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4.27 無肥料連作栽培栽培4年目のイチゴの初生りを食す [自然農法:雑感]

(別立てブログ「薬屋のおやじの“一日一楽”&“2日前”の日記」で投稿した記事で、チャレンジ自然農法に関するものは、このブログで再掲することにします。)

 一昨日のこと、畑へ行ってイチゴの畝を見回ったら、色付き始めたものがけっこうあった。刻み藁を昨年の秋に敷いたが、古くなっており、それが生ったイチゴにくっ付かないよう、10日ほど前に新しい刻み藁を株元に小々追加して敷き込んだ。そのときは実が小さかったものの、一部が大きく膨らみ、色付いてきたのである。
 明日明後日は雨の予報である。雨後のイチゴはどうしても水っぽくなる。そこで、今日のお昼に、完熟したものがどれだけか採れないかと思い、探してみたところ、10個強が収穫できた。くずっぽいものを摘まみ食いしてみると、実に甘くておいしい。初物であることもあるが、ここのところ10日ほど雨なしだから、濃厚さが増しているからである。
 初生りの記録は2013年から取っているが、一番早かった3年前の4月29日より2日早い。たいてい5月3、4日前後であるが、今年はこんなに早くなったのは、3月下旬から4月上旬の高温の影響だろうか。
 ところで、例年、色み初めは、鳥にほとんど全部食べられてしまう。人間様同様に初物を食いたがる鳥である、そう思っていた。でも、例年、1週間か10日すると、あまり突かなくなるから、防鳥ネットを掛けるまでのことはなく済んで
 ところが、今年は鳥に全く突かれていない。どうしたことだろう。不思議だ。でも、これは実に有り難いことだ。この先もずっとそうあってほしいと願っているところです。
 
 2018年(一部2017年)から大方の野菜を無肥料連作栽培に取り組み、イチゴも2017年秋の苗植え付けからそうしている。もう3年にもなる。慣行農法(施肥栽培)では、イチゴは連作障害が出やすい(年々収穫が落ち、病気もくる)から、絶対避けよ、という。でも、炭素循環農法を基本とした無肥料連作栽培に取り組んでいるのだが、今のところ収穫減もなければ病気もない。
 他の野菜は無肥料連作にすると、育ちが悪かったり、収穫が落ちたりするものが多い。でも、うちのイチゴは“腹減った~”という素振りは全く見せない。“餌なし”(ただし敷いた刻み藁は土壌還元される)でイキイキ元気に育ち、実もいっぱい付けてくれる。不思議なものである。
 なお、2019-20年:無肥料連作3年目からは、優良株を畝の所々に概ね1m間隔で10株ほど残し、これを親株とし、ランナーを畝全体に走らせ、数多く活着した子株のなかから概ね等間隔になるよう子株を残し、他を除去するというやり方をとることとした。一部移植せねばならないが、放任栽培に限りなく近いやり方である。
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自然農法:エンドウ(タマネギとの交互連作)を4年サイクルで無肥料無農薬栽培 [自然農法:エンドウ]

 このブログ「チャレンジ自然農法」は、2017年春に知った「たんじゅん農」(=炭素循環農法)を主な拠りどころとしています。その「たんじゅん農」の詳細は、サイト「百姓モドキの有機農法講座」 http://tan.tobiiro.jp/etc/home.html をご覧ください。
 なお、「たんじゅん農」の概要と、その後に知った河名秀郎さんが勧めておられる無肥料・無農薬の「自然栽培」の概要については、このブログの最初の記事をご覧ください。
「たんじゅん農」との出会い、そして河名秀郎さんの「自然栽培との出会い」

 「百姓モドキの有機農法講座」には、「窒素を多く含むものは絶対避けること。高炭素素材を入れ込むことがポイント」と書かれている。一番のおすすめは、廃菌床(茸栽培の残渣)、ついでトウモロコシの残骸や麦藁などであり、稲藁もまずまず使える、となっている。うちでは、廃菌床は容易には手に入らないし、トウモロコシも麦も栽培したことはないし、破砕機もない。たっぷり簡単に手に入るのは藁(一部は刻み藁)であり、これでいくことにした。

 「たんじゅん農」に出会う少し前(2016年晩秋から翌春)に、畑全体のネコブセンチュウ対策に取り組んだ。これは、場所によってはサツマイモにけっこうな被害が出ていて、ずっと畑全体で輪作していたから、空いた畝に順次、土壌改良菌剤と藁を入れ込んだところである。
 使用した土壌改良菌剤は、「粒状YKD」(線虫捕食菌、繊維分解菌を含有)と「バイオS5」(繊維分解菌、病原菌抑制菌を大量に含有)であり、「粒状YKD」の説明書に「稲藁をも分解し、一緒にすき込むとよい」とあり、そうした。また、1回の処置でネコブセンチュウは根絶できず、翌年、半量を同様にすき込むよう書かれていた。
 1回の処置で、どの程度の効果がでるか、2017年晩秋にサツマイモを掘ってみたところ、ほとんどその効果は感じなかった。また、「たんじゅん農」がうまくいけば、ネコブセンチュウもいなくなるとのことであるから、土壌改良菌剤の投入はこれまでとする。また、「百姓モドキの有機農法講座」に、“EM菌を1回だけ使う方法もあるが、よく知って使わないと逆効果となり、素人は手を出さないほうがいい”旨書かれていたから、なおさらである。「粒状YKD」と「バイオS5」が「EM菌」とどう違うのか知らないが、似たような感じがし、少々心配である。

 エンドウの栽培は、今まで毎年全く違う畝で慣行栽培(苦土石灰と有機肥料敷き込み)してきた。なお、ずっと無農薬で来ており、今後も農薬を使うことはない。
 2017-18年から、エンドウとタマネギはセットで栽培することとし、この2品種とも無肥料で基本的に交互連作栽培に取り組むこととした。といっても、エンドウは4年サイクルを考えている。従前は、タマネギを広幅1畝とし、エンドウは1畝の作付けであったのだが、今季からは各2畝を確保する。
 そこで、広幅のタマネギ跡を2畝に作り直し、エンドウ跡とその隣接する畝(今季はたまたま空き畝になっていた)を少々作り直し、1畝を丸1年遊ばせる(後日変更:2018年からカブと大根を半畝ずつ栽培する)こととした。
 こうすると、初年度のエンドウ第1畝で1畝栽培、次年度にエンドウ第2畝で1畝栽培、その間、別畝で2年連続タマネギを2畝栽培となる。3年目はエンドウ1畝をタマネギ跡2畝のうち第1畝で栽培し、4年目はタマネギ跡2畝のうち第2畝での栽培となり、4年サイクルの1回目が終了し、5年目は初年度の位置に戻すという方法である。
 このようなやり方にしたのは、タマネギは問題ないが、エンドウは連作を特別に嫌い、少なくとも4、5年は空けよと言われるからだ。4年サイクルにしても、エンドウは3年空けるだけとなり、連作障害が出かねないのだが、無肥料による自然農法の力で何とか防げないかと思っている。
 これがうまくいけば、将来的には毎年同じ畝での連作を目差したい。

<2017-18年:エンドウ栽培>
 今季のエンドウ栽培であるが、9月初めにタマネギ跡の広幅畝の半幅をエンドウ用に使うこととし、西側法面を鍬で溝立てし、カボチャのツル、雑草の枯れたものを手作業で軽く埋め込み、鍬で土寄せ。畝の中央を鍬で溝立てし、同様に措置。これらの枯草は肥料というよりも土壌細菌の餌となるものである。けっこう大きな畝になった。
 10月終わりに、9月に作った畝があまりにも大きく思えるし、高炭素素材である刻み藁が手に入ったことだし、畝を少々狭めることにした。鍬で畝の峰を崩し、凹状にし、刻み藁を入れ込んで、ビッチュウで埋め戻し。西面は概ねそのままの位置でテンワで粗整形。東面は一部を残して削り、テンワで粗整形。若干の削り土は東隣の貸し畝(半年間、インドカレー屋さん貸す)に移動。それでも、けっこう大きな畝になった。なお、埋め込んであった枯草が少々飛び出したが、けっこう堆肥化していた。
 こうして土壌細菌の餌となるものを2回にわたって入れ込んだところである。
 ところで、エンドウ用の2畝(うちエンドウは1畝で、もう1畝はカブと大根を半畝ずつ栽培)、タマネギ用の2畝、それらの畝の間にカボチャ(夏季)&ハクサイ(冬季)2毛作の広幅1畝を位置決定しているのだが、これら全体の畝間がかなり広かったり狭かったりしている。最初の設定に失敗した。よって、来年秋にはどれだけか畝移動調整をせねばならなくなったが、その時期に再び枯草や刻み藁など入れ込むことになるから、その作業をするなかで調整することにしている。

 さて、エンドウの種を所定に畝に11月8日に種蒔きしたが、その後の異常低温により大半が芽吹かず、こんなことは初めてだが、3月4日に種蒔きし直す。春蒔きは育っても実が少ししか付かないという。実際、そのような結果となり、3月の異常高温で初生りを過去にない早さで4月10日に収獲するも、その後ぼちぼちの収穫で、自家消費用に間に合う程度にしか得られず、悲惨な結果に終わってしまった。
 よって、無肥料でどの程度収穫が落ちたかは、分からずじまい。

<2018-19年:エンドウ栽培>
 11月にエンドウを種蒔きする予定の畝(今季の東隣の畝)が立ててあるが、北のほう3分の1は昨年の秋にインドカレー屋さんに貸してあり、今年の春に小松菜のようなものが1mほどに育ち、花が咲いている。4月にこれを全部引き抜き、畝を大きく凹状にし、藁を敷き、土を少々入れ、引き抜いた小松菜のようなものも入れ込んで畝を立て直す。なお、畝作りするとき、畝を今年のエンドウ畝に少し近付け、残余の土をカボチャ畝に移し、カボチャ畝を少し広幅とした。これで、エンドウ2畝・カボチャ1畝・タマネギ2畝の畝間がバランス良くなった。
 8月に、カボチャのツルや枯草を、エンドウ畝の両サイドに埋め込み、スコップで畝起こしもどき(スコップを差し込み、前方に軽く押し、隙間を作り、空気を入れる。後退しながら、10cm強のピッチで順次行っていく。参照:三浦伸章「ガッテン農法」の一手法)を行う。
 11月2日にエンドウの種蒔きを行なう。今季は例年どおり11月にきれいに芽吹き、冬越しし、春に暖かくなったら順調に生育し、4月が寒かったから収穫は遅くなったが5月に入って、まずまずの収穫。
 畝の南のほうの生育は従前の有機肥料栽培時に比べて見劣りしない生育だし、収穫量は平年並みの感じがした。ただし、北4割ほどは非常に生育が悪く、収穫量もがた落ちした。これは、昨年4月に1mほどに育った小松菜のようなものを生のまま埋め込んだことにより、土壌細菌が不適切なものになったからであろう。

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<2019-20年:エンドウ栽培>
 今年作付けするエンドウ畝は、今年タマネギを収穫した2畝のうちの1畝である。
 9月に、エンドウ畝の片面(西面)に鍬で溝立てし、枯草を手で埋め込み、土壌細菌の餌として活用することとした。
 11月1日に種蒔きしたが、発芽率は5割を切る。部分的にまばらだがやむを得ない。暖かくなった3月、成長度合いにムラがある。北のほう半分は生育がいいが、その中ほどは悪いし、南のほう半分はとんと生育が悪い。前作のタマネギの出来具合は畝の南北で変わらなかったから、その原因は不明。
 成育の悪い南のほうが早く生りだした。北のほう半分は生育が良かったが、部分的にムラがあり、例年より大きく生育した部分がかなりあった。収量は生育度合いと比例。
 なお、例年虫食いが少しはあるが、今年は虫食いが全くなかった。

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<2020-21年:エンドウ栽培>
 今年作付けするエンドウ畝は、昨年タマネギを収穫した2畝のうちの1畝であり、後作として大根&カブを栽培した、その後作となる。
 9月に、昨年は行わなかったがエンドウ作付け前作業として、今年は一昨年同様にスコップで畝起こしもどきを行ない、その際、土壌の改良(酸性化防止)として牡蠣殻粉末を入れ込む。エンドウについては初めての取り組みである。
 そして、最後に半分堆肥化しかけた枯草(カボチャの敷き藁代わりに使ったもの)を少々、鍬で溝立てして畝の西法面に埋め込んでおいた。
 11月1日に種蒔き。まずまずの発芽で、年内に順調に生育し、翌年、暖かくなった頃から順調に生長。ただし、昨年と同様に南のほうは若干生育が見劣りするも、昨年のようなことはなく、その部分は若干収穫量が落ちるだけで、全体としては有機肥料栽培時にさほど劣らぬ豊作となった。

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自然農法:春菊の無肥料無農薬栽培 [自然農法:春菊]

 このブログ「チャレンジ自然農法」は、2017年春に知った「たんじゅん農」(=炭素循環農法)を主な拠りどころとしています。その「たんじゅん農」の詳細は、サイト「百姓モドキの有機農法講座」 http://tan.tobiiro.jp/etc/home.html をご覧ください。
 なお、「たんじゅん農」の概要と、その後に知った河名秀郎さんが勧めておられる無肥料・無農薬の「自然栽培」の概要については、このブログの最初の記事をご覧ください。
「たんじゅん農」との出会い、そして河名秀郎さんの「自然栽培との出会い」

「たんじゅん農」に出会う少し前(2016年晩秋から翌春)に、畑全体のネコブセンチュウ対策に取り組んだ。これは、場所によってはサツマイモにけっこうな被害が出ていて、ずっと畑全体で輪作していたから、空いた畝に順次、土壌改良菌剤と藁を入れ込んだところである。
 使用した土壌改良菌剤は、「粒状YKD」(線虫捕食菌、繊維分解菌を含有)と「バイオS5」(繊維分解菌、病原菌抑制菌を大量に含有)であり、「粒状YKD」の説明書に「稲藁をも分解し、一緒にすき込むとよい」とあり、そうした。また、1回の処置でネコブセンチュウは根絶できず、翌年、半量を同様にすき込むよう書かれていた。
 1回の処置で、どの程度の効果がでるか、2017年晩秋にサツマイモを掘ってみたところ、ほとんどその効果は感じなかった。また、「たんじゅん農」がうまくいけば、ネコブセンチュウもいなくなるとのことであるから、土壌改良菌剤の投入はこれまでとする。また、「百姓モドキの有機農法講座」に、“EM菌を1回だけ使う方法もあるが、よく知って使わないと逆効果となり、素人は手を出さないほうがいい”旨書かれていたから、なおさらである。「粒状YKD」と「バイオS5」が「EM菌」とどう違うのか知らないが、似たような感じがし、少々心配である。

 ところで、「百姓モドキの有機農法講座」には「窒素を多く含むものは絶対避けること。高炭素素材を入れ込むことがポイント」と書かれている。一番のおすすめは廃菌床(茸栽培の残渣)、ついでトウモロコシの残骸や麦藁などであり、稲藁もまずまず使える、となっている。うちでは廃菌床は容易には手に入らないし、トウモロコシも麦も栽培したことはないし、破砕機もない。たっぷり簡単に手に入るのは刻み藁であり、これでいくことにした。ネコブセンチュウ対策でもけっこうな量を入れ込んだから、正解ではなかったろうかと、ひそかに思っている。
 また、「たんじゅん農」によると、枝豆(大豆)の連作は窒素固定が進みすぎ、大半の土壌細菌の生育に支障が出てきて自然農法が難しくなるとのことである。

 さて、春菊の栽培であるが、有機肥料栽培しているときは、専用の畝を連作しないで設けていたが、無肥料栽培するようになってからは、コンパニオンプランツとして冬野菜畝の法尻に種をばら撒くだけでの栽培法に変えた。
 そうしたところ、これであっても十分に芽吹き、雑草にも勝ち、すくすくと生育する。どの畝でもそうで、土壌を選ばないといった感がする。
 なお、コンパニオンプランツとするためには、よほど早蒔きせねばいかんであろう。最も早く種蒔きしたのは8月26日であったが、コンパニオンプランツらしくなったのは2か月後であり、その頃には虫害があったとしても下火になっていた。
 なお、春菊は早蒔きしても遅蒔きしても、4月初め頃から蕾を持つようになるから、遅蒔きは意味がない。9月半ば以降では真冬に小さなままで越冬することになってしまう。
 よって、コンパニオンプランツとするためには夏野菜を処理し次第、直ちに畝の法尻に種蒔きしたほうがよかろう。2021年からはそうしたい。

 春菊はどこでも無肥料で十分に育つから、毎年の作付け記録は省略する。

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自然農法:カブをキュウリとの二毛作で連作・無肥料無農薬栽培(自宅前の畑) [自然農法:カブ]

 このブログ「チャレンジ自然農法」は、2017年春に知った「たんじゅん農」(=炭素循環農法)を主な拠りどころとしています。その「たんじゅん農」の詳細は、サイト「百姓モドキの有機農法講座」 http://tan.tobiiro.jp/etc/home.html をご覧ください。
 なお、「たんじゅん農」の概要と、その後に知った河名秀郎さんが勧めておられる無肥料・無農薬の「自然栽培」の概要については、このブログの最初の記事をご覧ください。
「たんじゅん農」との出会い、そして河名秀郎さんの「自然栽培との出会い」

 「百姓モドキの有機農法講座」には、「窒素を多く含むものは絶対避けること。高炭素素材を入れ込むことがポイント」と書かれている。一番のおすすめは、廃菌床(茸栽培の残渣)、ついでトウモロコシの残骸や麦藁などであり、稲藁もまずまず使える、となっている。うちでは、廃菌床は容易には手に入らないし、トウモロコシも麦も栽培したことはないし、破砕機もない。たっぷり簡単に手に入るのは藁(一部は刻み藁)であり、これでいくことにした。

 自宅前の畑は、南側が空いているだけで3方は建物が建っていて風通しが悪い。よって、野菜によっては病害虫が付いたりして育ちが悪く、以前、有機肥料でカブを栽培したときもそうであった。無肥料ではどうなるか、実験してみることにした。なお、カブ栽培は須賀前の畑で十分に賄え、自宅前の畑での栽培は補助的なものである。

 南区画の西側は、2016年に8畝に直し、交互に1年休ませての作付けとしたが、2018年からは5畝で固定することとしたので、全面的に畝の立て直しを行った。
 冬に予定畝位置に刻み藁をばら撒き、ビッチュウで起こしながら枯草とともに混ぜ込んだ。次に鍬で粗畝の法面に溝立てし、藁を敷き込み、埋め戻す。これを両サイドとも行い、最後に畝間を削り上げて畝整形。
 「たんじゅん農」を行うに当たっては、土はあまりいじらないほうが良いとのことであり、こうした藁を敷き込んでの畝作りは今回だけとする。
 土壌菌が健全な状態になるのに、うまくいって0~3年かかるとのことであり、是非そうなってほしいものである。
 自宅前の畑で冬大根を栽培し始めたのは2020年からであり、その前作はキュウリ第2弾を連作(一毛作)してきている。その無肥料栽培の概要をまず示す。

<(参考)2018年:キュウリ第2弾>
 キュウリ第2弾は従前からこの区画で一毛作で行っており、5月20日に「聖護院節成胡瓜」をポットに種蒔きし、6月9日に定植。その後の生育は、背丈は順調に伸びたが、葉が黄緑色で、明らかに肥料欠乏の呈を示している。小さな実が少し付いているが曲がっている。これも肥料欠乏の印だ。
 初期の実は色は薄く、頭が黄色になり、味は苦味がきつい。その後、ツルは伸びることは伸びるが、実の付きようは悪く、無収穫に近いチョウ不作。
 秋に枯草を畝間に退け、スコップで畑起こしもどき(10~15cmピッチでスコップを差し込み、前へ少し押す)。休耕田の草を一輪車で運び、雑草抑えに畝全体を覆う。
 
<(参考)2019年:キュウリ第2弾>
 昨年同様キュウリの一毛作とし、5月20日に「ときわ地這胡瓜」をポットに種蒔きし、6月3日に定植。畝はいじらず、植え付け後、枯草や引いた草を畝にざっと被せただけ。
 その後の生育は、良好そうに見えたが、有機肥料栽培時のようなことはなく、収穫もポツリポツリで終ってしまった。昨年のような悲惨さはなかったが、不作で終った。

<(参考)2020年:キュウリ第2弾>
 無肥料連作栽培3年目であり、今年もキュウリだけの一毛作。過去2年、不作続きであったから、畑起こしもどきをしながら、牡蠣殻粉末を適量入れ込む。
 5月17日に、品種は産地が岐阜県の固定種「夏節成胡瓜」をポットに種蒔きし、5月31日に定植。
 その後の生育は、良好そうに見えた。収穫も昨年の倍はあろう。でも、有機肥料栽培時に比べれば明らかに落ちる。やや不作といったところ。

<2020~21年:キュウリ第2弾の後作にカブ栽培>
 キュウリ終了後、スコップで畑起こしもどきをし、牡蠣殻粉末を入れ込み。
 当初、後作は予定していなかったが、急きょ大根とカブを作付けすることとしたため、勘違いしていて再びスコップでの畑起こしもどきと牡蠣殻粉末入れ込みをしてしまった。
 大根は9月6日、カブは9月21日に須賀前の畑と同じ日に種蒔きしたが、こちら(自宅前)は初期の虫食い(特にカブにひどい)がために生育遅れし、カブは全滅してしまった。
 やはり風通しが悪いと、冬大根はなんとかなってもカブは難しいようだ。
 よって、来年からは自宅前の畑ではカブの栽培は止め。
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4.12 無肥料栽培の絹さやエンドウの収穫が間もなくピークに [自然農法:雑感]

(別立てブログ「薬屋のおやじの“一日一楽”&“2日前”の日記」で投稿した記事で、チャレンジ自然農法に関するものは、このブログで再掲することにします。)

 毎年、須賀前の畑に1畝栽培する絹さやエンドウ。3、4年前からネギ以外の野菜は連作・無肥料栽培しているが、女房が大好物である絹さやエンドウは極端に連作を嫌い、失敗してはいかんから、無肥料としたものの、4年ローテ―ション(本当は5、6年空けよと言うが3年空け)で作付けしている。
 エンドウはマメ科であるから肥料はさほど欲しがらず、無肥料で十分いける。初期にある程度土壌改良せねばならないが、無肥料栽培3年目の今年は慣行農法時とほとんど大差ないほどに生りがいい感じがする。どうやら土壌細菌が適正な状態に近づいているようである。
 さて、絹さやエンドウに限らず、たぶんエンドウ全般に言えることだと思うが、年によって収穫時期が大きくずれる。2001年から記録を取っているのだが、収穫ピークが最も遅れたのは2013年で、5月18日であり、初生りも4月28日と遅かった。逆に今までで収穫ピークが一番早かったのは2002年の4月24日である。
 今年はどうかというと、初生りは4月2日で、昨年と同じく最早を記録した。そして、今日から収穫量がグーンと増え、ピークは近い。こうなると、今年は過去最早の収穫ピークを迎えることになろうか。
 植物の開花時期は面白い。日照時間の変化を感じ取って毎年同じ時期に開花するものもあれば、開花前の1、2か月の気温に影響されるものもある。その両方の影響を受けるものもあることだろう。そして、一気に開花するのか、少しずつ開花するのか、それも種によって違う。加えて、実が生育する期間は気温に左右されるものもあれば、そうでないものもある。
 さて、絹さやエンドウだが、当地では3、4月(特に4月)の気温に大きく影響される。開花はさほど気温に影響されない感がするが、花が散って実が付き、それが生育には大きく気温が影響する。日々の気温で生育がストップしたり、グーンと大きくなったり、一気に実が膨らんだりするのである。
 去年もそうだったが、まれにみる暖冬・暖春で、開花が若干早まったであろうし、実の初期生育が良く、初生りが早かった。この先、高温傾向だと、やっかいなことになる。一気に実が膨らみ、バカ採れが数日続き、スッと終わってしまう。逆に低温傾向だと2週間程度コンスタントに採れるのである。
 ここのところ天気が良く、暖かかったから、今日の収穫がグーンと増えたのであろう。明日は雨で、この先1週間の最高気温は平年並みかそれ以下のようであるから、一気に実ることはない。コンスタントに隔日で収穫が続くこととなろう。有り難い。
 ところで、昨年、絹さやエンドウがピークになったとき、息子の嫁さんの実家(鹿児島)へ、うちで採れた絹さやエンドウを送ったら、この品種のものは食べたことがないから、少々ある畑で栽培したいので種を送ってほしいと頼まれ、昨秋に送った。そうしたところ、3月に収穫でき、3月末にはもう終わってしまったという報告を得た。岐阜よりずっと暖かい鹿児島である。やはり絹さやエンドウは気温に大きく影響を受けるもんだ。それにしても、その早さにはビックリさせられた。 

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