており、初期の土壌改良方法はメロン畝と概ね同じである。
特にこれといった土壌改良はせずに、9月8日に「打木源助大根」の種蒔き。初期に虫食いが激しかったが、今冬は異常な暖冬で、成育は非常に良く、年明け後も大根の生育はどんどん進む。有機肥料栽培と変わらぬ豊作となった。
<2020~21年:エンドウ跡に大根栽培>
一昨年タマネギを2畝栽培した跡に、昨年は1畝は大根とカブ、1畝はエンドウを一毛作したのだが、今年はそのエンドウ跡での大根とカブの一毛作である。
種蒔きに先立ち、スコップで畑起こしもどきをし、そのときに蛎殻粉末を入れ込む。
9月6日に「打木源助大根」の種蒔き。昨年と変わって初期の虫食いがほとんどなく。昨年と同様に今冬は異常な暖冬で、成育は非常に良く、年明け後も大根の生育はどんどん進む。有機肥料栽培以上に豊作となった。ただし、あまりに太くなったものは巣が入るものが多くなった。
<2021~22年:エンドウ跡に大根栽培>
前作がエンドウ畝で、一毛作で普通の大根とカブ半々の栽培とし、8月にスコップで畑起こしもどきしておいた。
順調に生育したが、太くなりすぎて巣が入るものが目立った。
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自然農法:ビタミン大根をメロンとの二毛作で連作・無肥料無農薬栽培(須賀前の畑)
https://miyake-3.blog.ss-blog.jp/2021-04-14-2
このブログ「チャレンジ自然農法」は、2017年春に知った「たんじゅん農」(=炭素循環農法)を主な拠りどころとしています。その「たんじゅん農」の詳細は、サイト「百姓モドキの有機農法講座」 http://tan.tobiiro.jp/etc/home.html をご覧ください。 なお、「たんじゅん農」の概要と、その後に知った河名秀郎さんが勧めておられる無肥料・無農薬の「自然栽培」の概要については、このブログの最初の記事をご覧ください。→「たんじゅん農」との出会い、そして河名秀郎さんの「自然栽培との出会い」 無肥料栽培に取り組むに当たって初期の土壌改良については「百姓モドキの有機農法講座」には、「窒素を多く含むものは絶対避けること。高炭素素材を入れ込むことがポイント」と書かれている。一番のおすすめは、廃菌床(茸栽培の残渣)、ついでトウモロコシの残骸や麦藁などであり、稲藁もまずまず使える、となっている。うちで簡単に手に入るのは刻み藁であり、これでいくことにした。 なお、「たんじゅん農」に出会う少し前に、畑全体のネコブセンチュウ対策に取り組んだ。これは、サツマイモにけっこうな被害が出ていて、畑全体で輪作しているから、空いた畝に順次、土壌改良菌剤と藁を入れ込んだところである。使用した土壌改良菌剤は、「粒状YKD」(線虫捕食菌、繊維分解菌を含有)と「バイオS5」(繊維分解菌、病原菌抑制菌を大量に含有)であり、「粒状YKD」の説明書に「稲藁をも分解し、一緒にすき込むとよい」とあり、そうした。また、1回の処置でネコブセンチュウは根絶できず、翌年、半量を同様にすき込むよう書かれていた。これは1回の処置で終わらせたが、サツマイモには大した効果はなかった感がした。「たんじゅん農」がうまくいけば、ネコブセンチュウもいなくなるとのことであり、「百姓モドキの有機農法講座」に“EM菌を1回だけ使う方法もあるが、よく知って使わないと逆効果となり、素人は手を出さないほうがいい”旨書かれていた。「粒状YKD」と「バイオS5」が「EM菌」とどう違うのか知らないが、似たような感じがし、少々心配である。 さて、冬大根の無肥料栽培であるが、これはわりと簡単と思われる。無肥料だと初期生育の遅れから、少々小振りになる程度のものだ。 うちでは、大根は2種類、普通の大根と「ビタミン大根」(またの名を「衛青(アオナガ)大根」)の栽培をしており、ここでは、須賀前の畑で..
自然農法:冬大根
どろんこ
2022-03-31T18:26:49+09:00
http://tan.tobiiro.jp/etc/home.html をご覧ください。
なお、「たんじゅん農」の概要と、その後に知った河名秀郎さんが勧めておられる無肥料・無農薬の「自然栽培」の概要については、このブログの最初の記事をご覧ください。
→「たんじゅん農」との出会い、そして河名秀郎さんの「自然栽培との出会い」
無肥料栽培に取り組むに当たって初期の土壌改良については「百姓モドキの有機農法講座」には、「窒素を多く含むものは絶対避けること。高炭素素材を入れ込むことがポイント」と書かれている。一番のおすすめは、廃菌床(茸栽培の残渣)、ついでトウモロコシの残骸や麦藁などであり、稲藁もまずまず使える、となっている。うちで簡単に手に入るのは刻み藁であり、これでいくことにした。
なお、「たんじゅん農」に出会う少し前に、畑全体のネコブセンチュウ対策に取り組んだ。これは、サツマイモにけっこうな被害が出ていて、畑全体で輪作しているから、空いた畝に順次、土壌改良菌剤と藁を入れ込んだところである。使用した土壌改良菌剤は、「粒状YKD」(線虫捕食菌、繊維分解菌を含有)と「バイオS5」(繊維分解菌、病原菌抑制菌を大量に含有)であり、「粒状YKD」の説明書に「稲藁をも分解し、一緒にすき込むとよい」とあり、そうした。また、1回の処置でネコブセンチュウは根絶できず、翌年、半量を同様にすき込むよう書かれていた。これは1回の処置で終わらせたが、サツマイモには大した効果はなかった感がした。「たんじゅん農」がうまくいけば、ネコブセンチュウもいなくなるとのことであり、「百姓モドキの有機農法講座」に“EM菌を1回だけ使う方法もあるが、よく知って使わないと逆効果となり、素人は手を出さないほうがいい”旨書かれていた。「粒状YKD」と「バイオS5」が「EM菌」とどう違うのか知らないが、似たような感じがし、少々心配である。
さて、冬大根の無肥料栽培であるが、これはわりと簡単と思われる。無肥料だと初期生育の遅れから、少々小振りになる程度のものだ。
うちでは、大根は2種類、普通の大根と「ビタミン大根」(またの名を「衛青(アオナガ)大根」)の栽培をしており、ここでは、須賀前の畑で栽培している「ビタミン大根」について、今まで取った土壌改良の方策を中心に記録する。
<2017~18年:メロン畝跡に「ビタミン大根」栽培>
今季から無肥料栽培に取り組む。
やや広幅のメロン畝をメロンが終わった後、直ちに、その畝の中央を鍬で溝立てし、枯れたメロンの残骸や枯れ草を手作業で埋め込む。ついで東法面を同様にして埋め込む。これらは「たんじゅん農」の考え方により、野菜の肥料というより土壌細菌の餌との位置づけである。
2列種蒔きとしたが、今年は1列は普通の大根ある「打木源助大根」(別記)、1列は「ビタミン大根」である。「ビタミン大根」は早蒔きしないと大きくならないから、8月28日に種蒔き。
初期に小さな黒い虫が所々におり、見つけたものは潰す。その後の虫食いは少なく、順調に生育。今年は11月からの異常低温により、その後の生長は止まった感がするが、昨年のように初期の虫食いが激しいとこはなかったので、育ち方は昨年よりずっといい。
有機肥料栽培時には、11月12月が暖かいと、随分と太く大きく育ったが、それに比べると小振りではあるものの、用途が大根おろしだから、十分な大きさであった。
<(参考)2018年:大根跡にメロン栽培>
大根の収穫後、畝の削り上げ、刻み藁入れし、ビッチュウではつり、鍬で土寄せ。種から育てた「みずほニューメロン」苗を5月末に定植。毎年、梅雨明け後に一斉に枯れることが多いが、他の畝(サツマイモとの混植)に比べて若干枯れにくかった。無肥料ながら、生りは有機肥料栽培時と変わらず、また、完熟物がまずまずの収穫を得た。
<2018~19年:メロン跡に「ビタミン大根」栽培>
メロンが終わったところで、後作のため雑草をきれいに削り取り、法面に溝立てし、雑草を埋め込み。ついで、スコップでスコップで畝起こしもどき(スコップを差し込み、前方に軽く押し、隙間を作り、空気を入れる。後退しながら、10~15cmピッチで順次行っていく。参照:三浦伸章「ガッテン農法」の一手法)。
今年は「ビタミン大根」を1列半とし、残り半列に普通の大根とした。
8月26日、ビタミン大根の種蒔き。9月半ばに虫食いがひどくなり、全般に生育が遅れたようである。虫食いが少なかった株は昨年並みの大きさに育ったが、過半は小さなものに終わった。不作となった今年である。
<(参考)2019年:大根跡にメロン栽培>
大根が終わったところで、畝の両サイドに藁を埋め込んだり、また、野菜の残骸をすき込んだりしてあり、肥料は入れてない。昨年と同様の栽培であり、ツルの伸びようは、無肥料2年目だが元気がいい。ただし、実質上の梅雨明けである7月25日以降、次々とほぼ一斉に枯れてしまい、完熟物はほとんど収穫できなかった。
<2019~20年:メロン跡に「ビタミン大根」栽培>
メロン終了後に、メロン敷に使っていた枯草(休耕田から持ち込んだもの)やメロンの残骸を、広幅畝の両サイドと中央に鍬で溝立てし、手で埋め込んだ。
8月25日に種蒔き。初期の虫食いは少なく、今年は順調に生育。11月初めにはまずまずの大きさのものが数多く収穫できた。
一昨年と同程度の出来であっただろう、十分な大きさであった。
<(参考)2020年:大根跡にメロン栽培>
ここのところメロンもビタミン大根も生育はまずまず良かったので、畑起こしなど土いじりはしなかったが、メロン畝が少々低いので、水はけを良くするために両側の畝(トマト、白ナス)から鍬で少々土移動させる。
生育は順調であったが、今年の梅雨はなかなか明けず、ひどい長雨で、受粉も不十分で生りが悪い上に、湿り気が多すぎ、メロン専用畝は梅雨明け前に枯れるものが多く、8月2日時点で全部枯れてしまった。完熟物は無収穫。
<2020~21年:メロン跡に「ビタミン大根」栽培>
メロン終了後に、昨年は行わず、一昨年の行ったスコップでの畝起こしもどきを行い、その際、蛎殻粉末を適量入れ込み、土壌の酸性化防止の土壌改善をする。
8月22日に種蒔き。今年は虫食いが少なく、初期生育は良かった。11月初めにはまずまずの大きさのものが数多く収穫できたものの、昨年より小振り。その後の生育は暖冬にもかかわらず、例年どおりほとんどない。初期成育が良かったにもかかわらず、やや不作に終わってしまった。
<(参考)2021年:大根跡にスイカ栽培>
ビタミン大根終了後に、1年前と同様にスコップでの畝起こしもどきを行っておいた。メロンは幾畝も栽培するから、今年はこの畝で小玉スイカ(接木苗)の初栽培をする。
3種類の小玉スイの接木苗を各3株購入して栽培するも、成育は悪いし、早々に枯れてしまい、超不作に終わってしまった。スイカは随分と肥料を欲しがるようであり、メロンとはまるで違う。来年はどれだけか施肥して栽培せねばならんだろう。
<2021~22年:スイカ跡に「ビタミン大根」栽培>
スイカ跡を昨年と同様にスコップで畝起こしもどきを行っておいた。
初期の虫食いは少なく、調子良く生育し、まずまずの成績を上げることができた。
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自然農法:カブをエンドウorタマネギ跡で一毛作:無肥料無農薬栽培(須賀前の畑)
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このブログ「チャレンジ自然農法」は、2017年春に知った「たんじゅん農」(=炭素循環農法)を主な拠りどころとしています。その「たんじゅん農」の詳細は、サイト「百姓モドキの有機農法講座」 http://tan.tobiiro.jp/etc/home.html をご覧ください。 なお、「たんじゅん農」の概要と、その後に知った河名秀郎さんが勧めておられる無肥料・無農薬の「自然栽培」の概要については、このブログの最初の記事をご覧ください。→「たんじゅん農」との出会い、そして河名秀郎さんの「自然栽培との出会い」 無肥料栽培に取り組むに当たって初期の土壌改良については「百姓モドキの有機農法講座」には、「窒素を多く含むものは絶対避けること。高炭素素材を入れ込むことがポイント」と書かれている。一番のおすすめは、廃菌床(茸栽培の残渣)、ついでトウモロコシの残骸や麦藁などであり、稲藁もまずまず使える、となっている。うちで簡単に手に入るのは刻み藁であり、これでいくことにした。 なお、「たんじゅん農」に出会う少し前に、畑全体のネコブセンチュウ対策に取り組んだ。これは、サツマイモにけっこうな被害が出ていて、畑全体で輪作しているから、空いた畝に順次、土壌改良菌剤と藁を入れ込んだところである。使用した土壌改良菌剤は、「粒状YKD」(線虫捕食菌、繊維分解菌を含有)と「バイオS5」(繊維分解菌、病原菌抑制菌を大量に含有)であり、「粒状YKD」の説明書に「稲藁をも分解し、一緒にすき込むとよい」とあり、そうした。また、1回の処置でネコブセンチュウは根絶できず、翌年、半量を同様にすき込むよう書かれていた。これは1回の処置で終わらせたが、サツマイモには大した効果はなかった感がした。「たんじゅん農」がうまくいけば、ネコブセンチュウもいなくなるとのことであり、「百姓モドキの有機農法講座」に“EM菌を1回だけ使う方法もあるが、よく知って使わないと逆効果となり、素人は手を出さないほうがいい”旨書かれていた。「粒状YKD」と「バイオS5」が「EM菌」とどう違うのか知らないが、似たような感じがし、少々心配である。 さて、カブの無肥料栽培であるが、これはわりと簡単と思われる。無肥料だと初期生育の遅れから、少々小振りになる程度のものだ。 カブは、須賀前の畑と自宅前の畑の両方で行っており、個々では須賀前の畑での栽培について、今まで取った土壌改良の方策を中心に記録する。<..
自然農法:カブ
どろんこ
2022-03-31T18:14:05+09:00
http://tan.tobiiro.jp/etc/home.html をご覧ください。
なお、「たんじゅん農」の概要と、その後に知った河名秀郎さんが勧めておられる無肥料・無農薬の「自然栽培」の概要については、このブログの最初の記事をご覧ください。
→「たんじゅん農」との出会い、そして河名秀郎さんの「自然栽培との出会い」
無肥料栽培に取り組むに当たって初期の土壌改良については「百姓モドキの有機農法講座」には、「窒素を多く含むものは絶対避けること。高炭素素材を入れ込むことがポイント」と書かれている。一番のおすすめは、廃菌床(茸栽培の残渣)、ついでトウモロコシの残骸や麦藁などであり、稲藁もまずまず使える、となっている。うちで簡単に手に入るのは刻み藁であり、これでいくことにした。
なお、「たんじゅん農」に出会う少し前に、畑全体のネコブセンチュウ対策に取り組んだ。これは、サツマイモにけっこうな被害が出ていて、畑全体で輪作しているから、空いた畝に順次、土壌改良菌剤と藁を入れ込んだところである。使用した土壌改良菌剤は、「粒状YKD」(線虫捕食菌、繊維分解菌を含有)と「バイオS5」(繊維分解菌、病原菌抑制菌を大量に含有)であり、「粒状YKD」の説明書に「稲藁をも分解し、一緒にすき込むとよい」とあり、そうした。また、1回の処置でネコブセンチュウは根絶できず、翌年、半量を同様にすき込むよう書かれていた。これは1回の処置で終わらせたが、サツマイモには大した効果はなかった感がした。「たんじゅん農」がうまくいけば、ネコブセンチュウもいなくなるとのことであり、「百姓モドキの有機農法講座」に“EM菌を1回だけ使う方法もあるが、よく知って使わないと逆効果となり、素人は手を出さないほうがいい”旨書かれていた。「粒状YKD」と「バイオS5」が「EM菌」とどう違うのか知らないが、似たような感じがし、少々心配である。
さて、カブの無肥料栽培であるが、これはわりと簡単と思われる。無肥料だと初期生育の遅れから、少々小振りになる程度のものだ。
カブは、須賀前の畑と自宅前の畑の両方で行っており、個々では須賀前の畑での栽培について、今まで取った土壌改良の方策を中心に記録する。
<2018~19年:エンドウ跡に大根・カブ栽培>
2016年~17にタマネギ(一毛作)を2畝分栽培した跡に、2017~18年に1畝エンドウを一毛作で栽培。このエンドウから無肥料栽培である。なお、エンドウの種蒔き前に、畝づくりとして行ったのは、畝の西法面と中央に鍬で溝立てし、カボチャのツル、雑草の枯れたものを手作業で軽く埋め込んだだけである。
そのエンドウ跡で、大根とカブを半畝ずつ栽培することとした。ここではカブの栽培について記録しておく。
エンドウが終わり、8月には畝の両サイド法面を鍬で溝立てし、休耕田から搬入した枯草を入れ込み、手で埋め込み。その後、スコップで畝起こしもどき(スコップを差し込み、前方に軽く押し、隙間を作り、空気を入れる。後退しながら10~15cmピッチで順次行っていく。参照:三浦伸章「ガッテン農法」の一手法)。
9月20日、小雨のなか「固定種:早生今市かぶ」を種蒔き。その後、虫食いもなく、順調に生育。有機肥料栽培時とほとんど変わりない大きさに育ってくれた。
<2019~20年:タマネギ跡に遅蒔き大根・カブ栽培>
タマネギ2畝と、エンドウ1畝&冬野菜(遅蒔き大根・カブ)1畝で、2年ローテーションで回すことにしており、今年の大根・カブ栽培はタマネギの跡になる。なお、タマネギの栽培の前には、その畝にはカボチャのツルや枯草を、タマネギ収穫畝の両サイドに埋め込み、スコップで畝起こしもどきをしておいた。
タマネギ収穫後、畝は全くいじらず、夏に草叩きしただけで、9月20日にカブ「固定種:天王寺かぶ(丸葉)」を種蒔き。虫食いもなく、暖かな11月であったから、面白いように大きくなる。11月初めに初収穫して以降、冬になっても少しずつ大きくなっていき、豊作となった。
<2020~21年:エンドウ跡に遅蒔き大根・カブ栽培>
前作のエンドウの栽培にあたっては、畝の片サイド法面を鍬で溝立てし、枯草を入れ込み、手で埋め込んだだけである。
今年の遅蒔き大根・カブ栽培にあたっては、昨年は行わなかったが、スコップで畑起こしもどきをし、そのときに土壌の酸性化防止のため、牡蠣殻粉末を入れ込む。
9月21日に昨年と同じ「固定種:天王寺かぶ(丸葉)」を種蒔き。昨年と同様に虫食いもなく、暖かな11月であったから、面白いように大きくなる。11月初めに初収穫して以降、冬になっても少しずつ大きくなっていき、豊作となった。
<2021~22年:エンドウ跡に遅蒔き大根・カブ栽培>
8月にエンドウ跡をスコップで畑起こしもどき。
昨年と同様にカブは豊作となった。
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自然農法:ハクサイをカボチャとの二毛作で連作・無肥料(21年から減肥料)無農薬栽培
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このブログ「チャレンジ自然農法」は、2017年春に知った「たんじゅん農」(=炭素循環農法)を主な拠りどころとしています。その「たんじゅん農」の詳細は、サイト「百姓モドキの有機農法講座」 http://tan.tobiiro.jp/etc/home.html をご覧ください。 なお、「たんじゅん農」の概要と、その後に知った河名秀郎さんが勧めておられる無肥料・無農薬の「自然栽培」の概要については、このブログの最初の記事をご覧ください。→「たんじゅん農」との出会い、そして河名秀郎さんの「自然栽培との出会い」「たんじゅん農」に出会う少し前(2016年晩秋から翌春)に、畑全体のネコブセンチュウ対策に取り組んだ。これは、場所によってはサツマイモにけっこうな被害が出ていて、ずっと畑全体で輪作していたから、空いた畝に順次、土壌改良菌剤と藁を入れ込んだところである。 使用した土壌改良菌剤は、「粒状YKD」(線虫捕食菌、繊維分解菌を含有)と「バイオS5」(繊維分解菌、病原菌抑制菌を大量に含有)であり、「粒状YKD」の説明書に「稲藁をも分解し、一緒にすき込むとよい」とあり、そうした。また、1回の処置でネコブセンチュウは根絶できず、翌年、半量を同様にすき込むよう書かれていた。 1回の処置で、どの程度の効果がでるか、2017年晩秋にサツマイモを掘ってみたところ、ほとんどその効果は感じなかった。また、「たんじゅん農」がうまくいけば、ネコブセンチュウもいなくなるとのことであるから、土壌改良菌剤の投入はこれまでとする。また、「百姓モドキの有機農法講座」に、“EM菌を1回だけ使う方法もあるが、よく知って使わないと逆効果となり、素人は手を出さないほうがいい”旨書かれていたから、なおさらである。「粒状YKD」と「バイオS5」が「EM菌」とどう違うのか知らないが、似たような感じがし、少々心配である。 ところで、「百姓モドキの有機農法講座」には「窒素を多く含むものは絶対避けること。高炭素素材を入れ込むことがポイント」と書かれている。一番のおすすめは廃菌床(茸栽培の残渣)、ついでトウモロコシの残骸や麦藁などであり、稲藁もまずまず使える、となっている。うちでは廃菌床は容易には手に入らないし、トウモロコシも麦も栽培したことはないし、破砕機もない。たっぷり簡単に手に入るのは刻み藁であり、これでいくことにした。ネコブセンチュウ対策でもけっこうな量を入れ込んだから..
自然農法:ハクサイ
どろんこ
2022-03-31T18:07:58+09:00
http://tan.tobiiro.jp/etc/home.html をご覧ください。
なお、「たんじゅん農」の概要と、その後に知った河名秀郎さんが勧めておられる無肥料・無農薬の「自然栽培」の概要については、このブログの最初の記事をご覧ください。
→「たんじゅん農」との出会い、そして河名秀郎さんの「自然栽培との出会い」
「たんじゅん農」に出会う少し前(2016年晩秋から翌春)に、畑全体のネコブセンチュウ対策に取り組んだ。これは、場所によってはサツマイモにけっこうな被害が出ていて、ずっと畑全体で輪作していたから、空いた畝に順次、土壌改良菌剤と藁を入れ込んだところである。
使用した土壌改良菌剤は、「粒状YKD」(線虫捕食菌、繊維分解菌を含有)と「バイオS5」(繊維分解菌、病原菌抑制菌を大量に含有)であり、「粒状YKD」の説明書に「稲藁をも分解し、一緒にすき込むとよい」とあり、そうした。また、1回の処置でネコブセンチュウは根絶できず、翌年、半量を同様にすき込むよう書かれていた。
1回の処置で、どの程度の効果がでるか、2017年晩秋にサツマイモを掘ってみたところ、ほとんどその効果は感じなかった。また、「たんじゅん農」がうまくいけば、ネコブセンチュウもいなくなるとのことであるから、土壌改良菌剤の投入はこれまでとする。また、「百姓モドキの有機農法講座」に、“EM菌を1回だけ使う方法もあるが、よく知って使わないと逆効果となり、素人は手を出さないほうがいい”旨書かれていたから、なおさらである。「粒状YKD」と「バイオS5」が「EM菌」とどう違うのか知らないが、似たような感じがし、少々心配である。
ところで、「百姓モドキの有機農法講座」には「窒素を多く含むものは絶対避けること。高炭素素材を入れ込むことがポイント」と書かれている。一番のおすすめは廃菌床(茸栽培の残渣)、ついでトウモロコシの残骸や麦藁などであり、稲藁もまずまず使える、となっている。うちでは廃菌床は容易には手に入らないし、トウモロコシも麦も栽培したことはないし、破砕機もない。たっぷり簡単に手に入るのは刻み藁であり、これでいくことにした。ネコブセンチュウ対策でもけっこうな量を入れ込んだから、正解ではなかったろうかと、ひそかに思っている。
さて、ハクサイの栽培であるが、無肥料栽培に変更する前、2、3年、品種の選定がまずかったこともあって、有機肥料栽培であっても玉が巻かないなど不作に終わっていた。
加えて、ハクサイとカボチャの二毛作で連作・無肥料無農薬栽培に挑戦したのだが、偶然にも、どちらも特に肥料を欲しがる野菜であり、当初は苦戦を強いられ、初期は微肥料で取り組むこととした。
<2017~18年冬作:ハクサイ>
夏作のカボチャまで慣行農法で栽培(苦土石灰と有機肥料をはつり込み)してきた。
しかし、今冬のハクサイ栽培からはカボチャとの二毛作とし、同じ畝で連作栽培することとし、無肥料で行うこととした。2017年9月初めにカボチャ跡の広幅畝をハクサイ用に使うこととし、まずは東法面を鍬で溝立てし、カボチャのツル、敷藁、雑草の枯れたものを手で軽く埋め込み、鍬で土寄せ。西法面も同様に措置。これらの枯草は肥料というよりも土壌細菌の餌となるもの。
9月半ば過ぎには種蒔きして作ったハクサイのポット苗を定植。残留肥料が濃厚にあるだろうから生育も順調で青々と育った。ただし、天候不順と低温そして品種の選択が悪く、玉が巻かなかった。なお、玉が巻かないのは有機肥料栽培の前年も同様であった。
<(参考)2018年夏作:カボチャ>
3月にハクサイの残骸を鎌で切り刻み、畝にばら撒き、刻み藁を若干ばら撒き、腐敗(発酵)を促すために、鍬で畝間から土を削って被せる。この作業手順により、かなり高畝となってしまった。
カボチャ畝の西隣はエンドウ用の畝2畝であり、4月にその畝の位置を少々ずらす必要があって、カボチャ畝との間隔が少し広まった。そして、エンドウ畝で残土が出たので、カボチャ畝を少し西側に削り落とし、浮き出ている刻み藁やハクサイの残骸とともにその残土でもって埋め込んだ。これでカボチャ畝は幅広の適度な高さの畝となった。
5月6日に購入苗(品種はロロン)を無肥料で13株作付けした。昨年に比べてツルの伸び方に勢いもないし、葉も元気さがない。8月になっても昨年とは生育がまるで違う。そして、昨年初めてロロンを栽培したときは1株に3個強の実が付いたが、今年は1株に1個(あるいはゼロ)と大幅に減ってしまった。8割の減収だ。
カボチャは連作できるし、今年は5月と6月に雨が多くて湿気を嫌うカボチャではあるものの、これほど極端な生育不良にはならないであろう。やはり各段に肥料を欲しがるカボチャゆえ、無肥料がたたったからに違いない。
<2018~19年冬作:ハクサイ>
8月に、広幅畝の中央と畝の両サイドに枯れたカボチャの残骸と枯草の埋め込み、そして、畑起こしもどき(スコップを差し込み、前方に軽く押し、隙間を作り、空気を入れる。後退しながら、約10~15cmピッチで順次行っていく。参照:三浦伸章「ガッテン農法」の一手法)を行った。
まず、畝の中央を溝立てし、スコップで畝起こしもどきを行い、少々土が浮き上がったので、テンワでその土を両側に削り退けてから枯草などを埋め込んだ。次に、畝中央に枯草を埋め込んだ両側2列分をスコップで畝起こしもどきを行い、ハクサイを2列植えできるようにしておいた。
8月26日に1列は種を直播し、1列は苗を育苗して後日定植するが、育苗苗の畝は有機肥料の少量施肥と施肥なしを半々にし、比較実験することとした。
ところが、その後、今年は初期の虫食いが激しく、絶えた株がけっこうあり、予備苗を移植したり、追加ポット苗づくりを行なったりして、当初目論んだ比較実験はできなかった。
こうしたことから、出遅れて生育が悪く、かなり不作となり、無肥料(あるいは少量施肥)の影響はよく分からない結果となった。
<(参考)2019年夏作:カボチャ>
前作のハクサイ収穫後、畝の整備は特にせず、5月にカボチャの購入苗「ロロン」を10株定植。その後の生育具合は昨年並みに悪かったが、収穫量は昨年の倍となる。でも、有機肥料栽培時に比べれば、6割の減収と出来は悪い。
昨季と今季のカボチャ栽培法に格別に違いはないのだが、今季は休耕田から持ち込んだ枯草を敷いた(昨年は何も敷かなかった)。カボチャの根は浅く広く伸びていっていたから、敷いた枯草はどれだけも分解されていそうになかったが、少しは分解し、それが栄養となって、収穫量が昨年の倍になったのかもしれない。
<2019~20年冬作:ハクサイ>
カボチャも肥料を欲しがるが、ハクサイもそうだ。そこで、今季のハクサイは若干の施肥栽培とすることとした。白菜は2品種で各1列、計2列植えするから、その位置に鍬で溝立てし、バーク堆肥(1列約10mにバーク堆肥20kg)を撒き、手で軽く土と混ぜながら埋め戻し。次に、広幅畝の峰、両サイドに鍬で溝立てし、枯草を手で埋め戻し、畝が完成。
9月8日に育苗したハクサイ苗(「松島新二号白菜」と「愛知白菜」)を定植。
9月半ば過ぎから、けっこう虫に食われ、予備苗を欠損箇所に移植するも、一部歯抜けとなる。その後、しばらくして虫食いが止まったようで、まずまず順調に生育するも、玉は巻かず、不作に終わった。品種の選択が悪いのと減肥料栽培によるからだろう。
<(参考)2020年夏作:カボチャ>
4月に畝全体をスコップで畑起こしもどきを行ないつつ、ハクサイの残骸や枯草をスコップを刺した時に生ずる隙間に小々押し込む。最後に、残っていた牡蠣殻粉末を土壌改良剤として地表に小々ばら撒く。(本当はスコッ刺した時に生ずる隙間に撒いたほうが良かったろうが)
4月27日に購入した苗(ロロン)12株を植え付け。生育はここ2年と変化はなく、有機肥料栽培時と比べると貧相なものだ。出来は昨年並みと思われるが、今年は梅雨の長雨で腐りやすい。総収穫量は、大:14個(うち少々腐り2、腐り5)、小6個(うち未熟4)と不作に終わった。
<2020~21年冬作:ハクサイ>
8月にカボチャの残骸や雑草は大半を隣の畝に退け、スコップで畑起こしもどきを行ない、牡蠣殻粉末をたっぷり入れ込み。
玉が巻くのを期待して品種を入れ替え、種蒔きから苗づくりし、定植するも、今年はひどい虫食いに遭い、ほぼ全滅。そこで、遅掛けにハクサイ苗(随分と大きな苗で追い付きそう)を購入し、植え直しを行った。
その結果、苗が良かったのだろう、ここ2年より成育は良く、12月下旬にビニール紐で鉢巻きをする必要はあったが、ちゃんと玉を巻いてくれた。有機肥料栽培時のようには大きな玉にはならなかったが、まずまず満足のいく成育となった。
なお、無肥料のせいか、玉に虫が潜んでいるものは数少なかった。
<(参考)2021年夏作:カボチャ>
今年のカボチャは、昨年までのロロン苗購入栽培に代えて、飛騨名物の「宿儺(すくなorすぐな)カボチャ」(高山市丹生川町特産の、見た目はヘチマのように長細い形をしたカボチャで高級品)を種蒔きから栽培することとし、ハクサイ終了後、スコップで畑起こしもどきを行なっておいた。
<2021~22年冬作:ハクサイ>
8月8日に前作のカボチャを撤去し、草刈機で丁寧に草刈りしておいた。10日に畝の両サイドに鍬で溝を掘り、カボチャの残骸や枯草を埋め込んでおいた。11日にスコップで畑起こしもどきし、9月1日に炭灰を畝全体に散布。
9月12日に苗を40株植え付け。今年は微肥料栽培とし、大きく穴を空け、炭の灰を軽く1握りと牛糞堆肥を両手でつかんで入れ、かき混ぜてから植え付け。牛糞堆肥の量は1株に0.5リットル弱程度入れ込み。
炭灰はさほど効果はなかったと思うが、牛糞堆肥が利いたようで、今までよりずっと出来が良くなった。有機肥料栽培時とそれほど変わらぬ出来だ。
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自然農法:冬キャベツを夏大根との二毛作で連作・無肥料無農薬栽培(自宅前の畑)
https://miyake-3.blog.ss-blog.jp/2021-04-14-3
このブログ「チャレンジ自然農法」は、2017年春に知った「たんじゅん農」(=炭素循環農法)を主な拠りどころとしています。その「たんじゅん農」の詳細は、サイト「百姓モドキの有機農法講座」 http://tan.tobiiro.jp/etc/home.html をご覧ください。 なお、「たんじゅん農」の概要と、その後に知った河名秀郎さんが勧めておられる無肥料・無農薬の「自然栽培」の概要については、このブログの最初の記事をご覧ください。→「たんじゅん農」との出会い、そして河名秀郎さんの「自然栽培との出会い」 「百姓モドキの有機農法講座」には、「窒素を多く含むものは絶対避けること。高炭素素材を入れ込むことがポイント」と書かれている。一番のおすすめは、廃菌床(茸栽培の残渣)、ついでトウモロコシの残骸や麦藁などであり、稲藁もまずまず使える、となっている。うちでは、廃菌床は容易には手に入らないし、トウモロコシも麦も栽培したことはないし、破砕機もない。たっぷり簡単に手に入るのは藁(一部は刻み藁)であり、これでいくことにした。 自宅前の畑は、南側が空いているだけで3方は建物が建っていて風通しが悪い。よって、多くの野菜には病害虫が付いたりして育ちが悪い傾向にあり、夏大根もそうだ。 でも、南区画は東側にお寺の大木、西側に工場倉庫があり、かなり日射が遮られるから、真夏の日照りが避けられ、夏大根にとっては、まずまずの気象条件となろう。 夏大根はここ数年、有機肥料栽培してきたが、なかなかうまくいかない。ましてや無肥料栽培となると、より難しくなろう。土壌細菌叢の健全化に期待しつつ、より適した品種の選択をせねば、夏大根は望みなしとなる。 冬キャベツは須賀前の畑でのみ栽培していたが、2020年から自宅前の畑の南区画の西側でも栽培することとした。 南区画の西側は、2016年に8畝に直し、交互に1年休ませての作付けとしたが、2018年からは5畝で固定することとしたので、全面的に畝の立て直しを行った。 冬に予定畝位置に刻み藁をばら撒き、ビッチュウで起こしながら枯草とともに混ぜ込んだ。次に鍬で粗畝の法面に溝立てし、藁を敷き込み、埋め戻す。これを両サイドとも行い、最後に畝間を削り上げて畝整形。 「たんじゅん農」を行うに当たっては、土はあまりいじらないほうが良いとのことであり、こうした藁を敷き込んでの畝作りは今回だけとする。土壌菌が健全な状態になるのに、う..
自然農法:冬キャベツ
どろんこ
2022-03-31T17:56:10+09:00
http://tan.tobiiro.jp/etc/home.html をご覧ください。
なお、「たんじゅん農」の概要と、その後に知った河名秀郎さんが勧めておられる無肥料・無農薬の「自然栽培」の概要については、このブログの最初の記事をご覧ください。
→「たんじゅん農」との出会い、そして河名秀郎さんの「自然栽培との出会い」
「百姓モドキの有機農法講座」には、「窒素を多く含むものは絶対避けること。高炭素素材を入れ込むことがポイント」と書かれている。一番のおすすめは、廃菌床(茸栽培の残渣)、ついでトウモロコシの残骸や麦藁などであり、稲藁もまずまず使える、となっている。うちでは、廃菌床は容易には手に入らないし、トウモロコシも麦も栽培したことはないし、破砕機もない。たっぷり簡単に手に入るのは藁(一部は刻み藁)であり、これでいくことにした。
自宅前の畑は、南側が空いているだけで3方は建物が建っていて風通しが悪い。よって、多くの野菜には病害虫が付いたりして育ちが悪い傾向にあり、夏大根もそうだ。
でも、南区画は東側にお寺の大木、西側に工場倉庫があり、かなり日射が遮られるから、真夏の日照りが避けられ、夏大根にとっては、まずまずの気象条件となろう。
夏大根はここ数年、有機肥料栽培してきたが、なかなかうまくいかない。ましてや無肥料栽培となると、より難しくなろう。土壌細菌叢の健全化に期待しつつ、より適した品種の選択をせねば、夏大根は望みなしとなる。
冬キャベツは須賀前の畑でのみ栽培していたが、2020年から自宅前の畑の南区画の西側でも栽培することとした。
南区画の西側は、2016年に8畝に直し、交互に1年休ませての作付けとしたが、2018年からは5畝で固定することとしたので、全面的に畝の立て直しを行った。
冬に予定畝位置に刻み藁をばら撒き、ビッチュウで起こしながら枯草とともに混ぜ込んだ。次に鍬で粗畝の法面に溝立てし、藁を敷き込み、埋め戻す。これを両サイドとも行い、最後に畝間を削り上げて畝整形。
「たんじゅん農」を行うに当たっては、土はあまりいじらないほうが良いとのことであり、こうした藁を敷き込んでの畝作りは今回だけとする。土壌菌が健全な状態になるのに、うまくいって0~3年かかるとのことであり、是非そうなってほしいものである。
2020年の冬キャベツを作付けする前は次のとおり夏大根を一毛作で栽培。
<(参考)2018年:夏大根>
1畝約7mを3分割し、時差栽培することにした。
残留肥料もあろうから、まずまずの生育をみ、第1弾は昨年と同等の高収穫を得た。しかし、第2弾以降は夏の猛暑で凶作なり、溶けて消滅したりして、さっぱりであった。
<(参考)2019年夏大根>
昨年産を収穫以降、雑草の草刈りをしたり、休耕田から枯草を持ち込んだりしただけで、土はいじらず、3月9日、3月31日、5月6日の3回に分けて種蒔きした。
3月種蒔きの2回については、満足の行く成育であったが、5月種蒔きは遅すぎて生育不良となり、さっぱりであった。
<参考)2020年夏大根>
畝は全くいじらず、3月9日(「アタリヤ 春大根(品種:若宮二号)」)と4月6日(昨年(一昨年?)の残り種「夏大根」)を種蒔き。
どちらも生育は非常に悪く、早々にとう立ち。小さなもの数本の収穫で終る。
<2020~21年冬キャベツ>
夏大根の収穫終了後の8月に、スコップで畑起こしもどき(スコップを10~15cmピッチで差し込み、前方へ少し押し、空気を入れ、土をほぐす)をし、土壌の酸性化を改善するために牡蠣殻粉末を入れ込む。
8月27日、キャベツ苗(早生:秋風)18株を30cm強の間隔で植え付け。苗が鳥に食われないよう寒冷紗で覆う。その後、順調に生育し、10月4日に寒冷紗を外し、テンワで西面を草叩きし、土寄せ。
12月から順次収穫。同じ日に苗植え付けした須賀前の畑より生育が良い。有機肥料栽培時のどには玉が大きくならなかったが、まずまずの高成績であった。
なお、1月半ば以降は腐りが来たり、鳥に突かれるものが目立ち、収穫は2月初めが最後となってしまった。
<(参考)2021年夏大根>
3月1日、前作のキャベツは終わっており、今日、畝を草叩きし、スコップで畑起こしもどきしながら、前作と同様に牡蠣殻粉末を入れ込み。これで畝の整備は完了。
第1弾として3月1日に「ミニ大根 四季姫」を種蒔き。第2弾として3月29日、畝の中央部に同様にして種蒔き。第3弾は5月上旬に予定。
<2021~22年冬キャベツ>
夏大根跡を草叩きするだけで、8月29日に苗を植え付け。昨年に比べ、出来はうんと悪くなった。
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自然農法:キャベツをトマトとの二毛作で連作・無肥料無農薬栽培
https://miyake-3.blog.ss-blog.jp/2021-04-14-7
このブログ「チャレンジ自然農法」は、2017年春に知った「たんじゅん農」(=炭素循環農法)を主な拠りどころとしています。その「たんじゅん農」の詳細は、サイト「百姓モドキの有機農法講座」 http://tan.tobiiro.jp/etc/home.html をご覧ください。 なお、「たんじゅん農」の概要と、その後に知った河名秀郎さんが勧めておられる無肥料・無農薬の「自然栽培」の概要については、このブログの最初の記事をご覧ください。→「たんじゅん農」との出会い、そして河名秀郎さんの「自然栽培との出会い」 無肥料栽培に取り組むに当たって初期の土壌改良については「百姓モドキの有機農法講座」には、「窒素を多く含むものは絶対避けること。高炭素素材を入れ込むことがポイント」と書かれている。一番のおすすめは、廃菌床(茸栽培の残渣)、ついでトウモロコシの残骸や麦藁などであり、稲藁もまずまず使える、となっている。うちで簡単に手に入るのは刻み藁であり、これでいくことにした。 なお、「たんじゅん農」に出会う少し前に、畑全体のネコブセンチュウ対策に取り組んだ。これは、サツマイモにけっこうな被害が出ていて、畑全体で輪作しているから、空いた畝に順次、土壌改良菌剤と藁を入れ込んだところである。使用した土壌改良菌剤は、「粒状YKD」(線虫捕食菌、繊維分解菌を含有)と「バイオS5」(繊維分解菌、病原菌抑制菌を大量に含有)であり、「粒状YKD」の説明書に「稲藁をも分解し、一緒にすき込むとよい」とあり、そうした。また、1回の処置でネコブセンチュウは根絶できず、翌年、半量を同様にすき込むよう書かれていた。これは1回の処置で終わらせたが、サツマイモには大した効果はなかった感がした。「たんじゅん農」がうまくいけば、ネコブセンチュウもいなくなるとのことであり、「百姓モドキの有機農法講座」に“EM菌を1回だけ使う方法もあるが、よく知って使わないと逆効果となり、素人は手を出さないほうがいい”旨書かれていた。「粒状YKD」と「バイオS5」が「EM菌」とどう違うのか知らないが、似たような感じがし、少々心配である。 さて、キャベツの栽培であるが、これはわりと簡単であるも、慣行農法だと虫が潜んでいることが多く、無肥料とすると、これが随分と防げるようである。それを期待しての無肥料栽培である。 キャベツの栽培は、須賀前の畑と自宅前の畑の2か所で栽培しているが、ここでは、須..
自然農法:冬キャベツ
どろんこ
2022-03-31T17:50:54+09:00
http://tan.tobiiro.jp/etc/home.html をご覧ください。
なお、「たんじゅん農」の概要と、その後に知った河名秀郎さんが勧めておられる無肥料・無農薬の「自然栽培」の概要については、このブログの最初の記事をご覧ください。
→「たんじゅん農」との出会い、そして河名秀郎さんの「自然栽培との出会い」
無肥料栽培に取り組むに当たって初期の土壌改良については「百姓モドキの有機農法講座」には、「窒素を多く含むものは絶対避けること。高炭素素材を入れ込むことがポイント」と書かれている。一番のおすすめは、廃菌床(茸栽培の残渣)、ついでトウモロコシの残骸や麦藁などであり、稲藁もまずまず使える、となっている。うちで簡単に手に入るのは刻み藁であり、これでいくことにした。
なお、「たんじゅん農」に出会う少し前に、畑全体のネコブセンチュウ対策に取り組んだ。これは、サツマイモにけっこうな被害が出ていて、畑全体で輪作しているから、空いた畝に順次、土壌改良菌剤と藁を入れ込んだところである。使用した土壌改良菌剤は、「粒状YKD」(線虫捕食菌、繊維分解菌を含有)と「バイオS5」(繊維分解菌、病原菌抑制菌を大量に含有)であり、「粒状YKD」の説明書に「稲藁をも分解し、一緒にすき込むとよい」とあり、そうした。また、1回の処置でネコブセンチュウは根絶できず、翌年、半量を同様にすき込むよう書かれていた。これは1回の処置で終わらせたが、サツマイモには大した効果はなかった感がした。「たんじゅん農」がうまくいけば、ネコブセンチュウもいなくなるとのことであり、「百姓モドキの有機農法講座」に“EM菌を1回だけ使う方法もあるが、よく知って使わないと逆効果となり、素人は手を出さないほうがいい”旨書かれていた。「粒状YKD」と「バイオS5」が「EM菌」とどう違うのか知らないが、似たような感じがし、少々心配である。
さて、キャベツの栽培であるが、これはわりと簡単であるも、慣行農法だと虫が潜んでいることが多く、無肥料とすると、これが随分と防げるようである。それを期待しての無肥料栽培である。
キャベツの栽培は、須賀前の畑と自宅前の畑の2か所で栽培しているが、ここでは、須賀前の畑におけるトマトの後作として栽培するキャベツの連作・無肥料無農薬栽培の結果を、今まで取った土壌改良の方策を中心に以下に記録しておく。
<(参考)2017年:トマト栽培(キャベツの前作)>
2017年のトマト栽培は前作で使った残留肥料(苦土石灰の他は有機肥料)が、けっこうあるかもしれない。畝づくりは、ごく普通にビッチュウで畑起こしし、鍬で畝立てしただけで、あまり肥料を欲しがらないトマトゆえ、無肥料でいこうと思っていたが、苗の定植時に植え付け穴に牛糞を少し入れ、そして苦土石灰も振ってしまった。何も施肥しないのでは全然生育しないかもしれないとの恐れから、ついそうしてしまったところである。慣行農法が染み付いてしまっているから、こういうことになってしまった。
なお、トマトの品種は固定種「世界一トマト」で、昨年まではお隣りさんのハウスで育苗していただいていたが、今年から自宅で冷床種蒔き(どれだけかの保温措置は取る)栽培であり、過去の経験からして冷床からでは栽培が難しく、超不作となることが多い。
その結果は、前年に比べて若干トマトの背丈が低く、収穫量は半減(微肥料栽培の影響ではなかろう)した感がするが、冷床種蒔き栽培は、期待した以上の出来であった。
<2017~18年:トマトの後作キャベツ栽培>
2017年トマト2畝のうち1畝で、その後作として1畝はキャベツ、もう1畝はブロッコリー&カリフラワーを完全無肥料で栽培することとした。なお、キャベツ類の畝作りにあたっては、今後は省力化のために基本的に畝を固定したいので、畝間が広いところは狭め、狭いところは広めるといった若干の畝位置の調整を行い、その作業を行うときに高炭素素材を入れ込むのがいいのだが、残念ながら藁がなくなってしまったので、雑草の枯草や枯れたトマトの残骸を畝の法面に埋め込んでおいた。
第1弾として、8月25日、JAでキャベツ苗3品種各5株、計15ポットを購入し、定植。10月下旬から3品種とも食べ頃のものが多くなってきた。有機栽培時と変わらぬ豊作となった。
第2弾として、種蒔きから栽培した苗を定植したがうまく育たず、10月5日に苗を購入して定植し直したが、時期が遅くなり、11月の異常低温により生育が止まり、4月には小さな玉でありながら次々とパンク。不作に終わった。
なお、第1弾・第2弾とも、キャベツの玉に取り付いている虫は有機肥料栽培時に比べて幾分少ない感がした。
<(参考)2018年:キャベツの後作トマト栽培>
4月下旬に東畝(キャベツ跡)は位置を少し東へ移動させたほうが畝の形が整うから、畝の東側に刻み藁をばら蒔き、ビッチュウではつり込み、若干の土移動を行った。
その結果はというと、トマト栽培を無肥料連作という冒険をしたのだが、昨年より更に若干の収穫減となったものの、まずまずの合格点が付けられたのではなかろうか。
<2018~19年:トマトの後作キャベツ栽培>
トマトの収穫後に後作のキャベツ類の苗定植用の畝を完成させる。畝の両サイドに溝を掘り、枯れたトマトの残骸と枯草を埋め込む。そして、スコップで「畑起こしもどき」(スコップを差し込み、前方に軽く押し、隙間を作り、空気を入れる。後退しながら、10~15cmピッチで順次行っていく。参照:三浦伸章「ガッテン農法」の一手法)を行っておいた。
8月25日にJAでキャベツ苗3品種各5株、計15ポットを購入し、定植。9月6日に追加8株を定植。10月1日に芽を食われた苗を処分し、6株植え直し。
12月10日に小振りの2個を初収穫。1月下旬までに小振りのものでまずまずのものを収穫終了。残りの株は皆、小さな玉であったが、3月に少しは大きくなるもパンクするものが順次出てきて、収穫分は自家消費にしかならなかった。4月半ばに収穫が終わる。このように玉は小さなものばかりとなり、不作に終わった。
なお、キャベツの玉に取り付いている虫は有機肥料栽培時に比べて幾分少ない感がした。
<(参考)2019年:キャベツの後作トマト栽培>
キャベツ収穫後に、スコップで「畑起こしもどき」しておいた。トマト苗は例年どおり種蒔きから冷床育苗し、例年通りの定植をしたのだが、成長は芳しくなく、収穫は7月末からほんの少々しか出来ず、超不作となった。3年連作の影響だろうか。
<2019~20年:トマトの後作キャベツ栽培>
キャベツ購入苗の定植に当たっては、畝は休耕田から持ち込んだ枯草やこの畝で生えた雑草の枯草でけっこう覆われており、土がふわふわしていそうであるから、何もせず、枯草をかき分けての定植。
8月25日に3品種各10株を定植。その後、欠損株は2株あり、再定植。また、芽を食われた株が何株かでたが、これはそのまま。
暖かな11月で、12月1日に、まだ小さいが2株を初収穫。暖冬のせいか、1月に少しずつ生長。2月には出遅れていたものも小振りながら収穫できるほどに。3月も暖かく、また生長するも、パンクするものが順次出てきて、3月23日には収穫終了。この冬、ずっと暖かかったせいか、まずまずの成績を収めた。
なお、キャベツの玉に取り付いている虫は有機肥料栽培時に比べて幾分少ない感がした。
<(参考)2020年:キャベツの後作トマト栽培>
3月にスコップで畑起こしもどきを行い、土壌の酸性化防止のため、東畝は牡蠣殻粉末の入れ込みをした。
スコップでの畑起こしもどきと牡蠣殻粉末入れ込みが功を奏したのか、一昨年の無肥料栽培2年目と同等以上の成績が得られた。3年前の非連作・残量肥料有りで、かつ微肥料栽培したときと同等程度の収穫のように感じられた。
<2020~21年:トマトの後作キャベツ栽培>
後作のキャベツ購入苗の定植に当たっては、再度、スコップで畑起こしもどきし、牡蠣殻粉末を入れ込んだ。
8月31日、2品種各15株の苗を購入し、定植。
自宅前の畑のキャベツより4日遅れでの苗定植だが、大きく生育が遅れた。まだ玉は小さいが1月26日にやっと初収穫。3月になっても生長は見られず、どんどんパンクしだした。4月5日に収穫終了。昨年よりずっと悪い出来であった。いかにも玉が小さい。
なお、キャベツの玉に取り付いている虫は有機肥料栽培時に比べて随分少ない感がした。
<(参考)2021年:キャベツの後作トマト栽培>
昨年、トマトとキャベツに牡蠣殻粉末を合わせて2度入れ込んだから、今年はこれを入れず、スコップでの畑起こしもどきだけを行った。
その結果はというと、トマト栽培は昨年より若干不作に終わった。
<2021~22年:トマトの後作キャベツ栽培>
トマト跡は草叩きしただけで、8月29日に苗を定植。昨年と概ね同様の出来で不作であった。なお、虫は大して付いていなかった。
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