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無肥料自然農法による野菜の収穫状況(途中経過報告) [自然農法:雑感]

 2017年春に知った自然農法「たんじゅん農」。その後、河名秀郎さんが提唱する自然農法三浦伸章さんの「ガッテン農法」も知り、こうしたものも加えて、それらをよりどころとしながら、自分なりに無肥料自然農法を始めた。ただし、栽培の一部は引き続き慣行農法にし、また、急きょ農薬を使用したものもある。
 自然農法を始めて日が浅いから、まだ、その成功・失敗を論ずる段階に至っていないものの、途中経過報告的に野菜の収穫状況をここに記録しておく。

2018年12月23日現在の状況
(2019年3月3日、5月24日、6月16日、8月23日追記)

<須賀前畑・西から第1畝:サツマイモ&メロンの3列混植(中央列にメロン)>
2012年からサツマイモのみを連作し、17年は有機肥料を少なめに入れて栽培。
連作によりネコブセンチュウ被害がひどくなり、18年は作付けせず。
代わりにマリーゴールドを栽培し、農薬(ネマトリンエース)を撒いてすき込む。
19年に無肥料でサツマイモ&メロンの3列混植(中央列にメロン)。
メロンは通常収穫できた。

<須賀前畑・西から第2畝:白ナス>
17年は有機肥料栽培で、この年から冷床種蒔きになり、生育遅れで収穫大幅減。
連作を嫌うナスだが、18年から無肥料連作に挑戦。その収穫は前年を若干下回ったが夏季旱魃による収穫減のようであり、連作の影響はない感がした。
19年も無肥料連作とし、頂き物の早期育成苗での栽培。生育は非常に悪く、実の付きようも少ない。

<須賀前畑・西から第3畝:トマト&ブロッコリー・カリフラワーの二毛作>
17年トマトから無肥料栽培で、この年から冷床種蒔きになり、生育遅れで収穫大幅減。後作のブロッコリー・カリフラワーは無肥料ながら極めて順調で豊作。
連作を嫌うトマトだが、18年の無肥料連作トマトの収穫は、前年を若干下回っただけ。後作のブロッコリー・カリフラワーは無肥料ながら極めて順調で豊作。
19年夏作はトマト3連作目の無肥料栽培。生育は非常に悪く、実の付きようも少ない。

<須賀前畑・西から第4畝:メロン&大根2品種の二毛作>
17年メロンは有機肥料栽培で、後作の大根から無肥料栽培。
17年産大根は無肥料としたが、2品種(ビタミン大根と普通の大根)とも豊作。
18年メロンは無肥料・連作にもかかわらず17年を超す豊作。これは梅雨明けが早く、その後の雨なしで畑が乾いた影響が大きかったからだろう。
18年産ビタミン大根は初期の虫食いが激しく不作となったが、虫食いが少なかった株は前年並みに生育。
18年産普通の大根は大半が生育不良。暖かい晩秋が続き、当地ではどこも大根が大きくなりすぎて困っておられるのに…。残留肥料がスッカラカンになったからのようだ。
19年夏作はメロンの3連作目の無肥料栽培。メロンは通常収穫できた。

<須賀前畑・西から第5畝:トマト&キャベツの二毛作>
17年トマトから無肥料栽培で、この年から冷床種蒔きになり、生育遅れで収穫大幅減。
17年産キャベツの第1弾は無肥料ながら豊作、第2弾は早く寒くなり生育不良で不作。
連作を嫌うトマトだが、18年の連作トマトの収穫は前年を若干下回っただけ。
18年産キャベツの第1弾は玉が小さい。残留肥料がスッカラカンになったからか。第2弾のほうが成績が良くなったのは不思議なものだが、品種の違いか。
19年夏作はトマト3連作目の無肥料栽培。生育は非常に悪く、実の付きようも少ない。

<須賀前畑・西から第6畝:オクラ(→白ナス)>
17年に、この年から冷床種蒔きになった白ナスを有機肥料栽培した跡地。
18年オクラは、残留肥料があろうに、明らかに生育不良になってしまった。でも、実の生りは順調にいって例年作となり、虫害は例年より少ない。
19年は再び白ナスに戻し、無肥料。生育は非常に悪く、実の付きようも少ない。

<須賀前畑・西から第7畝:イチゴ>
16年秋の作付けからイチゴの連作畝とし、17年秋の作付けからは無肥料としたが、連作初年の18年収穫は前年以上の豊作。
3連作目の19年収穫は前年並みに豊作。無肥料2年目でもあり、上出来。

<須賀前畑・西から第8・9畝:エンドウ・タマネギ交互作&空き畝でカブ・大根>
16年秋作付けは有機肥料栽培のタマネギ2畝で、17年初夏に収穫。
17年秋の第8畝作付けは無肥料でエンドウ。大半が晩秋の冷え込みで芽吹かず、18年春の種蒔きとなり、凶作。無肥料の影響は全く分からず。
後作に18年カブ・遅蒔き大根を無肥料栽培。カブはいたって順調に生育。遅蒔き大根は第4畝の大根より成育が悪く、ここも残留肥料なしの影響か?
17年秋の第9畝は休耕し、一部を貸し畝とした。その畝で18年秋にエンドウを種蒔きし、無肥料栽培で19年初夏に平年並みの収穫を得たが、残留肥料はあったであろう。ところが、畝の北のほう4割(貸し畝の場所)は生育悪く収穫も少量。その原因は、畝づくりのときに生の野菜残骸を埋め込んだからと思われ、19年6月に深く掘り、地盤改良を行なった。

<須賀前畑・西から第10畝:カボチャ・ハクサイの二毛作>
17年にカボチャを有機肥料栽培。後作にハクサイを無肥料栽培したが、イマイチの出来で、前年(有機肥料栽培)並みに小さく玉の巻き方も悪い。種蒔き時期が遅かったり、品種の影響もあろう。
18年夏は無肥料でカボチャを連作。生育が非常に悪く、生りもうんと悪い。原因は肥料欠乏だろう。
後作の18年ハクサイも同一品種で栽培。ハクサイは肥料を欲しがるとのことで少々牛糞堆肥を入れる。初期の虫食いが激しくて出遅れ、出来は前年並みで、玉はほとんど巻かず。
19年夏は無肥料でカボチャを連作。前年同様の生りようで不作。

<須賀前畑・西から第11・12畝:エンドウ・タマネギ交互作&カブ・大根の二毛作>
16年秋作付けは、第11・12畝の第11畝寄りにエンドウ1畝有機肥料栽培で、17年初夏に収穫。
17年秋の作付けは無肥料でタマネギ2畝を栽培し、18年初夏に収穫したが、玉が小さく不作。前年のタマネギは第8・9畝に有機肥料栽培で作付けしたが不作であり、18年初夏収穫は同程度の出来であったから、肥料欠乏だけの原因ではなかろう。
18年秋の作付けは無肥料でタマネギ2畝を連作。タマネギも肥料を欲しがるようで、昨年以上に地上部の出来が悪かったが、玉は昨年並みの大きさとなった。

<須賀前畑・西から第13畝:むかごからの山芋2年がかり栽培>
17年むかごからの山芋2年がかり有機肥料栽培を行い、18年秋に収穫。
19年も同様にむかごからの山芋2年がかり栽培であるが、無肥料で行う。

<須賀前畑・西から第14・15畝:サツマイモ&メロンの混植で連作>
17年はサツマイモ&メロンの3列混植(中央列にメロン)でメロンのみ有機肥料。
18年は連作で無肥料。メロンは気候が好条件(梅雨明けが早く、旱魃)であり、残留肥料もあってか豊作。サツマイモも例年作。連作によりネコブセンチュウ被害がひどくなり、サツマイモ収穫後、農薬(ネマトリンエース)を撒いてすき込む。
19年も連作するが、第14畝のサツマイモは休み、メロンの収穫後に第14畝全体にネコブセンチュウ対抗植物(コブトリソウ)を種蒔きする。
第14・15畝ともにメロンは通常収穫できた。

<須賀前畑・西から第16畝:山芋単年栽培>
17年は有機肥料栽培で山芋作付け。
18年は無肥料連作で山芋作付け。3割減の収穫となったが、原因は無肥料連作のせいもあろうが、高畝のため夏の旱魃被害もあったかもしれない。
19年も無肥料連作で山芋作付け。

<須賀前畑・西から第17・18畝:ネギ>(有機肥料での慣行農法)
当地特産の「徳田ねぎ」の連作作付けであるが、土寄せなどで毎年大きく土をかき混ぜるので、「たんじゅん農」に適さないと思われ、従前どおり有機肥料での慣行農法。

<須賀前畑・西から第19畝:むかごからの山芋2年がかり栽培>
17年までグラジオラス栽培で、施肥は少ない。この畝を深く掘り、18年から無肥料で山芋2年がかり栽培に着手。19年秋に第1回収穫予定。

<須賀前畑・ヤーコン専用畑>
07年からヤーコンを連作し、基本的に有機肥料栽培。当初は同じ位置に畝立てしていたが、16年産からヤーコン残骸などを畝間に敷き込み、畝間に翌年の畝立てし、16年は豊作。17年は有機肥料控え目の栽培としたところ、夏の天候不順のせいか不作。
18年は無肥料栽培したところ大凶作。これは異常な猛暑の影響が大きかろう。
19年も同様にヤーコン無肥料栽培。ただし、1畝減らし5畝に。

<須賀前畑東区画・東から第1畝:白ナス(→オクラ)>
17年オクラを有機肥料栽培した畝で、18年は白ナスを無肥料栽培。
17年の白ナスは別の畝での有機肥料栽培で、この年から冷床種蒔きになり、生育遅れで収穫大幅減となり、18年無肥料栽培のこの畝の白ナスの収穫量は前年を若干下回ったが、それは夏季旱魃の影響であろう。
19年は再びオクラに戻し、無肥料栽培。18年同様に明らかに生育不良になってしまった。でも、実の生りは順調にいって例年作となり、虫害は例年より少ない。

<須賀前畑・東から第2畝:ニンジン>
17年は有機肥料栽培のニンジンで夏収穫、秋冬収獲とも普通作。
18年は連作・無肥料栽培。夏収穫の半畝は、無肥料、連作、旱魃の3つの悪条件が重なったからだろう、凶作。秋冬収獲の半畝は、無肥料、連作の悪条件ながら、成育スピードは落ちるも、結果的には普通作となった。
19年も同様に2回に分けてニンジン連作無肥料栽培。夏収穫の半畝は事前に深く掘り、土壌改良しておいた。そうしたところ、前年より高収穫であったが、前々年の有機肥料栽培に比べると出来は悪い。

<須賀前畑・東から第3畝:紫ナス&枝豆半々→19年から紫ナスのみ>
17年は有機肥料栽培で南に紫ナス、北に枝豆を半畝ずつ。
18年は無肥料で、場所をひっくり返して作付け。紫ナスは無肥料のせいか生育が悪く、また、梅雨明け後の旱魃で凶作。枝豆は前年同様に豊作。
19年は引き続き無肥料で1畝全部紫ナスを作付け。生育が非常に悪く、凶作。

<須賀前畑・東から第4畝:アスパラガス>
18年までヤーコン第6畝の栽培、18年は無肥料。
19年にヤーコンの半畝を使い、アスパラガスの苗を無肥料で植え、初栽培に挑戦。

<須賀前畑・東から第5畝:山芋2種類>
18年までヤーコン第6畝の栽培、18年は無肥料。
19年にヤーコンの半畝を使い、新規2品種を無肥料栽培。

<自宅前畑・北東区画第1畝:夏冬二毛作>
17年夏はキュウリ第1弾、冬は菊菜を有機肥料栽培。
18年夏は十六豆第1弾を無肥料栽培し、非常に好成績を収めた。
18年冬は小松菜第1弾を無肥料栽培し、非常に好成績を収めた。
19年夏は連作十六豆第2弾を無肥料栽培、非常に好成績を収めた。

<自宅前畑・北東区画第2畝:夏冬二毛作>
17年夏は十六豆第1弾、冬は小松菜を有機肥料栽培。
18年夏はキュウリ第1弾を無肥料栽培し、平年並みの成績を収めた。
18年冬はホウレンソウを無肥料栽培し、芽吹きは悪かったが平年並みの生育。
19年の夏はキュウリ第1弾を無肥料栽培。不作であった。
キュウリ第1弾が終わったところで、両側にトウモロコシ第4弾を作付け。

<自宅前畑・北東区画第3畝:ニンニク>
17年秋に有機肥料栽培でニンニク苗を植え付け、18年初夏に収穫。
18年秋に無肥料(ただし草木灰を後から振る)でニンニク苗を植え付け、順調に生育し、前年並みの収穫を得た。
19年夏にニンニク跡にトウモロコシ第3弾を無肥料栽培。生育は悪かったが、それなりの収穫を得た。

<自宅前畑・北東区画第4畝:夏冬二毛作>
17年夏はトマト、冬はビタミン大根を有機肥料栽培。
18年夏はトウモロコシ第1弾を無肥料栽培。トウモロコシ栽培は初めてだから、はっきり言えないが、肥料不足のトウモロコシになってしまったという感じ。
18年冬は小松菜第2弾を無肥料栽培。暖冬につき生育は良かったが、やや不作。
19年夏はトウモロコシ第1弾を無肥料栽培。昨年同様に不作で、第3畝より不作。

<自宅前畑・北東区画第5畝:夏冬二毛作>
17年夏は枝豆を有機肥料栽培で2期作。冬作はなし。
18年夏はトマト(接木苗)で無肥料栽培。前年同様にやや不作。
18年冬は菊菜を無肥料栽培。暖冬につき生育は良好。
19年夏はトマト(接木苗)を無肥料栽培。非常に不作。

<自宅前畑・北西区画第1畝:ピーマン>
17年夏からピーマンの一毛作とし、有機肥料栽培。
18年夏のピーマンは連作・無肥料栽培で、収穫状況は昨年よりも良い感じがするが、購入苗の質によることも考えられる。
19年夏もピーマンを無肥料栽培。生育がとんと悪く、凶作。

<自宅前畑・北西区画第2畝:夏冬二毛作>
17年夏はキュウリ第3弾、冬は小松菜を有機肥料栽培。
18年夏はキュウリ第3弾を無肥料栽培。毎年第3弾は不作のことが多いが、葉の色も薄く、前年以上に凶作。
18年冬はホウレンソウ第2弾を無肥料栽培。生育初期から部分的に葉が黄色い。そこで、完全な自然農法とはならないが、全体に草木灰を散布するも全く効果はなく、小さなままでとうだってしまった。第1弾は調子良かっただけに、どうしたことだろう。土質の影響か、種蒔き時期が遅かったのか。
19年夏はキュウリ第3弾を無肥料栽培。生育がとんと悪い。

<自宅前畑・北西区画第3畝:夏冬二毛作>
17年夏は枝豆、冬はカブを有機肥料栽培。
18年夏は枝豆第1弾を無肥料栽培し、平年作。
18年冬はネギを種蒔きし、無肥料で育苗。生育が良くなく、草木灰を振った。
19年夏は枝豆を無肥料栽培。平年作。

<自宅前畑・北西区画第4畝:夏冬二毛作>
17年夏は枝豆、冬は菊菜を有機肥料栽培。
18年夏はトウモロコシ第2弾を無肥料栽培。第1弾より成育はうんと悪かった。
18年冬はソラマメを種蒔きし、順調に生育したが、花が流れたようで、ほとんど実が付かず、無収穫。
19年夏はトウモロコシ第2弾を無肥料栽培。生育は悪かったが、それなりの収穫。

<自宅前畑・北西区画ミニハウスの枠寄り:ゴーヤ>
15年からここでゴーヤを有機肥料栽培するも、土壌がバンバンでやせており、不作。
18年は無肥料。前年より初期育成が悪く、若干の不作。収穫後に硬盤起こし。
19年もここで無肥料栽培するも、昨年より成育が悪く、凶作。

<自宅前畑・南区画東第1~4畝:サツマイモ・メロンの交互作付け一毛作>
16年に樹木畑を開墾し、有機肥料栽培でサツマイモとメロンの混植を開始。
17年は奇数畝にサツマイモ、偶数畝にペポカボチャを有機肥料栽培。
18年は奇数畝にサツマイモ、偶数畝にメロンを無肥料栽培。メロンは豊作。サツマイモは普通作だが、ネコブセンチュウ被害が大きくなった。
19年は偶数畝にサツマイモ、奇数畝にメロンを無肥料栽培。メロンは豊作。メロン跡にネコブセンチュウ対抗植物コブトリソウを種蒔き。

<自宅前畑・南区画中央3畝:里芋>
17年は里芋を有機肥料栽培。種芋保存に失敗し、粗悪品での栽培につき不作。
連作を極度に嫌う里芋だが、18年は無肥料連作。良品の種芋を植え付けたが、生育は悪かったものの、まずまずの収穫ができた。
19年も同様に無肥料連作。良品の種芋を植え付けたが、生育は昨年並みに悪い。

<自宅前畑・南区画西第1畝:夏野菜一毛作>
17年はキュウリ第2弾を有機肥料栽培
18年は十六豆第2弾を無肥料栽培。好成績を収めた。
19年は十六豆第1弾を無肥料栽培。凶作に終わった。

<自宅前畑・南区画西第2畝:夏野菜一毛作>
17年は十六豆第2弾で有機肥料栽培
18年はキュウリ第2弾で無肥料栽培。肥料欠乏で葉が黄色く、品種のせいもあり凶作。
19年はキュウリ第2弾で無肥料栽培。不作に終わった。

<自宅前畑・南区画西第3畝:夏野菜一毛作>
17年は夏キャベツと夏大根を有機肥料栽培
18年は夏大根を無肥料栽培。第1弾は好成績。第2~3弾は猛暑で溶けて無収獲。
19年も夏大根を無肥料栽培。第1~2弾は好成績。第3弾は不作。

<自宅前畑・南区画西第4畝:夏野菜一毛作>
17年はチマサンチュを有機肥料栽培。
18年は夏キャベツを無肥料栽培。第1弾は好成績。第2~3弾は猛暑で不作。
19年も夏キャベツを無肥料栽培。第1~2弾ともに不作。

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8.7 雑草は刈るべきか、刈らざるべきか、それが問題だ [自然農法:雑感]

(別立てブログで投稿した記事ですが、このブログに関りが深いので再掲します。)

 畑の雑草が物凄い勢いで繁茂してきている。梅雨明けが遅れたのと植物にとって好都合な暑さで、そのような現象が起きる。 
 無肥料栽培を始めて2年経ち、基本は雑草との共生ということなるが、雑草がなくても無肥料栽培ができたりするから、これまた理解するのが難しい。
 過去に雑草との共生、つまり放任栽培して大失敗したのは菊畝である。菊はけっこう背が高くなるから雑草に負けんだろうと放置しておいたら、菊の下のほうの葉が皆、枯れてしまい、ひょろ長くなって、雑草が枯れるとともに菊も枯れてしまった。多年草の菊であるから、春に根元から新たな芽吹きがあろうと高をくくっていたら、なんの、大半が芽吹かずじまい。
 成功した例もある。それは3、4年前から雑草との共生を図っているヤーコンである。けっこう大きく生育するヤーコンであり、雑草とどっこいどっこいの高さになる。暑さに弱いヤーコンであり、雑草が適度な日陰を作ってくれ、日射を緩和してくれるし、地温上昇を食い止めてくれる。お盆頃から雑草が枯れ始め、ヤーコンが優勢となり、さすが下葉は完全な陰になって枯れてしまっているも、その後、脇芽もどんどん出し、立派に生育し、収穫量も多くなるのである。
 もっとも、6月にヤーコンが雑草に負けそうになり、草刈機でざっと1回草刈りしたが、7月にはやっていない。過去、7月にも草刈りしたことが多いが、今年は止めにした。きっと、これでうまくいくだろう。
 さて、里芋をどうするかである。
 これも6月にざっと草刈りしたが、雑草が繁茂してきている。ヤーコンは土の湿り気を嫌うから高畝にしており、真夏の日照りで雑草が枯れ始めるのだが、里芋は湿り気を求めるから低畝にしてあり、これからますます雑草が繁茂することだろう。今のところ、里芋の葉っぱは雑草に勝っており、お日様が十分に当たり、光合成は進むだろう。
 しかし、これだけ雑草が繁茂していると、雑草の根っこも物凄いだろう。里芋の根っこと絡み合いすぎてはいまいか。そして、里芋は栄養吸収が不十分となろう。現に、この時期に至っても小さなままで、大幅な生育不足だ。
 原因の一つに、慣行農法(施肥栽培)では連作障害がでるから里芋は4年は空けよというが、3年目の連作に入った里芋であり、無肥料は2年目で、土壌細菌がまだ適正化されていないがために連作障害も出ていよう。もう一つは、やはり雑草の根っこが高密度になっているからではなかろうか。
 そこで、今日、鎌で大雑把に、株周りはていねいに、草刈りをし、刈った雑草を畝に敷いておいた。こうなれば、少なくとも株周りの雑草は死に絶え、その根っこは枯れて土壌細菌の格好の餌となり、里芋の生育に好都合となろう。
 そう考えて草刈りしたところである。
 これがうまくいくかどうか、いやいや放任しておいてもよかったのかどうか。3畝もあるのだから、草刈りする畝、放置する畝と、比較実験すればいいものを、昨年と同様に全部草刈りしてしまってから、そう思うという、なんとアホな小生の頭。
 今のところ、去年より育ちがうんと悪い今年の里芋である。今年は梅雨が長く、土がよく湿っていたから、里芋に好都合で、去年より大きく育っていいはずなのだが、連作障害がためか、去年より小さい。これじゃあ里芋がほとんど採れないのでは?
 一方、くず芋を放っておいた堆肥場では、景気よく大きく育っている里芋である。こちらで、どっさり里芋が収穫できそう。なんとも皮肉だ。
 無肥料栽培というものは、なんとも悩ましい。来年はもうちょっと利口になって、比較実験せにゃいかんですなあ。ちゃんと頭を使って。
  
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7.9 トウモロコシが1本だけ収穫できた [自然農法:雑感]

(別立てブログで投稿した記事ですが、このブログに関りが深いので再掲します。)

 トウモロコシの栽培を始めてまだ3年目。よって栽培のコツはまだつかめていない。
 1年目は、肥料を入れすぎたイチジク周りに植え付けて、肥料を欲しがるトウモロコシに過剰肥料を吸わせることを主目的にしたのだが、土が湿りすぎていたせいか生育がとんと悪く、また、たいした収穫もできず、失敗に終わった。
 2年目の昨年は、冬野菜の後作として無肥料栽培に取り組み、おいしいトウモロコシを得られないかと淡い期待を持った。でも、やはり失敗した。どれだけかの残留肥料があったではあろうが、肥料を欲しがるトウモロコシにつき、通常の背丈の半分程度にしか生育せず、実も一回り小さなトウモロコシとなり、まずまずのものは2株に1株程度収穫できただけであり、残り半分はほんの小さなものにしかならなかった。またまた失敗。
 3年目の今年、冬野菜も無肥料だから、残留肥料は底を突いている。そこを、あえて無肥料での栽培に再挑戦。早世栽培の第1弾は、去年より背が低い。加えて、雄花が景気よく付いたが、雌花が付かない。付いたのはたったの1株。しばらく様子を見ていたら、そのうち雄花近辺に虫がいっぱい付きだしたから、雄花を全部切り取った。
 そうしたところ、雌花がだんだん付きだした。“なんじゃこれは、どうなってんの?”である。少々解説すると、雄花は樹体の天辺に付き、10cmほどの穂が10本ほど放射線状に伸びる。雌花(雌穂)は、樹体に10個弱できる節の中ほどに1、2個付き、雌穂が出来上がった頃には雌花は膨らんできて雌穂となり、ヒゲをいっぱい伸ばす。このヒゲは、トウモロコシの実、1粒1粒に対応しており、ヒゲ全部に雄花の花粉が受粉すると、歯抜けにならないトウモロコシが収穫できるのである。
 第1弾は、雄花を切除してしまったから、遅れて出てきた雌花に花粉の付きようがない。切り取って畝に落ちている雄花を拾って雌花に振るも、こんなことは気休めにもならないだろう。でも幸い、斜め西の畝に第2弾のトウモロコシを栽培しており、しばらくして雄花が咲き出した。いつ花粉が飛ぶのか、それは皆目分からないが、第2弾の雄花を1本千切ってきて、第1弾の雌花に振りかける。といっても花粉が飛んだ様子はない。これを2、3日繰り返したのだが、毎日繰り返していると、第2弾の雄花がだんだん少なくなり、第2弾の雌花に十分に受粉するかどうか怪しくなるから、もう止め。
 西風が吹いてくれれば、飛ぶときには飛ぶであろう第2弾の雄花の花粉が、第1弾の雌花に完全にとはいかなくても、けっこう付着してくれるのではなかろうか。もっとも、今は梅雨の真っ盛りで、雨で花粉が湿るであろうし、西風は期待できない。
 ところで、第2弾の雄花はとっくに開いたのに、第2弾の雌花もだいぶ遅れてヒゲを出し出した。これじゃあ時間差がありすぎて受粉できないかもしれぬ。近くに植え付けた第3弾はまだ雄花が全く出ていない。これを当てにすることは不可能だ。
 というようなことで、今年の無肥料栽培トウモロコシは、雌花の出がだいぶ遅れたがために、雌穂が十分な大きさになったとしてもオール歯抜けとなりかねない。
 今年は時差栽培で第4弾まで、近隣の畝で栽培しているから、1畝でもいいから、昨年並みの収穫ができないかと期待している。これも淡い期待であり、全滅を覚悟した方がいいだろうなあ。
 そうしたなかで、今朝、第1弾で早々に雌花が付いた、たった1本のトウモロコシが熟し、収穫することができた。虫食いなし。よーく味わっていただきました。

 雌花の遅れに関してネット検索したら、JA御殿場のサイトに解説あり。
 粒がぎっしりついた実入りの良いトウモロコシ作りには、雌穂に花粉が十分つくようにすることが大切です。生育が遅れると雌花の開花が遅れ、受粉できる期間が短くなり不稔が増えます。雌花の絹糸は十日以上も能力を保ちますが、花粉は1日で発芽能力を失ってしまうので、 このような結果になりやすいのです。
 また、栽培する株が少なく孤立状態では、飛散する花粉粒が少ない上に、 風で外の方へ飛んでしまうものが多く、不稔粒を生じやすいので、できるだけ二列以上に、 少なくとも十株以上の多数株にして、群落を作るように植栽することが大切です。
(引用ここまで)
 後段のことは知っていたが、やはり生育遅れが致命傷になるようだ。今年はとんでもないことになりそう。
 でも、残留肥料がスッカラカンになると、土壌細菌が本来の働きを取り戻すようであり、土壌細菌の助けを借りて植物は栄養分を吸収できるとのこと。来年は、それを期待しよう。なお、トウモロコシの残骸を埋め込むと理想的な土壌細菌叢を作ってくれるとのことであり、樹体が枯れたら、そうすることにしている。
 ここ2年来、無肥料栽培に挑戦中。悪戦苦闘するもの多し。軌道に乗るのに3年かかるとのことで、来年が勝負の年になりそう。
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6.29 万田酵素よ、効いてくれ! [自然農法:雑感]

(別立てブログ「薬屋のおやじの“一日一楽”&“2日前”の日記」で投稿した記事で、チャレンジ自然農法に関するものは、このブログで再掲することにします。)

 無肥料栽培に取り組んで2年目(一部のトマトは3年目)の今年、夏野菜の生育が昨年以上に思わしくない。長年の慣行農法、といっても化学肥料は使わず、気持ち控え目に有機肥料だけ施肥して、これまでやってきたのだが、その残留肥料も底を突き、肥気がスッカラカンになっていようから、成育がとんと悪いのであろう。加えて、慣行農法で連作は避けるべしとなっている野菜も連作しているから、それが追い打ちをかけている。
 肥料分が完全に抜けて無肥料栽培がうまくいくようになると、野菜や雑草の根っこがビッシリ張り、それが土中で枯れれば、それを栄養として土壌細菌が増殖し、その土壌細菌が植物に必要な栄養分を供給してくれるようになるとのことである。そして連作障害も出なくなるという。これにかかる年数は、通常3年と言われる。
 今年は正念場である。無肥料栽培2年目の今年、いかに生育が悪くても一切の施肥をせず、じっと我慢すれば、3年目の来年は野菜がすくすく育ってくれる可能性がある、そう信じて肥料袋には一切手を付けないでいる。
 しかし、である。キュウリ第1弾(早期栽培の購入苗)は葉の色は薄く、どれだけも背が高うならず、ちょちょっと生っただけで、今や枯れようとしている。無農薬栽培1年目の昨年の半分も収穫できず、一昨年の施肥栽培に比べれば8割減の収穫量だ。トマト(早期栽培の購入苗(接木))にしたって一向に背が伸びず、幾つか実が生っているが、これも昨年の半分程度の収穫量に終わるだろうし、一昨年の施肥栽培に比べれば4分の1程度の収穫量になるだろう。紫ナス(早期栽培の購入苗)は、昨年は初期にどれだけか収穫できたのだが、今年は遅々として成長せず、実が生るかどうかさえ危うい状態で、ひどいものである。
 このように早期栽培のキュウリ、トマト、紫ナス、この3種類はいかにも惨めな状態になり、自家消費にも事欠き、お隣さんからいただいたりしている。
 成育が悪いものはこれに止まらない。種を自家採取して冷床種蒔きした白ナスと世界一トマトの生育も昨年より悪い感がする。なお、白ナスは2畝あり、1畝は親戚からいただいた温室育苗した早期栽培の苗で、初期は、うちで冷床種蒔きした通常期栽培の白ナス苗より大きかったが、今では逆転してしまった。前者は化学肥料栽培で種を自家採取して育てた苗につき、その生命記憶から無肥料土壌に面くらって、生育をストップさせてしまったように思われる。その点、後者は無肥料栽培の生命記憶があるだろうから、どれだけかは救いである。
 まだ、ある。ゴーヤは昨年以上に生育がのろく、いつになったらツルが伸び上がるのか見当が付かない。はたして実を付けてくれるか、心配になる。カボチャも昨年よりツルの伸びが悪い。一昨年の施肥栽培に比べて昨年は4分の1の収穫量、つまり1株に1個しか生らなかったのだが、今年はそれすら難しいかもしれない。
 チョウ悲惨だったのはトウモロコシ。わりと順調に生育してくれたものの、雌花は過半が付かず、付いても小さいから、収穫はゼロに近い。第2弾、第3弾、追加種蒔きした第4弾も望み薄だろう。
 昨年無肥料でも成功したオクラ、十六豆(白種、黒種の2種類)、メロンは、今年も昨年同様の生育をしてくれているようであり、これはうまくいきそうだ。
 他に夏大根があるが昨年以上に成績がいい。一方、夏キャベツは生育遅れだ。この2種類は、空き畝があるから栽培しているだけだから、たいして期待はしていない。

 さーて、多くの夏野菜が生育不良だから、何とかしたくなる。肥料を欲しがるのは、トウモロコシを筆頭にして、カボチャ、ナス、ゴーヤ、キュウリと続く。トマト、十六豆、オクラはたいして肥料を欲しがらない。
 そこで、肥料を欲しがる野菜に草木灰を振ろうかどうか、その誘惑にかられたが、自然農法家の意見は二分しており、草木灰はけっこうな量の在庫があるも、その使用を見送ることにした。やはり土壌細菌の適正化には余分なものを与えないほうがいいのではなかろうかと思って。
 しかし、施肥もせず、草木灰も振らず、何もしないで傍観していていいのか。
 そこで、思い出した。万田酵素が残っている。これを使おうじゃないか。これを買ってから数年以上は経過しているが、使ったり使わなかったりで、その効果のほどは判明していない。ここ2、3年の無肥料栽培には使っておらず、使ったのは有機肥料栽培下であったから、無肥料栽培ともなると効いてくれるかもしれない。万田酵素はヒトに例えるならユンケルにようなもので、植物の滋養強壮剤だ。息絶え絶え、空腹感に打ちひしがれている夏野菜に元気を付けてくれるかもしれぬ。
 思い立ったが吉日。早速、今朝、万田酵素を葉面散布することにした。9リットルの噴霧器に500倍散(仕様書では1000倍散となっているが、雨で葉が濡れており、今日は雨が降るかもしれぬから濃くした)をいっぱいにし、畑に出かける。
 今にも雨粒が落ちてきそうな天気。雨が降り出せは流れ落ちてしまい、葉っぱからの吸収はできなくなる。“お天道様、雨を降らせたもうな”と祈りつつ、各種夏野菜に噴霧。大丈夫そうなメロン、十六豆には使わず、やっても無駄と思われるトウモロコシはパス。不要と思われるオクラ、大根とキャベツにも噴霧。ゴーヤはやり忘れ。
 その後、天気のほうは、一時ほんのかすかに霧雨が降ったが、時折日が射しそうになるほどの好天に恵まれ、葉面吸収が概ね進んだことであろう。お天道球に感謝、である。
 さあ、やることはやった。なお、万田酵素の噴霧は、定期的に3回はやるといいとのことであるから1週間ないし10日間隔で、あと2回は噴霧しようじゃないか。
 あとは、夏野菜君たちに、“頑張ってくれ!”とお願いするしかない。
 手探りで無肥料栽培にチャレンジしている小生です。来年の今頃、“無肥料栽培、大成功!”という記事を書きたいものです。

(備考)
 うちでは、全部が全部を無肥料栽培しているわけではありません。当地特産「徳田ねぎ」は小生の自信作であり、今の味を落とさないよう慣行農法(有機肥料を主に、苦土石灰と石灰窒素を少々)で栽培しています。なお、これの栽培にあたっては頻繁に土寄せせねばならず、土壌をかき混ぜてしまいますし、雑草もほとんど生えませんから、土壌細菌の増殖ができず、無肥料栽培には適していないと考えられます。
 そして、果樹の場合、栽培して間もないビワは今年は甘味が落ちましたので、収穫後に米糠をたっぷり振り撒いておきました。これは甘夏がそうだったですから、その例によりました。当面、鶏糞や草木灰も撒く予定です。
 草木灰の利用については、この春、ニンニクにけっこうな量を撒きました。というのは、肥料を欲しがるニンニクですし、成育が前年より悪かったので、このままでは小さな玉しかできそうにないと思い、そうしたところです。そのせいかどうか分かりませんが、ニンニク栽培は成功しました。
  
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6.18 人生最後の畑での大仕事 [自然農法:雑感]

(別立てブログ「薬屋のおやじの“一日一楽”&“2日前”の日記」で投稿した記事で、チャレンジ自然農法に関するものは、このブログで再掲することにします。)

 昨年に古希を迎えた小生であり、ビッチュウを使っての畑仕事は余程のことがないかぎり止めにした。ましてやスコップまで持ち出しての深掘りは金輪際しないと昨年決めた。
 そんなおかしなこと、なんだ?と言われよう。耕運機を使えばいいじゃないか、深掘りならトラクターを頼めばいいじゃないか、そして天地返しと言って深さ1mほどの土をひっくり返すショベルカーだって導入すりゃいい、これが普通一般常識である。
 しかし、機械を使うと、その自重で土が硬く締まってしまうし、細かく耕し過ぎるから、これまた土が硬く締まりやすくなる。つまり、酸欠状態となり、土壌細菌が貧相なものになってしまう。加えて、上層、中層、下層と土壌細菌は棲み分けており、機械だと万遍にかき混ざってしまい、土壌細菌が面食らう。天地返しなんてしようものなら土壌細菌はびっくら仰天、大幅に数を減らす。おまけに、一般的な慣行農法では化学肥料を使うから、より土壌細菌が少なくなってしまう。
 こうしたことから、本当の野菜作りには、土壌細菌を増やし、土壌細菌を適正化するのが最重要となるからして、機械は使ってはダメだし、有機肥料だって害になる。これは、ヒトの腸内細菌の適正化と同じようなものである。
 この観点に立って土づくりをするのが、自然農法の基本となっており、土はあまりいじらす、大がかりに耕すのは1回こっきりとし、入れ込むのは基本的に枯草だけで、それも何を入れるかは吟味して取り掛からねばならないのである。
 さて、大がかりとは言えないものの、昨年4月に、晩秋にエンドウを種蒔きする畝をいったん壊してけっこうな深さの凹状にし、藁を2段に敷いて畝の作り直しを行なった。
 そのとき、慎重さを欠いて、処分が面倒だからと生の冬野菜の残骸も畝の一部に埋め込んでしまった。そうしたところ、生の冬野菜の残骸を埋め込んだ部分は、極端にエンドウの生育が悪く、収穫も少なかった。他の部分は無肥料ながら平年並みに生育し、収穫量も平年並みであった。
 来期はこの畝にタマネギを作付けする。慣行農法では、タマネギは連作は避けたほうがいいし、エンドウともなると連作は問題で4年は空けよと言う。自然農法が軌道に乗れば連作が可能となるとのことであるが、それに取り組んでまだ2年しか経っていないから、いまだ不完全と思われ、当面、タマネギとエンドウは交互作を考えている。
 そのタマネギであるが、無肥料2年目の今年は不作、無肥料1年目の一昨年も不作。タマネギは肥料を欲しがるというから、無肥料がたたったのかもしれない。
 そこで、考えた。このままだと、エンドウが不作だった畝の一部、約4mであるが、その後作のタマネギはチョウ不作となりはしないか。ここは、本格的に大がかりな土の耕しをしなきゃいかんだろうと。
 それを今朝実行。昨年は40cm弱の耕しだったが、今年は60cmほどの耕しに加えて、その下層はスコップを差し込んで空気を入れるという作業も追加した。基本は「たんじゅん農」を元に三浦伸章著「ガッテン農法」を応用したやり方だ。
 その作業手順は次のとおり。
 まず、表土15cmほどをビッチュウで東側に退け、畝は概ねフラットになる。次に、その下の20cmほどの土をビッチュウで西側に退ける。大きな凹状になる。
 ここからが大変。その下の土をスコップで掘り、土を凹地に積み置く。これで深さ20cmほど掘り進んだ。次に、スコップを差し込んで前方に押し、空気を入れる。
 休耕田から運び込んだ枯草(大半はヨシの類似品、これがよさそうだ。)を少しずつ敷きながら、退けた土を順次埋め戻していく。枯れ草は都合4層入れた。
 要作業区間は4m。たったこれだけで2時間を要した重労働。早朝作業だったが、汗でビッショリ。ここまで大がかりに土を耕したのは、昨年に山芋用に畝を作った2畝、総延長20m以来だ。あの時は、丸一日かけて畝を1本作り、最後はバテバテになった。そのとき、こんなことはもう二度とやるまいと決めていたものの、今日はたった4mだからと安易に考えてやったのだが、これほど大変な作業とは思わなかった。
 昨年決めたことだが、金輪際かような大仕事は、我が人生最後とした次第。
 何とかして大いなる手抜き農法つまり“耕さない、除草しない、施肥しない”という「三ない農法」へ将来的にはもっていきたいものだ。
  
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