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4.17 「畑起こしもどき」に精を出す [自然農法:雑感]

(別立てブログ「薬屋のおやじの“一日一楽”&“2日前”の日記」で投稿した記事で、チャレンジ自然農法に関するものは、このブログで再掲することにします。)

<一日一楽日記>(落ち込みから脱却・幸せ膨らむ ※1
 4年前に購入した本、副題に「農薬・肥料に頼らず自然の好循環でおいしい野菜づくり」とある三浦伸章著「ガッテン農法」を大いに参考にさせてもらっている。
 そのなかで、小生が多用しているのは、一旦立てた畝は崩さないで、前作が終わって後作を作付けする前に行うメンテナンスである。それは次のもの。

 雑草も収穫が終わった野菜も根を残しておく。根が分解された跡は微細なパイプ状の穴となり、水はけや通気性が向上し、また、この穴は微生物のかっこうの棲家となる。
 野菜を片付けて後作を栽培するとき、土が硬くしまった状態になっていたら、ショベルを10cm間隔で刺して前方に少し押す。これで、空気が入り、生物活性が高まる。

 小生は、これを「畑起こしもどき」と呼んでいる。慣行農法では、前作が終われば畝を崩して、元肥を入れ、畝を立て直すのだが、ビッチュウを振るったり、鍬で土寄せしたりという作業は、年寄りにはだんだん難しくなってくる。特にビッチュウでの起こしは重労働だ。その点、スコップに体重をかけるだけで、ビッチュウを振るっての畑起こしと同等の効果が期待できる「畑起こしもどき」は、年寄りにとっては実に有り難い方法である。
 小生は、これを多用している。畑が広いので、なかなか全部の畝をこうすることはできないが、今日は、幅90cmほどの3畝(総延長33m強)を行った。しかし、これが限度だ。片足で体重をかけるのも長時間となるとくたびれてくるし、スコップを押す手の指や手首も長時間となると翌日になって痛みがでてくるからだ。
 この「畑起こしもどき」には、他にも利点がある。野菜の残骸(特にキャベツ類の太い茎)をスコップで作った隙間に埋め込むことができるし、表層が凸凹になって乾くから雑草が枯れたり、生えにくくなるから、草叩きを省略することもできるのである。
 無肥料栽培に取り組んで5年目、立てっ放しの畝の土壌細菌がだんだん健全化してきたのであろう、少しずつ畝の状態が良くなってきてきているようにも感ずる。将来的には「畑起こしもどき」もせずに野菜が育ってくれる自然農法をぜひとも成功させたいものだ。
 作業が終わり、「畑起こしもどき」した3畝を眺めて、満足!


※1 2012.9.2別立てブログ記事で書きましたが、毎日何か楽しい出来事が少なくとも1つはあったはずであり、それを書き綴っていけば落ち込みから脱却できるとのことで、小生も“一日一楽”日記を付け始めました。
 また、もう一つの別立てブログの2015.3.3の記事で紹介しました、ひすいこたろう著「ものの見方検定」に書かれている「小さな幸せに気づくレッスン」で次のように述べられています。
 「わたしは今日幸せでした。なぜならば…」、これの続きを3つ考えてから寝てください。寝る前に幸せを味わって眠ると、不思議と、朝起きたときの表情が違うんです。これも続けるとよくわかるのでぜひお試しくださいね。
 小生も早速これを始め、うち1つを記事にしたところです。

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4.12 無肥料栽培、今年初めて大成功したエンドウ。今日初生りを収穫。 [自然農法:雑感]

(別立てブログ「薬屋のおやじの“一日一楽”&“2日前”の日記」で投稿した記事で、チャレンジ自然農法に関するものは、このブログで再掲することにします。)

<一日一楽日記>(落ち込みから脱却・幸せ膨らむ ※1
 無肥料連作栽培を基本として野菜作りの取り組んで約5年になる。エンドウに関しては、慣行農法(施肥栽培)では、ことのほか連作を嫌うから数年空けよと言われており、無肥料とすれば連作が可能と聞くものの、タマネギ2畝、大根&カブ1畝そしてエンドウ1畝の計4畝で、4年ローテーション(3年空け)でエンドウ栽培をしてきた。
 今年で5年目となるエンドウ栽培であるが、今までは1畝全部が慣行農法時のようにちゃんと生育したことがない。1畝のうち北半分とか南半分とか、中ほどだったり、成育の悪い部分があって、そうした部分は生りもうんと悪かった。1畝の半分ほどがまあまあの生りようといった感じで、毎年、慣行農法時の半分強の収穫しか上がらなかった。
 それが、今年初めて大成功したエンドウ。畝の端から端まで慣行農法時のようにちゃんと生育し、今日、初生りを収穫。夫婦で食べる卵とじ1回分に程よい量である。
 最近、好天でメチャ暑い日が続き、こうした状態になるとエンドウの生りは急激に進む。うちでは隔日収穫が基本だが、明後日には食べきれない量が収穫できよう。
 加えて、昨秋に通常どおり種蒔きしたところ、ずっと雨なしで土が乾き、これでは発芽したばかりの種が枯れてしまって全滅したかもと思い、1週間後に種蒔きした位置から7~8cm離して再度種蒔きしたのだが、どちらもちゃんと芽吹き、後蒔きのエンドウはずっと小振りであったものの、今となっては概ね同じ背丈までに生育した。
 こうなると、倍の作付けとなるから、収穫量も倍になるかも。もっとも、無肥料栽培とはいえ、エンドウは土壌細菌の助けを借りて栄養を吸収するのだから、倍の作付けでは土壌細菌の助けも半減するかもしれない。
 いずれにしても、今後の収穫がどうなるか、ワクワクしているところである。

※1 2012.9.2別立てブログ記事で書きましたが、毎日何か楽しい出来事が少なくとも1つはあったはずであり、それを書き綴っていけば落ち込みから脱却できるとのことで、小生も“一日一楽”日記を付け始めました。
 また、もう一つの別立てブログの2015.3.3の記事で紹介しました、ひすいこたろう著「ものの見方検定」に書かれている「小さな幸せに気づくレッスン」で次のように述べられています。
 「わたしは今日幸せでした。なぜならば…」、これの続きを3つ考えてから寝てください。寝る前に幸せを味わって眠ると、不思議と、朝起きたときの表情が違うんです。これも続けるとよくわかるのでぜひお試しくださいね。
 小生も早速これを始め、うち1つを記事にしたところです。

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自然農法:ヤーコンを一毛作で連作・無肥料無農薬栽培 [自然農法:ヤーコン]

 このブログ「チャレンジ自然農法」は、2017年春に知った「たんじゅん農」(=炭素循環農法)を主な拠りどころとしています。その「たんじゅん農」の詳細は、サイト「百姓モドキの有機農法講座」 http://tan.tobiiro.jp/etc/home.html をご覧ください。
 なお、「たんじゅん農」の概要と、その後に知った河名秀郎さんが勧めておられる無肥料・無農薬の「自然栽培」の概要については、このブログの最初の記事をご覧ください。
「たんじゅん農」との出会い、そして河名秀郎さんの「自然栽培との出会い」

 無肥料栽培に取り組むに当たって初期の土壌改良については「百姓モドキの有機農法講座」には、「窒素を多く含むものは絶対避けること。高炭素素材を入れ込むことがポイント」と書かれている。一番のおすすめは、廃菌床(茸栽培の残渣)、ついでトウモロコシの残骸や麦藁などであり、稲藁もまずまず使える、となっている。うちで簡単に手に入るのは刻み藁であり、これでいくことにした。

 DSCN0233.JPGところで、ヤーコンとはどんな野菜か。
 それを簡単に説明しましょう。
 ヤーコンの葉っぱをお茶にすると高血糖改善。
 芋はオリゴ糖を高含有で整腸作用抜群!
 まさに健康野菜の王様で日本人の救世主です。
 ヤーコンの芋は、芋は芋でも、でんぷん質を含まないという実に不思議な芋ですから、食感も料理法も芋とは全く違います。
 その味は癖がないですから、どんな料理にも合い、おまけに腸内環境を大改善してくれ、お通じを大変良くしてくれますから、小生、ヤーコンにぞっこん惚れ込みました。
 なお、ヤーコンの特性、栽培法、芋の保存法、調理法などヤーコン全般については、別立てブログで詳細に記しておりますので、下記を参照ください。
 「ヤーコンおやじのブログ
  (写真は、2013年11月にうちの畑で土を除けて写したものです。)

 以下、ヤーコンの連作・無肥料無農薬栽培の概要について紹介することにする。
 ヤーコン栽培に関しては、2015年から福岡正信氏が提唱する自然農法を参考に、一部自然農法を取り入れた。それは雑草との共生である。
 2014年までは畝の法面を削り上げて雑草を除去し、施肥して土寄せ、という慣行農法での栽培であったが、畝の法面が綺麗になっていると真夏の猛暑で地温が上がり過ぎ、また、乾燥もし、ヤーコンに大きなダメージがかかり、厳しい猛暑の年には収穫量が半減してしまった。
 よって2015年からは、雑草を目の敵にせず、伸びるがままにすることとした。しかし、雑草のほうが勢いが良すぎてヤーコンが負けそうになる。そうしたときは畝間と法面(ときには株間も)をざっと草刈機で雑草を刈り取ることとし、年に1、2回実施。これによって、ひどい猛暑であってもヤーコンへのダメージが掛からず、高収穫をあげることができた。
 これに伴い、雑草の枯草が多く出るし、また、うちの隣接畑から出る野菜の残骸をヤーコンの畝間に入れ込むようにしたから、ヤーコンの収穫時に退けた土でもって枯草や野菜の残骸を埋め込むことにした。そして、2016年から、同じ位置での畝立てではなく、半畝ずらした畝立てとし、埋め込んだ枯草や野菜の残骸は堆肥化させている。
 2016年までは通常の施肥(化学肥料を使うことはまれで有機肥料中心)であったが、2017年は畝立てのときに稲藁を入れ込み、施肥は牛糞堆肥だけとし、それも苗植え付け時に株周りに例年の3分の1にした。
 そして、2018年からは、完全無肥料とした。 

 その結果はというと、ヤーコンは天候に左右されやすいから、はっきりとはつかめないが、やはり減収となってしまった。大幅に肥料を減らした2017年を含めて2020年までの4年間は、ざっと5割減といったところか。
 なお、各種野菜の残骸(ヤーコンの地上部残骸を含む)が多いから、少々高畝になり過ぎ、土壌が乾き過ぎてヤーコンの生育に影響しているかもしれない。収穫したヤーコン芋の表皮がごわごわしたものがけっこうあるのは、これが原因だろう。2021年もけっこうな高畝となってしまった。

 収穫減の原因として、もうひとつ考えられるのは、収穫と畝立てのときに、土壌をかき混ぜすぎることである。土壌細菌叢は地下10cm、20cm、30cmと深くなるにつれ、住む細菌が変わってくるそうだ。2016年から半畝ずらした畝立てとしているが、こうすると土壌の浅い所が下になり、深い所が上になるという逆転現象が起きる。これでは土壌細菌が安定しないであろう。

 こうしたことから、2021年のヤーコン芋収穫時には最小限の掘り起こしに止め、2022年産からは畝位置を変更せず、少々畝を削って以前より低い畝とし、同じ位置で繰り返し栽培することとした。
 なお、収穫量は有機肥料栽培時に比べて半減したので、2022年産からは植え付け時に牛糞堆肥をまずまずの量入れ込むことにした。
 ところで、困るのは、各種野菜の残骸(ヤーコンの地上部残骸を含む)であるが、これはヤーコンの畝間に敷きっぱなしにするしかなかろう。
 
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自然農法:冬大根をキュウリとの二毛作で連作・無肥料無農薬栽培(自宅前の畑) [自然農法:冬大根]

 このブログ「チャレンジ自然農法」は、2017年春に知った「たんじゅん農」(=炭素循環農法)を主な拠りどころとしています。その「たんじゅん農」の詳細は、サイト「百姓モドキの有機農法講座」 http://tan.tobiiro.jp/etc/home.html をご覧ください。
 なお、「たんじゅん農」の概要と、その後に知った河名秀郎さんが勧めておられる無肥料・無農薬の「自然栽培」の概要については、このブログの最初の記事をご覧ください。
「たんじゅん農」との出会い、そして河名秀郎さんの「自然栽培との出会い」

 「百姓モドキの有機農法講座」には、「窒素を多く含むものは絶対避けること。高炭素素材を入れ込むことがポイント」と書かれている。一番のおすすめは、廃菌床(茸栽培の残渣)、ついでトウモロコシの残骸や麦藁などであり、稲藁もまずまず使える、となっている。うちでは、廃菌床は容易には手に入らないし、トウモロコシも麦も栽培したことはないし、破砕機もない。たっぷり簡単に手に入るのは藁(一部は刻み藁)であり、これでいくことにした。

 自宅前の畑は、南側が空いているだけで3方は建物が建っていて風通しが悪い。よって、野菜によっては病害虫が付いたりして育ちが悪く、大根も初期の虫食いが激しいと思われるも、夏大根であってもうまくいくことがあり、冬大根もまずまずうまくいくのではなかろうか。なお、大根栽培は須賀前の畑が主力であり、自宅前の畑での大根栽培は補助的なものである。

 南区画の西側は、2016年に8畝に直し、交互に1年休ませての作付けとしたが、2018年からは5畝で固定することとしたので、全面的に畝の立て直しを行った。
 冬に予定畝位置に刻み藁をばら撒き、ビッチュウで起こしながら枯草とともに混ぜ込んだ。次に鍬で粗畝の法面に溝立てし、藁を敷き込み、埋め戻す。これを両サイドとも行い、最後に畝間を削り上げて畝整形。
 「たんじゅん農」を行うに当たっては、土はあまりいじらないほうが良いとのことであり、こうした藁を敷き込んでの畝作りは今回だけとする。
 土壌菌が健全な状態になるのに、うまくいって0~3年かかるとのことであり、是非そうなってほしいものである。
 自宅前の畑で冬大根を栽培し始めたのは2020年からであり、その前作はキュウリ第2弾を連作(一毛作)してきている。その無肥料栽培の概要をまず示す。

<(参考)2018年:キュウリ第2弾>
 キュウリ第2弾は従前からこの区画で一毛作で行っており、5月20日に「聖護院節成胡瓜」をポットに種蒔きし、6月9日に定植。その後の生育は、背丈は順調に伸びたが、葉が黄緑色で、明らかに肥料欠乏の呈を示している。小さな実が少し付いているが曲がっている。これも肥料欠乏の印だ。
 初期の実は色は薄く、頭が黄色になり、味は苦味がきつい。その後、ツルは伸びることは伸びるが、実の付きようは悪く、無収穫に近いチョウ不作。
 秋に枯草を畝間に退け、スコップで畑起こしもどき(10~15cmピッチでスコップを差し込み、前へ少し押す)。休耕田の草を一輪車で運び、雑草抑えに畝全体を覆う。
 
<(参考)2019年:キュウリ第2弾>
 昨年同様キュウリの一毛作とし、5月20日に「ときわ地這胡瓜」をポットに種蒔きし、6月3日に定植。畝はいじらず、植え付け後、枯草や引いた草を畝にざっと被せただけ。
 その後の生育は、良好そうに見えたが、有機肥料栽培時のようなことはなく、収穫もポツリポツリで終ってしまった。昨年のような悲惨さはなかったが、不作で終った。

<(参考)2020年:キュウリ第2弾>
 無肥料連作栽培3年目であり、今年もキュウリだけの一毛作。過去2年、不作続きであったから、畑起こしもどきをしながら、牡蠣殻粉末を適量入れ込む。
 5月17日に、品種は産地が岐阜県の固定種「夏節成胡瓜」をポットに種蒔きし、5月31日に定植。
 その後の生育は、良好そうに見えた。収穫も昨年の倍はあろう。でも、有機肥料栽培時に比べれば明らかに落ちる。やや不作といったところ。

<2020~21年:キュウリ第2弾の後作に冬大根栽培>
 キュウリ終了後、スコップで畑起こしもどきをし、牡蠣殻粉末を入れ込み。
 当初、後作は予定していなかったが、急きょ大根とカブを作付けすることとしたため、勘違いしていて再びスコップでの畑起こしもどきと牡蠣殻粉末入れ込みをしてしまった。
 大根は9月6日、カブは9月21日に須賀前の畑と同じ日に種蒔きしたが、こちら(自宅前)は初期の虫食い(特にカブにひどい)がために生育遅れし、カブは全滅してしまった。
 大根の品種は「打木源助大根」。10月に入って虫食いが出始め、ひどくなった10月半ばから1週間に1回、竹酢液を噴霧したが、その効果は定かでないものの、11月初めには虫食いは止まった。暖冬で須賀前の畑は巨大なものに生育したが、自宅前はさっぱり。土壌改良はちゃんとしてあるが、初期の虫食いで大幅な出遅れが影響したか。1月になって、小振りながらも何とか様になってきたが、その後は小振りのままで生育が止まった。

<2020~21年:トウモロコシ第2弾の後作に冬大根栽培>
 従前は南区画であったが、今年は北西区画のトウモロコシ第2弾跡とする。
 トウモロコシの残骸を埋め込み、畑起こしもどきをしておいた。
 須賀前の畑より小ぶりのものが多くなったが、まずまずの成績となった。
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自然農法:普通の大根をエンドウorタマネギ跡で一毛作:無肥料無農薬栽培(須賀前の畑) [自然農法:冬大根]

 このブログ「チャレンジ自然農法」は、2017年春に知った「たんじゅん農」(=炭素循環農法)を主な拠りどころとしています。その「たんじゅん農」の詳細は、サイト「百姓モドキの有機農法講座」 http://tan.tobiiro.jp/etc/home.html をご覧ください。
 なお、「たんじゅん農」の概要と、その後に知った河名秀郎さんが勧めておられる無肥料・無農薬の「自然栽培」の概要については、このブログの最初の記事をご覧ください。
「たんじゅん農」との出会い、そして河名秀郎さんの「自然栽培との出会い」

 無肥料栽培に取り組むに当たって初期の土壌改良については「百姓モドキの有機農法講座」には、「窒素を多く含むものは絶対避けること。高炭素素材を入れ込むことがポイント」と書かれている。一番のおすすめは、廃菌床(茸栽培の残渣)、ついでトウモロコシの残骸や麦藁などであり、稲藁もまずまず使える、となっている。うちで簡単に手に入るのは刻み藁であり、これでいくことにした。
 なお、「たんじゅん農」に出会う少し前に、畑全体のネコブセンチュウ対策に取り組んだ。これは、サツマイモにけっこうな被害が出ていて、畑全体で輪作しているから、空いた畝に順次、土壌改良菌剤と藁を入れ込んだところである。使用した土壌改良菌剤は、「粒状YKD」(線虫捕食菌、繊維分解菌を含有)と「バイオS5」(繊維分解菌、病原菌抑制菌を大量に含有)であり、「粒状YKD」の説明書に「稲藁をも分解し、一緒にすき込むとよい」とあり、そうした。また、1回の処置でネコブセンチュウは根絶できず、翌年、半量を同様にすき込むよう書かれていた。これは1回の処置で終わらせたが、サツマイモには大した効果はなかった感がした。「たんじゅん農」がうまくいけば、ネコブセンチュウもいなくなるとのことであり、「百姓モドキの有機農法講座」に“EM菌を1回だけ使う方法もあるが、よく知って使わないと逆効果となり、素人は手を出さないほうがいい”旨書かれていた。「粒状YKD」と「バイオS5」が「EM菌」とどう違うのか知らないが、似たような感じがし、少々心配である。

 さて、冬大根(普通の大根)の無肥料栽培であるが、これはわりと簡単と思われる。無肥料だと初期生育の遅れから、少々小振りになる程度のものだ。
 うちでは、大根は2種類、普通の大根と「ビタミン大根」(またの名を「衛青(アオナガ)大根」)の栽培をしており、ここでは普通の大根のうち、須賀前での栽培について、今まで取った土壌改良の方策を中心に記録する。

<2017~18年:メロン畝跡に「打木(うつき)源助大根」栽培>
 今季から無肥料栽培に取り組む。
 やや広幅のメロン畝をメロンが終わった後、直ちに、その畝の中央を鍬で溝立てし、枯れたメロンの残骸や枯れ草を手作業で埋め込む。ついで東法面を同様にして埋め込む。これらは「たんじゅん農」の考え方により、野菜の肥料というより土壌細菌の餌との位置づけである。
 2列種蒔きとしたが、今年は1列は「打木源助大根」、1列は「ビタミン大根」(別記)である。「打木源助大根」を9月10日と20日に分けて種蒔き。今年は11月からの異常低温により、育ちが悪い。12月9日に大きそうなものを1本初収穫。その後の生育は微々たるもので、3月11日に最終収穫したが、小振りであった。
<(参考)2018年:大根跡にメロン栽培>
 大根の収穫後、畝の削り上げ、刻み藁入れし、ビッチュウではつり、鍬で土寄せ。種から育てた「みずほニューメロン」苗を5月末に定植。毎年、梅雨明け後に一斉に枯れることが多いが、他の畝(サツマイモとの混植)に比べて若干枯れにくかった。無肥料ながら、生りは有機肥料栽培時と変わらず、また、完熟物がまずまずの収穫を得た。

<2018~19年:メロン跡に大根栽培>
 メロンが終わったところで、後作のため雑草をきれいに削り取り、法面に溝立てし、雑草を埋め込み。ついで、スコップでスコップで畝起こしもどき(スコップを差し込み、前方に軽く押し、隙間を作り、空気を入れる。後退しながら、10~15cmピッチで順次行っていく。参照:三浦伸章「ガッテン農法」の一手法)。
 今年は「ビタミン大根」を1列半とし、残り半列に9月6日、打木源助大根、青首丸尻宮重を半々に蒔く。生育が悪く、特に青首丸尻宮重が細い。2月になっても変わらず、小さなものだ。

<2019~20年:タマネギ跡に大根栽培>
 今年から普通の大根は場所を変えて、タマネギ2畝跡の1畝で「打木源助大根」とカブを半畝ずつ、一毛作で栽培することとした。タマネギも無肥料栽培しており、初期の土壌改良方法はメロン畝と概ね同じである。
 特にこれといった土壌改良はせずに、9月8日に「打木源助大根」の種蒔き。初期に虫食いが激しかったが、今冬は異常な暖冬で、成育は非常に良く、年明け後も大根の生育はどんどん進む。有機肥料栽培と変わらぬ豊作となった。

<2020~21年:エンドウ跡に大根栽培>
 一昨年タマネギを2畝栽培した跡に、昨年は1畝は大根とカブ、1畝はエンドウを一毛作したのだが、今年はそのエンドウ跡での大根とカブの一毛作である。
 種蒔きに先立ち、スコップで畑起こしもどきをし、そのときに蛎殻粉末を入れ込む。
 9月6日に「打木源助大根」の種蒔き。昨年と変わって初期の虫食いがほとんどなく。昨年と同様に今冬は異常な暖冬で、成育は非常に良く、年明け後も大根の生育はどんどん進む。有機肥料栽培以上に豊作となった。ただし、あまりに太くなったものは巣が入るものが多くなった。

<2021~22年:エンドウ跡に大根栽培>
 前作がエンドウ畝で、一毛作で普通の大根とカブ半々の栽培とし、8月にスコップで畑起こしもどきしておいた。
 順調に生育したが、太くなりすぎて巣が入るものが目立った。

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